[51992]YSK さん
埼玉県内では大藩が設置されず
これは埼玉に限らず関東全体に対して言えることですね。
関東は幕府直轄地である天領、旗本領が多く、その中に小藩の領地が複雑に分布しているような状態だったそうです。
kenさんの
江戸三百藩HTML便覧で各藩の石高がわかります。
関東で最大なのは御三家の水戸藩領35万石で、これは全国の藩の中でも高い石高ですが、関東平野は広いので関東全体の石高に比べれば、大したことはないと言えます。
家康が秀吉の命により江戸に入り、常陸と下野の大部分を除く関東を領有することになりましたが、その時の石高が240万石といわれています。
藩の石高は江戸時代を通じて一定ではありませんが、埼玉の川越藩の石高が最大だった時は17万石に達し、関東では2番目だったようです。現在、北関東で中核都市となっている宇都宮の7.7万石、高崎の5.2万石よりも多かったのです。
川越藩が17万石だった時期は、利根川による水害で前橋城が崩壊し前橋の殿様が川越に移っていた時期であり、前橋は川越藩領になっていました。
幕末に前橋城が復旧され前橋藩15万石が復活するのですが、もし、前橋藩が再興されなければ、高崎が群馬の県庁所在地になっていたのかもしれませんね。