大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
ここ3年は十番勝負の新年回に参加して格闘していたので、今年は久しぶりにのんびりとした正月を過ごしました。というか、何をしていいか分からなくなっていたので、私も依存症の中毒症状が出てしまっているのかもしれません。
何はともあれ、今年もよろしくお願い致します。
[112966] グリグリさん
都道府県データランキングの「がん死亡」を更新しました。これまでは、1995年と2021年のデータだけでしたが、1995年以降2023年までの毎年のデータに拡張しました。データ範囲が広がったのは良いのですが、年次推移がわかりやすくなるようなまとめ方も必要だと思っています。
都道府県別で見ると、青森県、秋田県、北海道の高さが目立っていますね。寒さと関係があるのでしょうか。食生活や食習慣(塩分や飲酒)が関係しそうですが、それはどちらかというと脳卒中や心筋梗塞に影響しそうですが…。都市部で低い傾向があるのは、サラリーマンなどを中心に人間ドックなどの検診で早期発見が多いのではないかと思います。
正月に何かの番組で、「日本は必要もないがん検診を皆に受けさせて予算の無駄使いをしている。検診で分かっても死ぬ人は死ぬし、死なない人は死なない。」などと、ひどく乱暴なコメントをしている医療関係者(どこかの医大の先生)がいましたが、私は少なくとも、胃がん、乳がんは検診は重要でいかに早期に発見するかで結果が大きく変わると思います。年次変化においても数字に出ていると思います。
都道府県というこのサイトの趣旨からは少し離れるかと思いますが、癌の種類別の年次変化があると、傾向が分かってデータとして良いと思います。ちなみにがん死亡の種類別の上位5位(2021年)は
男性
①肺 ②大腸 ③胃 ④脾臓 ⑤肝臓
女性
①大腸 ②肺 ③脾臓 ④乳房 ⑤胃
となっており、この10年ほどで胃の順位が男性で2位から3位に、女性で3位から5位に低下。
一方で男性の大腸が3位から2位に、脾臓は男性が5位から4位に女性が4位から3位に上昇しています。
胃は健康診断でも胃透視(バリウムを飲むレントゲン)をするし、内視鏡も良くなっているので、効果が出ていると思います。一方で脾臓や大腸は食生活の変化の影響もあると言われていますが、検診ではなかなか分かりにくいので相対的に割合が高くなっているのでしょうか。5年ごとくらいのデータのグラフなどは傾向がよく分かると思います。