「短い読み・長い読みの市区町村」 を新規リリースしました(市区町村プロフィールと市区町村雑学 共通)。
短い市区町村名・長い市区町村名のメニューは以前からありましたが、読みの短い長いについても一覧表にしました。ご覧いただければ分かりますが、短い読みは、1文字と2文字、長い読みは7文字以上が対象です。読み1文字は現役では津市だけですが、明治の市制・町村制の際に誕生した読み1文字町村もリストアップしました。
津市と富山県にあった出町以外はすべて村になります。田村と野村が3例ずつあります。現在の福井県若狭町にあった十村と八村は各々10村、8村が合併して発足した村です。和歌山県の五村も5村合併ですが四村は11村が合併して発足しています。愛媛県の野村と山梨県の谷村は、その後、野村町、谷村町と名称に村を付けたまま町制施行しています。
読みが1文字の地名については、1音地名の話題として、地名コレクション
一音地名やアーカイブ
漢字・読みともに一文字の地名(みやこ♂さん提案)などがあり、読み1文字の市町村を取り上げた書き込みは
[37180](みやこ♂さん)などですが、網羅的に調査したことはなかったようです。今回、日本加除出版の新版旧市町村名便覧と東京堂出版の市町村名変遷辞典を元に調査を行いました。滋賀県の苗村(な・むら)などは落書き帳で語られていないようです。
読み2文字については、現役の162市区町村をリストアップしました。また、加賀市(かが・し)、佐々町(さざ・ちょう)、珠洲市(すず・し)のように、同音2文字読み(清濁区別せず)の市町村についても過去の事例を調べてリストしました。大村(おお・むら)が8村と目立っています。茨城県と長崎県の大村は大村町として町制施行しています(長崎県の大村町はその後大村市に)。長野県の大町は大町市として市制施行しています。清音と濁音が混在しない例(20町村)と混在する例(10市町村)に分けて一覧にしました。 島根県の加賀村(かか・むら)、長崎県の豆酘村(つつ・むら)、福井県の耳村(みみ・むら)など、面白い名前があります。
長い読みについては、現役の読み7文字以上をリストアップしました。9文字の南九州市が最長です。過去の事例については、簡単に調べられないので今回は未調査ですが、ざっと眺めたところ、読み10文字以上で次の2例が見つかりました。
■読み11文字
大阪府 南河内郡 藤井寺道明寺町(ふじいでらどうみょうじ・ちょう)(現藤井寺市)
大阪府 東成郡 南新開荘村(みなみしんかいのしょう・むら)(現東成区)
■読み10文字
広島県 賀茂郡 四日市次郎丸村(よっかいちじろうまる・むら)(現東広島市)
[91932] 倉田昆布さんのご指摘を反映し、修正と追加を行いました。
[91934][91937] Nさんのご指摘で修正。