[19232] スナフキん さん
[19236] TN さん
[19264] 今川焼 さん
相模原市には「はけのはら(峽の原):西橋本地区」,「はけのたな(八景棚):下溝地区」という地名があります。
「峽の原」はバスの車庫があって行先名となっているのですが,よほど地元に詳しい人でない限り,読めなくて困惑する利用者が多いようです。
「原っぱ」は,相模川左岸河岸段丘の「上段」に広がっているのですが,「中段」との境の崖(ハケ)に近いことからついた地名なのでしょう。
「八景棚」は,明らかに「金沢八景」などにちなんだ当て字だと思われます。
実際,相模川が段丘を直接侵食する崖(ハケ)の上にあって,JR相模線沿線でも随一の景勝地です。
一般的に,「はけ」というのは関東平野西部に広く行われている地形表現であるようです(南東部の北総台地から房総半島ではあまり聞いたことがないように思います)。
基本的な意味は「崖」,または崖下の湧水帯を指すことが多いようですね。
関東ローム層が堆積していたりしますから,そこから「赤」という要素が加わることもあるのでしょう。
「八景棚」ほどひどくはなくとも,「はけ」に対する当て字は各地でさまざまです。