[56336]ななさん
あと、地理に関係することを詳しく勉強していきたいんですが、高校や大学で地理学科みたいなのはあるんですか?
その後のプロフィールを見る限り、この年齢からこの志の高さ…高校末期まで鉄道会社勤務を夢見てやまず、それでいて今ではそれも果たせず地図を描いている私とは大違いで(大汗)、前途有望ですね。
私が卒業してからカリキュラムが大幅に変わったはずなので断言できませんが、結論から言うと高校ではいつ、どんな形で地理を学ぶにしても非常に詳しい内容の授業はあまり望めないと思います。分野がA・Bに分かれたとは言え、総論というか、全体を眺めるというか…高校レベルではそれを超えてはいないと思います。大学受験にはそれ以上の内容は必要ない、ということの裏返しなのかもしれません、ひねくれた見方ですけど。
で、それで物足りない人は大学の地理学科を目指すことになるだろうと思います。私の高校では地理を3年次に選択でしか取ることができず、時期が時期なだけに「もろ受験向け」授業を受けさせられて消化不良に陥ったことが、その後大学地理学科を目指して進学するひとつの要因になりました。私の地理学科志望は、実は高校3年になってから固まったものなのです。それに比べるとななさんの場合はまだまだ時間があります、ゆっくり考えても大丈夫だと思いますよ。
ただ、ななさんをがっかりさせるつもりはないのですが、残念ながら大学に入ってもすぐ「地理漬け」になるわけではありません。どの大学でも、またどの学部・学科でもそうですが、1・2年次には少なからず「教養科目」を組み込まねばならないシステムになっているはずです。例えば数学とか経済学とか、語学とか文学とか。ただどれも、地理とは若干でも関係があるって考えればそれも我慢のうち。3・4年次になって、資料の調査などでグラフを読み解く力は数学で養わなきゃいけませんし、英語で書かれた論文に触れる機会も出てきます。経済と人口動態は密接な関係にあると言えますし、そもそも自分で論文を書く段階になれば文学の知識も必要になりますよね、ちょっと難しいかな?
3・4年次になると、文字通り自分の好きな分野ばかりを選択することが可能になります。それでもなおのめりこむなら大学院という道筋が出てくるわけですが、今はまだそこまで考えることはないでしょう、10年近く先の話になりますからね…。
何かひとつでも打ち込めるものを持っていれば、将来絶対に何かの役に立つ時がやってきます。私は職業こそ夢を叶えることはできませんでしたが、今でも鉄道キチガイだったことにまったく後悔していません。いろんなものをその分野から吸収できたと信じているからです。
将来もずっと、地理を好きでいたいですね。
いまのその思い、大切にしてください。