過去の記事をみていたら,ちょっと興味のあることが書いてあったので,一言。
[10303]KMKZさん
熊谷さんの場合は現在の地名が「くまがや」で苗字の場合は通常「くまがい」ですが、これは、元々は同じだったのが、熊谷氏の先祖が武蔵を離れた後で、どちらかが変化した為でしょうか?多分、地名の方が変化したと私は思いますが
[10323]Issieさん
「くまがえ」さんと読む人もいます。「磯谷=いそがい」さん,「行谷=なめがい」さん,という読み方もありますから,姓の場合は「谷」が「や → い」と変わる習慣ができあがっているのかもしれませんね
私が支持する説は,次の通りです。
「くま」は,折れ曲がっていること。「ちくまがわ」を「千曲川」と書くのは,この意味を反映しています。
「かい(かひ)」は,山に挟まれた地形。山梨県は古くは「甲斐(かひ)の国」で,まさしく山に囲まれています。
「くま」には,「隈」という字がありますが,イメージが良くないためか,強さを連想させる「熊」の字をあてたのでしょう。「かい(かひ)」は,「峡」と書きますが,その意味するところから「谷」をあてたのでしょう。こうして「熊谷(くまがい)」ができあがりましたが,時が経つにつれ,「谷」を「かい」と読むことがなくなり,「や」という訓読みに引かれて,「くまがや」という読みができ,定着していったものと考えられます。
熊谷市がどういう地形かはわかりませんが,「くまがい」は地形を表した言葉だと思います。