10月2日の日曜日,ペーロケさんとの間で話題を展開している,東灘区と灘区を実際に歩いてきました。
東灘区では,芦屋市に近い地域までは足を延ばしませんでしたが,訪れた魚崎,住吉,御影の住宅街においては,古来からの酒造業により培われた豊かな文化を,広く区内のまちづくりに生かしているような気概が伝わってきます。
一方の灘区においては,確かに西郷地区は酒造地ではあるものの,それ以外の地では酒造とは無縁のように感じられました。
余談ながら,徳井町三丁目に下町の代表施設である銭湯があったので,1時間ドップリと浸かってきました。この銭湯,
六甲おとめ塚温泉と言い,この界隈だけではなく,人気の銭湯だったらしく,非常に込み合っていました。灘区と長田区の
銭湯件数の対比では6件-14件で長田の圧勝ですので,日ごろ銭湯に通っている長田区民としては,信じられないような混雑振りでした。
[91557]ペーロケさんに於かれましては,ご自身の東灘区、灘区に対するイメージの背景について,率直に述べて下さり,ありがとうございました。西宮市での「酒蔵通り」を前面に出した郷土教育についても,地元の人でなければ知りえない情報であり,勉強になりました。
私は東灘区、灘区共通として、阪神沿線は酒造や製鉄業のまち、JR沿線は住宅密集地、阪急沿線は高級住宅地という都市構造なのかと思い込んでいました。
イメージについてではなく,都市構造を述べるのであれば,大体において,そういった認識で問題はないと存じます。ただ,東灘区の工業地帯での製鉄業は皆無ではないものの,そのウエイトはかなり低く,盛んなのは製粉や製油,製糖といった食料品工業でしょう。
拙稿
[91508]では,両区の違うところは,彼の地の住宅地について,その成立の時代と背景,インナーシティ問題の有無ということになるのだろうと述べています。
ですから,
それは違うと教えて頂きました。
というのは,少し的を外して理解しておられます。或いは,小生の文章構成にも問題があったのか,主張が伝わっていません。要は,表面的には似たような都市構造になっているのだけれども,もっと深く地域を見て,その違いと個性を認めましょうよ,ということです。
灘区の住宅地に於いては,その東部は落ち着いた整然とした佇まいで,東灘区のそれに似たところはある一方で,区の西部では下町の魅力が生きた街並みになっています。
そこには,もしかしたら「高級住宅地」と「下町」が,必ずしも対置されるものではないのかもしれない。すなわち,両者の混在をいうのではなく,両者がうまく融合した街並みがあってもよいのではないか。小生には,震災の悲劇を乗り越えて,インナーシティ問題まで克服しつつあると思料する今の灘区の街並みからは,そんな理想を夢見させる気さえします。
一方,インナーシティについては,TNさん
[7664]が東京での実例を述べておられるように,「高級住宅地」とは相容れないものです。ただし,その区域は,かなり漠然としたもので,明確な境界線などは引けないものだろうと考えます。
王子公園に停車しない特急に乗ってるわけですから、インナーシティーに入ったのが王子公園過ぎてからなのか、JRに合流する辺りからなのか、という違いを指摘されるとは思いませんでした。
申し訳ございませんが,上記引用部分,何をおっしゃっているのか最初は理解に苦しみました。
どうやら,インナーシティに入る地点の違いを小生が指摘したらしいのですが,それについては拙
[91555]を読めば分かることなので,ここでは問いません。また,ペーロケさんが書きニジェが読む,という私信であれば,これでも容認できます。しかし,ここは世界中で閲覧可能な人気の地理掲示板です。閲覧しておられる地理の好きな皆さんでさえ,その多くは神戸について馴染みのない人々です。そんなことは分かっていることですが,本当にそのことを理解しているのであれば,上記引用文のような粗い文章にはならない筈です。
まず,地理的な位置関係の確認から。インナーシティ地域は,都心の近傍に生ずるものですから,ここ灘区では,西にインナーシティ地域,東はそうではない地域ということになります。
そのインナーシティに 入る のですから,乗っておられた特急電車は,東から西へ運行していたことになります。だとすれば,
地図を見れば瞭然ですが,「王子公園過ぎてから」という場所は,まさにJR線に合流する辺りになり,上記引用文の意味は不明となります。
そうではなく,王子公園駅の手前,つまりその東方でインナーシティ地域に入るのであれば,意味は理解できます。その場合に「王子公園を過ぎてから」というのであれば,特急電車は西から東へ移動していたことになり,だとすれば,インナーシティより「出る」と表現しなければなりません。
地理についての議論ですから,その位置関係を疎かにすることは閲覧者に間違った情報を与えることにもなりかねません。改善を求めます。
そんなにじっくり、道の1本1本、建物1つ1つの形まで覚えていた訳ではありませんよ
(阪急電車の車窓から)風景を本当によく見ていましたか?という問い
[91555]に対する回答としてお書きいただきました。
「よく見ていた」という表現では,「細見していた」とも「頻繁に目にした」とも取れるものですが,ペーロケさんのそれは,おそらく後者であろうと推察します。しかし,いずれにしましても,地理的な事象に無関心な人ならばともかくも,興味があれば車窓から眺める「よく見た」風景からは,そこが高級住宅地であるか下町であるかの推測はついた筈です。
「道の1本1本、建物1つ1つ」との例えは,反論の要件を満たさないばかりか,極論に走り,質問者の意図を逆撫でする,不穏当な表現です。改善を求めます。
現役の神戸市民からみたら「よく知らないのに書き込むなよ」と思われたのでしょうが
思っていません。
ただし,よく知らないのであれば,知ったかぶりをせずに,そのことを明記してほしいとは思っています。最初からご自身の知識の背景として,貴
[91557]に書いておられた内容を,それとなく触れられていれば,小生も問題視しませんでした。
ペーロケさんは,西宮のご出身であることを度々公言しておられることから,例えそれが20年以上前のことであっても,「準地元民」であると,落書き帳では看做されていることと推測します。したがって,ペーロケさんの発言は,ある程度地元兵庫県民の見方であると評価されます。そのことは自覚してほしいと願っています。
ここに神戸のことを書き込むのに、ものすごくハードルが上がった気がします。
それは心外です。自由な書き込みは奨励されるべきです。
小生とて,灘区や東灘区については,長田区のよそ者の私見に過ぎず,実際,大したことは書いていません。地元在住の方々から見れば,明らかな間違いがあるかもしれませんので,是非ご指摘願いたいところです。
率直に申し上げて,以前よりペーロケさんの書き込み,特に他人の記事へレスされる場合には,その元記事への理解が不十分,或いは,ずれていると感じることがしばしばありました。ここで過去の事例として これでもか,これでもか, と列挙することは控えますが,国語力というより,注意力とでも申しましょうか,元記事を書いた人が何を述べたいのかを徹底して見極めるという作業よりも,元記事から受ける第一印象や直感に頼り,書いてあること無いことを含めて発信するという印象を持っています。
また,その書き方にも,丁寧さが足りないと感じることがあります。これは,小生のみが感じた偏見になるのかもしれませんし,私ニジェ自身にもそのような粗い部分や,説明がくどく主題が分かりにくいなど,不十分なところがあるのは認めます。
もう,お互い,落書き帳レビューから14年です。ハードルを上げるのであれば,神戸についてではなく,他人の記事への理解力,書く記事の丁寧さのハードルを上げていきましょう。
【1】記事番号を追記