[106879]未開人さん
さて、選抜高校野球の出場校が決まりましたが、気になることがあります。歴代の対戦カードの中で、学校同士が最も近かった対戦はどこでしょうか?選抜の場合同一都道府県対決が可能であり、同一市の対決も過去にあったようですが、同一県以外のケースや夏の場合はどうなるでしょうか?また、対戦はなかったが同一大会に出場した事例だともっと近い事例はあるでしょうか?
2か月近く前の投稿へのレスで恐縮ですが…ギリギリ開幕に間に合いました。
自分もちょっと気になったので、全部洗いだしてみました。
所在地の緯度経度はWiki参照、出場校の対戦カードも完全手動でやったので漏れや間違いがあるかもですが。
先の問いかけを見てまずパッと頭に浮かんだのが、1947年春の慶應普通部と慶應商工の同時出場。
どちらも現在の三田キャンパスあたりにあった頃なら相当近くないか…?と思いましたが、当時は慶應普通部は現在の慶應幼稚舎(広尾)のあたりに間借りしていたようなので、距離としては約2kmほど離れていたようです。
対戦校同士で距離の近い上位は、
[106879]で挙げられている通りでした。
なお、他自治体同士で一番近かったのが、10km未満だと
大会 | 試合 | 勝利 | 市区町村 | 敗北 | 市区町村 | 推定距離 |
2002夏 | 2回戦 | 桐光学園 | 川崎市 | 桜美林 | 町田市 | 6.5km |
1955春 | 準決勝 | 浪華商 | 大阪市 | 県尼崎 | 尼崎市 | 8.1km |
1933春 | 2回戦 | 海草中 | 和歌山市 | 海南中 | 大野村(海南市) | 8.5km |
1972春 | 決勝 | 日大櫻丘 | 世田谷区 | 日大三 | 港区 | 9.3km |
2017春 | 準決勝 | 履正社 | 豊中市 | 報徳学園 | 西宮市 | 9.9km |
がありました。
夏に限ると上記の桐光学園-桜美林の他、
大会 | 試合 | 勝利 | 市区町村 | 敗北 | 市区町村 | 推定距離 |
1991夏 | 3回戦 | 柳川 | 柳川市 | 佐賀学園 | 佐賀市 | 15.1km |
1957夏 | 3回戦 | 法政二 | 川崎市 | 早稲田実 | 新宿区 | 16.4km |
1960夏 | 3回戦 | 法政二 | 川崎市 | 早稲田実 | 新宿区 | 16.4km |
2000夏 | 3回戦 | 東海大浦安 | 浦安市 | 日大豊山 | 文京区 | 17.2km |
1971夏 | 1回戦 | 郡山 | 大和郡山市 | PL学園 | 富田林市 | 21.9km |
と続きます。
同一大会に出場した事例では、
大会 | 出場校1 | 市区町村 | 出場校2 | 市区町村 | 推定距離 |
1933春 | 松山中 | 松山市 | 松山商 | 松山市 | 0.43km |
1973春 | 小倉商 | 北九州市 | 小倉南 | 北九州市 | 0.47km |
2011春 | 関西 | 岡山市 | 創志学園 | 岡山市 | 0.59km |
1936春 | 育英商 | 神戸市 | 滝川中 | 神戸市 | 0.66km |
1960春 | 育英 | 神戸市 | 滝川 | 神戸市 | 0.66km |
1977春 | 育英 | 神戸市 | 滝川 | 神戸市 | 0.66km |
1936春 | 愛知商 | 名古屋市 | 享栄商 | 名古屋市 | 0.98km |
1937春 | 愛知商 | 名古屋市 | 享栄商 | 名古屋市 | 0.98km |
が1km未満でした。
市区町村が異なるところに絞ると、先に述べた慶應商工-慶應普通部が最短で
大会 | 出場校1 | 市区町村 | 出場校2 | 市区町村 | 推定距離 |
1947春 | 慶應普通部 | 渋谷区 | 慶應商工 | 港区 | 2.0km |
2014春 | 智辯和歌山 | 和歌山市 | 海南 | 海南市 | 2.6km |
1982春 | 二松学舎大付 | 千代田区 | 早稲田実 | 新宿区 | 2.8km |
1958春 | 明治 | 千代田区 | 早稲田実 | 新宿区 | 3.5km |
1960春 | 阿倍野 | 大阪市 | 大鉄 | 松原市 | 3.6km |
1989春 | 報徳学園 | 西宮市 | 尼崎北 | 尼崎市 | 3.7km |
2020春 | 帯広農 | 帯広市 | 白樺学園 | 芽室町 | 3.9km |
が4km未満。
夏の大会では、
大会 | 出場校1 | 市区町村 | 出場校2 | 市区町村 | 推定距離 |
1975夏 | 早稲田実 | 新宿区 | 堀越 | 中野区 | 4.1km |
2005夏 | 日大三 | 町田市 | 桐光学園 | 川崎市 | 4.9km |
2012夏 | 日大三 | 町田市 | 桐光学園 | 川崎市 | 4.9km |
1978夏 | 取手二 | 取手市 | 我孫子 | 我孫子市 | 5.0km |
1974夏 | 佼成学園 | 杉並区 | 城西 | 豊島区 | 6.0km |
1987夏 | 帝京 | 板橋区 | 東亜学園 | 中野区 | 6.0km |
1989夏 | 帝京 | 板橋区 | 東亜学園 | 中野区 | 6.0km |
2002夏 | 桜美林 | 町田市 | 桐光学園 | 川崎市 | 6.5km |
2001夏 | 智辯学園 | 五條市 | 初芝橋本 | 橋本市 | 7.0km |
とほぼ東京でした。
ちなみに今回の大会だと、英明-高松商が1.5km、仙台育英(宮城野)-東北が3.3kmなので対戦が実現すれば上位にランクインしますね。
おまけ。
逆に遠い方は、台湾-北海道(沖縄-北海道)の組み合わせなのがほぼ自明で、
対戦のある組み合わせだと、
大会 | 試合 | 勝利 | 市区町村 | 敗北 | 市区町村 | 推定距離 |
1931夏 | 3回戦 | 嘉義農林 | 嘉義市 | 札幌商 | 豊平町 | 2900km |
1928夏 | 3回戦 | 北海中 | 豊平町 | 台北工 | 台北市 | 2700km |
1985夏 | 2回戦 | 沖縄水産 | 糸満市 | 旭川竜谷 | 旭川市 | 2360km |
同時出場だと、1930年代の嘉義中、嘉義農林の嘉義市と北海中、札幌商、札幌一中の札幌市(豊平町)の組み合わせが2900kmほどで最遠。※ゲンミツに測れば1937夏の嘉義中-北海中が最遠のはず。
戦後だと2006春の八重山商工-旭川実が2700kmほどで最遠でした。