平成17年国勢調査小地域集計結果(鳥取県公式サイト)の
用語の説明(PDFファイル)に
基本単位区番号や調査区番号をどのように決めているかについての解説が掲載されています。
(恐らく平成27年国勢調査でも全国的に同じようなルールだと思われる)
以上を踏まえ、
平成27年国勢調査(小地域集計14神奈川県)の人口等基本集計に関する集計→男女別人口及び世帯数
基本単位区(14118横浜市都筑区~14204鎌倉市)をダウンロードし(実際のデータで)確認してみます。
今回は
平塚市の久領堤という住居表示実施地域を選定、集計結果(一部抜粋)は下記の通りです。
基本単位区番号 | 調査区番号 | 人口集中地区符号 | 総数(男女別) | 男 | 女 |
11500010 | 811.1. 1 | 1 | - | - | - |
11500020 | 811.1. 2 | 1 | 13 | 9 | 4 |
11500030 | 811.1. 3 | | 140 | 73 | 67 |
11500040 | 813.1. 1 | 1 | 75 | 53 | 22 |
11500051 | 813.1. 2 | 1 | - | - | - |
11500052 | 811.1. 4 | 1 | - | - | - |
11500060 | 811.1. 5 | 1 | 19 | 10 | 9 |
11500070 | 813.1. 3 | 1 | 15 | 8 | 7 |
11500080 | 812.8. | 1 | 48 | 48 | - |
当該地域の
(地図サイトで確認できる)街区数は7ですが、基本単位区の数は9(+2)存在しています。
前述PDFによると基本単位区番号の下5桁は基本単位区コードとなっており説明を一部抜粋すると
百位及び十位のけたは、各基本単位区に付す番号であり、街区が設定されている場合はその街区番号、それ以外の場合は万位及び千位のけたが示す地域ごとの一連番号となっている。
とあるので
基本単位区番号「11500010」(基本単位区コード「00010」)→街区番号1の領域
基本単位区番号「11500020」(基本単位区コード「00020」)→街区番号2の領域
以下略・・・といった具合に基本単位区の領域が設定されているものと思われます。
なお、基本単位区コードが「00051」および「00052」になっている箇所がありますが前述PDFによると
一位のけたは、通常「0」であるが、街区を分割して基本単位区を区画した場合、土地の区画形質等の変更により基本単位区を分割する必要が生じた場合などに、その分割番号として使用しており、「1」から「9」までの数字となっている。
とあり、街区番号5の領域(競輪場のある5街区)は2つの基本単位区に分割されていると推測されます。
また、集計結果一番下の基本単位区コード「00080」ですが、対応する調査区番号が「812.8.」となっており
前述PDFによると「.8」の部分は(調査区番号のうち)後置番号というもので
一般調査区、特別調査区及び水面調査区の種類を表す番号である。
とあり、後置番号「2~8」は特別調査区で「.8」は
8 おおむね50人以上の単身者が居住している寄宿舎・寮等のある区域
ともあるので、恐らく(街区番号8という意味ではなく)
2街区北方にある独身寮の領域と推測されます。
以上より、住居表示実施地域では(調査区地図が無くても)基本単位区の領域をおおむね推定できることがありますが、
確証を得たければ調査区地図もあわせて閲覧した方が良いと思われます。
【参考】
国勢調査における小地域統計の整備過程とその利用可能性
(PDF7コマに千代田区の一部地域の調査区地図がサンプルで示されています)
【以下、蛇足ですが実は本題かもしれない?】
久領堤の中で基本単位区コード「00030」(3街区)だけ人口集中地区符号がない(DIDではない)のは何故でしょうか?
Googleマップの
赤線内のエリアは比較的狭い領域の住宅街でこの基本単位区だけで(久領堤の)
人口の半分近くが集計されているのですが・・・
地図上でもDIDではないので統計データのミスではありません
[97099]ぺとぺとさんでも紹介されていますが
このあたり(
人口統計ラボサイト内)がヒントになっているかも???
※恐らく水面調査区は無関係だと思われます、余談になりますが人口統計ラボで使われている地図の境界データは
地図で見る統計(統計GIS)の境界データだと思われますので水面調査区も領域表示などが可能です。
例・
東京都中央区の水面調査区(町丁・字等名称が明記されていない場合でも分類コードが8154なら水面調査区)
以上、もう少し詳しく説明しておきたい点もありますが、不備などあれば必要に応じてコメントします。