[19330]太白 さん
鹿島台といえば、鎌田三之助村長(当時)が偉人ということになっているようです(私もなぜか小学校時代、仙台なのに学習した記憶があります)。この方、品井沼の干拓推進と、町内を流れる吉田川と鶴田川(高城川)の治水のため土木工事で川を立体交差させた、という功績があるのですが、こういう、川の立体交差している地点というのは、全国に他にもあるのでしょうか?
鹿島台と聞くと、私はついつい、なきらさんの母校を思い出してしまうのですが・・・。
さて、川の立体交差ですが、新潟市西部には、新川と西川という2つの川が立体交差している場所があります。鎧潟・田潟・大潟という西蒲原地方にあった3つの潟湖に溜まる悪水を日本海に排出するために掘削された新川という川が、農業用水として利用されていたもともとあった西川という川の下を、くぐり抜けています。新川の掘削は、文化14(1817)年からはじめられ、文政3(1820)年に完成したといいますから、鹿島台町にある幡谷サイフォン(吉田川と鶴田川(高城川)の立体交差)の完成より120年も前のことになります。
新潟市立総合教育センター・視聴覚センターのHP
http://www.netin.niigata.niigata.jp/ の中の、「空から見た新潟市航空写真集」のコーナーを見ると、この2つの川が交差している地点の「川の交差」と題する写真を見ることが出来ます。
また、新潟県立歴史博物館のHP
http://www.nbz.or.jp/jp/index.html の中の常設展示のコーナーには、西蒲原三潟水抜工事の概要説明があります。
なお、「都道府県市区町村」の名称に関することを付記すれば、1955(昭和30)年に曽根町と鎧郷村が合併して誕生した西蒲原郡西川町の名称は、上記の西川に由来し、同年に大原・四ツ合両村が合併して誕生した同郡潟東村の名称は、鎧潟などの東側に位置していたことに由来しています。ちなみに両町村とも、新潟市などとの新潟地域合併問題協議会に参加し、政令指定都市移行を視野に合併協議を進めています。