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hmtさんの記事が5件見つかりました

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[95484] 2018年 2月 25日(日)15:15:05hmt さん
Re:町村組合の歴史
[95477] むっくん さん
この機会に町村組合の歴史を簡単にですが、振り返ってみます。

市町村が、その事務の一部を組合に委託する形で共同処理していることは、消防や廃棄物処理の分野で広く行なわれており、現在でも生活に密着した自治組織として承知しています。
一方、明治以来の市町村の名称を調べていると、昔は「神奈川県津久井郡青山村外1ヶ村組合」という類の組合名を、頻繁に目にします。

市町村事務の共同処理という共通項で括られる この2つの制度。
殆ど意識していなかったこの事実を認識させてくれたのが、組合村の首長職肩書に関する疑問[95463]と、その回答[95469]でした。
これまで、全部事務組合、役場事務組合という名も知らずにいましたが、一部事務組合()を含めて、それぞれの首長が存在することを再認識しました。

そして、今回更に町村組合の歴史[95477]についての説明を補足していただきました。

ありがとうございます。最後に1959年まで残った役場事務組合の名は不明ということですか。

愛知県では、村の分立がされた後に当該2村による全部事務組合を結成したところがあります。

愛知県告示M24-122により碧海郡境村から「分立」した東境村がその例ですが、告示M24-173により碧海郡重原村の「分割」により生まれた半高村と重原村も、組合になったという点では同類ですね。
なお 明治24年愛知県令達類聚目録記載の告示第182号「碧海郡半田村外一ヶ村組合の件」は「…半高村…」の誤記です。

「○○村」という村名は、分立や分割という手段を使ってでも確保したい。
しかし、事務処理の統合・合理化はそれとは別問題ということでしょうか。
名称を確保したいという村人の望み。それを考えさせられる事例と思います。
[95470] 2018年 2月 21日(水)19:40:34hmt さん
組合村消滅は昭和大合併の結果?
[95469] むっくん さん
全部事務組合と役場事務組合は1959(S34).10.1から存在しなくなりました。

hmt出身地の近くにある宮ヶ瀬ダム[43001]は、2000年竣工の巨大な多目的ダムですが、その名は 1956/9/30【昭和大合併[93622]の末日】に消滅した 神奈川県愛甲郡宮ヶ瀬村に由来します。

煤ヶ谷村との合併で生まれた清川村[83701]は、1958年から現在に至るまでの約60年も「神奈川県唯一の村」として続いていますが[83698]清川村の沿革に記されているように、1889年の町村制からの 67年半は「煤ヶ谷村外一ヶ村組合」という全部事務組合でした。

このような知識に基づき、私は 全国に残っていた組合村は 昭和大合併で消滅したのだろうと漠然と考えていました。
今回紹介された総務省のページには、昭和大合併末日の3年半後以降は、組合村が存在しないとの記載がありました。
この3年半の期間には組合村が残っていたのか否か? 少し気になりました。

…と言っても、自分で手間をかけて調べるつもりもありません。
安直にWikipediaを見ると、存続期間の末年が 1956年となっている町村組合の実施例が 6件ありました。
それ以後に存続した例が示されていないので、?付きタイトルの記事にしておきます。

この6件につき変遷情報を調べたところ、 煤ヶ谷/宮ケ瀬組合と同様に 67年半存続した組合村が、昭和合併によって統合された。そのような例が大部分でした。

しかし、静岡県駿東郡高根村→御殿場市と須走村→小山町が関係する組合だけは、日付・編入先が異なることが判明。

相方の高根村に去られた後の須走村にとっては、最後の9ヶ月の後始末が大変だったことと思われます。

組合解消の結果、村長・村議会・村役場など組織一式が新たに必要。
単独事務のための須走村役場も9ヶ月のために新設? 簡素なもので対応するにしても、大変ですね。

その他の該当5組合に関係する昭和合併記録(4件)も列挙しておきます。
神奈川県愛甲郡清川村(煤ヶ谷/宮ヶ瀬組合)
三重県安芸郡芸濃町(雲林院/河内組合+3村)
和歌山県東牟婁郡熊野川町(九重/玉置口組合+2村+)
熊本県飽託郡天明村(銭塘/内田組合+奥古閑/海路口組合+2村)
[95468] 2018年 2月 20日(火)17:11:41hmt さん
バルカン半島の内陸国・コソボが独立してから10年
バルカン半島の内陸国・コソボが独立してから10年
平昌オリンピック参加 91ヶ国のリスト[95441]に付随した雑談です。
馴染みのない小国も多い中で、新聞の【スポーツ面でなく】国際ニュース面に「久しぶり」に登場したコソボを取り上げてみます。

国名としてのコソボ。私としては、これまで殆ど認識していない「国」でした。
記憶に残るのは 1998~1999年のコソボ紛争です。
当初はユーゴスラビア国内にありながら民族や宗教を異にする一地域の民族紛争でした。

しかし、国際世論の動向は NATOによる空爆>セルビア軍の撤退>国連の暫定統治を経て 2008/2/17のコソボ独立宣言という結果をもたらしました。

米英仏は早速コソボを承認。影響力のあるドイツも続きましたが、EU内部にも慎重な姿勢を示す国があり、セルビアと ロシアは勿論大反対です。
日本を含めて国連加盟国の半数以上がコソボを承認しましたが、中国は不承認。
拒否権のある2国の反対で、国連加盟は実現していません。

最近の新聞の国際面にコソボが登場したのは、独立10年という節目だからです。
2/19読売の見出しは「独立10年 晴れぬコソボ 貧困、失業…漂う失望」でした。
他紙も ほぼ同様に 政情不安・経済低迷など多くの課題が残されている現状を伝えています。

以上は 現在のコソボ共和国 ですが、Webを調べると 世界飛び地領土研究会>消滅した国々 に、同名の コソボ共和国を紹介するページがあります。
こちらは 1991~1999年に自らの存在を主張した国でしたが、承認してくれたのは アルバニアだけでした。

落書き帳の読者として注目してほしいのは、リンクした上記のページに描かれている国旗です。双頭の黒鷲「スカンデルベクの鷲」の図柄は アルバニアの国旗[86819]と同じであり、
※コソボ共和国の国旗も、国連暫定統治前【の20世紀末に】はアルバニアと同じ旗が使われていたが、【2008年の独立以後は】国内6民族(アルバニア人、セルビア人、トルコ人、ゴロニ人、ロマ人(ジプシー)、ボスニアク人(ボ スニアのムスリム人)を象徴する6つの星を描いた旗を改めて制定した。
という説明が付けられていました。
[95441] 2018年 2月 15日(木)19:21:59hmt さん
平昌オリンピック開会式の入場順
2018/2/9の開会式からだいぶ遅れてしまいましたが、過去のオリンピックでは、開会式の入場行進順番に関する記事を書いたことがあります。
たぶん最初は、2004年のアテネ大会です。

2008年に北京で開催されれた「第二十九屆夏季奥林匹克運動会」の時は、「国名に使われた漢字の画数と筆順」というユニークな着目点に驚きました。
これが漢和辞典にも掲載されている正統的な方法であることを知ったのは、Issieさんのご教示の後でした。関係記事

1988年のソウルオリンピックは、落書き帳発足前でもあり、「カナダラ順」という言葉は その後の記事[31908]により伝えられるだけです。
ハングル文字は落書き帳では書き難いし、何よりも関連する知識を持ち合わせていません。

そこで、開会式入場行進の順番表だけですが、とりあえず紹介することにしました。出典
日本の五十音順に相当するものでしょうが、だいぶ違うようです。

先頭のギリシャは別として、2番がガーナ、3番がナイジェリアと続き、ナ行の後は ダ行、ラ行と続くあたりに「カナダラ順」が見えているように感じられます。
このような「行の順番」が、日本の五十音との最大の違いでしょうか?

アルファベット順でも近い「IとJ」。今回もイタリア・インド・ジャマイカなど御馴染みの国々が近くに居ました。
しかし、この仲間が揃って後半の 60番付近以降に下がっています。
これが 普段のABC順と違うな と感じるところです。

雪国だけでなく、熱帯の国からの参加もあるが、気候とは別に内戦などの問題で参加できない国もあるようです。

発音の似ているオーストラリアとオーストリア。平昌リストでは並んでおり、これは常識的な結果。
しかし、ソウル1888の順番では、大きく離れています。ソウルでは「濠洲」の音を使った?
[95432] 2018年 2月 13日(火)17:58:49hmt さん
祖父江
[95429] シノレパシクソ さん
現・愛知県稲沢市の木曽川沿いに祖父江町というところがあったのですが、岐阜県瑞穂市の南東部、墨俣一夜城のすぐそばにも「祖父江」という住所がありました。

高分子化学の 祖父江寛教授(愛知県出身)を思い出し、「祖父江」の由来を調べてみました。

変遷情報検索で祖父江を調べると、紹介された愛知県と岐阜県の系統が出てきました。
愛知県中島郡【(旧)下祖父江村>】祖父江村>祖父江町>稲沢市
愛知県中島郡上祖父江村>朝日村>一宮市
岐阜県本巣郡祖父江村>牛牧村>穂積町>瑞穂市

「そぶ」と祖父江さんによると、田圃の水中に浮いている赤錆(酸化鉄)を「そぶ」と呼び、木曽川から取水した赤茶色の農業用水「そぶ水」に含まれている。
稲沢市祖父江町の地名は、「そぶ」が多い入江ということから名付けられた。

祖父江という苗字・地名は東海地方に多く「ソブエ」と濁音で読む。
同系統である「シブ」つまり金錆(金糞)のあるところ」を意味する地名は、祖父谷、渋谷、曾布川、蘇武(そぶ)、小千谷(おじや)など。

愛知県木曽川沿いの他に、岐阜県の穂積や、養老町にもある「祖父江」地名。
これらは、分割等に由来する「自治体越え」ではなく、自然条件の類似から「赤錆」が目立ったことに由来した自然条件型地名として、同一の名になったものと推察します。


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