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千本桜さんの記事が10件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[84571]2013年12月24日
千本桜
[84158]2013年9月29日
千本桜
[83660]2013年7月3日
千本桜
[83623]2013年6月20日
千本桜
[83605]2013年6月16日
千本桜
[83596]2013年6月11日
千本桜
[83278]2013年4月29日
千本桜
[83236]2013年4月28日
千本桜
[83165]2013年4月26日
千本桜
[83138]2013年4月19日
千本桜

[84571] 2013年 12月 24日(火)03:52:56千本桜 さん
三本松市街、屋島市街
[84567] 白桃さん
DID人口に三本松に隣接する旧)誉水村の一部が含まれている可能性、また、旧)三本松町の中に在りながらDIDに含まれていない人口の可能性があります。
地図から判断すると、1970年国勢調査における大内町DIDは、旧三本松町と旧誉水村の横内・中筋地区に跨がっています。しかし、大内町DIDに占める横内・中筋地区の面積は僅かであり、全体の10%に満たないと推察します。大部分が三本松の領域で占められていますから、大内町DIDは三本松市街地のことと受け止めても良いと思います。大内市街地という言い方は馴染みません。

ところで、1970年国勢調査の高松市II DIDについてお尋ねします。「高松市II 」の場所を分かりやすくするために固有地名を用いた名称を付したいと思います。次のうち、どれが適切でしょうか。

1・高松市II は屋島と高松町に跨がる市街地です。しかし、高松町にJR屋島駅が所在するため、高松町を屋島の一部だと思っている人も多く、居住地を尋ねられると「屋島です」と答える高松町住民も多いかと推察します。従って高松市II は「屋島」と表わすのが簡単明瞭で良いと思う。

2・高松市II における屋島と高松町の面積比率は、大雑把にざっと見て、屋島が60%~65%を占め、高松町が35%~40%を占めているように見えます。高松町の面積比率を考慮し、「屋島・高松町」と連記するのが良いと思う。

3・1970年当時を思えば、世間では新地名の高松町より旧地名の古高松が汎用していた可能性があるので、「屋島・古高松」と連記するのが良いと思う。
[84158] 2013年 9月 29日(日)01:11:36千本桜 さん
四文字地名「犬卒都婆」
四文字地名で好きなのは、[84124]でグリグリさんが書いておられる津軽の五所川原(ごしょがわら)です。どこか野暮ったくて力強い語感が好きです。かつて五所川原には百貨店が3つもあり、小規模な市街地なのに濃密な商都の雰囲気がありました。小さな体で王者・弘前に立ち向かっていた頃の五所川原は魅力的でした。

四文字地名と言えば、宮城県白石市白川の犬卒都婆も妖し気で魅力的です。公的な読みは「いぬそとば」ですが、地元民は「いのそとわ」と呼び合っています。なぜ、「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、幼少の頃より今日まで謎のままです。

「白石市の文化財」という図書は、犬卆都婆碑について次のように記しています。まず、碑の場所を「白石市白川犬卆都婆岩の上」と記しています。このように、「大字」や「字」という接頭辞を付さない住所表記を見るたびに、「白川犬卆都婆岩の上」が9文字で1つの地名であり、切り離せない地名だと思う人がいるのではないか。切り離すにしても、どこで区切れば良いのか分からないのではないかと心配になるのです。

ちなみに、「白川犬卆都婆岩の上」は3つの階層から成り立っています。
「白川」は明治22年に犬卆(卒)都婆村ほか4村が合併してできた自治体で、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村、昭和29年~現在は白石市白川です。
「犬卒都婆」は江戸期からの村で、明治22年までは刈田郡犬卒都婆村、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村大字犬卒都婆、昭和29年~現在は白石市白川犬卒都婆です。
「岩の上」は犬卒都婆の小字で、明治22年までは刈田郡犬卒都婆村字岩の上、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村大字犬卒都婆字岩の上、昭和29年~現在は白石市白川犬卒都婆字岩ノ上です。
なお、白川地内にはJR東北線の北白川駅がありますが、同じ東北線の白河駅との混同を避けるため、北白川駅としたそうです。

落書き帳には、地名由来や地名伝説に興味を持たれている方も多いと思いますので、「白石市の文化財」という図書に記してある「犬卆都婆碑」を、そのまま引用します。
大型の碑で文字は判読できなくなっているが、小野篁(おののたかむら)が大いのししを退治した時、協力した盤司三郎の愛犬を供養した卆都婆石という。堂山の虚空蔵様にちなむ伝説の碑。
一説には阿部則任の供養碑とも、また犬とめおとになった者の供養碑とも伝えられる。地名の犬卆都婆はこの碑から起こったという。
※阿部則任の「部」は誤植で、阿倍則任が正しいでしょう。

もっと犬卒都婆について知りたい方のために。
千葉県にお住まいの方が、「猫の神様を求めて」と言うブログで、「犬卒塔婆」とは?。本当に「犬」で、本当に「卒塔婆」か?。旧「犬卒都婆村」についての覚書。もう一つの徳本寺の犬供養など、かなり詳しく書いておられますので、どうぞ。

追伸
なぜ、「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、幼少の頃より今日まで謎のままです。
と、書きましたが、偶然にも今、ウィキペディアで卒都婆小町(そとばこまち)と言う能楽があることを知りました。観世流では「そとわこまち」と言うそうです。「婆」を「わ」と読むのですね。犬卒都婆と言う地名の公式読みは「いぬそとば」なのに、なぜか地元の人は「いのそとわ」と呼びます。その謎解きの糸口になりそうですが、私には理論的に整理できません。どなたか、なぜ「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、教えて頂けませんでしょうか。
[83660] 2013年 7月 3日(水)06:49:23千本桜 さん
地域経済
[83619] にまんさん
富谷町の市制施行に向けての動きやトヨタ自動車東日本の工場進出で、何かと話題が多いのが宮城県黒川郡。黒川郡の人口は9万人ですが、鉄道駅がなくバスへの依存度が高い地域でした。それに加え、トヨタ自動車東日本(株)の稼働で地域経済が活発化して交流人口が増えているようです。そのような背景があって、黒川郡の中心地・大和町吉岡にバスターミナルができたようです。

地域経済の活発度は、有効求人倍率からも推察できそうです。宮城県内に10箇所ある職業安定所の中で、最も有効求人倍率が高いのは黒川郡を管轄するハローワーク大和。それに対し、県南部の景気はパッとしません。県南部は大河原と白石にハローワークがありますが、どちらも有効求人倍率は低率で、県内の最下位争いをしています。

2013年の有効求人倍率
1月2月3月4月5月
ハローワーク大和1.701.761.741.711.58
ハローワーク大河原0.650.710.750.600.67
ハローワーク白石0.640.730.790.630.64

昨日、国税庁より平成25年分の路線価が発表されました。最高路線価と上昇率の都市間比較をしてみます。なぜか特例市の伊勢崎市より評価額が高い高知県いの町。なぜか、いの町より評価額が低い伊勢崎市。地域経済が低迷する宮城県南部の白石市、大河原町、柴田町、角田市。地域経済が活発化する宮城県中部の大和町。以上7市町の比較です。宮城県内の都市間比較をしている分には、なるほどなるほどと納得できるのですが、四国や関東の都市が加わると、路線価って何じゃいという感じになりますね。

1平方メートルあたりの最高路線価(当該自治体における最高評価額)の推移と、23年~25年の上昇率
23年分24年分25年分上昇率
高知県 いの町87,00078,00072,000-17.24
群馬県 伊勢崎市61,00058,00055,000-9.84
宮城県南部 白石市42,00040,00037,000-11.90
宮城県南部 大河原町38,00036,00035,000-7.89
宮城県南部 柴田町33,00032,00031,000-6.06
宮城県南部 角田市27,00025,00024,000-11.11
宮城県中部 大和町27,00027,00028,0003.70
[83623] 2013年 6月 20日(木)23:34:42千本桜 さん
もう一度「字」の省略について
[83606] ぺとぺと さん
ところで上述の住所録上、大河原営業所の住所は「柴田郡大河原町?町」と字表記なし、角田営業所の住所は「角田市角田字?町」と字表記ありとなっていましたが、千本桜流でいうとこれらはアリでしょうか。

私の場合、「字」と言う字句を省いて大河原町町と書いたことがなく、必ず「字」を付して大河原町字町と書きます。角田市の場合も「字」を省かずに角田市角田字町と書きます。全国的に見れば町と言う小字名は珍しいようですが、宮城県では田尻字町、富谷字町など、あちこちに点在します。岩手県一関市にも千厩字町、藤沢字町、花泉字町などがあります。しかし、大河原町の字町は他と異なる点があります。他は、大字の中に小字がありますが、大河原町字町は大字がなくて自治体名の直ぐ下に町と言う名の小字があります。「字」という字句を省くと、自治体名に付く「町」と小字名の「町」がくっついて、大河原町町になります。感覚的な事でしょうが、馴染めない表記です。

大河原町字町と同じケースが、かつて徳島県にもありました。貞光町字町です。「字」という字句を省くと貞光町町になります。貞光町は平成の合併で、つるぎ町になり、現在は貞光を大字として扱い、つるぎ町貞光字町と表記するようになっています。しかし、マピオンは字町の「字」を省いて、つるぎ町貞光町と記載しています。平成の合併前に存在した自治体の貞光町と混同して紛らわしいですね。

仙南広域行政圏に属する市町の「大字」と「字」の扱い方を見てみます。仙南圏は2市7町ですが、丸森町については確信が持てない点があるので除外し、2市6町を対象とします。この地域には「字」という字句を付す区域と、付さない区域があります。「字」を付さない区域は、白石市と柴田町の住居表示実施区域および柴田町の町名地番整理区域です。白石市大手町柴田町北船岡二丁目などが住居表示実施区域で、柴田町西船迫二丁目などが住居表示を実施したかのように見える町名地番整理区域です。柴田町の場合、既成市街地には住居表示を実施し、農地などを土地区画整理して生まれた新市街地には町名地番整理を施しているように見受けました。今回のテーマは「大字」と「字」の扱い方ですから、「字」を必要としない住居表示実施区域と町名地番整理区域は除外して前に進みます。

仙南2市6町の住所のうち、「字」を表記するものは下記の4種類に分類できます。

旧村名接頭辞大字名接頭辞小字名行政上の正式表記マピオンの表記
類型1越河----白石市越河平字入白石市越河平入
類型2----大字円田曲木畑蔵王町大字円田字曲木畑蔵王町円田曲木畑
類型3--------草刈谷地角田市岡字草刈谷地角田市岡草刈谷地
類型4------------宮前七ヶ宿町字宮前七ヶ宿町宮前

【類型1】「旧村+大字+小字」の住所ですが、大字には接頭辞「大字」を付さず、小字には接頭辞「字」を付します。昭和の合併で消滅した旧村名を継承しているのが特徴で、2市6町では白石市特有の形式です。表記例は白石市越河平字入、白石市白川犬卒都婆字小松方尻です。マピオンのように「字」抜きで「越河平入」と書くと、4文字で1つの地名に見えますが、話言葉では3つに区切って「越河の平の入」となります。「白川犬卒都婆小松方尻」などは、区切る場所を間違えると意味が通じなくなります。なので、住民は滅多なことで接頭辞の「字」を省かないと思います。
ちなみに、類型1の住民から届いた年賀はがきは1通だけですが、行政上の正式表記で書いてあり、接頭辞の「字」も書いてありました。

【類型2】「大字+小字」の住所で、接頭辞「大字」「字」ともに付します。蔵王町、村田町、柴田町、川崎町で見られる形式です。表記例は蔵王町大字円田字曲木畑、村田町大字村田字町、柴田町大字船岡字七作、川崎町大字前川字中町です。昭和の合併以前は、大概の自治体がこの形式で住所を表記していました。しかし、昭和の合併を境にこの形式は減ってきました。原因は、(1)昭和の合併時に角田市と大河原町が、大字名に接頭語の「大字」を付さなかった。(2)昭和の合併時に白石市と大河原町が、自治体名と同名の大字(大字白石本郷と大字大河原)を廃止した。(3)後に七ヶ宿町が大字を全廃した。(4)昭和50年代以降、柴田町と白石市で住居表示の実施が進んだ。(5)柴田町が町名地番整理区域に「字」を付さない住所形式を採択した。以上の原因で、類型2に該当する区域は狭まっています。
ちなみに、類型2の住民から届いた年賀はがきは9通。内訳は、接頭辞「大字」「字」を省かず行政上の正式表記で書いたものが6通。接頭辞「大字」「字」ともに省いたものが2通。そして、大字を省いて小字だけ書いたもの1通でした。「村田町大字村田字町」の大字村田を省いて「村田町字町」と書く人がいますね。看板などでも見かけます。この書き方だと、江戸期の村田本郷(本郷は村の意)が単独で現行村田町になったみたいで、歴史に反します。突き詰めて考えれば、他の大字に対して失礼な書き方だと思います。

【類型3】「大字+小字」の住所ですが、大字には接頭辞「大字」を付さず、小字には接頭辞「字」を付します。角田市、蔵王町、大河原町で見られる形式です。表記例は角田市岡字草刈谷地、蔵王町遠刈田温泉字本町、大河原町大谷字末広です。自治体名に係る接尾辞の「市」や「町」が区切りとなるので、「大字」という字句が無くても良い訳です。類型3は昭和の合併時に発生した形式ですが、当時から接頭辞の「大字」を不要とする考えがあったようです。でも、小字に係る「字」という字句まで省略する考えは薄かったと思います。
ちなみに、類型3の住民から届いた年賀はがきは29通。内訳は、接頭辞の「字」を省かずに行政上の正式表記で書いたものが23通。接頭辞の「字」を省いたものが2通。大字名を省いて小字を正式に書いたものが2通。そして、大字名と接頭辞の「字」を省略したものが2通でした。「大河原町大谷字○○」の大字名「大谷」と、小字の接頭辞「字」を省いて「大河原町○○」と書く人がいますね。しかも、郵便物が届くのだから、住所などこれで良いのだと確信しているようです。町内の特定の大字だけを省略すると、次にどのような地域変化が起きるのか。住所行政に携わる人には心して欲しいものです。

【類型4】大字なしで接頭辞「字」を付した「小字」だけの住所です。白石市、大河原町、七ヶ宿町で見られる形式でしたが、近年、川崎町にも同類が発生しています。表記例は白石市字延命寺北、大河原町字町、七ヶ宿町字宮前、川崎町字青根温泉です。これらは、大字を廃止して小字を剥き出しにした結果生じた住所形式です。昔からの小字は、面積が狭く人口も少ないのが一般的です。ですから、大字に比べて知名度が落ちます。七ヶ宿町役場の前で「七ヶ宿町宮前はどこですか」と尋ねても、返答できる町民は滅多にいないでしょう。類型4は、自治体名に係る「市」や「町」という字句が区切りの役目を果たすので、小字名に係る「字」という字句を省いても意味が通じます。白石市字延命寺北に住む知人からの郵便物には、「字」の字句を省いて白石市延命寺北と書いてあるのが常でした。
ちなみに、類型4の住民から届いた年賀はがきは23通。接頭辞の「字」を省かずに行政上の正式表記で書いたものが16通。接頭辞の「字」を省いたものが7通でした。
[83605] 2013年 6月 16日(日)07:20:04千本桜 さん
大野と大◯
[83604] 白桃さん

大野と言えば広い平地の農村部を連想しますが、異色なのは金沢市の大野と常滑市の大野。どちらも由緒ありそうな古い港町。金沢市の大野は江戸時代からの町場ですが、常滑市の大野も1889年に町制施行した古参町。常滑村が常滑町になるより先に、大野村が大野町になっているのですね。それなのに、常滑の勢力に呑み込まれてしまった大野って何なの。さらに、名鉄常滑線の大野町駅も新舞子駅との駅間競争に破れ、♪「哀れを誘う病葉や」と言った状態にあるのではないでしょうか。

現在も町を継続しているところは一つだけ
この町に今年、バスターミナルが完成しました。バス離れが進んでいる地域に住んでいると、何で今ごろバスターミナルが必要なの?と思いますが、それにはそれなりの理由があるのですね。その理由とは何でしょう。
[83596] 2013年 6月 11日(火)12:38:43千本桜 さん
マピオン、マップファンなどのネット住所検索は、申し合わせたように「大字」「字」という字句を省いて住所を表示しています。どうしてなのでしょう。(有り得ないと思いますが)国の総務省あたりが、「大字」「字」を省くように推奨しているのでしょうか。

例えば、マピオンで検索すると宮城県柴田郡の村田町大字関場字雉子尾は「大字」「字」が省かれ、村田町関場雉子尾と表示されます。そして、下記のような注意書きがあります。
※「宮城県柴田郡村田町関場雉子尾」は上記以外で以下のように記載されることもあります。
1. 宮城県柴田郡村田町関場雉子尾
2. 宮城県村田町関場雉子尾
郡名を記載することもあれば、しないこともあるという注意書きです。でも、あまりにも当たり前の事なので、この注意書きは必要ないと思います。それより、「マピオンは都合により大字および字という字句を省略していますが、本来は大字関場字雉子尾と表記します。」と注意書きして欲しかった。「大字」という字句を省略して関場字雉子尾と書くことはあっても、「字」という字句まで省略して関場雉子尾と書くことは非常に少ないのが現状だからです。でも、これからの時代、ネットで住所検索をした人は、関場と雉子尾が階層の異なる別個の地名であることを知らずに、5文字で1つの地名であるかのごとく関場雉子尾と書くのでしょうね。「字」という字句があることで地名の階層を判読できたのに、それが読めなくなるのは残念です。

東北地方や愛知県、京都府、徳島県に多い住所形式で、地番を小字ごとに起番し、住所を自治体名+大字名+小字名で表記する地域の話です。例えば、福島県伊達郡の桑折町大字伊達崎字下西は、「大字」の2文字を省いて桑折町伊達崎字下西と書くことがあっても、「字」という文字まで省いて桑折町伊達崎下西と書くことは滅多にないはずです。これが一般的な住民感覚だと思います。「大字」という字句は時として省略されるのに、「字」という字句が滅多に省略されないのはなぜでしょう。

個人的な考えですが、「町」「大字」「字」という字句は、地名の階層を区切る句読点のようなものだと思います。「町」「大字」「字」を「、」に置き換えると、桑折町大字伊達崎字下西は「桑折、、伊達崎、下西」になります。桑折と伊達崎の間に読点が2つ連続しますが、1つ有れば用が足りるので、片方の読点は無くても良いことになります。つまり、桑折町大字伊達崎は「町」と「大字」が連続しているので、「大字」という字句が無くても地名の階層が読み取れる訳です。しかし、伊達崎と下西の間には「、」が1つしかありません。この「、」を省略すると伊達崎下西になります。これでは階層の異なる別個の地名であることが読み取れません。読み取ろうとしても伊達と崎下西なのか、伊達崎と下西なのか判断できません。だから「字」は省略しない方が良いと思います。

次にマピオンで宮城県柴田郡大河原町の金ヶ瀬字神山を見てみます。やはり、「字」という字句は省かれて金ヶ瀬神山と表示されました。「字」を付して金ヶ瀬字神山と書く人と、「字」を付さずに金ケ瀬神山と書く人では、どちらが多いのだろう。そこで、住民5人に聞きました。何人に聞いても答は同じと思い、5人で打ち切りました。「あなたは住所を書く時、「字」を付して金ヶ瀬字○○と書きますか、それとも「字」を書かずに金ヶ瀬○○と書きますか。」と質問したところ、全員が「字」を付して金ヶ瀬字○○と書くと答えてきました。マピオンと住民では、表記が異なります。マピオンやマップファンが「字」の字句を省略するのは、何らかの理由があってのことでしょう。しかし、地番が小字起番で、住所を自治体名+大字名+小字名+番地で表記する地域の「字」まで省略するのは、機械的で画一的すぎると思います。

ちなみに愛知県犬山市の場合、次の3つの内、一般的に用いられるのは、どれですか。「大字羽黒字堂ケ洞」「羽黒字堂ケ洞」「羽黒堂ケ洞」。
[83278] 2013年 4月 29日(月)19:44:47千本桜 さん
十番勝負入門コース
問C:八戸市
[83236] 2013年 4月 28日(日)23:10:13千本桜 さん
十番勝負入門コース
問A:大阪市
問B;奈良市
問C;えびの市
問D;草加市
問E:釧路市
問F:北見市
問G:士別市
問H:北見市
問J:大分市
問K:湯沢市
[83165] 2013年 4月 26日(金)05:37:58千本桜 さん
白石商圏が消滅
[55468] 千本桜
それまで後背人口2~4万レベルで成立していた志津川、若柳、栗駒、涌谷、小牛田などは買回商圏を消失しています。冷たい言い方かもしれませんが、次に来るのは後背人口5万レベルの白石、角田、亘理の買回商圏消失ではないかと考えます。

上記は2006年に書いた記事ですが、案の定、2009年の消費購買動向調査報告書で角田、亘理の商圏消滅が判明しています。そして、ついに2013年消費購買動向調査報告書で白石商圏も消滅したことが明らかとなりました。当地域を代表する都市が、商業面で他の市町に依存する都市に落ちて行くのは寂しい。この調査報告書が初めて刊行されたのは1978年のことです。あれから35年が経った今日、宮城県南部では岩沼、柴田、亘理、角田、白石の各商圏が消滅し、大河原商圏と名取商圏に集約されました。次ぎに起きるのは、名取商圏の拡大による大河原商圏の弱体化でしょう。地域は変動するから面白い。
[83138] 2013年 4月 19日(金)00:59:59千本桜 さん
大字や字の字句の省略
[83016] グリグリさん
どちらかというと上記の大字や字を省略したバージョンに統一したいなと考えます。

とある公的機関に勤務する方から名刺を頂きました。その方の勤務先の住所は大河原町金ヶ瀬字町◯◯番地と書くのが正式であり、普通の人はそのように書きます。ところが、名刺には「字(あざ)」と「番地」の字句を省略して、大河原町金ヶ瀬町◯◯と書いてありました。「番地」と言う字句を省略するのは慣れっこですから気にしませんが、「字」と言う字句まで省略してあることに違和感を覚えました。

私の住んでいる地方には「町」と言う名の字(あざ)が多数あります。宿駅だったエリアが字町として伝承されているのではないかと考えます。角田市、村田町、大河原町の字町を例に、私の考えを述べたいと思います。
角田市角田字町◯◯番地
村田町大字村田字町◯◯番地
大河原町字町◯◯番地
以上が現在の正しい表記です。本来なら角田市大字角田字町になるはずですが、昭和の合併時に「大字」の2文字を外しました。現在、角田市は23の大字で成り立っていますが、全ての大字から「大字」の2文字を外しています。そこには平等と均衡が感じられます。また、大河原町も大河原町大字大河原字町になるはずですが、「大字」の字句だけでなく「大字大河原」そのものを昭和の合併時に廃止しました。7つある大字のうち大字大河原だけを廃止し、他の大字を存続させているのですから不平等、不均衡です。大河原町には「町」と言う名の小字が2つあって、金ヶ瀬地区の「町」はちゃんと大字名を付して金ヶ瀬字町◯◯番地と書きなさい。でも、大河原地区の字町は大字名を書かずに字町◯◯番地だけで良いですよ、簡単で便利でしょう。と、言う訳です。近世村の大河原村が単独で現在の大河原町になったのならそれでも良いのですが、他の村々と合併して成り立っているのに、それはあまりに身勝手と言うものです。かわいそうに現在、大河原町の人は大河原町の中に大河原と言う特定の区域があること(あったこと)を知りません。知らないと言うことは恐ろしいことで、大字大河原の存在や大字界に無頓着な人は、他の大字に属する土地を指して、そこも(大字)大河原にしてしまおうと言うのです。住所行政に携わる人までその調子だと、地域の歴史破壊になります。これ以上書くと涙が出て来るので止めます。

話が脇道に逸れましたが、グリグリさんが言われるように大字や字を省略すると、角田市、村田町、大河原町の字町はどうなるのかを下に書きます。
角田市角田字町◯◯番地→角田市角田町◯◯番地
村田町大字村田字町◯◯番地→村田町村田町◯◯番地
大河原町字町◯◯番地→大河原町町◯◯番地
「村田町村田町」と同じものが2回続くのは感覚的に変だと思いませんか。「大河原町町」はもっと変ですよね。でも、これは感覚的なものだから慣れれば苦にならないかも知れません。しかし、このようなことを実行すると、次に何が起きるのか。それを考えると恐くなります。村田町村田町◯◯番地なんて面倒だから村田町◯◯番地と書こう。大河原町町◯◯番地なんて変だから大河原町◯◯番地と書こう。そう言う人たちが出現して来るでしょう。同じ自治体に住みながら、自治体名+大字名+小字名+番地を書かなければならない人がいる一方で、自治体+番地で通用する人がいる。これは不均衡で不平等です。それだけでなく、地域の歴史破壊に繋がります。だから私は、大字や字の字句を安易に省略するのは避けたいと思います。


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