[98124] 白桃さん
D都会の中で自分でもしっくり来ていないのが、「市の経歴ポイント」で恩恵を受けた焼津市と、意外に商品販売額が大きいが、工業基地のイメージが強い東海市です。ま、そっとしときましょう。
そっとしておけない無邪気な性格ですみません(汗)
東海市と言えば思い出すのが、オーナーが
[83936]で紹介されている藻谷浩介氏(
[78369]白桃さんにも登場 )の著書「デフレの正体 ─ 経済は『人口の波』で動く」で、東京で言われている総論的な解釈と現場で見える現実とのギャップを示す一例として紹介されていた、まだ高架化・駅前再開発が行われる以前(2007年7月当時)の太田川駅前の描写です。該当部分を一部端折って引用します。
駅前広場に面した建物に入っているのは消費者金融だけです。普通の店はもちろん、コンビニもファストフードもない。これが駅前通りですが、狭くて歩道もない(21頁写真3)。周りは空き地だらけ、駐車場になっているところもありますが、そもそも更地状態のところも多いですね。(中略)駅前だというのに、実質無料の駐車場が250台分もある。これが人口10万人の市の玄関口だとすると、よほど田舎の果ての景気の悪い町なのでしょうか。(中略)
違います。この駅は愛知県東海市の太田川駅、世界最大級の自動車用鋼板工場・新日鐵名古屋製鐵所がある企業城下町の拠点駅です。(中略)お考えください。最も好景気の恩恵を受けていた名古屋都市圏の大企業城下町の、明治末年からある拠点駅の駅前に、ビジネスホテル一つ、マンション一つ、ファミレス一つ、コンビニ一つ建たない好景気とは、駅前の更地が90分無料の駐車場になったままの好景気とは、いったいどういう好景気なのか。名古屋は車社会だからでしょうか。いいえ、この太田川駅のお客さんは普通の地方都市の県庁所在地のJR駅よりよほど多い。(中略)
東海市民と東海市当局と地元企業の名誉のために申し上げますと、市内で一番お客さんの多い駅の駅前はこうですが、東海市そのものは誰が住んでも満足するであろう素晴らしい町です。
[98125] Nさん
東海市の年間商品販売額が5000億円以上って本当か?と思ってちょっと調べてみたのですが、東海市HPによれば平成26年の商業統計で年間商品販売額は2200億円程度しかないようです。e-Statは平成28年のデータなので年度が違うのは承知しているのですが、この2年のうちに一体何があったのでしょう。
経済センサスの結果を見ると、平年24年から平成28年にかけて、鉄鋼製品卸売業の年間商品販売額が約2,466億円増加していますね。この間、事業者数は1社、従業者数は5名しか増加していませんので、大規模な鉄鋼商社が新たに進出してきたという感じでもありません。参考までに、今年3月にまとめられた「
第2次東海市産業振興ビジョン(第2稿案)(PDF)」においては、以下のような推測がなされています。
2016 年(H28)の年間商品販売額が大きく増加している理由の一つとして、製造品出荷額等の約75%を占める鉄鋼関連の出荷額等が大幅に増加したことに伴い、金属材料の卸売業等の商品販売額が増加したものと推測されます。
上記とはまったく脈略のない余談ですが、先週末久しぶりに沼津に行ってきました。駅周辺から沼津港あたりまでをブラブラしましたが、商店街の規模や商業地の広がりは平塚や小田原、人口規模でわずかに上回る清水をはるかに凌駕していて、とても人口20万人を切っている(県庁所在地ではない)都市には見えないなと思いました。地元の方に叱られるかもしれませんが、景観は19連勝中の岡崎よりもよほど発展している印象。ただ、休日の昼間だというのに商店街を歩いている人が本当に少ないんですよね。岡崎出身の伴侶曰く「大きいけどおそろしく人がいない街だね」。少し寂しい気分になりました。でも、沼津港周辺は私たち家族のような観光客で大賑わいだったんですけどね。