都道府県市区町村
「未開人」編集長による都道府県市区町村・第四弾マガジン

北陸新幹線ルート問題

トップ > 未開マガジン > 北陸新幹線ルート問題
記事数=9件/更新日:2025年6月4日

現在建設されている北陸新幹線は、敦賀ー新大阪間のルートを巡って激しい議論が行われています。現状「小浜・京都ルート」の方向で建設が進められることになりましたが、そこに至るまでの議論をまとめました。

過去にアーカイブでもまとめられたことがあるようなので、それ以降の記事をまとめました。
https://uub.jp/arc/arc319.html

★推奨します★(元祖いいね) あきごん グリグリ

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[110210]2024年3月19日
グリグリ
[110213]2024年3月19日
あらかると
[110216]2024年3月20日
メークイン
[110219]2024年3月20日
あきごん
[110221]2024年3月21日
あらかると
[110223]2024年3月21日
むっくん
[110226]2024年3月23日
あきごん
[114449]2025年5月22日
未開人
[114450]2025年5月22日
あきごん

[110210] 2024年 3月 19日(火)20:49:17オーナー グリグリ
Re:北陸新幹線延伸
[110209] あきごんさん
東京から福井へは、これまで東海道新幹線を名古屋で乗り換えて在来線特急で行くのが一般的だったと思うので確かに時短効果はありますが、金沢ほどにはないのと、やはり新幹線開通を契機に東京から人を呼べるかというのが問題になるのかなと思います。
同感ですね。東海道新幹線米原乗り換えとの差がさほどでもない状況からは微妙な感じがします。乗り換え不要はメリットですが。

おそらく名古屋近辺からも同様だと思います。
これは全くその通りで、名古屋方面から金沢への利便性も間違いなく悪くなったと思います。しらさぎも雷鳥同様敦賀駅乗り換えが必須となりましたし、かつ、自由席がなくなるとか。

学生時代に冬場に奈良の実家から金沢に帰る時、特急雷鳥に乗って湖西線を北上すると、だんだん周りの景色が白くなってきて、敦賀を過ぎて北陸トンネルを抜けたら雪景色…、というのはもう味わえないのは、少々残念ですね。
私も大阪に学生時代を過ごし、雷鳥にはずいぶんお世話になりました。乗り換えなしは多少時間がかかっても楽ですね

 これで、元々は米原から直江津までだった北陸本線は、大部分が3つの第三セクターに分割譲渡され、今や米原~敦賀間だけになってしまいました。(これじゃあ、北陸本線じゃなく、近江本線です。)
同感です。ところで、石川県のJR駅は、七尾線の駅(20駅?)と、金沢駅、小松駅、加賀温泉駅だけになってしまったのですね。

そもそも北陸新幹線の残りのルートが琵琶湖の西側ルートというのはいまだにすっきりしません。米原での東海道新幹線への接続でよかったのではと思います。技術的に難しいのかもしれませんが、大阪方面から北陸方面への直通列車をなんとか実現できれば。別ルートを新規にいちから建設するよりも、現状の東海道新幹線を何とか機能拡張するようなことは不可能なんでしょうかねぇ。
[110213] 2024年 3月 19日(火)23:16:53【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 19日(火)23:23:38
あらかると さん
Re:北陸新幹線延伸
[110209] あきごんさん
今回の延伸で北陸の東京からの便はよくなったと思いますが、私の住む関西からは、ちょっと微妙になりました。おそらく名古屋近辺からも同様だと思います。
関西からの便は、サンダーバードが途中(敦賀駅)で切られる上にホーム構造が
「普通列車から来る人を気にしない感」が全開の構内図
(具体的に言えば敦賀止まりのサンダーバードから新幹線ホームの距離が
新大阪方面から来る新快速電車ホームからの距離よりも格段に短い)ですので、
極端に言えば「関西なんぞ知るか」って意味合いでしょうか。
敦賀駅のホームを見るに、今後数年間は延伸しないのが丸わかりなのに加え、
京都や滋賀からすると、通ったところでメリットがあまりないのにデメリットが
まあまあ大きいだけなので、憶測になるのですが、まあ敦賀駅を終着駅にして
からはほぼ延伸しない(できない)と思いますね。
名古屋発のしらさぎは自分の管轄外(あまり知らない)なのでよくわかりませんが。
結局今回の延伸では関西の人々からすれば、
『乗り換え回数が増える割に時間差はあまり無いし値段は二千円くらい高くなる』
と言う迷惑行為でしょう。
僕としてはサンダーバードで7710円で行けた方がまだよかったです。
今回の延伸のせいで金沢に行くのが余計面倒くさくなるし行きにくくなるので。
ほかに地元へのデメリットとして心配しているのが、JR在来線の第三セクター化です。すでに金沢開業で新潟県、富山県、石川県の金沢以東は県ごとに分割されて第三セクターになってしまっていましたが、不便とかはなかったのでしょうか。
不便でしょうね、突如の第三セクター化は。
今回は範囲をハピラインふくい線に絞って言わせてもらいますが、
あの区間はほぼ確実に赤字なのを特急で賄っていたのに、特急が無くなるという事は、営業係数はほぼ100%、100を越えるでしょう(湯尾駅-南今庄駅間と細呂木駅・牛ノ谷駅が絶望的。特に南今庄駅、あれは駅なのか???)。
武生駅-芦原温泉駅間と大聖寺駅はまだ良いとして、他区間は本気で心配になる程
終わってますから。
近江本線というよりかは湖東本線みたいなものでしょうねこりゃ。

【追記】
越前たけふ駅前、完全に田畑田畑田畑田畑......場合によってはくりこま高原とか新富士みたいになりそう。

【別項目追記】
今年4月くらいでしょうか、南海高師浜線がようやく復活するようです。
高師浜線、3年間の休止を経てようやく事業再開ですか。
忘れ去られて赤字にならない事を祈っています。
[110216] 2024年 3月 20日(水)10:43:41【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 20日(水)10:52:02
メークイン さん
Re:北陸新幹線延伸
[110209] あきごん さん
[110213] あらかると さん
北陸新幹線の金沢~敦賀開業に関してですが、関東から見ると「遠方の話」という感じで盛り上がりはないです。
2010年代の東北新幹線の新青森延伸、北海道新幹線の新函館延伸、北陸新幹線の金沢延伸とくらべても、いまいち盛り上がっていないです。
新幹線開業前の寝台列車の時代から、上野~金沢間で運転される期間が長かったですし、福井空港便がなくなってからも長期間ですので、縁遠いという認識です。
「自分たちに関係がない地域の話」に捉えている感じは強いです。

今回のダイヤ改正から、新幹線と在来線特急の「乗継割引」も廃止になりましたので、運賃面でも劣る東京から米原乗り継ぎで福井に入る事はほぼなくなると思います。
横浜からならば、時間的に優位なので残るかもという感じですかね。

[110210] グリグリさん
そもそも北陸新幹線の残りのルートが琵琶湖の西側ルートというのはいまだにすっきりしません。米原での東海道新幹線への接続でよかったのではと思います。
技術的に難しいのかもしれませんが、大阪方面から北陸方面への直通列車をなんとか実現できれば。別ルートを新規にいちから建設するよりも、現状の東海道新幹線を何とか機能拡張するようなことは不可能なんでしょうかねぇ。
1. 保安システムが別
 線路が繋がっていれば走らせられるというものではないです。
 信号・車両の両方のシステム開発が必要です。(北陸新幹線側に東海道新幹線の保安設備を積む必要があります)
 昔とは違って「機能安全」が求められますので、システム開発に相当の年数がかかるでしょうね。
2. 米原駅でどちらの方面(名古屋/新大阪)に直通させるか、または直通させないかで揉めると思います。
3. リニア名古屋~新大阪が開業しない限りは、線路容量に空きがない(物理的に走らせられない)
4. 米原~新大阪間はJR東海です。JR西日本との間での運賃をどのようにするかで揉めます。
 最近開業した新幹線は、通し運賃のケースがなくなりつつあり、合算運賃に傾いています。
5. 米原~敦賀は並行在来線のため、廃止問題が生まれます。
 福井県側は、ハビラインふくいで良いのですが、滋賀県側で第三セクターの鉄道が必要になります。
 JR西日本がそのまま運営していも良いのですが、特急が無くなれば赤字路線ですので、やはり廃止でしょうね。
 また貨物列車の問題も生まれるので、滋賀県にとって何も旨味はありません。
 (琵琶湖の西側の湖西線側を通しても、同じ問題になります)

これらの問題故に、米原で直通させることなく、滋賀県内をかすめることもせず、小浜~京都~関西文化学術研究都市~新大阪を自力で作ろうとしているのです。
[110219] 2024年 3月 20日(水)20:20:10あきごん さん
北陸新幹線はどこへ行く
[110210] グリグリさん
[110213] あらかると さん
[110216] メークイン さん
拙稿[110209]に反応いただき、ありがとうございます。

 開業当日はニュースでも取り上げられて、それなりに盛り上がっているようでしたが(福井だけ?)、関西に住む私としては何とも中途半端で、メリットよりもデメリットが色々と見えてきてスッキリとしないものでした。金沢開業では並行在来線の第三セクター問題もありましたが、東京から人もお金も呼び込めて、地元としてはメリットが大きかったように思いますが、今回は延伸される福井にとって、果たしてどれだけメリットがあるのか、よく知る地域なので心配です。特に北陸は、これまで関西とつながりが深かったので、敦賀での乗り換えを嫌われなければいいのですが…。
 さて、その北陸新幹線ですが、勿論、敦賀延伸は暫定形なわけで、関西の人間としては、今後は一体どうなるのかが一番の関心事になってきます。どうやら、敦賀ー小浜ー京都ー学研都市ー新大阪というルートで新大阪接続という形になるようですが、果たして完成はいつになるのやら。特に京都以西はこのルートでは大深度地下にせざるを得ないので費用も時間も相当かかるので、現実的でないように思います。

[110210] グリグリさん
そもそも北陸新幹線の残りのルートが琵琶湖の西側ルートというのはいまだにすっきりしません。米原での東海道新幹線への接続でよかったのではと思います。
 というのが、私も現実的な考え方だと思います。勿論、東海道新幹線への乗り入れには、メークインさんが仰られているように、鉄道システムの違いの問題や何よりも東海道新幹線の過密ダイヤはリニア中央新幹線が開業するまで、北陸新幹線を走らせる隙がないという問題もあるので、難しいとは思いますが、多分、今の計画ルートだと
[110213] あらかると さん
京都や滋賀からすると、通ったところでメリットがあまりないのにデメリットがまあまあ大きいだけなので、憶測になるのですが、まあ敦賀駅を終着駅にしてからはほぼ延伸しない(できない)と思いますね。
が現実になってしまわないか心配です。

ちなみに、北陸新幹線の敦賀以西のルートとして検討されたのは、
①米原ルート(敦賀駅、米原駅)
②小浜・京都ルート(敦賀駅、小浜市附近、京都駅、新大阪駅)
③舞鶴ルート(敦賀駅、小浜市附近、舞鶴市附近、京都駅、新大阪駅)
④小浜ルート(敦賀駅、小浜市附近、亀岡市附近、新大阪駅)
⑤湖西ルート(敦賀駅、高島市附近、京都駅)
という大きく分けて5つのルートがあるようですが、紆余曲折があって最終的には
2016年12月14日に与党PTの検討委員会はルート3案のうち福井県小浜市から南下して京都駅につなぐ「小浜・京都ルート」が適切とする中間報告をまとめ、京都 - 新大阪間は判断を先送りし、山間部を通る北回りか京都南部を経由する南回りかを2016年度内に決める方針を打ち出した。
ということで、②小浜・京都ルートに落ち着きました。そして京都南部経由の南回りで、松井山手駅付近にも新駅を設けるというのが現在の最終案のようですが、北陸新幹線が精華町を通る事になるとは思いも寄りませんでした。

しかし、京都ー新大阪間はやはり二重投資のように思えてなりません。早急に工事ができないならば、東海道新幹線の代替経路の役割はリニア中央新幹線で十分なのではないかと思うのですが。(もちろん、リニアは当初計画通り奈良経由です。(笑))
 私の個人的な予測としては、敦賀ー小浜ー京都まで延伸して、その後は採算性を考慮して凍結。という事になるのではないかと思ったりしております。本当は私としては、⑤湖西線ルートで京都乗り入れが一番いいのですが、米原ルートと同じ問題があるので現実的には困難なようです。とにかく、せめて京都まではできるだけ早く延伸して欲しいですね。
[110221] 2024年 3月 21日(木)01:17:36あらかると さん
Re:北陸新幹線はどこに行く
[110219] あきごんさん
ちなみに、北陸新幹線の敦賀以西のルートとして検討されたのは、
・・・・・・・・・
そして京都南部経由の南回りで、松井山手駅付近にも新駅を設けるというのが現在の最終案のようですが、北陸新幹線が精華町を通る事になるとは思いも寄りませんでした。
小浜線の方に新幹線を通すとは思いませんでしたね。
自分としても湖西ルートで、
[新大阪-京都-堅田-近江今津-敦賀]という予想はしていましたが、
見事に大外れしました。
私としてはそこを通しても利益は無いのではと心配なのですが、
実際のところどうなんでしょうか。
[110223] 2024年 3月 21日(木)19:37:47【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 21日(木)19:40:23
むっくん さん
Re2:北陸新幹線はどこに行く(一滋賀県民からの視点より)
[110219]あきごんさん
②小浜・京都ルート(敦賀駅、小浜市附近、京都駅、新大阪駅)

私の個人的な予測としては、敦賀ー小浜ー京都まで延伸して、その後は採算性を考慮して凍結。という事になるのではないかと思ったりしております。本当は私としては、⑤湖西線ルートで京都乗り入れが一番いいのですが、米原ルートと同じ問題があるので現実的には困難なようです。とにかく、せめて京都まではできるだけ早く延伸して欲しいですね。
滋賀県は、「いずれは敦賀大阪間の建設はされるであろうが、北陸新幹線建設促進同盟会の一員ではない。受益者は大阪府・京都府・福井県・石川県・富山県であるので、滋賀県内の建設費負担1/3と並行在来線問題は出来れば避けたい。」という立場にいました。(事実上、西九州新幹線の佐賀県と同じ立場です)
しかしながらこの小浜・京都ルートにおいても福井県・京都府・大阪府の同意のみで、JR西日本が湖西線を並行在来線として経営分離する可能性も大いにあり、滋賀県が一切の受益無しで負担のみを押し付けられる可能性も否定できないところです。そのため、湖西線の沿線にある大津市議会及び高島市議会(5コマ)で全会一致で並行在来線となることは拒否していますし、三日月滋賀県知事はたびたび並行在来線そのものが滋賀県には存在しないと提言しています(滋賀県HP)。
湖西ルートは現実問題として、列車の運行に支障をきたす比良おろし(滋賀県HP琵琶湖ハンドブックより)が強く吹き、そこには琵琶湖西岸断層帯が存在してトンネルを掘ることがやや困難なこともあり、小浜・京都ルートの方が建設は容易だと思います。

現在、福井県・京都府・大阪府では北陸新幹線の環境アセスメントが令和元年11月に終わり、ルート選定に焦点は移っています。先日の京都新聞では
しかし、京都への負荷はあまりに大きい。
福井から南丹市、京都市などを縦断するにあたり、路線の大半を占める約60キロは用地買収が不要な「大深度地下」(地表から40メートル以下)を貫くという。
京都盆地の地下は、琵琶湖の8割近くの水量が眠る「水盆」ともいわれる。地下水を利用した食、観光、伝統産業など京の経済や暮らしを潤している。
周辺河川を含め、大深度工事は影響予測が難しい。他府県では水枯れや陥没事故が相次ぐほか、長期工事で出る大量の残土の処分も深刻な問題になり、住民生活を脅かしている。
とあります。ルート上にある京都丹波高原国定公園区域図でも大なり小なりの影響はあり、南丹市美山地区ではトンネル建設による残土をおそらく1日150台の大型ダンプで搬出をすることになると想定されることより、既に反対運動が起こっています。

また、京都市内でもトンネル建設をするとすれば、現実的には堀川通の地下になるのでしょう。とするならば、北陸新幹線のホームは現在の京都駅の西250mの位置になるでしょうし、利便性としては少々疑問符が付きます。そして過去の京都中心部での地下トンネルの事例では、昭和38年の阪急京都本線の大宮-河原町(現:京都河原町)への延長工事の際にも洛中の複数の井戸水は枯れましたし、平成元年の京阪鴨東線の三条-出町柳延伸の際にはせき止められた地下水が京都大学の敷地内で溢れたりもしました。下手をすると伏見の酒造りにも影響が出かねないでしょう。
このような状況ですので、おそらく第二京阪道路沿いとなる京都府南部はさておき、京都府北部及び中部のルート選定は相当に厳しいことになるのでしょう。

敦賀駅-東小浜駅付近-京都駅付近-新大阪駅の北陸新幹線延伸ルートの費用対効果は暫定的に1.08(国土交通省平成28年11月11日資料5コマ、京都新大阪間は北回りルートで駅なし)と試算され、正式決定された北陸新幹線延伸ルートの費用対効果はコロナ前で1.05(国土交通省平成29年3月7日資料3コマ、京都新大阪間は南回りルートで京田辺市北西部にある松井山手駅付近を経由)と試算されています。
京都新聞
 費用対効果も甚だ疑問だ。国土交通省が17年に示した大阪延伸費用は2・1兆円。資材費や人件費の高騰で4兆円を超えるとも見られる。現に各地の整備新幹線コストは膨張が続く。
(略)
 当初試算では、便益の見込みを建設費などで割った費用対効果は1・1と辛うじて効果超としたが、もはや絵に描いた餅ではないか。
とある通り、今後の展開次第では費用対効果が1を下回り、決定されたルートで建設されるかが微妙な状況となりつつあります。
私個人としては、敦賀止まりとなるか、リニア開通と同時期での①米原ルート(滋賀県負担分を大阪府と京都府が肩代わり)への変更の2択も有り得るのではないかと思います。
[110226] 2024年 3月 23日(土)16:12:13【2】訂正年月日
【1】2024年 3月 23日(土)16:18:35
【2】2024年 3月 24日(日)15:02:28
あきごん さん
Re4:北陸新幹線はどこへ行く
[110223] むっくん さん
滋賀県は、「いずれは敦賀大阪間の建設はされるであろうが、北陸新幹線建設促進同盟会の一員ではない。受益者は大阪府・京都府・福井県・石川県・富山県であるので、滋賀県内の建設費負担1/3と並行在来線問題は出来れば避けたい。」という立場にいました。

 そうですね、この問題は滋賀県の立場が大きく影響してきますね。大阪や京都など他の関西の府県と違い、並行在来線や地元負担の問題があるので滋賀としては通って欲しくないというのが本音なのでしょう。米原ルートでも湖西ルートでも並行在来線の問題で北陸本線か湖西線が第3セクター化されるのは間違いないでしょうから、メリットよりもデメリットの方が明らかに大きくなります。(というか、メリットがほとんどない?)滋賀県の同意を得るには、地元負担なし&並行在来線対象なしでないと難しいでしょうから、小浜経由が落とし所なのかもしれません。

[110221] あらかると さん
私としてはそこを通しても利益は無いのではと心配なのですが、
実際のところどうなんでしょうか。

 利益が無いというのは言い過ぎかと思いますが、確かに米原ルートや湖西ルートに比べたら、明らかにB/Cでは劣るでしょうね。それでも、小浜ルートになっているのは他の方も言っておられる、東海道新幹線の乗り入れ問題やシステムの違いの技術的な問題、それに先に述べた滋賀県域の問題の他に政治的な問題があると思います。そもそもルート選定は、実質、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会が行っている訳ですから、政治的要素が多分に入ってきていると思います。そうでなければB/Cが1.1などという、さじ加減一つで1.0を切ってしまうようなルートは選べないでしょう。
[110225] メークインさん の仰られているように
小浜を通る理由の一つは、原発設置時の見返りかなと思います。
あともう一点は、山陰新幹線の絡みだと睨んでいます。
 という話は私も同感で、当然あるだろうなと思います。特に山陰新幹線については、北陸新幹線の南丹市付近から分岐するルートにするならば、建設への足がかりとなるので推進派としては都合が良いでしょうし、プロジェクトチームの委員長案だった「小浜ー舞鶴ー京都案」は山陰新幹線もにらんでのものだと思われますので、それと同様の発想は当然あると思います。ただ、そうする事で山陰新幹線は新大阪を起点に京都を経由して山陰方向に向かうことになるので、何とも遠回りしている印象が拭えません。
 また、京都ー新大阪間が南回りルートで松井山手駅付近(精華町ではなく京田辺市でしたね(失礼!))に新駅設置となった理由も良く分かりません。学研都市の精華・木津地区案は奈良県の荒井前知事が奈良県通過に反対したからという話もありますが、南回りルートにする事自体、何とも政治的な匂いがするのは私の気のせいでしょうか。何れにしても特に京都市街から大阪にかけては大深度地下メインとなるでしょうから、果たして建設コストに見合ったメリットがあるのか…、甚だ疑問です。

 ところで新幹線の新設建設はいつまで続けるのでしょうか。作ったら作ったで維持コストや更新のコストもかかるので、将来、大変なことになるのではないかと思っています。当初は補修費もかからないでしょうが、採算性も怪しい路線をどんどん増やしたら、将来的に維持補修コストで首が回らなくなるのではないかと本気で心配してしまいます。
[114449] 2025年 5月 22日(木)11:24:09未開人 さん
メインルートの変遷/十番勝負について
十番勝負前に未開マガジンで「メインルートの変遷」というテーマを作成しました。今の所北陸新幹線ルート問題の特集を作成していますが、今後追加していきます。
なお、説明文のところで、現在建設中のルートを「舞鶴ルート」と書いてしまっていたことに昨日気づき、慌てて修正したところです。

メインルートの変遷、と聞いて大体わかっていただけるかと思いますが、都市間の移動にどのルートを選択するか、という話になります。ルート問題自体は新しい道路・鉄道の敷設となると必ず起こる話です。大きな例から小さな例まであるので、いくつか挙げてみます。
・大きな例
東海道:名古屋ー京都(歴史的な東海道は鈴鹿経由だが、鉄道は関ヶ原経由)
九州道:八代ー鹿児島(沿岸ルートか内陸ルートか)
道央道:長万部ー札幌(北回りか南回りか)
・小さな例
東海道:小田原ー沼津(熱海経由か御殿場経由か箱根越えか)
このほかにも東北道(仙台ー一関)は輸送力の関係で鉄道は海岸経由だったり、(盛岡ー青森)では高速道路が弘前経由だったりします。スケールの大きな話だと東京から北陸に行くのに北陸新幹線か東海道新幹線か、みたいな話(一時期はほくほく線が優勢でした)だったり、東京から秋田は盛岡経由か山形経由か新潟経由か、といった話も含まれます。
これらについて詳細に記事にできたらと思います。

十番勝負について。感想記事があっさりとしていたので補足です。
問二
[114436]グリグリさん
稀勢の里関が芦屋市生まれ(出生地)であることは認識していませんでした。該当しない市に稀勢の里の出身地牛久市を選択したのは、単に一番新しい日本人横綱という理由からだけだったのですが、鶴岡市(柏戸)か七尾市(輪島)あたりにしておけばよかったですね。
芦屋市といえば貴景勝関を思い浮かべます。該当しない市として挙げられていた場合、優勝4回で横綱に近かった大関として思い浮かべていたと思います。次回に出題されたら想定解が増えていたのでしょうか…と思ったら大の里関は津幡町出身ですね。牛久市と芦屋市両方を該当しない市とするのが一番わかりやすかったかと。

問四については「住所」というのが市名以下を指すものという先入観があったのがいけなかったですね。確かに住所名に含まれる、だと都道府県名でもいいことになりますね。

問九については両国国技館の住所が横網であることは割と有名な地理ネタかと思っていたので、住所を見た途端に即答でした。

個人的にあったら一番嬉しいのは参加者ごとの解答履歴ですが、だいぶ面倒そうです。

将棋ネタ。仮に山下三段が竜王を獲得したらどう表記すべきか…と思いましたが三段のまま竜王になる確率は限りなく0に近いでしょう。(三段リーグで降級点をとるあるいは三段リーグ3位以下でフリークラス編入権を行使しない場合、かつ竜王獲得)
また、女流3級については既に廃止されていますし、該当者ももういないので削除してもいいでしょう。
[114450] 2025年 5月 22日(木)13:01:35【1】訂正年月日
【1】2025年 5月 22日(木)13:03:29
あきごん さん
メインルートの変遷
[114449] 未開人 さん
十番勝負前に未開マガジンで「メインルートの変遷」というテーマを作成しました。今の所北陸新幹線ルート問題の特集を作成していますが、今後追加していきます。

 未開マガジンの新テーマのUPおめでとうございます。

 たぶんタイミングは偶然だと思いますが、石川県の馳知事が東京都内のホテルで開かれた北陸新幹線建設促進大会で小浜・京都ルートについて、
「万が一大きな前提が崩れる場合には、10年前に議論があった『米原ルート』も検討してほしい」
 と発言して、沿線自治体の足並みが乱れが明らかになりました。(→報道記事)
 大会決議では、小浜・京都ルート建設促進に京都の課題解決を急ぐことを盛り込んで馳知事の賛同は得たものの、石川県の国会議員、県議、首長らが採決時に抗議の退席をする異常事態となったようです。

 北陸は元々関西との結びつきが強いので、現在の新幹線と在来線の敦賀乗り換えはなんとしても早期に解消したい課題だと思いますが、京都での地下水や建設費などの問題で先が見通せない状況になりつつあるなか、石川県のホンネが出てしまったという所でしょうか。福井県は小浜方面への延伸にメリットはありますが、石川県にとっては「どちらでもいいから早く、京都、大阪とつないで欲しい。」が本心だと思います。(京都でない)関西に住む私としても、そう思っています。
 米原から東海道新幹線への乗り入れが技術的な問題があることは承知していますが、それでも今の小浜・京都ルートで大阪まで完成させるのよりは、よほど早く、安く、容易に実現可能な気がするのですが。
 乗り入れが中央リニア開通のタイミングになったとしても、それまで米原乗り換えの方が、敦賀乗り換えより関西、名古屋にとっても、まだましなのかなぁと思います。

この特集記事はあなたのお気に召しましたか。よろしければ推奨してください。→ ★推奨します★(元祖いいね)
推奨するためには、メンバー登録が必要です。→ メンバー登録のご案内


都道府県市区町村
「未開人」編集長による都道府県市区町村・第四弾マガジン

パソコン表示スマホ表示