[9222]いな さん
豊田を採用せずに、三河としたことが基準外れで・・・それ以降、だ~だ~に基準はずれがでてきた
相模・なにわ・尾張小牧・筑豊・庄内・湘南・飛騨・とちぎ(泉ナンバーは和泉に改名したから、許せる)
私も、以前からこの点について「違和感あるなぁ」と思っていました。陸運支局(自動車検査登録事務所)の所在する自治体名(陸運支局・自動車検査登録事務所の名称、といったほうが正しいでしょうか)を採るという原則は知っていましたが、実際にはその原則が変則してしまっていますね。
このほかにも、多摩は国立市に自動車検査登録事務所ありますが、多摩という旧郡名由来の広域地名を採っています。この多摩から、のちに八王子が分かれたようですが、そのいきさつがわからなかった頃、私は多摩ナンバーは多摩市で発行されているものだとばかり思っていました。
このように、都市名に由来しないナンバーが珍しくなくなっていることから、「伊豆」や「会津」新設の要望が、今ではあまり不自然に思えなくなってしまっているのでしょう。
相模、飛騨は国名由来、筑豊は国名の合成、なにわ、庄内、湘南、多摩は発行地の都市名・郡名にはない広域地名由来、とちぎは一応、県名由来と思しいが平仮名のため正体不明、尾張小牧は妥協の産物とはいえ、あまり必要ない冠称(国名)を併記。ということで、他の都市名由来のナンバーと比べ、これらのナンバーには違和感が感じられるのだと思います。
浪速は大阪市の区名にありますが、なにわナンバーを発行するなにわ自動車検査登録事務所は住之江区にあるので、なにわは広域地名由来と解されると思います。
多摩の地名は、公式には西多摩郡の郡名に名残りをとどめていますが、多摩自動車検査登録事務所が国立市にあって西多摩郡にはないので、これも広域地名由来という解釈でいいと思います。この多摩の区域から八王子が分割され、現在では「多摩地域だから多摩ナンバー」というスッキリした説明がつかないようになっています。
ナンバープレートの地名と陸運支局(自動車検査登録事務所)の所在地・名称に齟齬のある例を以下にピックアップしてみました。
地名表記 | 所在地 | 名称 |
宮城 | 仙台市宮城野区 | 宮城陸運支局 |
岩手 | 紫波郡矢巾町 | 岩手陸運支局 |
庄内 | 東田川郡三川町 | 庄内自動車検査登録事務所 |
品川 | 東京都品川区 | 東京陸運支局 |
多摩 | 国立市 | 多摩自動車検査登録事務所 |
横浜 | 横浜市都筑区 | 神奈川陸運支局 |
相模 | 愛甲郡愛川町 | 相模自動車検査登録事務所 |
湘南 | 平塚市 | 湘南自動車検査登録事務所 |
大宮 | さいたま市 | 埼玉陸運支局 |
群馬 | 前橋市 | 群馬陸運支局 |
習志野 | 船橋市(習志野台) | 習志野自動車検査登録事務所 |
水戸 | 水戸市 | 茨城陸運支局 |
宇都宮 | 宇都宮市 | 栃木陸運支局 |
とちぎ | 佐野市 | 佐野自動車検査登録事務所 |
山梨 | 東八代郡石和町 | 山梨陸運支局 |
名古屋 | 名古屋市 | 愛知陸運支局 |
尾張小牧 | 小牧市 | 小牧自動車検査登録事務所 |
三河 | 豊田市 | 西三河自動車検査登録事務所 |
三重 | 津市 | 三重陸運支局 |
飛騨 | 高山市 | 飛騨自動車検査登録事務所 |
石川 | 金沢市 | 石川陸運支局 |
大阪 | 寝屋川市 | 大阪陸運支局 |
なにわ | 大阪市住之江区 | なにわ自動車検査登録事務所 |
神戸 | 神戸市東灘区 | 兵庫陸運支局 |
滋賀 | 守山市 | 滋賀陸運支局 |
島根 | 松江市 | 島根陸運支局 |
香川 | 高松市 | 香川陸運支局 |
愛媛 | 松山市 | 愛媛陸運支局 |
筑豊 | 嘉穂郡庄内町 | 筑豊自動車検査登録事務所 |
沖縄 | 浦添市 | 沖縄総合事務局陸運事務所 |
陸運支局(自動車検査登録事務所)の所在地と名称、ナンバーの地名表記は、必ずしも「陸運支局(自動車検査登録事務所)の名称」で一致している訳ではありません。県名と県庁所在都市名が一致しない県は理解できますが、そういう県でも、水戸ナンバーが茨城ナンバーではないのに、石川、三重などのナンバーがあるといった具合に、あまり一貫した原則のようなものはないようです。