[7398] かつ さん
>かつての愛知県の学校群制度を思い出しました。
>どれくらいの群があって,どんなしくみだったのはよく分かりません。
>いなさんあたりはご存知ないでしょうか??
ご指名でしたので、なにわさておきこちらの方から・・・
愛知県の高校入試の方法で「学校群」といわれる制度は、S48(1973)~H1(1989)の間に存在しておりました。
その狙いは、学校間格差の是正だと思われますが、すでに実施されていた東京都の学校群の考え方に、
工夫を加えて愛知独特のものになっております。
A,B2つの高校をあわせた1つの群を受験し、合格した人は機械的にA,Bのいずれかに振り分けされる仕組で
受験生(合格者)には学校を選ぶ権利は全くなく、2つの学校の学力(受験時)は完全均等化されるという
いまにして思えば、没個性の血も涙もない制度であります。
例)X群・募集1000人 A高校(募集500人) B高校(募集500人) で、応募1200人(倍率1.2倍)のときには・・・
受験の成績順位 1~1000が合格(1001~1200は不合格)し、各高校に振り分け
A高校 1,4,5,8, 9,12,13,16,17,20・・・999
B高校 2,3,6,7,10,11,14,15,18,19・・・1000
振り分けに当たっては、厳重な監視の元で受験生の名前は表に出さず、番号だけで機械的に振り分けて
たとえ高校の隣に家があろうとも振り分け結果、遠くに通学しなければならないとか、政治的なコネが
全く通用しないとか、いろんな話しがありました。
群としては、豊橋に2つ(時習館-豊橋南、豊橋東-豊丘)と、
3つの市(岡崎北-岡崎)、(刈谷北-刈谷)、(一宮西-一宮)と
名古屋市内の県立・市立普通科13高校でブリッジしながら12の群がありました
1群 | 菊里 | 千種 |
2群 | 千種 | 旭丘 |
3群 | 旭丘 | 北 |
4群 | 北 | 名古屋西 |
5群 | 名古屋西 | 明和 |
6群 | 明和 | 中村 |
7群 | 中村 | ? |
8?群 | ? | 緑 |
9?群 | 緑 | 桜台 |
10?群 | 桜台 | 瑞陵 |
11?群 | 瑞陵 | 向陽 |
12群 | 向陽 | 菊里 |
(?の部分、昭和だったか熱田だったか?)
このブリッジは、群間格差是正のための工夫であって、上記例の方法で定員の半分ずつ2回おこなって
振り分けします。
これにより、旭丘希望者が千種にも北にも流れて一気にレベルアップしたというような噂もありました。
かつさんの場合、
[2724] でも質問されていたんですね~。当時は、私がまだ生まれていなかったものですから・・・
(回答するに当たって過去ログを見て気づいた)
こんなんで、よろしかったでしょうか?