2年前の記事ですが、発端は
[93551] k-ace さんが
朝日デジタルを引用して 伝えた記事です。
(2017年)6月に大田区と江東区が壮絶バトル 中央防波堤帰属巡り【東京都の】調停へ
これに対して、東京都は江東区に86.2%、大田区に13.8%を帰属させるとする調停案を提示。
しかし 大田区はこれに不満で、調停は打ち切られて裁判になりました。
[94347] Takashiさん
松原忠義大田区長の主張:埋立前は区民が ノリの養殖をしていた場所。羽田空港と臨海部を一体として活用したい。
【2】
地理院地図により道路を確認。
都心へのアクセス:江東区青海縦貫道と第二航路海底トンネルで結ばれている。
更に有明と結ぶ
臨港道路(南北線)も整備中とのこと。
東側は、2012年に東京港臨海道路の東京ゲートブリッジ開通
[80265]で、江東区若洲と結ばれた。
その東京港臨海道路。西側は 大田区城南島との間を臨海トンネルで連絡。2002年開通だが、歩道が併設されておらず、歩行者は通れない。自転車など軽車両は全線不可。
帰属問題のフォロー記事
[95490] hmt
西側の大田区は明らかに劣勢です。何とかして、勢を回復したいという大田区の思いが、調停案を蹴り、裁判に迄持ち込ませた動機なのでしょう。
先日2019/9/20 東京地裁が判決。20.7%を大田区に、79.3%を江東区に帰属させる境界線が示されました。
2019/9/21読売より抜粋
中央防波堤埋立地(中防、約500ha)には住民はおらず、東京五輪…競技場などがある。今回の判決が確定すれば、これらのエリアは全て江東区に帰属する。(中略)
判決は、中防内の施設が区境で分断されないように調整し、競技会場を江東区に、コンテナ関連施設などを大田区に帰属させた。結果的に大田区への帰属部分が増えた。
そして、注目された大田区の対応は「控訴せず」 帰属割合確定へ
【朝日2019/10/4】
説明図
東京地裁の判決について、大田区の松原忠義区長は 3日会見を開き、控訴しない方針を明らかにした。
江東区はすでに判決を受け入れることを発表しており、地裁判決の境界が確定する見通し。
都有地で、1970年代から都のゴミの埋立場としている。
報道記事はオリンピック会場が江東区に帰属することを中心に伝えていますが、長期的視野からすると、恒久的な港湾施設が設けられる地域の大田区帰属が、もっと注目されてよいのではないかと思います。
大田区になる中防外側埋立地で実施中の「国際海上コンテナターミナル整備事業」
東京港の整備事業2007年度~2024年度
世界の標準となる新たな国際海上コンテナターミナル整備(水深16m)や直背後の臨海部物流拠点の形成等を通じて、欧米基幹航路を含めたシームレスな物流網を形成することにより、首都圏全域の産業基盤の強化を図る。
また、外貿貨物の施設能力は既に限界に達しているため、特にアジア・中国からの国際コンテナ貨物等の需要の増加に対応する。
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