[60683] hiroroじゃけぇ さん
[60674] 熊虎 さん
政令指定都市になりたい地方都市の事情などを読んでいると、(すでにアーカイブにもなっている議論ですが)政令指定都市という制度の意義について考えさせられます。
ここしばらく(2010年まで?)は、政令指定都市に移行して大きな権限があたえられるかどうかは、期限までに周囲との合併に成功するかにかかっているといっても良い状況です。
静岡市に都道府県と同格の権限を与えて、熊本市や岡山市と大きく差をつける根拠は何でしょうか。手頃な合併相手を見つけることができただけでなぜ大きな権限が与えられるのでしょうか。
横浜市や大阪市から堺市や浜松市まで、現在の政令指定都市には、都市規模からいっても、機能からいっても、かなり幅のあります。市町村合併を促進するための「餌」ともなっている以上仕方がないですが、本当は人口70-80万人で一線を引くよりは、その上も下もいろいろな都市の規模や機能に応じて、柔軟に権限や機構を与えることが考えられるべきと思います。
とはいえ、こういう制度が現にあり、それが「大都市クラブ」のように見えないでもない現状では、後少しで移行できそうなところがそれを追求するのは何の不思議もありません。
大都市周辺の地域では、いくつかの市が合併するだけで、簡単に70-80万人を上回る人口を擁する市が計算の上ではできあがるところはいくらでもあるでしょう。
ただ、そのような地域の、特に比較的新しい住民は、生活環境や交通環境の向上には関心を持っても、住んでいる都市が「政令指定都市」というブランドを手に入れることにはあまり関心を持たないのではないでしょうか。「誤報」の例として出ていた西宮市周辺はそのような例だと思われます。
ところで、「区」の大きさとしては人口20-30万人が多いということは、このあたりが行政区画の大きさとして適切なサイズなのかも知れません。
そういえば大前研一氏がかつて、「現在の地方自治体は見直し、全国一律に、一定の人口規模の区画に分けるのが効率が良い」と発言されていたことが思い出されます。(そのアイデアの適否は別として)そのときもこれぐらいの人口規模を想定されていたと思います。(うろ覚えです。)
ご存じかとは思いますが、最近では通信制の大学院などもありますので、ご興味あれば調べて見られては?
※少し加筆。言及先に
[60674]を追加。※^2 余計な語句を削除