郷土香川の町々よりも、学生時代にすごした岡山の都邑よりも、街歩きをして、この目に刻み込んでいるのが宮城県の数多く、そして質の高い名邑です。あらためて千本桜さんに感謝申し上げます。
2020年4月4日…スーパータウン大河原の一目千本桜は満開・・・(だったはず)。隣町村田では♪ここらで止めてもいいコロナ(ウィルス)~・・・を歌った(はず)。
2020年4月5日…フランク永井の生地?松山では「一ノ蔵」を試飲した(はず)。そして胸をワクワクさせて代表名邑の涌谷に向かった(はず)。そして、小牛田から岩手県人口3位に落っこちた一関乗り換えで、人口2位に繰り上がった奥州市の水沢へ。で目いっぱいお酒を飲んだ(はず)・・・
2020年3月30日…上記日程の切符を払い戻しに(取消手数料なし)、ついでに「一ノ蔵」を購入・・・
これも、
[99314]グリグリさん
皆さん、極力外出はお控えください。
に素直に従った・・・というわけでもありません。(笑)
余計なことが長すぎました。
【明治の名邑】
仙台は惜しくも「別格名邑」にとどまる。石巻は流石の市街、筆頭名邑は古川、佐沼を押さえて涌谷に。代表名邑は若柳にしようかどうしようか大いに迷ったが、結局、登米に落ち着く。
ここで、想像以上の街であった若柳に贈る歌:
♪春の夜風に吹かれる若柳、見たぞ真の名邑を
その後に続くのが、白石、気仙沼、岩沼、角田、塩竈
そして、どういう訳だかウナギを食した岩出山にはこの歌を
♪本城が仙台に移って口惜しかったら、有備館の青いタタミの上で泣け
そして、名邑どん尻に控えますは、志津子と呼べば霧が流れる志津川。
以上、宮城県の「明治の名邑」は14ですが、人口的には「名邑」に遜色ないが、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」では第二表に置かれた七つを「準名邑」とします。中新田は「名邑」にしたかった。スーパータウンは2,3歩届かず。
名邑/種別 | 名称 | 現自治体 | --- | 1886年 | (人口) | --- | 1908年 | (人口) |
別格市街 | 仙台 | 仙台市 | | 仙台 | 61,709 | | 仙台市 | 97,944 |
市街 | 石巻 | 石巻市 | | 石巻 | 16,618 | | 石巻町 | 19,444 |
名邑 | 涌谷 | 涌谷町 | | 涌谷 | 7,793 | | 涌谷町 | 7,419 |
名邑 | 古川 | 大崎市 | | 古川 | 6,614 | | 古川町 | 9,366 |
名邑 | 佐沼 | 登米市 | | 佐沼※ | 5,820 | | 佐沼町 | 4,542 |
名邑 | 若柳 | (栗原市) | | 若柳 | 5,803 | | 若柳町 | 8,570 |
名邑 | 登米 | (登米市) | | 登米 | 5,408 | | 登米町 | 8,141 |
名邑 | 白石 | 白石市 | | 白石 | 5,251 | | 白石町 | 9,123 |
名邑 | 気仙沼 | 気仙沼市 | | 気仙沼 | 5,140 | | 気仙沼町 | 8,322 |
名邑 | 岩沼 | 岩沼市 | | 岩沼 | 5,040 | | 岩沼町 | 6,506 |
名邑 | 角田 | 角田市 | | 角田 | 4,197 | | 角田町 | 6,898 |
名邑 | 塩竈 | 塩竈市 | | 塩竈 | 4,176 | | 塩竈町 | 7,706 |
名邑 | 岩出山 | (大崎市) | | 岩出山 | 4,017 | | 岩出山町 | 5,544 |
名邑 | 志津川 | 南三陸町 | | 志津川 | 3,720 | | 志津川町 | 5,467 |
準名邑 |
第二表 | 丸森 | 丸森町 | | 丸森 | 4,404 | | 丸森町 | 5,805 |
第二表 | 原 | (仙台市) | | 原ノ町 | 3,985 | | 原町 | 6,950 |
第二表 | 米谷 | (登米市) | | 米谷 | 3,461 | | 米谷町 | 4,261 |
第二表 | 亘理 | 亘理町 | | 亘理 | 3,447 | | 亘理町 | 4,097 |
第二表 | 渡波 | (石巻市) | | 渡ノ波 | 3,275 | | 渡波町 | 5,309 |
第二表 | 中新田 | 加美町 | | 中新田 | 3,230 | | 中新田町 | 4,851 |
第二表 | 松山 | (大崎市) | | 松山 | 3,073 | | 松山町 | 5,809 |
(参考) |
第二表 | 大河原 | 大河原町 | | 大河原 | 2,489 | | 大河原町 | 5,434 |
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が( )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」に記載された佐沼の現住人員(5,820)は、町村制施行後に成立した北方村の境域をも含んでいる・・・と思われる。