[14592] わたらせG さん
今回の統一地方選挙の話題となった長野県山口村(さらにさかのぼって,かつての神坂[みさか]村)などもそうですが,わざわざ越境合併を選択するなどというのは多くの場合地元の複雑な事情が絡んでいますよね。
矢場川村の場合も,そうとうもめたであろうこと,十分に推察できます。
角川の地名辞典によれば,群馬県に“残った”地区の中にも行政サービス上は足利市の方が管轄するという相当に変則的な措置が採られれている,などという記述がありましたから,それぞれお互いに相当妥協してああなったのでしょうね。
館林県が栃木県に所属していた
多くの旧藩がそうであるように旧館林藩も上州邑楽郡外に飛び地を領していたとすれば,単純に「館林県が栃木県に所属していた」とはならないのですが,明治4(1871)年7月の廃藩置県後4ヶ月の全国的府県再編で発足した「栃木県」(明治4<1871>年11月13日発足。県庁所在地は都賀郡栃木)は野州南部5郡(都賀・寒川・安蘇・足利・梁田)と上州南東部3郡(山田・新田・邑楽)を領域としていたわけで,これはそれなりに実態に即していたように思います。
とは言っても,これでは県のサイズとしては小さいと判断されて,紆余曲折の後,結局関東平野の北西部は旧国単位の県(下野→栃木県,上野→群馬県,武蔵北部→埼玉県)となってしまうのですが。
[14612] YSK さん
旧太田町の範囲の説明,ありがとうございます。
この「大字太田」は、金山丘陵と、その周辺に広がる小規模な丘陵群に飛び地的に広がっていまして
やはり飛び地なんでしょうね。
古氷は、「古郡」の意であったろうと思います
そうでしょうね。
私も最初にそれを連想しました。
なぜ「古氷」が存続しなかったのか
明治の大合併で(西)群馬郡清里村(現前橋市)に統合された旧村の1つに「野良犬村」というのがあったようです。今の地図を見ても「野良犬」という大字はみつかりません。「清野町」と呼んでいる地区がこれにあたるようです。
「見沼」ではないですが,やはり「野良犬」という語感が嫌われたのかもしれませんね。