ニュースなどでも報じられていますが、新型コロナウィルスの第二波が8月9日頃をピークにいったん減少し9月10日頃から横ばい状態が続いていましたが、今月20日頃から再び上昇傾向です。
■新型コロナウィルス 全国の感染発生数と感染発生数(移動平均)日別推移グラフ
こちらのグラフは感染発生数と感染発生数の移動平均の日別推移のグラフです。移動平均は直近7日間の感染発生数合計を7で割った平均数で、曜日によるばらつきなどの影響を少なくし増減傾向が分かりやすくなります。移動平均のグラフから第一波から第三波?が読み取れます。
第一波:3月23日頃〜5月20日頃/ピーク:541.6人(4月14日)
第二波:6月26日頃〜9月8日頃/ピーク:1378.4人(8月9日)
第三波?:10月23日頃〜
また、最近の傾向として、地方での比較的大きなクラスターの発生があります。青森県、宮城県、群馬県などで目立っています。次のグラフを見ると、宮城県、静岡県、岡山県で増加傾向が見えています。
■新型コロナウィルス 感染発生数(移動平均)日別推移グラフ(青森県・宮城県・群馬県・静岡県・岡山県)
次のグラフは全国の感染発生数(移動平均)と実行再生産数の日別推移です。実行再生産数についてはこちらの
データの説明に詳細説明がありますが、「1人の感染者が平均して何人に感染させるか」を表す指標で、1より大きいと感染が拡大傾向にあり、1より少ないと感染は減少傾向にあることを意味します。
■新型コロナウィルス 全国の感染発生数(移動平均)と実行再生産数 日別推移グラフ
実行再生産数は10月11日以降1.00を超え続けており、感染が拡大傾向にあることを示しています。また、感染発生数(移動平均)と実行再生産数を比較すると分かりますが、実行再生産数のこれまでの最大値は4月3日の2.28で、感染発生数(移動平均)のピークと相関しているわけではありません。実行再生産数はこれから来る感染発生の立ち上がりを予告していることがよくわかると思います。
都道府県分布マップなどこれまでは都道府県の静的な広がりが中心でしたが、日別推移グラフの提供により動的な情報提供もできるようになりました。日別推移グラフは収集している都道府県別の日別データを自由に設定することができますので、ご自分の都道府県の分析などにご活用いただければ幸いです。
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