こんばんは。初めての長文投稿になります。
前回、出身地について小ネタがあると書き込みましたので、ご紹介します。
長くなりそうなので結論を先に書くと、「出身地が境界変更により変わった」話です。
以下、興味のある方はおつきあいを。
私の生まれた土地は、当時北九州市小倉区大字小熊野(字山路)という地名でした。
実は、この地区は江戸時代豊前国小倉藩に所属していましたが、結構な変遷をたどっています。
年 | 事象 | コメント |
1867 | 第二次長州戦争により長州(山口)藩の預地になる |
1869 | 一揆を機に、長州藩が撤退、日田県の管轄となる | 多分すごい飛地だったと思われます |
1871 | 第一次府県統合で小倉県が発足。小倉県の管轄になる |
1876 | 第二次府県統合で小倉県が廃止。福岡県となる | やっと今の県になりました |
1878 | 郡区町村編制法施行で、企救郡小熊野村となる | めでたしめでたしと思いきや |
1889 | 市制町村制施行と同時に、企救郡西紫村となる | 合併により、早くも村の名前が消えます |
1908 | 西紫村が分割、板櫃村に編入される |
1922 | 町制施行により、板櫃町となる |
1925 | 板櫃町が分割、小熊野は小倉市と八幡市に編入される | まさかの、「自治体越えの地名」デビュー。字山路は小倉市となります |
1963 | 五市合併により北九州市小倉区となる | 「自治体越えの地名」から「行政区越えの地名」へ |
1974 | 小倉区・八幡区が分区する。この時、境界変更も実施され、小倉区から八幡東区へ |
<参考>
北九州市市政だより1974年4月1日号(PDF)10ページ
ちなみに、「大字小熊野」は住居表示の実施と共に小さくなり1986年には小倉北区の大字小熊野は消滅します。行政区越えの地名も現在では消滅しています。
ということで、出身地を正しく書くと「北九州市小倉区(現八幡東区)」となるのでしょうが、面倒なので北九州市まででお願いします。
今後とも、小ネタを探してきたいと思いますので、よろしくお願いします。
[93600]Takashi さん
実は、生まれて8か月で、1925年に八幡市に編入された地区に引っ越しをしています。
現在は、純粋に小倉の住民なので「北九州市」でなかったら、「ネイティブ」などと言えなかった事になります。
ついでに、この記事で年齢もだいぶばれつつありますが・・・。