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白桃さんの記事が5件見つかりました

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[99273] 2020年 3月 19日(木)17:51:16白桃 さん
名邑三世代.その2(山梨県)
はじめに
【名邑】について以下の通り整理しなおしました。
〇【明治の名邑】
1.名邑・・・要件は[99245]に記した通り

2.名邑のうち、以下に適合するものを特に【市街】と称する。
2-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三千人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が5万人以上
2-2「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が一万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が1.5万人以上

3.名邑のうち、以下に適合するものを特に【別格市街】と称する。
3-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三千人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が10万人以上
3-2「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が5万人以上
3-3 札幌及び福岡

4.名邑のうち、以下に適合するものを特に【特選市街】と称する。
4-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が五万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が10万人以上

〇【大・昭の名邑】
別称を【秀邑】とする
一種(条件一に適合)、二種(条件二に適合)、三種(条件三に適合)
〇【昭・平の名邑】
別称を【卓邑】とする
一種(条件一に適合)、二種(条件二に適合)、三種(条件三に適合)、四種(条件四に適合)
・・・・・・
山梨県

山梨県の【明治の名邑】は、甲府(市街)、市川大門(筆頭名邑)、谷村、鰍沢(代表名邑)の四つ。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街甲府甲府市甲府18,411甲府市49,882
名邑市川大門市川三郷町市川大門4,683市川大門町5,828
名邑谷村都留市谷村4,054谷村町6,914
名邑鰍沢(富士川町)鰍沢3,505鰍沢町5,358
準名邑
第一表韮崎韮崎市韮崎2,636韮崎町2,909
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

山梨県の【大・昭の名邑】=【秀邑】は、下吉田、塩山、大月の三つ。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
二種下吉田富士吉田市瑞穂村9,269下吉田町19,721
二種塩山甲州市七里村9,267塩山町14,764
二種大月大月市広里村5,964大月町11,128
注:(人口)は国勢調査人口

山梨県の【昭・平の名邑】=【卓邑】は、山梨市、韮崎、上野原、石和、増穂の五つ
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
一種山梨市(8)山梨市山梨市30,792山梨市32,505
一種韮崎(9)韮崎市韮崎市30,244韮崎市32,707
二種上野原(8)上野原市上野原町25,887上野原町27,771
二種石和(0)笛吹市石和町10,973石和町26,989
四種増穂(6)富士川町増穂町13,996増穂町13,070
準卓邑
竜王(4) 甲斐市竜王町8,242竜王町40,559
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在していた回数
[99270] 2020年 3月 19日(木)09:55:18白桃 さん
祝:シノレパシクソ さん
[99269]シノレパシクソ さん
さて、この度大学受験があり、国立大学(理系)に合格することができました。高校を卒業し、4月からは大学生として新たな生活を送ることとなります。
おめでとうございます。十番勝負を一抜けしながら、デスクトップ鉄さんの五番勝負も一抜けしながら、合格していたとは驚きです。
ま、十番勝負は、どこの大学の入試問題よりも難しいので、余裕で合格も当然と言えば当然かもしれません。( ´∀` )
どうぞ、落書き帳を忘れない程度に大学生活を謳歌してください。('◇')ゞ

[99259]むっくん さん
(2)郡区町村編制法の施行に伴い設置された区の一覧
和歌山区が抜けていませんでしょうか?
[99267] 2020年 3月 18日(水)10:22:12白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の最初の国調人口トップ10&ボトム10
1.1955年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1相模原83,8411鶴崎27,9741三笠町57,519
2伊万里81,6252杵築29,5322宮田町51,795
3笠岡69,9263安芸29,8413豊平町49,613
4三鷹69,4664伊予30,0314江刺町49,356
5氷見68,6115両津30,0485稲沢町46,871
6芦別68,091630,0766越谷町45,001
7焼津67,2297鳥羽30,1217稲築町43,412
8西尾66,1438塩山30,2798大子町43,124
9花巻61,7289八日市30,4869安中町42,808
10藤枝61,46610滑川30,53110千歳町42,317
〇トップ10の中では、相模原、三鷹、芦別、焼津が単独市制ですが、焼津は市制後、1955年国調までに1町4村を編入しています。合併によって市になった組では、伊万里、笠岡、花巻、藤枝が新設/市制となっております。また、西尾は境界変更/市制という数少ないパターンで、氷見だけが純粋な編入/市制となっておりますが、その氷見は、市制施行時に3村を編入し、市になってから1955年国調までに14村を編入して氷見郡を食い尽くしてしまったことで有名です(正確に言うと、太田村は高岡市に編入された)。1955年国調デビュー全243市の中で5万人を超えていたのは32市です。
〇ボトム10の中では、旭、塩山、滑川が単独市制となっておりますが、市制施行前に周辺の村との合併を重ねており、純粋の単独市制ではありません。ボトム10の市で市制施行後、今日までの国勢調査で3万人をきらなかったのは、旭、滑川の2市のみで、鶴崎は3万人を超えることなく消滅してしまいました。
〇1955年国勢調査では、三笠町をはじめとする53の町が3万人を超えており、福岡県の穂波と(当時は米国の占領下にあった)沖縄の越来、具志川の3村も3万人を超えていました。参考に掲げた10町の中で、三笠、江刺、稲沢、越谷、安中、千歳が次回国勢調査に市として登場します。

2.1960年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---参考(町名)(人口)
1町田71,2691矢板29,085 1豊平町77,312
2和泉70,7012北条29,160 2浜北町53,548
3北茨城60,5673篠ノ井29,3293小平町52,923
4阿南60,1104有田29,3734宮田町51,200
5三笠56,1965羽咋29,5565保谷町46,768
6加賀54,5486室戸30,4986日野町43,394
7稲沢51,7357袋井30,817 7東村山町42,946
850,9528天竜31,1228稲築町42,612
9橿原49,9549勝浦31,1419大子町40,178
10 越谷49,58510尾花沢31,53810国分寺町39,098
〇トップ10の中で、三笠、稲沢、蕨、越谷が形の上では単独市制になっていますが、稲沢は1955年に、越谷は1954年に合併を行っていますので、純粋の単独市制とは言い難いのです。また、北茨城、阿南、加賀、橿原は新市の名称に旧町名を使用しておりません。また、1960年国調デビュー全66市の中で5万人を超えていたのが8市と、1955年組に比べ、若干低くなっております。
〇ボトム10の中では、矢板、北条、有田、羽咋、袋井、天竜、勝浦、尾花沢が形の上では単独市制になっておりますが、いずれも市制施行前の「昭和の大合併期」に合併を行っております(天竜は市制施行時に二俣から改称)。ボトム10の中では袋井のみが、今日まで3万人をきっておりません。また、篠ノ井は市としてと3万人を超えることなく長野と合併します。
〇1960年国勢調査では、豊平町をはじめ34の町と米国占領下の具志川村が3万人を超えています。参考に掲げた10町の中で、浜北、小平、日野、東村山、国分寺が次回国勢調査に市として登場します。町田より人口が多かった豊平は札幌に編入されます。今日まで「町」として生き残っている?取り残されている?町が一つありますね。
[99263] 2020年 3月 17日(火)02:41:27白桃 さん
「市街」と「名邑」
[99259]で、むっくんさんがまとめて戴いた資料を眺めているうちに、私にとって非常に重要なことに気が付きました。(正確に申せば、そうではないかと、うすうす感じていながら放っておいたことです。)
[99259]の中の愛媛県甲第139号布達M11.12.16を見ていますと、
大内郡・寒川郡の郡役所→寒川郡津田村
三木郡・山田郡の郡役所→三木郡平木村
小豆郡の郡役所→土庄村
香川郡の郡役所→高松市街
阿野郡・鵜足郡の郡役所→坂出村
那珂郡・多度郡の郡役所→丸亀市街・・・
となっており、「市街」と「町」「村」「湊」が区別されているのです。
ところが私は、たびたび引用している「明治19年調査市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(以下、「戸口表」)の第一表に記載され、その現住人口が三千人以上、そして、明治時代に町制または市制施行したところを【明治の名邑】としておりました。それは、自分で勝手にやっていることなので構わないことかもしれませんが、どうも肝心なことを無視していたのが気になっているのです。
結論から言えば、「市街」と「名邑」は区別すべきだったのです。
「戸口表」の第一表は
「市街及ヒ市街ノ体裁ヲナシタル名邑」
第二表は
「市街ノ体裁ヲナサザル名邑」
となっており、「名邑」の中に
・市街の体裁をなしているところ

・市街の体裁をなしていないところ
の二種類があるわけで、その「名邑」より都会として位置するのが「市街」、という単純明快な事を無視して、「市街・名邑」と一種の対句としてとらえていたわけです。ですから、【明治の名邑】という造語を作るとしても、その中に「明治の市街」までも含めてしまったのは、チトまずかったのではないか・・・屁理屈を言うなら、私の言う「名邑」と「戸口表」の「名邑」は意味が異なるのだ、第一、「市街」と「名邑」の区別も明確にされていない・・・。
でも、意地の悪い検事から白桃被告に以下の証拠を突き付けられたら、困ってしまってワンワンワンなのです。
[75064]白桃
「名邑」の定義は一筋縄ではいかないのですが、イメージとしては、「大都市ではないけれど、小地域の中心として確固たる地位にある街区」といたします。
これに対し、白桃の弁護人は、「『邑』には「地方の町や村」の意味もあるが、「人の集まり住むところ」、ひいては「みやこ」の意味もある。」などと全く弱弱しい反論をするでしょう。
いずれにしろ、♪ざんげの値打ちもないけれど~を歌う羽目になるでしょう???
[99262] 2020年 3月 16日(月)23:42:31白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(2)
2010年国調デビュ-組の【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。

トップ市名前身町 A人口B人口A/B---ボトム市名前身町A人口B人口A/B
1みよし三好町56,25256,2521.0001南島原有家町8,84754,0450.164
2岩出岩出町50,83450,8341.0002雲仙国見町11,15149,9980.223
3姶良姶良町44,67174,8400.597 3南城佐敷町11,45639,6510.289
4北名古屋師勝町43,88878,0780.5624南房総千倉町12,38144,7630.277
5木津川木津町39,12963,6490.6155国東国東町13,03134,2060.381
6あま甚目寺町38,56385,3070.4526南九州川辺町14,80942,1910.351
7北斗上磯町37,25848,0560.775 7三好池田町15,69034,1030.460
8弥富弥富町36,95742,5750.868 8三豊高瀬町16,43771,1800.231
9坂井丸岡町32,46192,318 0.3529南丹園部町17,06136,7360.464
10合志西合志町29,07651,6470.56310中央田富町17,267 31,6500.54
語句の説明
A人口:前身町の2005年国調人口
B人口:2010年国調時の境域に組み替えた2005年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合(一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。)
2005年国調デビュー組同様、トップ10には単独市制や比較的少数の自治体による合併で出来た新市の前身町が並び、ボトム10には多くの自治体による合併(代表:南島原市の8町)で出来た新市の前身町が並んでいます。それにしても、ボトム10の新市名に「南」がつくのが五つもある。これは偶然だろうか・・・
(参考)旧自治体の人口が拮抗する例:人口は2005年国調人口、〇は市役所所在旧自治体
坂井市:丸岡町(32,461人)、春江町(23,968人)、三国町(22,936人)…市役所は旧)坂井町
南島原市:有家町(8,847人)、深江町(8,228人)、西有家町〇(8,197人)
南城市:佐敷町〇(11,456人)、大里村(11,603人)、玉城村(10,568人)…「前身町」より人口が多い村がある。
南九州市:川辺町(14,809人)、頴娃町(14,795人)、知覧町〇(13,256人)


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