[94042]千本桜さん
[94051]さざ波さん
山形県が出している『平成27年国勢調査人口等基本集計結果』をネットで見てみました。
県内で人口増加している自治体は唯一東根市だけです。平成22年より1,354人、2.9%の増加となっています。
平成12年~17年の人口増加は東根市、三川町、天童市、寒河江市、山形市(増加率の高い順)でしたが、17~22では東根市以外が減少に転じました。東根市のみが3期連続の人口増加となり、今回の2.9%は過去最大だそうです。
東根市が増加を続けている理由としては、山形市のベッドタウン、次世代育成支援事業による子育て環境の改善、また東根市以北に比べ降雪量が少なかったり、天童市や山形市に比べ地価が安かったりと、住みやすい環境が影響しているのではないでしょうか。
『住みよさランキング』でも、天童・新庄に次いで県内3位、全国40位です。
それ以外の自治体は当然、人口減少になっているわけですが、10.0%以上の人口減少になった自治体は過去最大の6つです。最も激しいのが真室川町で、次いで小国町、鮭川村、尾花沢市、西川町、戸沢村となっています。人口最少市である尾花沢も減少率が10%を超え、人口減少に歯止めがかかりません。
減少「数」で見ると、一番減ったのが鶴岡市の6,971人。酒田、米沢、上山が2位~4位です。そして、5位が村山市の2,127人なのです。
県内で唯一人口増加を続ける東根市と、減少数5位の村山市、両者の差がはっきり見えます。
ここからが面白い話。DIDについてのデータを見てみましょう。
東根市のDID人口は、神町地区(におけるDID)が10,322、東根地区が7,798で総数18,120。村山市は7,275と半分未満です。面積は、東根市が3.53+2.17で5.70平方km、村山市は2.11平方kmで、こちらも半分未満。
そして、DID内の人口密度。神町地区は2,924.1、東根地区は3,593.5で、東根市全体だと3,178.9です。しかし、村山市は3,447.9なのです。東根「地区」には及ばないものの、「市」全体でみると、村山市の方が東根市を上回っていました。DID内の人口密度なら、村山市は、東根市より高いわけです。
東根市は、県内のランキングで『良い意味で』よく上位または下位に来ます。まず、人口は天童市に次いで6位(村山は35位中12位)、増加数・増加率はともに1位(村山は31位、19位)です。
また、平均年齢は45.9歳で35位=最下位(村山は51.8歳で14位)です。34位の山形市とは0.9歳の差があります。年齢中位数(人口を半分に分ける境界となる年齢)も45.6歳で最下位(村山は18位)、34位の山形市と1.7歳もの差です。この2つの値は全国平均をも下回っています。
年少人口割合は14.3%で1位(村山26位)、生産人口割合は59.6%で2位(村山21位、1位は山形市)、そして老年人口は26.1%の35位(村山12位)です。県内で一番少子高齢化が進んでいません。平均年齢からも、東根市は『最も若い市』と言えるのではないでしょうか。
村山市は全部負けっぱなしではないのです。
とさざ波さんがおっしゃいましたが、今回のデータでは「DID内人口密度」以外は「完敗」です。こうしてみると、東根市はかなりの強敵だと思われます。