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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

田植えの時期に見る地域性

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記事数=13件/更新日:2004年7月25日/編集者:YSK

田植えの時期は必ずしも画一的ではなく、地域によってかなりの幅があるようです。このことについての記事を集めてみました。みなさんの地域ではいつ頃田植えが行われますか?

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[29341]2004年6月15日
みやこ♂
[29342]2004年6月15日
YSK
[29381]2004年6月17日
今川焼
[29383]2004年6月17日
じゃごたろ
[29395]2004年6月17日
EMM
[29396]2004年6月17日
G
[29401]2004年6月17日
烏川碧碧
[29422]2004年6月18日
みやこ♂
[29455]2004年6月19日
EMM
[29456]2004年6月19日
作々
[29457]2004年6月19日
EMM
[29523]2004年6月21日
だんな
[29817]2004年6月28日
EMM

[29341] 2004年 6月 15日(火)19:38:51みやこ♂[みやこ] さん
もしかしたら日本一遅い?
関東地方では梅雨は中休みのようですね。今日も暑かったです。といいますわけで,時事ネタをひとつ。
ただいま,田植え真っ最中です。同じ栃木県でも県央・県北は4月下旬~5月上旬ですが,佐野界隈は6月中旬なんです。それともウチだけ?
[29342] 2004年 6月 15日(火)20:13:31YSK[両毛人] さん
Re:もしかしたら日本一遅い?
[29341]みやこさん
同じ栃木県でも県央・県北は4月下旬~5月上旬ですが,佐野界隈は6月中旬なんです。
群馬の水郷と呼ばれ、稲作が盛んな邑楽郡東部ではゴールデンウィーク以降田植えが行われているようですが、両毛地域をはじめ、群馬県の多くの地域では、入梅前後が田植えの時期なのですね。小麦との二毛作が行われていて、その収穫がこの時期にずれ込むことが最大の要因ですが、初夏は蚕にエサの桑の葉を与える時期でもあり、そのことが結果として田植えの時期を遅らせてきたとする説もあるようですね。

お話のとおり、日本一遅い田植えをしている地域が、両毛地域から群馬県にかけての地域なのかもしれませんね。

太田市でも、この週末を中心に麦刈り、そして田植えを行った地域が多かったように思います。

この件は、過去にも[14568][10132]あたりでお話をさせていただいております。



[29381] 2004年 6月 17日(木)00:06:41【1】今川焼 さん
阪急村、おそい田植え
[29333] いっちゃん さん
摂津平野は別名「阪急平野」とも言うそうで、Yahoo検索でも15件ヒットしました。確かに阪急電鉄の縄張りですね。
このように正式な地名とは別に企業名を冠してその地域を表すことって他にもあるのでしょうか?
阪急平野と対になる言葉に「阪急村」というのがありますね。
前者が、阪急によって住宅やレジャー施設の建設が行われた宝塚線などの沿線一帯を指すのに対し、後者がデパートや映画館・ホテルなど商業施設が整備された阪急梅田のターミナル周辺を指す別称です。他の私鉄ではあまりこういう言い方はしませんね。

[29341] みやこ さん
[29342] 両毛人 さん
もしかしたら日本一遅い?
6~7日にかけて通った名神高速沿いの濃尾平野や近江平野でも、麦が色づいた田園風景が広がっていましたので、その地域でも先週から今週にかけてが田植え時期だったと思います。
さて特殊な例ですがもっと遅い田植えを見たことがあります。もう20年近く前ですが、8月初旬、ところは高知県南国市付近の土讃線沿いの田圃でした。列車内から見ていると隣り合った田圃で、田植えと稲刈りが同時に行われていました。むかし社会科の教科書に載っていた米の二期作ですね。米余りの今でも(20年前でもそうだったと思いますが)二期作は行われているのでしょうか。
[29383] 2004年 6月 17日(木)00:19:12【1】じゃごたろ さん
米作
[29341] みやこ さん
[29342] 両毛人 さん
[29381] 今川焼 さん

特に栽培期間の長い米作に大きく関係するのが、日照時間と霜害です。

温暖な地域では今川焼さんが言われるように二期作が行われていますので、田植えの時期は非常に早いですね。それが徐々に気候が温暖になるにつれ、田植えの時期が北上していきます。では、二期作の場合を除いて、最も田植えが遅いのが北日本かというと、さにあらず。北日本には霜害の心配があります。したがって日照時間との関係から逆算すると、霜害を受けないように、ある程度早めに田植えを行う必要があります。そのためにも、寒冷に強い品種が望まれるわけです。そんなこんなで、二期作を行わず、霜害の心配もそれほどない地域、ここで言えば両毛地域が二期作を行わない地域では最も田植えが遅い地域ということになるのでしょうね。
[29395] 2004年 6月 17日(木)03:05:25EMM さん
石川では絶対見られない田植え風景
[29383] じゃごたろ さん
[29381] 今川焼さん
[29342] 両毛人 さん
[29341] みやこ さん

稲の定植時期の話題を探すために、あちこちの県庁ホームページをはしごしてみました。

群馬県庁ホームページ内では、‘ゴロピカリ’の移植晩限は6月25日とすること、とありました。6月中旬ぐらいが移植適期、と言うことになるようです。
ところが、埼玉県庁ホームページにいくと、‘ヒノヒカリ’と言う品種の移植想定日が6月25日なのです。
ただ、こちらの方も麦あとなので、実際の移植時期は‘ゴロピカリ’と重なっている可能性が高いと思います。
両毛から埼玉にかけて、関東でも一番田植えの遅い地域がある、と言うことになるでしょうか。
参考までに、茨城は5月上中旬、千葉は4月下旬~5月上旬に集中しているようです。
また、愛知では‘あいちのひかり’と言う品種が6月上中旬に定植されているようです。


高知県庁ホームページを見たところ、農業情報のページにある稲の栽培指針見る分には高知県としては二期作は現在指導していないようです。
二期作の早い方の作型(3月移植・7月収穫)は野菜などに切り替えられたようですね。
で、野菜(サツマイモ・い草・タバコ等もあるようですが)が終わったあと、7月中下旬に田植えが行われているようです。
なお、水稲の3月移植・7月収穫の作型も今でもありますが、稲刈り語に田んぼをどうするのかは解りませんでした。
野菜なのか、稲なのか…。

…あれ?稲を年一作と言うことで行けば、両毛・埼玉の麦あとの稲より、高知の野菜あとの稲の方が田植えが遅い、と言うことになってしまうような…。
[29396] 2004年 6月 17日(木)05:52:56G さん
両毛田植えレス
[29341]みやこさん
ただいま,田植え真っ最中です。同じ栃木県でも県央・県北は4月下旬~5月上旬ですが,佐野界隈は6月中旬なんです。それともウチだけ?
うちの実家(足利の北東部)では6月の上旬だったようです。今年は水には不自由しなかったとか。山間部は雨が少ない年には、溜め池の水を抜いて田植えをするそうです。私の実家の付近にも大小さまざまな溜め池が4~5つあったように記憶してます。ここ数年、田植えの手伝いに行ってませんのでおやじに怒られそうです。(笑)

[29342]両毛人さん
群馬の水郷と呼ばれ、稲作が盛んな邑楽郡東部ではゴールデンウィーク以降田植えが行われているようですが、両毛地域をはじめ、群馬県の多くの地域では、入梅前後が田植えの時期なのですね。小麦との二毛作が行われていて、その収穫がこの時期にずれ込むことが最大の要因です
昨日、邑楽町北部(藤川地区)の農道を通りかかったところ、まさに、代かきの真っ最中でした。大きなトラクターがあちこちで唸りをあげてましたよ。邑楽の田圃は広いですね。

#でるでるさんへ
 来年4月から「青藍泰斗」だそうですね。地名が消えるのは淋しいような気が…。
[29401] 2004年 6月 17日(木)12:14:19烏川碧碧 さん
田植えレス
小学校に入って、米作について教えられて、不思議に思ったものです。
いわゆる田植えの季節であるにもかかわらず、周囲の田んぼの黄色いこと黄色いこと!

二期作・二毛作について教えられたのは、かなり学年が上がってからで、さらに、自分の周囲で行われているものこそ二毛作であることを知ったのは、ずっと大きくなってからです。

全国ほぼ一律の教育内容の弊害、と言えば大げさでしょうが、何で誰も教えてくれなかったのだろう(「居眠り」を覚えたのは高校に上がってからなので、先生の話を聞いていなかっただけ、ということはないだろうと自分では思っています)。
[29422] 2004年 6月 18日(金)02:49:51みやこ♂[みやこ] さん
やっぱり日本一への道は険しいなぁ
ちょっと見ぬ間にたくさんのレスをいただき,ありがとうございました。
[29342] 両毛人 さん   実はこれ,ふと「これって両毛地域の特異性かも」と思ったことがきっかけです。既に着目されていたとは,さすが「両毛地域の伝道師」,お目が高い。といいますか,気づきませんで失礼しました。二毛作と養蚕の影響が考えられるとのお説ですね。
[29381] 今川焼 さん   濃尾平野,近江平野も今頃でしたか。じゃぁ,日本一がたくさんある,ということでお茶が濁りませんでしょうかねぇ・・・。二期作については,頭に浮かんだのは事実ですが「減反するご時世だし,大丈夫だんべ」と思って思考停止したのが実際のところです。
[29383] じゃごたろ さん   寒い地方がなぜ早いのかが分かりました。私は,てっきり労働力の関係から「大型連休」に合わせたのかと思っていたのです。単純ですねぇ,思慮が浅い。当方,農業後継者ではないものですから,皆目見当もつきませんでした。
[29395] EMM さん   なるほど,移植晩限という考え方があるわけですね。作物的には5月から6月ころが望ましい,という感じですか。それより,後段の件はまずいですねぇ,日本一遅いのはこっち(高知)になるぢゃありませんか!ふうむ,二期作はなくなっても,その植付習慣が残っているとは・・・お茶も濁らず,残念!
[29396] G さん   そうですね,今年は大して雨が降ったような記憶もありませんが,水には困ってないようですね。かくいう私は,大人になってから手伝ったことはありません。親父もすっかりあきらめています。下手に手を出すと,むしろ邪魔だそうで・・・。
[29401] 烏川碧碧 さん   麦秋の黄金色は,なんだか稲穂より輝きが強くて,緑色とのコントラストもあり,とても印象的ですよね!そういえば私も,二毛作のようなすごいこと(だって,一枚の田んぼから麦と稲が連続収穫できるなんて!)が,実は身の回りで行われていたことにびっくりした記憶があります。知識が先に入っていたのですね。
[29412] なお さん   なるほど,「5月下旬~6月中旬が田植えの時期」というのが標準的な知識,というわけですね。

こうして概観してみますと,どうも,“作物的には5月下旬から6月中旬の田植えが理想的だが,様々な事情によって早くなる傾向があり,二期作の記憶が残っている地域ではむしろ目立って遅くなる”という感じですか,標準的には。
なるほど,なるほど。みなさま,どうもありがとうございました。
[29455] 2004年 6月 19日(土)03:37:01EMM さん
稲の定植時期・整理と追記
拙稿[29395]は、眠いところにムリヤリ書いたのでちょっとわかりにくいところがありましたね。
参照したページのリンクでもつけておけば良かったかな、と思ったり。
時間があるから貼っていこうかな。

群馬県
  http://www.pref.gunma.jp/e/04/nougic/saku-iku/ikusei/goropika/goro.htm
 群馬県の育成品種ゴロピカリの品種情報のページ。
 移植晩限の話は下のほう。

埼玉県
  http://www.pref.saitama.jp/A06/BQ05/tantou/komemugi/seiiku/seiiku_top.htm
 埼玉県内の水稲・小麦・大麦・大豆の生育状況を記したページ。
 (実際はフレーム表示です)
 「水稲の生育相試験データ」はおそらく栽培圃場・移植日が同一な条件で毎年生育観測しているものと思われます。
 移植日はその品種の標準的な時期になっているはずなので、‘ヒノヒカリ’は6月25日を中心とした時期に栽培されている、と言うことになります。

茨城県
  http://www.ibaraki.info.maff.go.jp/toukeijyouhou/sokuho/15-sokuho/15-012.pdf
 県庁ホームページ内の「15年産水稲の生育情報(15.6.15現在)」というところをクリックしたら関東農政局に飛んでしまいました。
 平地では5月中旬、山のほうでも6月頭には田植えがすんでしまっています。

  http://www.agri.pref.ibaraki.jp/center/hiroba/gijyutsu/taue.htm
 16年度の田植えの進捗状況のページ。5月20日時点で県内の99%が田植え終了。

千葉県
  http://www.agri.pref.chiba.jp/nourinsui/08engei/nousan/suitou_seiiku/2004/dai1hou.PDF
 千葉県内の水稲の生育概況を記したページです。
 千葉県では早生品種は4月20日、中生品種が5月1日が標準定植日のようです。

愛知県
 まず、重大な間違いをやらかしておりました。
 稲の品種名は‘あいちのひかり’ではなく‘あいちのかおり’が正解。

  http://www.pref.aichi.jp/nososi/pdf/singijutu75.pdf
 上記のページは愛知県で近年育成された水稲品種について記した農業総合試験場の成績報告書。
 ‘あいちのかおり’をさらに改良した‘あいちのかおりSBL’の移植適期は5月中旬~6月上旬。
 はて、6月上中旬に水稲の移植、と書いてあったページが見つからない…

高知県
  http://www.nogyo.tosa.net-kochi.gr.jp/saibai/ine/seiiku/2004/seiiku.html
 高知県内の16年度の作付・生育状況を記したページ。
(実際はフレーム表示です)
 3月中旬より田植えが行われているが、3月中の田植え自体はかなり減っている模様。

  http://www.nogyo.tosa.net-kochi.gr.jp/saibai/ine/koyomi/index.html
 高知県の水稲栽培暦のページ。
 一番早い品種で4月上旬定植。
 また、上の方にある「後作中苗」が野菜後作の7月下旬定植の栽培暦。前作は野菜、タバコ、サツマイモ、い草などを想定しており、前作が水稲の場合の施肥設計などは一切書かれていない。
 しかし、3月中に田植えされているところがあるので、この栽培暦だけで二期作が行われているのか、以内のかの判断は不可能。


以上のほかに、神奈川県のホームページをちょろっと見たところで先の書き込みをしております。
だから、高知よりさらに田植えの遅いところのある可能性もあるのですが…
可能性の有りそうな鹿児島県、沖縄県のホームページには水稲の栽培に関する記述がほとんど出てきません。
これら両県では農政における水稲の位置づけがそれほど高くない、と言うことになるのでしょう。
このほかでは宮崎は6月中旬頃までのようでした。また、長崎にも7月に田植えをするところがあるようなのですが、いつぐらいまで、というのはわかりませんでした。
と言うことで、今のところ調べた限りでは一番遅くに田植えをしているのは高知県ということになります。
別の資料を探さないとすっきりしませんが…。





[29422] みやこさん

「移植晩限」という表現は、言い方を変えれば「この品種はこの時期よりあとには絶対植えてくれるな」と言うことでもあります。
現在、都道府県レベルではほとんどのところでその県独自の水稲品種の育成に取り組んでいます。
で、新たに作られた品種については都道府県・市町村・農協が協力して品種の特性にあった栽培時期・栽培地域が守られるよう農家を指導しています。
なぜそういうことをするかというと、せっかく新しい品種がつくられても、良い、と言うことだけで栽培に適さない地域・時期でも作付けされてしまい、その結果「穫れない」「まずい」と言うレッテルを貼られて市場から2~3年で消えていってしまった、と言う事例が過去にいくつもあったためです。
新品種を作り上げるのは非常に大変な仕事なのですが、そうやって作り上げた品種がよろしくない作り方をされたがために評価を落とし市場から消えてしまってはせっかくの苦労が報われません。
また、ここ近年は米の品質(特に食味)が非常に重要視されているので、品種の適地・適期栽培が極力守り、品質を落とさないよう対策が行われるようになっています。
(気象要因も絡んでくるのでなかなか難しいですが)
‘ゴロピカリ’に関しては、見方を変えれば群馬県内には6月25日よりあとに田植えをしている人が少なからずいる、と言うことにもなります。


[29412] なおさん

総合的な学習などにおいては5月下旬~6月中旬が田植えの時期となっております。
普通の農家などはそれより1ヶ月ほど早くなっております。


労力分散や気象変動による品質低下の危険分散をはかるため、多くの県で収穫時期の違う品種を組み合わせて栽培するようになっています。
本来は大分よりずっと北の地域の品種である‘コシヒカリ’(育成県は福井県)、‘ひとめぼれ’(育成県は宮城県)が早生として取り入れられているようですね。
大分県庁のホームページに次のようなページがありました。

http://www.pref.oita.jp/15800/nousan/31_motto.html



※ちなみに、‘コシヒカリ’は愛知や四国、九州などでは極早生~早生となっていますが、北陸では中生品種とされています。
[29456] 2004年 6月 19日(土)04:34:04作々 さん
稲作~鹿児島編~
お疲れ様です。

[29455] EMM さん
可能性の有りそうな鹿児島県、沖縄県のホームページには水稲の栽培に関する記述がほとんど出てきません。
これら両県では農政における水稲の位置づけがそれほど高くない、と言うことになるのでしょう。
鹿児島の場合は、シラス台地が故に稲作に適さない土地柄だったというのが大きいのかも知れませんね。鹿児島本土はシラス台地の侵食地形と言えます。このうち低地の部分は早くから開けており、まだ稲作も盛んだったと言えるでしょうが、大地の部分は土地が痩せており、また、水にも不自由したことから、稲作には適さなかったのでしょう。その代わりに江戸時代以降になると痩せた土地でも比較的よく育つサツマイモの栽培が盛んになります。
あともしかすると台風が多い土地柄というのもあったかも知れません。これなんかは沖縄は特に。

ところで、鹿児島の統計としてはこちらになるのでしょうか。今年の分は今月末にはアップされそうです。
http://www.kagoshima.info.maff.go.jp/data/data.html#1113

もうそろそろ寝ます。
[29457] 2004年 6月 19日(土)05:16:05EMM さん
鹿児島と言えば米よりもやはり‘ベニサツマ’‘隼人いも’‘種子島紫’ですか
[29456] 作々さん

実は書こうとしてはしょったのですが、鹿児島は作々さんの書かれるとおりでしょう。
沖縄の場合は台風にプラスして、「島なので地面が限られる」「水が偏在している」「本土の品種を栽培しようとすると暑すぎる」等もあるのでは。

農政局のホームページも参考にしようかな?と思ったんですが、東北農政局だけ見てストップしていしまいました。
九州農政局から見ていくべきでしたね。
鹿児島の15年度の田植えの最終は6月29日ですか。もうちょっと遅くまであるかと思いましたが、宮崎と同じぐらいですね。やっぱり台風の関係かな?

ついでにリンクから九州各県の統計・情報センターに飛んでみましたが、各県とも6月末で田植えが終わっているようですね。
また、沖縄は二期作で、一作目は2~3月、二作目は8月が標準的な田植え時期のようです。
中には12月中に田植えをして、三期作を目指している人もいるとか。
沖縄は別格ですね、こりゃ。
ただ、びっくりしたのは、沖縄の主力品種が‘ひとめぼれ’だと言うこと。
もともと耐冷害品種として作られているはずなんですが、高温のほうにも強いと言うことなんでしょうか。
[29523] 2004年 6月 21日(月)17:52:38だんな さん
沖縄でひとめぼれ
みなさまお久しぶりです。

[29457]EMMさん
ただ、びっくりしたのは、沖縄の主力品種が‘ひとめぼれ’だと言うこと。

昨年、石垣島へ旅行に行ったときのこと。
土産物売り場で「日本一早い新米」というふれこみで石垣米が売られておりまして、その品種が「ひとめぼれ」でした。

詳しいことは知りませんが、どうやら平成5年の大冷害の際、種籾不足が懸念された岩手県が石垣島に依頼して平成6年度から栽培を予定していた新品種「岩手34号」の作付をおこなったことがきっかけとなって石垣島で岩手県産の「ひとめぼれ」や「岩手34号」が栽培されるようになったそうです。

なお「岩手34号」は岩手・沖縄両県の友好を記念し「かけはし」と名付けられたそうです。なんかいい話ですよね。

もちろん迷わず買ったことはいうまでもありません(重かったけど)。さっそく食べてみましたがなかなか美味でした。沖縄の米はまずいという概念は考えなおさないといけませんね。
[29817] 2004年 6月 28日(月)02:25:21EMM さん
田植えの追加資料+稲作レス
[29641]で探していた資料というのは実は沖縄県の水稲の栽培暦、またはそれに準ずるものだったのですが、水稲の技術書を見てもこれがなかなか出てこない。
東南アジアの水稲栽培の本なら有ったのですが。
で、半ばあきらめていたのですが、何のことはない、JAおきなわのホームページ内に出てたですよ。

http://www.ja-okinawa.or.jp/agriculture/rice.html

これを見ると、沖縄本島、八重山諸島ともに3月と8月が標準的な田植え時期でよいようです。
一期目の収穫と二期目の田植えが一月以上空いているのは台風がよく来る時期だからなんでしょうか。


それから、資料を探している中で、全国各都道府県の平成16年の水稲奨励品種の一覧が載っている冊子を見ることができました。
以前にも書きましたがここ近年は収穫時期の違う品種を組み合わせて栽培することが一般的になっており、そのため一覧に出ている品種の数はべらぼうなものでした。
そこで、標準移植日が遅いものがある都道府県をピックアップしてきました。

1番は、やっぱり沖縄県でした。
‘台中65号’の二期目が8月15日。その他の品種も、二期目はすべて8月中でした。

2番は高知県。
‘タマヒメモチ’(餅米品種)が8月11日でした。
野菜後作に作られる‘黄金錦’は、一覧の中では移植時期が6月5日だったと思います。実際には6月と7月に田植えが行われているはずなのですが、面積的には6月のほうが多いのかも。

3番は熊本県。
熊本県内でも一部地域は特に田植えが遅いそうで、その地域向けの品種‘バンバンザイ’が7月12日になっていました。

4番は大分県。
‘はえぬき’が6月24日になっていました。

5番は群馬県。
‘ゴロピカリ’ほか数品種が6月23日になっていました。

6番は埼玉県。
‘キヌヒカリ’ほか数品種が6月22日になっていました。

6月20日以前は多くの都道府県があるので、以下省略です。

なお、ここで書いた日付はあくまでその県が推奨する「標準的な」田植えの日です。
この日から大きくかけ離れて田植えをする方はどこの県でも必ずいますので、実際の「一番遅い田植え」の日を表すわけではありません。
が、おおむね上記の順位に近しい結果になってくるだろうと思います。





[29469] じゃごたろさん
じゃごたろさんの挙げられたHPの元になった統計はこれですね。

http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/suitou-hinshubetsu2003/suitou-hinshubetsu2003.pdf

[29395]の書き込みをする前に上記ページも見ているのですが、「田植え時期の遅さ」には直接関係ないと思われたので触れませんでした。

品種の統計に沖縄が出てこない件については、沖縄県内の稲の栽培規模自体が小さすぎるためだろうと思います。
同じく、農水省ホームページにある、次の統計を見てください。

http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/suirikutou2003/suirikutou2003.pdf

平成15年の栽培実績では沖縄は下から2番目、作付面積は全国の0.1%、収穫量は0.04%しか有りません。
品種の統計に沖縄を入れると、値が小さくなりすぎるため省かれたのではないかと思います。
全国最下位の東京都も出てきませんし。



[29523] だんなさん

色々調べている中で聞いた話なのですが、沖縄県内は他の都道府県が開発している水稲品種の継代・育成に協力しているそうなのです。
同じ品種で年2作収穫できるのは国内では沖縄だけなので、増殖に都合がよい、と言うのがあるのでしょう。
(高知の二期作は、一期目と二期目の品種が異なる)
ただ、そういう取り組みがいつ頃から有ったのかまではわかりませんでした。
もしかしたら平成5年より前から岩手県育成品種の採種圃場が沖縄にあった可能性もあります。
しかし、平成5年の大冷害では、特に東北地方は壊滅的な打撃を受けているので、岩手県の持つ品種が消滅する可能性すら有ったと思います。
沖縄での採種が、岩手の稲作の生命線だったんでしょうね。
おそらく、通常の採種圃場よりも大規模に作付けが行われたのでしょう。
その結果、‘ひとめぼれ’が沖縄での栽培にも向いていることがわかったのだと思うのです。
何でも、新たな水稲の品種を育成する場合、育種の目標とするところに関係ない特徴というのは試験段階ではあまり調査せず、品種として登録され普及していく中で徐々に明らかにしていく(なっていくといった方が良いかも?)のだそうです。
‘ひとめぼれ’は元々耐低温性品種として育成されていますが、高温に耐える性質も持っていたか、そこまで行かなくても高温には鈍感だったのかもしれません。
その上、食味もそれまでの沖縄の品種と比べると格段に良かったでしょうから、一気に広まったのだと思います。



[29538] みやこさん
だいぶ前にも書きましたが、どっちかというと米は詳しくありません。
ただ、どの辺にデータが有りそうか、というのがわかるのでして。

自給率については…難しいですね。
米は、まだまだ余力があるのを減反で押さえているぐらいですし。
でも現状ではたくさん作れば必ず米が余るので…。
石油に関しては、フランスやドイツも近しいことがいえるかもしれません。

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