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伊豆之国さんの記事が5件見つかりました

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[107848] 2023年 5月 21日(日)23:50:38【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 22日(月)21:16:50
伊豆之国 さん
東陽町、駒澤村
昨日の「アド街」は、江東区「東陽町」でした。私にとってはほとんどなじみがない地域で、東西線で何度か地下を通り過ぎたくらい、地上の景色を見たのは、何と半世紀以上も昔(!)。廃止間近になっていた、砂町界隈を走っていた都電(旧城東電気軌道の路線)を見に行った記憶があるくらいですが…。映像には、hmtさんが[66539][75329]で紹介している、かつて存在していた「洲崎遊郭」と「洲崎球場」も登場しましたが、
明治の地図では 土手で囲まれた一角が見えます。城郭の「曲輪」にも例えられる この別世界に びっしり立ち並んだ施設 は遊郭です
根津遊郭が深川洲崎に移転したのは、明治20年代とのことです。洲崎橋から北にある「大門通り」という名も、最後には「赤線」という名で1958年まで存在したこの種の施設の痕跡を伝えています
[66539]は初期のプロ野球が行われた洲崎球場のことも記しています。1937年修正測図の地形図 を見ると、満潮時にグラウンドに海水が入りコールドゲームになったという珍事があったことも納得します
肝心の「東陽(町)」の町名の由来とも言われている「東陽小学校」([75329])が出てこなかったのは残念でした…。「洲崎球場跡」は、第61回十番勝負・問一の共通項「野球の聖地・名所150選」にもしっかり登録されていました。

[107847] EMMさん
「駒沢村(町)」は「合成地名に該当しない」という理由ですが、
意訳的な合成…「意味は合致していようとも、元の地名に無いパーツが出てくる合成」は現状の「合成地名」コレでは×
つまり、形式的には「参互折衷」という形を取っているとしても、「馬」と「駒」では意味は類似でも、「駒」は元の村名には出てこない文字であるから、というのであれば理解しました。言ってみれば「合成地名に近いけれども、実態としてはやはり違っている」、いわば「合成地名もどき」とでもなるのでしょうか。もっとも、「駒沢村」の中心となっていたと思われる「上・下馬引沢」自体に「沢」の字が入っており、他の「沢」の付く村との完全な合成ではない、とも見えるので、そもそも「合成地名」と見ること自体に無理があるかもしれませんが。
なお、江戸時代以前の村名であり、地名の合成でもないので範疇外ですが、前身村の1つ「野沢(村)」の由来は、「野村氏と澤田氏によって開かれた」という説を、かつて世田谷区の広報紙で見たことがありました。

♯先の連休中に、「かつてCMで有名だったホテル」に一泊してきましたが、道中記がなかなか書けません…。
<ヒント>自分の「領地」です。

【1】一部加筆修正
[107818] 2023年 5月 13日(土)22:41:20伊豆之国 さん
香取市に多い香取さん(Remake) & 香川県に多い香川さん
[107817] ぺとぺとさん
石垣市で石垣姓が2番目に多い
可児市では可児姓が6番目に多い
古賀市では古賀姓が20番目に多い
もしかすると石垣市や可児市を超える市があるかもしれません

この手の話題、実は私も14年前に書き込んだことがありました…[71931]
「香取」という苗字は、下総国香取郡が発祥地。全国に約8千人いると推定されますが、現在も千葉県に多く、全国の半数近くが集まり、更にそのまた半数が香取市に集中し、市内第4位に入ります。中でも旧佐原市に多く、市内最多の苗字になっていました
この「香取」さんのように苗字がそのルーツの地に多いというのは、実は稀なケースなのだそうです。地名と同じ苗字がその地に多数居住している例には、西東京市保谷地区の「保谷」、羽村市の「羽村」、愛媛県旧越智郡一帯の「越智」([10568]kenさん)、宮崎県椎葉村の「椎葉」などがあり(以下略)
「香取市に多い香取さん」については、こちらに詳しく書かれていました。
「香取」さんが集中しているのは、千葉県北部、利根川の右岸に位置する香取市香取地区。ここが「香取」さんのルーツの地だ
代々この神社の神官をつとめているのが香取家で、経津主神の末裔でもある。香取一族は周辺に広がり、現在でも「香取」さんの大半はこの付近に住んでいる
「保谷」さんは、Web版「写録」では、西東京市で10位ですが、旧保谷市では5位以内に入っていたような記憶があります。保谷市の最後の市長と、西東京市の初代市長を務めていたのは「保谷」さんでした。「羽村」さんは、羽村市で13位に入っています。
町村では、宮崎県椎葉村で「椎葉」さんが村内に300件近く集まり、村全体の3割近くを占めてダントツです。ついでにですが、この椎葉村で2番目に多い苗字が「那須」さん。平家の落人伝説が残る椎葉村には、源氏の追手・那須大八郎と村の娘・鶴富姫との悲恋伝説が伝わっています(椎葉村HPより)。
県レベルでは、香川県に「香川さん」が多く見られ、県ランクで16位に入っています。この「香川」さんには、讃岐発祥のものも確かにあるようですが、現在の神奈川県茅ヶ崎市香川が発祥の別流もあり、この一族が讃岐に移住して栄えたと言われているようです。
ところで、香川県は(四国の他の県も同様なのですが)、県内でも「苗字の統一性」がとれておらず、地域によって多い苗字がバラバラ、という特徴があります([65455],[86488])。東かがわ市出身の白桃さんと、丸亀市民のサヌカイトさんとでは、「身近な苗字」が全く違っていると思います。「香川」さんは、県の西寄りに集中しており、善通寺市で市内最多、丸亀市でも2位に入りますが、高松市では60位台、東かがわ市には何と一件もありません。
[107809] 2023年 5月 12日(金)00:06:37伊豆之国 さん
「奈良」さんのルーツは、大和の奈良ではなくあの「暑い街」
「苗字と市名」にまつわる話題でにぎわっていますが…

[107802] あきごんさん
奈良県に長く住みながら奈良さんは1家族しか知らないので、もっと珍しいのかと思ったら、587位、全国に33,300人とそこまで珍しくない名字でした
私が苗字の分布・ランキングで普段利用している「Web版・写録宝夢巣」(2007年頃のデータ)で「奈良」さんの分布を調べると、全国に約6600件、苗字順位は564位となっています。最も多いのは青森県で1062件、県ランク48位。これに次ぐのが秋田県で、775件、53位となっており、県ランキング100位以内に入るのはこの両県だけです。青森県ではその大半が青森市から弘前市にかけて、津軽中部に集中しており、「南部」ではほとんど見られません。実数では青森市が最多で260件余り、市町村ランクでは平川市と板柳町の17位が最高です。秋田県では、数では最多の県都・秋田市を除くとほとんどが青森県と接する北部に集中しており、鹿角市と大館市には200件近くあり,鹿角市では市内10位に入ります。
そのほかでは、数の上では両県からの移住も多い北海道と首都圏が上位に来ますが、県ランクでは山梨県で150位・群馬県で174位に入っているのが目を引き、県ランク200位以内に入っているのは青森・秋田と合わせてこの4県です。山梨県ではそのほとんどが東部に集まり、上野原市では130件を数え市内6位、大月市でも20位以内に入ります。群馬県では、前橋市を中心とした地域に集中しているのですが、県南東部の明和町にも多く、60件近くあり町内で2位に入っています。一方、西日本には少なく、100件以上あるのも大阪府と兵庫・香川両県のみ。奈良県には30件余りしかなく、「奈良県で奈良さんを見たことがない」というのも頷けましょう。
この「奈良」という苗字ですが、大和の奈良が発祥ではなく、「現在の埼玉県熊谷市の地名から発祥した一族が繫栄した」とされているようです(→[74921])。この武蔵の奈良氏は「中世の名門」であり、またこの(「奈良」という)地名が新しくないことは明らかである(柳田国男氏「地名の研究」より)ともあります。柳田氏も触れていますが、「なら」というのは「平らな地形」(「平らにする」ことを「ならす(均す)」という言い回しもありますね)を指す広い言い方であったと思われ、例示されている、現在の東京都町田市成瀬の旧小字「奈良谷戸」(現在もバス停名などに残っている。隣接する横浜市青葉区には「奈良町」がある)など、各地に「なら」あるいはそれに近い地名があったことも書かれていました。
もっとも、現在、熊谷市には「奈良」さんはわずか数件しか見当たらず、東北地方に多いことから、「関東発祥の苗字が東北によくみられる」(「熊谷」さんもその例の1つ)というケースに当てはまるのでしょう。一方で、埼玉県内では久喜市の旧栗橋町に「奈良」さんが50件以上集中して町内10位にランクし、埼玉県内の市町村でも最多になっており、群馬県明和町のも共に、発祥地からもそう遠くない場所なので、熊谷市の奈良地区から移ってきたのかもしれません。
なお、こちらによると、秋田の奈良氏は「佐竹氏家臣」、山梨の奈良氏は「武田氏家臣」といった由来が書かれていました。
[107799] 2023年 5月 9日(火)22:33:05【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 9日(火)22:38:05
伊豆之国 さん
あの大学の名は、合成地名由来です。
[107758]未開人さん
[107787]EMMさん

東京23区内にあった、昭和以前に消滅した合成自治体名で、「合成地名コレクション」に掲載されていない旧村(町)名がありました。現在の世田谷区の一部になります。
今年正月の箱根駅伝で優勝、昨年秋の「出雲」「全日本」と合わせて年度三冠を達成した「駒澤大学」。その大学名の由来となった所在地の当時の地名「東京府荏原郡駒澤村(→町)」、実は「合成地名」だったとされています(以下「澤」は「沢」と表記)。
明治22年、東京府が市町村制を施行するに際し、駒沢村が誕生した。荏原郡上馬引沢村、下馬引沢村、野沢村、深沢村、世田谷村新町、弦巻村などが合併して、行政単位としての村を作ったわけだが、新町名は上・下馬引沢村の馬(すなわち駒)と野沢・深沢の沢の合成である
(「東京地名考・上巻」(昭和61年・朝日新聞社会部編…[93054] 他)より。同様な記事がwikiにもあります)。
なお、「駒沢」の地名は、世田谷区成立時にいったん消滅しますが、大学名や路面電車「玉電」の停留所名に残り、昭和40年代に「上馬」「深沢」などの各町の一部をもって現在の「駒沢1-5丁目」と「駒沢公園」の町名ができましたが、これらはかつての「駒沢村(町)」のごく一部にすぎません。
[107777] 2023年 5月 5日(金)21:21:17伊豆之国 さん
戦国市盗り合戦最新情勢
[107686]
「市盗り合戦」のその後の情勢の変化を含め、項を改めて書き込むことにします
だいぶ遅くなりましたが、その「市盗り合戦」の現在の情勢(第63回終了時点)を、2年ほど前の第57回終了時点([102089]、以下「前回」とする)と比べてどのように変化したか、調べてみました。
まず、領国数ランキングから、領地を10ヶ所以上持っている22名を見ると、出身地・居住地を明かしていないくはさんを除くと、「東軍」に属しているのが12名、「西軍」が9名となっており、第57回と比べると東軍が1名増、西軍が1名減となっています。それを個々のメンバーで見ると、前回は2位だったスカンデルベクの鷲さんが、東北で勢力を伸ばして前回より差し引き4か所の領地増となり、ついに首位に立つことになったのを初め、勿来丸さんが甲信で勢力を広げ美濃国にも大きく食い込み、前回から11か所も領地を増やし8強入りするなど、数字以上に東軍の優位が強まっていることをうかがえます。その一方で、上位7名を見ると西軍が5名を占めている状況は変わらず、東軍勢の攻勢で目減りした方も多いものの、全て40以上の領地を確保し、8位以下とはまだまだ差をつけています。その中で特筆されるのが、かぱぷうさん。全体の領地数は1つ減らしたものの、地元の福岡県全29市を制覇し、一色に染め上げたのは快挙といってよいでしょう。
一方、領国石高ランキングを見ると、領国石高が100万石以上の15名中、東軍勢が8名と、こちらも前回と大きな変化はありませんが、上位4名は依然西軍勢が占め、戦況があまり変わっていないことが見えます。北陸道(越後・佐渡を含む)で圧倒的な強さを誇っている首位のEMMさんは、500万石の大台に王手をかけています。
領民数ランキングでは、大坂城・二条城(京都市)を初め、姫路城・和歌山城といった名城、堺市など領民数の多い関西の主要都市をがっちり押さえている深夜特急さんの独走態勢は変わらず、100万人以上の領民を抱えている上位20名中、東軍が11名を占めている状況も変わりませんが、名古屋城を一気に攻略したNさん、札幌市の領主についたおがちゃんさんの躍進が目覚ましく、共に前回より領民数を約2倍半に増やし、トップ10入りを果たしています。

最後に、[107733]の末尾でちょこっと触れた地方選挙について。ここは政治や選挙を語る掲示板ではありませんので簡略に書くだけにしますが、小規模な市町村の議会で目立つ、無投票当選や欠員の発生といった事態の続出に見られる「議員の成り手不足」の深刻さとか、大きく増えたとはいえ、女性首長・議員の数の比率の相変わらずの低さなど、今後さらなる意識改革の必要性があるでしょう。
それと、地元の近隣の話ですが、結果がどうなるのか注目されていたのが大和市長選挙。(当時の)現職市長が「パワハラ」問題が表沙汰になったことから、職員から「告発」される(この辺の記憶はあいまいですが…)などで窮地に陥り、いったんは引退表明したものの、直前になって前言を翻して出馬し、結果は3候補中最下位で落選。パワハラ問題と、引退撤回という直前の「変節」が選挙民の反感を買った、ということになるのでしょうが、当選すれば5選になったそうなので、長期市政への「飽き」もあったのでしょうか…。


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