[97091] 伊豆之国 さん
「函南」と言うと、やはり東海道線の「函南」駅の周辺、と言うイメージです。
中略
伊豆仁田駅周辺を中心とする函南町内のDID名称を「函南」とするのは実態にそぐわず、無理があるのではないかと思います。
伊豆の国さんの考えに反しますが、人それぞれと思って気にしないで読んでください。確かに駅は重要ですが、
函南駅は駅名であって地名ではありません。函南駅周辺をもって「函南」と比定すると、他は何なの?「函南」ではないの?になってしまいます。函南町やその周辺の人々は函南町全域を「函南」と思っているので、函南駅から離れた
伊豆仁田駅周辺のDIDを「函南DID」と命名しても少しも違和感がありません。
私は次ぎの思考を経た結果、伊豆仁田駅周辺のDIDを「函南DID」と呼ぶことにしました。
函南町のHPによると、平成30年11月末の
大字別人口は、
平井6,837、
柏谷5,595、
仁田5,358、
間宮4,895(以下省略)の順で拮抗し、互いに譲れぬ互角の関係となっています。駅があると言う理由で「仁田DID」としたなら、仁田以外の大字が「ここは仁田じゃないぞ」と反発しそうな力関係を感じます。見方を変えれば、DID全域を背負って立つほどの傑出した大字がなく、全体をまとめる力があるのは現行町名の「函南」だけで、他に言い換えができない。そんな雰囲気が漂っています。
仁田には駅もあり、かつては町役場もありましたから、多少は他の大字より優位な立場だったかもしれません。でも、実態はどうでしょう。函南町は、函南町の他に伊豆の国市、熱海市などを商圏とする商業都市ですから、たくさんの物販店、飲食店が進出しています。しかし、その多くは仁田ではなく間宮、
塚本に立地しています。このことから、現代における函南町の中心は仁田ではなく間宮ではないかと考えました。ピンポイントで指し示すなら、
らーめんブッチャー函南店前交差点あたりが地域の中心機能を担い、多くの人が行き交う場所になっているのだろうと推測しました。地元の人は間宮や塚本を「仁田」とは呼ばない。では、どんな地名で呼び合っているのでしょう。
函南町のDIDに立地する店舗の店名を調べてみました。すると、殆どが店名に「函南」を冠しているのが分かりました。スルガ銀行函南支店、JA函南支店、ユニクロ函南店、BOOKOFF函南店、TSUTAYA函南店、静岡トヨタ函南店、しまむら函南店、その他ずらり店名に「函南」を用いています。これは、この一帯が「函南」と言う呼び名で認識されている証でしょう。余談ですが、大河原町役場の斜め向かいに某新聞社の通信部があります。その通信部の名称は、なんと白石通信部。これは立川駅前に八王子店を構えるようなもので超違和感。もし、塚本に立地する
TSUTAYA函南店がTSUTAYA仁田店を名乗ったなら受け入れられないでしょう。「函南店」だから受け入れられるのです。
国土地理院図で函南町を見ていると
「新幹線」という面白い地名に遭遇します。でも、これは住所には用いられない「区」の名称で、住所は大字の「上沢」を用います。その隣に、これまたぎょっとする
「函南」なる地名が記載されています。これもまた「区」の名称で、住所は大字の「平井」を用います。この場所に函南区が設置された経緯は分かりませんが、函南駅との関連性は感じられません。また、区は土地に付された大字名とは異なる性質のものですから、今回のDID命名には影響しないものと考えています。