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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[87274]2015年2月11日
EMM
[87322]2015年2月20日
k_ito
[87328]2015年2月22日
hmt
[89365]2015年12月31日
グリグリ
[89370]2015年12月31日
EMM

[87274] 2015年 2月 11日(水)00:36:56【2】EMM さん
「自治体越えの地名」コレ情報提供
[87272]倉田昆布さん
実は福島県と平行して愛知県の小字も調べてました。
拙稿[87267]で名古屋市の事例を挙げたのはその予備調査の時にたまたま見つけたものです。
その後、名古屋市境から始めて他の市町境を調べていったらエラい事になりました。
名古屋市の区境はまだ本格的に調べていないのですが、とりあえず別の県に移ろうと思います。

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>オーナー グリグリ様
と言う事で、愛知県の市町境の小字を調べた結果をご案内します。
方針として「1文字一致は確実そうなものだけ拾う」「川を挟んで川原・河原を含む地名が隣接しているものは拾わない」と言う事にしたのですが、それでも下記の通り。
多分網羅はできていないだろうと言う事と、市町の並び順が順不同である事をご了承願います。

名古屋市名東区猪高町大字上社井堀/長久手市井堀
名古屋市中川区戸田明正一丁目~三丁目/あま市七宝町伊福戸田境
刈谷市野田町北菰神/安城市美園町東菰神
知多市釜が谷一丁目・二丁目/東海市養父町鎌ケ谷
東海市富木島町東長口・富木島町西長口・富木島町新長口・荒尾町長口/大府市長草町上長口・長草町下長口
日進市米野木町百々/東郷町諸輸百々
日進市米野木町三ヶ峰/みよし市黒笹町三ヶ峰
豊田市浄水町下三戸口/みよし市福谷町上三戸口
豊田市駒場町高場/知立市山屋敷町高場
豊田市和会町西八幡/安城市里町八幡・里町八幡山
豊田市畝部東町押廻/岡崎市北野町押廻
豊田市幸町河原/岡崎市細川町下河原・細川町中川原・細川町上河原
豊田市加茂川町石飛/岡崎市川向町井シトビ
豊田市長沢町冷畑/岡崎市大柳町冷畑
豊田市長沢町上前田/岡崎市大柳町上前田
豊田市黒坂町水別上/岡崎市桐山町水別
岡崎市竜泉寺町笹口/幸田町長嶺笹口
岡崎市中島町後畑/西尾市上羽角町後畑
岡崎市中島町東追訳/西尾市上永良町東追訳
岡崎市中島町西追訳/西尾市上永良町西追訳
岡崎市福桶町高畑/西尾市東浅井町高畑
西尾市南中根町荒子/安城市城ヶ入町荒子
豊橋市下五井町笹見原/豊川市小坂井町笹見原
豊橋市石巻小野田町沖/豊川市三上町沖
豊橋市石巻萩平町釜石/新城市富岡釜石
豊橋市石巻萩平町猫薮/新城市富岡猫薮
豊川市東上町本宮山・上長山町本宮下/新城市作手保永本宮・川田本宮・川田本宮道
弥富市佐古木一丁目~七丁目/愛西市善太新田町佐古木前
津島市高畑町/愛西市見越町高畑
あま市本郷/大治町花常本郷西
稲沢市目比町山浦/あま市蜂須賀山浦
稲沢市目比町/あま市蜂須賀目比前
稲沢市平和町塩川/愛西市六輪町塩川
稲沢市下津下町・下津町/清須市下津町
稲沢市稲島町二ノ宮/一宮市大和町於保二之宮
稲沢市生出東道根町・生出西道根町/一宮市萩原町築込道根
稲沢市生出○○/一宮市萩原町築込生出浦
稲沢市生出河戸町・西島町市助河戸/一宮市萩原町築込河戸
清須市春日白弓/北名古屋市沖村白弓
一宮市丹陽町伝法寺北野田・丹陽町伝法寺東野田・丹陽町伝法寺西野田/岩倉市北島町中野田
一宮市丹陽町三ツ井下寺田・丹陽町三ツ井上寺田・丹陽町三ツ井東寺田/岩倉市北島町寺田
一宮市千秋町加納馬場長福寺/岩倉市石仏町長福寺
江南市山尻町○○/扶桑町斎藤山尻境
岩倉市大山寺町/北名古屋市徳重大山
岩倉市大山寺町生田/北名古屋市徳重生田(非隣接)
東浦町緒川西釜池・緒川中釜池・緒川東釜池/阿久比町白沢上釜ヶ池・白沢下釜ヶ池
美浜町奥田芋沢/南知多町内海芋沢
美浜町野間野田/南知多町内海野田奥・内海野田口

あと、福島県で更に1件発見しました。

郡山市西田町鬼生田八幡/本宮市糠沢八幡
[87322] 2015年 2月 20日(金)23:55:46k_ito さん
「自治体越えの地名」について(おもに碧海郡)
乗り遅れ気味ですが、[87274]EMMさんご提供の情報の中から、気になったところにいくつか触れさせてください。

日進市米野木町三ヶ峰/みよし市黒笹町三ヶ峰

リストの中でこれが唯一の尾三国境越えでしょうか。とはいえ、峠を挟んだ両側で峠名を使っているというだけなので、それほど珍しくもないですかね。非隣接かつ表記違いですが、長久手市岩作三ケ峯も関連する地名ですね。

西尾市南中根町荒子/安城市城ヶ入町荒子

ここはまさに、分村合併で消滅した碧海郡明治村の領域です。もっとも、さらに元をたどれば明治村成立以前は南中根と城ヶ入は別の村ですが・・・。

刈谷市野田町北菰神/安城市美園町東菰神

非隣接ですが知立市新林町菰神もあるようです。また、近隣には
刈谷市野田町吹戸/知立市西中町北吹戸
とか、少し離れますが
刈谷市野田町荒田/安城市二本木町荒田
安城市篠目町長根/知立市谷田町東長根・西長根
などいくらでも出てきそうです。

変遷情報をひもとくと、この辺りはなかなかややこしい変遷をたどっているようですね。町村制施行時は野田村・長崎村の領域かと思いますが、明治39年に長崎村は知立町と安城町に分村合併して消滅、野田村は全域が依佐美村に組み込まれます。その依佐美村も昭和30年に刈谷市と安城市に分村合併して消滅しているので、結局安城市・刈谷市・知立市の3市にまたがるややこしいエリアが出来上がったということのようです。

なお、刈谷の市制は昭和25年、安城は昭和27年、知立は遅れて昭和45年、いずれもその瞬間には合併を行わず、単独市制なのですね。安城については[86205]白桃さんも触れてくださっていました。
[87328] 2015年 2月 22日(日)13:39:55hmt さん
「荒子」という地名
「荒子」という地名は、前田利家の出身地 として知られています。名古屋市中川区役所の東には あおなみ線の荒子駅があり、西に行けば新前田橋です。
1889年町村制施行(愛知県は10/1)で合成村名の万須田村になる前には 海東郡前田村 がありました。

こんなことを書き始めた動機は、「自治体越えの地名」の話題に同じ愛知県(但し尾張でなく三河)で、西尾市と安城市に跨る地名「荒子」が登場した [87274][87322]機会に、付近の「荒子」地名を調べてみたからです。

Mapionの住所一覧を使って荒子を含む町字の数を調べると名古屋市中川区が12。
荒子と荒子町の他に荒子町(地蔵前)などを列挙。荒子町の中に、小字毎の地番区域が多数あるようです。
小字単位の地番区域であることは 三河の荒子 も同様ですが、三河の荒子は小字として使われているようです。
旧明治村が分割された3市について町字数を調べると、碧南市には荒子町、安城市は城ケ入町(荒子)など7町。
そして西尾市には、南中根町(荒子)など なんと28町もありました。隣接関係を問わない総数ですが、町名の一部に荒子を使っている事例が、これほど多数あることには驚きました。

そもそも「荒子」とは如何なる土地なのか? 
名古屋の地名と由来には、次のように記されていました。
【前田氏】分家の進出した荒子は「荒処」で、未開地だったところを指す。

明治用水などの開発事業によって、未開地が新田に変貌し、三河デンマークと呼ばれる酪農地帯[75096]になった姿。
これを見ると、荒子という名が付けられた未開地を克服した近代土木技術の恩恵を感じます。
明治村という自治体名も、荒野を沃野に変えた時代を記念するものだったのでした。

しかし、よいことばかりではありません。明治用水完成から50年余を経た第二次大戦最後の冬、三河地震に襲われたのです。
1945年1月の真夜中、1ヶ月余の東南海地震でぐらついていた家屋は 大被害を受けました。ただでさえ物不足の戦時中に報道管制が重なり、救援物資も集まらず。10年後には災害を語り継ぐべき村の名も消滅[55569]。こんな悲しい歴史もありました。

ともかく、狭い範囲に別々の町字に属する28もの小字「荒子」が密集しているというのは、予想外でした。

なお、西尾市南中根町荒子が 碧海郡南中根村であったのは、1889年の町村制施行以前のことです。
町村制施行時には碧海郡米津村大字南中根字荒子になって城ケ入村字荒子と隣接状態になりました。
明治用水の完成は1890年ですから、2つの村の未開地は ほぼ同じ頃、沃野へと変貌していったのでしょう。

そして、1906年の 明治村成立によって自治体境界は、一旦消滅しました。
そして 昭和合併期の1955年には、明治村の3分村組み換えにより復活した自治体境界により、今度は 西尾市/安城市の境界を越える地名として復帰した という次第です。
[89365] 2015年 12月 31日(木)14:34:09オーナー グリグリ
2015年振り返り
今年最後の日に恒例ではありませんが、今年の振り返りを。

1. 落書き帳公式オフ会
今年も恒例の落書き帳公式オフ会を氷見で開催することができました。オフ会では皆さんともっと語らいたかったのですが、毎回、バタバタしてしまってゆっくり話し合う時間が取れなかったのが残念です。来年は余裕を持って望みたいです。オフ会はまだまだ続けます。また今年の4月に日帰りオフ会を横浜で企画していたのですが、残念ながら今年は断念しましたが、来年はデスクトップ鉄さんのご協力で開催する予定です。鉄さんよろしくお願いします。

2. 新規企画立ち上げ(戦国市盗り合戦
白桃市町村人口研究所の所長である白桃さんの十番勝負解答市を領国に見立てた市盗り合戦アイディアを、デスクトップ鉄十番勝負研究所の所長であるデスクトップ鉄さんとともに三人で、○洲会議を重ねることによって戦国市盗り合戦の企画を一気に立ち上げました。過去の十番勝負の解答が戦国市盗り地図に見事にトレースされて、十番勝負をよりいっそう楽しく面白くできました。戦国市盗り合戦立ち上げ後の二回目の十番勝負もまもなく開始です。

3. 新規企画立ち上げ(市区町村隣接関係一覧
市区町村プロフィールに自治体隣接関係の一覧ページを追加しました。十番勝負などの隣接問題を考える際などの基準として、以前から整備したいと考えていた企画ページです。今後の隣接関係の指針として活用していきます。

4. 地名コレクションへのテーマ追加
今年の新規テーマは、荒子斜張橋反対語の3件に留まりましたが、既存コレクションの更新作業も引き続き着実に行われています。編集長EMMさんに感謝です。

5. 自治体の広報メディアの充実
Hiro_as_Fillerさんの献身的なご支援とピーくんさんからのタイムリーな情報提供により、自治体の公式HPからTwitterやFacebookをはじめ多様な自治体メディアの総合リンクサイトとして常に新鮮で有効な情報提供を実現できています。今年の更新記録でHiro_as_Fillerさんのたゆまぬ努力をぜひご覧ください。

6. 専門マガジン
hmtさんによる 地理の総合マガジン「hmtマガジン」と白桃さんによる人口専門マガジン「白桃市町村人口研究所」も着実に内容を濃くしていただいています。とくに、hmtさんには落書き帳の地理ネタの中から特集を組み新たに5つの特集を立ち上げていただきました。また両マガジンとも既存特集の充実を図っていただいています。

7. 都道府県データランキングへのテーマ追加
都道府県議会議員から高齢者ドライバーまで18テーマを追加しました。もう少し注力して基本的なデータから旬の話題のデータまでテーマ数の拡大を進めたいところです。

8. 市区町村雑学テーマの追加
東西南北の入った市区町村の都道府県分布平成の大合併による方角名市町村の誕生と消滅山川野田島の入った市区町村の都道府県分布大中小上下の入った市区町村の都道府県分布の4つの新規テーマを追加しました。

10. 推計人口更新
今年は国勢調査年のため10月1日の推計人口の公式発表がない年ですが、白桃市町村人口研究所の白桃所長による推計人口の提供をいただき、ランキングデータやプロフィールデータなどの更新を行いました。一部の都道府県で速報データが発表されつつありますが、推計差異など今後白桃所長と相談しながら対応していきます。

11. できなかったこと
最後に課題ですが、お約束している多くの企画やデータ整備が溜っています。今年も手付かずになってしまった案件が沢山あり、来年こそはと毎年決意を新たにしていますが、思うように捗らない状況が続いてしまいました。変遷情報の更新、市区町村データベースの改善整備、落書き帳表示形式の改善、等々、数え上げたらきりがありません。来年は少しでも捗るよう頑張りたいと思っています。

さて、今年も残りわずかとなりました。来年の幕開けにはさっそく第四十二回全国の市十番勝負が始まります。準備がもう少し残っていますが、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

本年も皆さんには大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
[89370] 2015年 12月 31日(木)23:12:01EMM さん
地名コレクション関係いろいろ
[89365]  オーナー グリグリ様

「荒子」コレは落書き帳上の話題に併せて作ったものの、その後になかなか書き込みができず、何となく宙ぶらりん状態なのでした。ご紹介ありがとうございました。
話題、と言えば今年話題の人にちなんで「○郎丸」コレクションなんかも良いなぁ、とか考えていましたが、手をつける暇がありませんでした。
数的には割と良いボリュームですので、どなたかいかがですか?

今年は何やかやと忙しく、ちょこちょことした作業を積み重ねるようなものは手をつけられるのですが、じっくり時間をかけて考えながら進める必要のあるものはなかなか手をつけられなかったり、手はつけていてもなかなか先に進められなかったり…と言う感じです。
実は十番勝負等も今年はヒント待ちに踏み切るタイミングを以前よりも早めています。
(先日のクイ図だけは割と相性の良い問題ばっかりだったのでそこまで引っ張りませんでしたが。)
地名コレクションでも、銀座コレのお預かりしているデータが現地情報を別途収集する必要があるのと、お預かりしたデータの内容とコレクションのデータの内容の齟齬をどう埋めるか結構考えて行かないといけないため、作業を越年させる結果になってしまっています。
他にも手をつけたいところは山ほどありますし、新しいコレクションのアイデアも結構思い浮かぶのですが、なかなか手をつけられないままになっていて非常に心苦しいものがあります。

来年は、とりあえず銀座コレの追加を早いうちに終わらせて、それから中途にしているコレクションを少しでも前に進めたい…どこまでいけるかなぁ…
(新しいアイデアで、自分で手をつけられそうに無いなぁと思うのはコレクション案にドンドコ入れていけば良いんでしょうけれど)

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地名コレクションでもう1点だけ。
[89314] を書き込んだ後、反対語についてさらにいろいろと調べております。
「反対語」の意味を調べようとすると、だいたいの辞書は「対義語を見よ」と来る。
で、「対義語」を調べてみると…コトバンクを見るとわかりやすいですが、辞書ごとに微妙に解釈が違うっぽいのです。
さらに、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説のところに
対義語はさらに細かく分類される。以下には、区別のために便宜上異なった名称を用いるが、学界全体で認められたものというわけではない。
と書いてある。
これらからすると、反対語・対義語の分類というものは統一されたもの、あるいはそこまででなくても広く認められているもの…が無いようです。
そして気になるのは、各辞典は対義語を3~5に分類した上で「など」としている事です。
これは、反対語・対義語とされるものが様々なパターンがあり、分類が難しい事を示しているのではないか、と考えます。
さらに、三省堂反対語便覧の概要を見ると、「反対語のうちのこういう内容に該当するものを収録した」という事は書かれていますが、収録されている言葉については「それに対応しているか」という分類はされていません。
他社の反対語事典も見てみないと何ともいえませんが、反対語というものの定義はできても、個々の反対語を実際に分類するのはかなり難しい、と言うことでは無いか…と考えています。
正直なところ、分類が2つ、というのは結構辛いものがあると思います。
例えば、雨と晴、兄弟姉妹などは本当に対向しているのか?とか、父母、祖父祖母など第3者から見た状態で初めて成り立つ言葉は直接対向しているのか?とか、「対向と並行」という分類がなされた時点でむしろ疑問が増えてしまいました。
本当にその分類で良いのか?というのは慎重に検討した方が良い、と感じています。


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