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白桃さんの記事が10件見つかりました

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[102155] 2021年 7月 6日(火)12:14:31白桃 さん
Re:変遷情報の表記について
[102154]グリグリさん
「一部」の表記について不適切とのご意見ですが、ということは、境界変更の変遷情報493件に使われている全ての「一部」表記が不適切ということでしょうか。そうであれば変遷情報そのものの仕様に対するご意見になります。
いえいえ、そういうことではありません。私が不適切と言っているのは、「国衙村の一部と市殿村の一部と姫路市が境界変更」の際の「一部」ではなく、「国衙村の一部と市殿村の一部が合体して城南村」という際の「一部」です。一連の廃置分合・境界変更は同日に行われているわけですが、分かりやすくするために、姫路市との境界変更の翌日に城南村が出来たと考えると、境界変更があっても国衙村も市殿村も法人格自体は変更なしなので、当然
変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
新設飾磨郡城南村国衙村,市殿村
となるわけですから。
国衙村の場合は境界変更の対象が大字未満(近世村の一部)であることから表示対象外としているものです。
この点は了解いたしました。
[102145]での「不適切」の意は以上の通りで、変遷情報そのものの仕様に文句を付ける気はありませんが、「境界変更」に関わる表示として「一部」というのはやはり日本語としておかしいというか不要だと思います。「A市とB市が境界変更」というとき、「A市とB市の一部が境界変更」という必要はないですね。もっとも、「境界変更」と言っても、その殆どはAがBの一部を組み入れる(事実上の編入)ことですから、やむをえないかもしれませんね
・・・。
[102149] 2021年 7月 4日(日)22:30:37白桃 さん
アカボシゴマダラ
[102146]グリグリさん
人口データ更新
速報値が公表された夜に作業をし纏めたデータを、即、お送りしようと思っていたのですが、その必要もなかったようですね。(笑)

さて、今日は人口、高校野球、お酒の次に好きな蝶々の話題です。
幼少期、蝶を追いかけていた白桃は、今でも飛んでいる蝶を見つけると、「ア、アサギマダラだ。」とかなんとか、蝶の名前は簡単に口に出るのですが、標題に書いた「アカボシゴマダラ」は名前が出ないと言うか、なんだろう?この蝶は???、と言う感じでした。
初めて見たのは十年ぐらい前、秩父の方に芝桜を見に横瀬駅から野原を歩いているときでした。アゲハチョウでもないし、ゴマダラチョウの仲間でもないようだし…。ヒラヒラと、かと言って、優雅と言えるほどではない飛び方、なに、この蝶???。三本松みたいなイナカでもコンな蝶はイナカった。ところが、最近になってシバシバ、バシバシ、家のまわりでも沢山飛んでいるのです。
その名前を知ったのは、今は蝶の生態調査を悠々自適にしているという、かつての地理学教室の仲は間?サンからの情報でした。どうやら、元々は内地(-_-;)にはいなくて、外来種というか、一説には蒐集家かか誰かが放蝶したのをきっかけに増殖していったらしいとのこと。知らないハズです。
ハナシが飛びますが、今は知らない市名などはありませんが、イットキ「あれ、こんな市、いつ出来たんな?」って思ったり、「アレ、この市がこんなに人口が多いの?」という感覚がズレていた時期がありました。そのイットキとは、皮肉なことに一生懸命?「地理学」の勉強をしていた四年間プラス一年間のことでした。
[102145] 2021年 7月 4日(日)19:38:09白桃 さん
Re:尼崎市の市制施行と変遷情報の表示順序について
言い出しっぺの私なんですが、今もって「自治体の一部」が絡む廃置分合・境界変更の扱い、というか、それがどう扱われてきたのか良く分かりません。なので、まったく個人的見解、解釈を申し上げたいと考えます。
1.尼崎市の市制施行時の変遷情報について
「新設/市制」を「境界変更/市制」に修正するのが妥当だと考えます。
私の理屈と一致するので同意いたします。ただ、当時の状況を鑑みるに、実際は
「尼ヶ崎町と立花村が合体・市制施行し、旧立花村の一部が(新)立花村として分立」
あるいは、
「立花村が分割、その一部が尼崎市に編入され、残りの一部が(新)立花村となる」
と言う感覚で処理されたのではないかと考えます。

2.姫路市の境界変更の変遷情報について
これについては、次のいずれかの表示順序でないと理屈に合わないと考えます。
A:
変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
境界変更姫路市姫路市姫路市,国衙村の一部,市殿村の一部
新設飾磨郡城南村国衙村,市殿村
B:
変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
新設飾磨郡城南村国衙村,市殿村
境界変更姫路市姫路市姫路市,城南村の一部
ま、経緯からすれば、Aの方でしょうか。
姫路の境界変更を先行させても、以下の表示は理屈に合わないと思います。
変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
境界変更姫路市姫路市姫路市,国衙村の一部,市殿村の一部
新設飾磨郡城南村国衙村の一部,市殿村の一部
♪知らぬ同士が小皿叩いてチャンチキオケサ~はありますが、一部同士が小皿叩いて合体なんてありえるのでしょうか。第一、国衙村も市殿村も姫路との境界変更はありましたが、法人格自体は変わってないので、「一部」という 表示は不適切だと思います。
[102137] 2021年 7月 1日(木)08:07:16白桃 さん
再び廃置分合と境界変更
[102114]右左府 さん
尼崎市の市制施行について、「尼ヶ崎町を廃し尼崎市を置く」という“廃置”については決して特殊例ではなかったのではと思われます。
市制町村制時代の他の市制施行事例について幾つかあたってみましたが、町→市 の単独市制の場合においても同様に「○○町を廃し○○市を置く」という告示がなされているようです。
レスいただいているにもかかわらず、反応(返事)が遅れて申し訳ありません。私が、尼崎の場合が特殊例なのか?と言ったのは、ちょっと意味が違うのです。市制・町制施行をしたかしないかにかかわらず、一つの自治体Aと、別の自治体Bの一部がくっつくときに、Bの残部が存続している場合、これは「境界変更」であって、同日に、Bの残部が自治体Cと一緒になる、つまり、Bが消滅するときは、
【AプラスBの一部】、【CプラスBの一部】は「廃置分合(合体か編入)」になる、と私は理解しているのです。この理解が間違っているとしたらお話にならないのですが、殆どの事例がそうなっているので間違いないと思うのです。が、アレ、と思ったのが「変遷情報」に記載された以下の事例です。
変更年月日変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
1912(M45).4.1新設飾磨郡城南村飾磨郡 国衙村, 市殿村の一部
境界変更姫路市姫路市飾磨郡 市殿村の一部
そもそも、上の変遷情報は正確ではない、つまり、国衙村も一部が市殿村の一部と一緒になって城南村となり、国衙村の残部は同日に姫路市に組み込まれているのです。それはさておき、城南村は「新設」つまり「合体」で問題ないのですが、姫路市の変更種別が「境界変更」になっている点です。1912年4月1日の時点で市殿村(国衙村も)が消滅しているのですから、ここは、「境界変更」ではなく「編入」つまり「廃置分合」にならないとオカシイのではないかと言うのが私の見解なのです。
こういう形式論にこだわっているのもどうかと思いますが、尼崎の場合は、「新設/市制」とするのではなく、「境界変更/市制」となるのでは、というのが私のこだわりです。

話は変わりますが、2015年国調時点~2020年国調時点で町田市と相模原市との間で「境界変更」が行われていました。両市の間で度々行われる「境界変更」は、異動人口が発生するので組替作業を行う方にとってはさぞかし煩わしいと思うのですが、2020年国調以降も「境界変更」が行われたようです。参考
以上に関連して、[102126]の相模原市の「前回国調からの増加数」を4,522人から4,523人に変更いたします。

今からリハビリですが、サボッて、大谷クンが打って投げるのを見ていたい。
[102134] 2021年 6月 28日(月)18:06:11白桃 さん
連合チーム
四万十市、宿毛市と土佐清水市が合併!?・・・というのはウソですが、今夏の全国高校野球高知県大会に、幡多農(四万十市)、宿毛高(宿毛市)、清水高(土佐清水市)が連合を組んで参加するのです。これだけでも驚きなんですが、この連合には高知丸の内高(高知市)、室戸高(室戸市)が加わるのです。因みに、宿毛高と室戸高は甲子園出場の経験があります。
人口減少が深刻、とりわけ高校の生徒数が激減しているご時勢なので、このような措置も致し方ないのかもしれませんが、[97581]で書きこんだように白桃は複雑な気持ちになります。
高校野球の連合チームで話題になったのが、今年のセンバツの21世紀枠をかけて三島南と最後まで争った「富山北部・水橋」ですが、この連合は、今夏も続くようです。この連合は両校とも富山市に在るので、それほどでもないのですが、高知の五校連合は、練習とか、サインの打ち合わせ、とか、とか、いったいどうするのでしょう。そして、マズありえないとは思うのですが、万が一、高知高校や明徳義塾を破って甲子園に出場したら、ユニフォームや校歌はどうするのでしょう???

蛇足:あったら強そうな連合チーム(隣接していない同府県の二市)
大阪桐蔭(大東市)と履正社(豊中市)の連合
天理(天理市)と智弁学園(五條市)の連合
東海大相模(相模原市)と横浜高(横浜市)の連合
以上は、実現してもまったく応援する気持ちにはなれません。('◇')ゞが、これなら、許そうか・・・鳥取西と米子東

隣接しているが、二県にまたがると・・・三本松高と鳴門高の連合が最強???
[102126] 2021年 6月 26日(土)12:16:22白桃 さん
「速報値」概観(2)
(2)推計人口と速報値の差
今回の速報値はどちらかというと、いやどちらかと言わなくても、2020年10月1日現在推計人口を上回っている市町村が多くなっています。都道府県単位でみても、速報値の人口が推計人口を下回っているのは、岩手、徳島、大分の三県だけです。因みに、前回の国勢調査では推計人口を下回っていたのが11の府県でした。
推計人口の性格上、5年も経つと推計人口と速報値・確定値との乖離が大きくなるのは仕方がないことなのですが、「それにしても、こんだけ差があるとは。」と思う市があります。下は、速報値と2020年10月1日現在推計人口との差が大きいところの30傑です。
当然のことながら、大都市、それも学生が多そうなところが目立ちます。今回の速報値を信用すると、明石市は30万人突破になります。ちょっと驚いているのが高浜市で、推計人口では前回国勢調査から2,562人増えていることになっているのに、これでは、減少したことになります。さすがに、「ホンマかいな?」と言いたくなります。
速報値が多い---速報値が少ない
東京77,024千葉市-6,465
横浜市21,906柏市-6,254
福岡市10,728越谷市-4,840
神戸市10,384四日市市-4,464
尼崎市8,453いわき市-4,042
京都市7,034草加市-3,423
静岡市6,316新潟市-3,172
南相馬市6,042町田市-3,024
立川市5,918朝霞市-2,772
さいたま市5,838つくば市-2,743
高崎市5,421高浜市-2,734
名古屋市5,268郡山市-2,486
松戸市5,208福島市-2,377
仙台市5,204清須市-2,356
高槻市5,138長久手市-2,249
北九州市5,075相馬市-2,088
長野市5,025徳島市-2,054
岡山市4,808秦野市-1,664
松山市4,214西宮市-1,603
土浦市4,127大分市-1,548
宮崎市4,109横須賀市-1,457
茨木市4,086あま市-1,444
明石市4,073盛岡市-1,427
秋田市3,854戸田市-1,283
大阪市3,747熱海市-1,276
旭川市3,520東久留米市-1,264
うるま市3,451釜石市-1,241
伊賀市3,032日進市-1,185
八王子市3,001二本松市-1,155
長崎市2,992つくばみらい市-1,137
◎オマケの参考:大都市の速報値人口順位
速報値の人口前回国調からの増加数
特別区9,744,534471,794
横浜市3,778,31853,474
大阪市2,754,74263,557
名古屋市2,333,40637,768
札幌市1,975,06522,709
福岡市1,613,36174,680
川崎市1,539,08163,868
神戸市1,527,022-10,250
京都市1,464,890-10,293
さいたま市1,324,59160,612
広島市1,201,2817,247
仙台市1,097,19615,037
千葉市975,2103,328
北九州市939,622-21,664
堺市826,447-12,863
浜松市791,155-6,825
新潟市789,715-20,442
熊本市738,744-2,078
相模原市725,3024,522
岡山市725,1085,634
※推計人口では、新潟市が浜松市の上位にあります。
[102121] 2021年 6月 26日(土)08:44:42白桃 さん
「速報値」概観(1)
2020年(令和2年)国勢調査の「速報値」(こんなに遅いので本当は「遅報値」と呼びたいが、そこはジッと我慢。早く出ていたとしても入院中だった(-_-;))を見ての印象は、「テストの成績を心配していたら、そんなに悪くなかったので、ホッと一安心」あるいは「テストの出来が良かったので期待していたら、そこまで良くは無かった」という感じ。厳しい結果を覚悟していたところがそれほど減少していなかったり、急増しているところの増加数が案外だったり…。ま、所詮「速報値」。詳しいことは11月まで楽しみに置いとくとして、少し概観だけみることにします。
(1)東日本大震災被災地関係市町村の状況
市町村2010年2015年2015年/2010年2020年速報2020年/2010年
宮古市59,43056,6760.9550,4010.85
大船渡市40,73738,0580.9334,7390.85
釜石市39,57436,8020.9332,0960.81
陸前高田市23,30019,7580.8518,2710.78
山田町18,61715,8260.8514,3320.77
大槌町15,27611,7590.7711,0130.72
石巻市160,826147,2140.92140,2370.87
気仙沼市73,48964,9880.8863,2760.86
東松島市42,90339,5030.9239,1210.91
山元町16,70412,3150.7412,0510.72
南三陸町17,42912,3700.7112,2300.70
女川町10,0516,3340.636,4320.64
いわき市342,249350,2371.02333,2020.97
南相馬市70,87857,7970.8259,0530.83
相馬市37,81738,5561.0234,8840.92
広野町5,4184,3190.805,4081.00
川内村2,8202,0210.722,0460.73
楢葉町7,7009750.133,7000.48
飯舘村6,209410.011,3190.21
葛尾村1,531180.014210.27
浪江町20,90500.001,8960.09
富岡町16,00100.002,1300.13
大熊町11,51500.008470.07
双葉町6,93200.0000.00
福島原発事故による避難地域等からの避難者の多くを受け入れていた、いわき市や相馬市はこの五年間で減少に転じています。避難指示解除によって帰還した人があったのも一因でしょう。それにしても、双葉町は2020年10月の段階で人口ゼロなんですね。
[102116] 2021年 6月 23日(水)12:47:17白桃 さん
続:1950年(昭和25年)国勢調査人口一万五千人
[102115]の続きです。
1950年国勢調査の直後、1950年10月15日に岐阜県の関町が市に成りました。以後、今日まで新しく588市が誕生しました。(この588には、既存の市を含む合併によって生まれた市や、名称変更によって生じた市の数は含んでいません。)この588市を誕生時期によって次の4つのグループに分けてみました。
〇第一グループ:1950.10.15に誕生した関~1953.06.01に誕生した気仙沼 38市
1953年10月1日に施行される「町村合併促進法」前に生まれた市です。(下に掲載)
〇第二グループ:1953.10.01に誕生した倉吉~1961.04.01に誕生した佐久 272市
「町村合併促進法」施行から、「新市町村建設促進法」の一部が失効する1961年6月29日までに生まれた、いわば、「昭和の大合併期」生まれの市です。
〇第三グループ:1962.07.01に誕生した宜野湾~1997.10.01に誕生した古賀 132市
要するに「昭和の大合併期」と「平成の大合併期」の間に誕生した市です。
〇第四グループ:1999.04.01に誕生した篠山(現;丹波篠山)~ 2018.10.01に誕生した那珂川 146市
「平成の大合併期」以降に誕生した市です。
第一グループ
1950年前身町名1950年同人口1950年組替人口---1955年市名1955年人口増加率
芦別58,54759,537芦別68,09114.37
三鷹54,82054,820三鷹69,46626.72
所沢42,55952,188所沢56,2497.78
新津37,37050,506新津52,4033.76
安城35,18848,462安城52,8208.99
挙母31,99631,996挙母34,0106.29
阿久根31,76641,344阿久根41,180-0.40
焼津30,60364,984焼津67,2293.45
(新湊)注30,31048,794新湊48,713-0.17
寝屋川30,07730,077寝屋川34,21113.74
玉島29,16048,804玉島48,9340.27
赤穂28,31341,005赤穂40,544-1.12
27,38040,79540,9680.42
横手26,98840,976横手42,7364.30
小松島26,23330,815小松島32,0133.89
富島26,12235,977日向39,2259.03
中津23,45135,887中津川37,2433.78
大館23,44452,547大館55,7906.17
佐原23,28052,037佐原51,727-0.60
氷見23,23070,149氷見68,611-2.19
津久見23,11634,169津久見36,7687.61
益田22,05954,127益田57,8836.94
気仙沼21,31349,772気仙沼53,7157.92
下吉田19,72136,023富士吉田39,1168.59
笠岡18,89771,782笠岡69,926-2.59
古川17,66853,120古川54,7603.09
小浜16,66838,554小浜38,058-1.29
魚津15,54845,572魚津46,8432.79
茂原15,41133,409茂原34,1892.33
青梅15,30153,166青梅55,2183.86
宇治15,08138,231宇治40,0614.79
西脇15,06634,288西脇39,14514.17
西大寺14,65345,967西大寺44,020-4.24
龍野13,94735,387龍野35,009-1.07
土生13,48841,960因島41,164-1.90
井原13,20039,334井原39,5730.61
柳河8,78646,230柳川47,7803.35
大船渡8,00830,946大船渡33,7158.95
注:新湊は1950年国調時に高岡市に含まれています。
上の38市のうち、1950年国調人口上位の芦別から玉島までの11が完全な単独市制を行っていますが、それはさて置き、注目されることは38のうち、1950年国調時に1万5千以上であった前身町の数が32あることです。[102115]にて、
1950年国調時に15,000人いた町村というのは結構スゴイことだけは間違いないのです。その数は相模原町を筆頭にして合計361あります。そのうちの205は、芦別や三鷹のように後に市となっています(A・パターン)。
と書きました。(361という数には新湊を含んでいます。)つまり、1950年国調時を過ぎて市制施行した588市のうち205市が1950年国調時に15,000人以上であったということです。このことを冒頭で書いたグループ別に整理し直しますと以下のようになります。
グループ市の数---1950年国調時前身町村1万5千人以上数---1950国調時前身町村平均人口
第一383224,441
第二27214116,881
第三1321910,891
第四146138,674
58820513,987
比較的早くに市に成った第一グループの平均人口が多い、ということは当然かもしれませんので上の表が大きな意味を持っているとは言いませんが、第二グループ以下とは歴然とした差があること、そして、588市のうち1950国調時に前身町村の人口が15,000人に達していなかった市が過半数であることに注目したいのです。
なにやら、ワケのわからない説明に成りましたが、このあたりで失礼いたします。
[102115] 2021年 6月 23日(水)02:06:47白桃 さん
1950年(昭和25年)国勢調査人口一万五千人
コロナに罹ってお世話になった三つの病院で同じことを訊かれました。「ご趣味は何ですか?、退院したら何をしたいですか?」と。もちろん、病院側は白桃の趣味なんぞを知りたいワケではなく、楽しい事だけを考え、希望をもって頑張ってください、という意味からなんでしょうが、流石に「地理全般、特に国勢調査人口統計が好物です。退院したら、お酒を飲みながら…」ナンテことは恥ずかしくて、いや、面倒くさくて言えなかったです。
国勢調査の中でも一番のお気に入りは第7回(1950年)です。1950年と言えば、まだ白桃が白桃から生まれる?前ですが、小さい頃眺めていた統計年鑑に記載されていた各市の人口に一番近かったのが、1950年の国勢調査人口だったからかな?、そして、「昭和の合併」前の水膨れしていない都市人口であるからでしょうね。
さて、1950年国勢調査時点での市で、三万人を超えていなかったところは、名瀬、相生、首里、石垣、石川の5つです。一方、町村でありながら、三万人を超えていたところが35(高岡市に含まれていたが、3万超であった新湊を除く)です。(下にその一部を記載)
1950年町名1950年人口-----変遷
相模原68,898→相模原市
芦別58,547→芦別市
三鷹54,820→三鷹市
三笠54,476→三笠市
赤平50,371→赤平市
稲築44,514→山田市ほかと合体(嘉麻市)
宮田43,284→宮若市
所沢42,559→所沢市
歌志内40,954→歌志内市
谷山40,098→谷山市→鹿児島市と合体(鹿児島市)
穂波(村)39,771→穂波町→飯塚市ほかと合体(飯塚市)
頴娃39,483→川辺町ほかと合体(南九州市)
川崎37,638→川崎町
市だけの話に戻しますが、辛うじて3万人を超えていた富田林(人口30,399)の市だけの人口順位は248位で、2015年の市の人口順位248位の河内長野の人口は106,987人。現在は70年前より自治体の全体数も大きく減少していますから早計には言えませんが、70年前の3万人は今の10万人に匹敵、ならば、今の5万人は70年前で言うと、15,000人に匹敵!?。ものすごく強引に15,000人の話に持ってきました。('◇')ゞ
とにかく、1950年国調時に15,000人いた町村というのは結構スゴイことだけは間違いないのです。その数は相模原町を筆頭にして合計361あります。そのうちの205は、芦別や三鷹のように後に市となっています(A・パターン)。このAパターンの中には、谷山のように市制施行した後で消滅したところを含んでいます。
次に361のうちの71が川崎(福岡県)や読谷、今帰仁のように今もって「町」あるいは「村」に留まっています。(B・パターン)
残りの85は、豊平のように札幌市に編入されたり、稲築、穂波、頴娃のように他と合体して「市」あるいは「町」となったものの、その新市(町)の前身町(村)とは成れずに消え去っていったところです。(C・パターン)
BとCには、かつて石炭で栄えた北海道や九州の炭鉱街や鹿児島・宮崎の「麓」が目立ちます。
A・パターンについて少し視点を変えて見てみることにしますが、もう明日になりましたので、稿を改めます。
[102109] 2021年 6月 18日(金)08:29:41白桃 さん
尼崎の場合は特殊例なのか?
[102105]MI さん
白桃 さんからご指摘の3市について、それぞれ典拠をあたってみました。
MI さんには、[96973]でお世話になった、いえいえ、そんな簡単な言葉では片づけられない御恩を受けており、新発田の方には足を向けて寝ておりません。今回もワザワザお調べいただき、感謝申し上げます。
「兵庫縣川邊郡尼ヶ崎町ヲ廢シ其ノ區域ト同郡立花村ノ内大字(中略)ノ區域トヲ以テ尼崎市ヲ置ク」
ということで、尼崎に関しては「新設」であることがお分かりいただけるものと思います。
いまだによく解らないのは、廃置分合のうちの「合体(新設合併)」が市町村の一部の区域だけで成されるのかどうかと言う点です。確かに、尼ヶ崎町という法人は「消滅」し、尼崎市という法人が新たに「発生」しているのですが、合体の片割れである立花村は存続しているのですから・・・。
習志野、西尾の場合は事実上の「編入」でありながら、「境界変更」という手続きを踏んでいることから、尼崎の事例も事実上の「合体」であるにしろ、なぜ「境界変更」という手続きを踏まなかったか、その点なんです。尼崎市が成立したのは百年以上も前の話で、その頃は廃置分合・境界変更という観念?がなかったのかどうか、そういうことも知りたいですね。


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