[35317] ryo さん 他のみなさま。
大貧民(or 大富豪 or 富豪と貧民)は、かつて仕事でシステム化したことがあります。
そのとき、色々と文献(?)を調べてみたのですが、KMKZさんの指摘通り、国産のようですね。
他では、5人プレイのナポレオンが、国産のようです。
おそらくは、ページ・ワンあたりからの派生ではないかと思われるのですが、とにかくローカル・ルールが多いです。
しかも、年数を経る事にどんどんローカル・ルールが増加して、複雑さを増している模様。
国産のカードゲームの特色としては、派生型のゲームでありながら、主流系統の基本的な部分を否定している場合が多いことですね。
ラミー系のゲームでは「4人でプレイすること」が基本なのですが、国産ナポレオンではそれを否定して、5人プレイのゲームに転じてますし、ストップ系の基本では「山札」があるのが基本なのに、大貧民ではそれを否定しちゃってます。
さらには、カードの強弱の順列は基本に沿っていながら、「2を最強」とするあたり、非常に国産的です。
たぶん、2が切り札なカードゲームは、他には無いかもしれないです。
さらには、配られる手札枚数に、差が出る点も他に類は少ないかもしれません。
あと、切り札上がりを禁止する傾向が強いのも、国産ゲームの傾向ですね。
市販系カードゲームですが、UNOはルール上、ワイルド4上がりもOKです。
ところが時折「それはダメだ!」と言い張る人が居たりします。(笑
2を最強とするルールの制定は、恐らく他のゲームで、常に最弱とされる2に哀れみ(?)を感じたからかもしれません。
切り札上がり禁止(役札上がり禁止)とならんで、「それはズルい」と思える行為を禁止しようとする傾向が強いのでしょう。
あたしの子供の頃には、8切りはまだ無かったですね。
たぶん、強弱両端の札は比較的よく使われるのに、中盤の札は役立たずな状況になりやすかったので、8切りルールが追加されたのでしょう。
(Jリターンは、初めて聞きました。)
ちなみに、「大貧民から始める」というルールも普遍的ではないかと思われます。
このルールが無いと、大貧民の逆転の可能性は、大幅に減ってしまいますので。
あと、上げられていないルールとしては、「都落ち」がありますね。
これは、大富豪が地位を守れなかった場合、順位に関わらず大貧民になってしまうというもの。
このルールがあると、大富豪になるにもリスクが伴うので、結構スリリングになります。
大貧民は、「パーティゲーム」としては非常に秀逸ですね。
勝ち抜けタイプで順位が全て決まるまでゲームが続くので、負けていてもゲームを楽しめますので。
負け除外タイプのゲームだと、勝者が決まるまで除外された人が「暇」になって、嫌になってしまう場合が多いです。