えーと、
[39135]は昼休みが終わる寸前で十分調べ切れないままに書き込んだのですが、あとで調べねば、と思っていたことは
[39147]でhmtさんが書いて下さいました。
また、
[39139]でN-Hさんにより過去に
[10520][10526]太白さんと
[10521]N-Hさんがブーベ島のことについて触れられていたことも明らかになりました。
(やはり、過去ログにはいろんな話題が眠っています。落書き帳って話題豊富)
で、とりあえず直接の案件で書くことが無くなってしまったのですが(^^;、どういうところからブーベ島に行き当たったか、と言う話をちょろっと。
実は
[39120]笠津前浜さんの疑問を読んで、かなり昔(10数年前)に「CQ ham radio」と言うアマチュア無線の雑誌の中で、どこかあのあたりの島が「他の陸地から最も離れた島」として紹介されていたのを思い出したのです。
今から思うと有人島、と言うことでトリスタン・ダ・クーニャの紹介記事だったような気がするのですが、昼の時点では島の名前が思い出せず、ネット検索したり職場の図書室にあった世界地図を見たりしてトリスタン・ダ・クーニャかブーベ島かどちらかだろう、と言うところにまで到達しました。
しかし、距離の確認など細かい詰めをする前に昼休みが残り5分になってしまったので、あわてて書き込みを行う羽目になってしまったのでした。
ちなみに、海外との交信を主として行っているアマチュア無線家にとって、ブーベ島は昔から「交信することは難しいが是非とも交信したい地域」の一つに挙げられています。
(私は国内交信専門でしたのでそれほど気を引く対象ではなかったですが、それでも雑誌などで目にする地名でした)
アメリカのアマチュア無線連盟(ARRL)が世界の異なる国・地域(むかしはカントリーと呼んでいましたが、いつの間にかエンティティという呼び方になっていました)100カ所以上と交信した無線局に対して
DXCCというアワード(認定証がもらえる賞みたいな制度)を発行しています。
ここでの国・地域の分け方が、少しでも区域分けを多くしたかったためか、独立国はもちろんのこと、海外領などでも単独で
国際アマチュア無線連盟・
国際電気通信連合・
国際連合のいずれかに加盟していたり、一定以上の面積がある島で本土と他の国で遮られていたり他の陸地から一定距離離れていたりなどの場合には独立したエンティティとして扱われています。
エンティティの区分は時期によってルールが変わっており増えたり減ったりしていますが、現在の区分は
このページを参照してください。
さて、全世界に(当然日本にも)DXCCの完全制覇(全エンティティとの交信)を目指している方が多数いらっしゃるのですが、中には極めて政情不安であるとか国内の統制が厳しいとか(何かのドサクサでないと電波が発信されない)、あるいは人口が少なく常駐のアマチュア無線局のいない島や無人島(観測隊や軍隊に在籍するアマチュア無線家からの発信、あるいは有志のアマチュア無線家の遠征などが行われた時のみ交信可能)など交信することが非常に難しいところがあり、こういったところを珍カントリー(今は珍エンティティになるのか…)などと言っていました。
また、それぞれの国から見てほぼ地球の真裏あたりの地域には電波が届きにくく、例えば日本からは南米の南の方~アフリカの南の方は交信が難しい地域になります。
ブーベ島は周囲が絶壁で上陸が困難な孤島で、しかも地球のほぼ真裏であることから、日本からの交信の困難さではトップクラスの島なのです。
そのため、ブーベ島にアマチュア無線家が上陸する、と言う話題が流れるとアマチュア無線の雑誌ではトップで扱われたりします。
日本のアマチュア無線家もお一方上陸を果たしており、
こちらのページにその時の行程が紹介されています。
他にどういうところが交信困難な国・地域なのかは
このページが参考になると思います。
1976年頃と2000年の珍しさ加減の変化も書かれています。
参考としてリンクしたページにはアマチュア無線の専門用語が飛び交っていてわかりにくいかもしれませんが、地図や地名だけを追って頂いてもよろしいかと思います。
#DXCCのルール上では小笠原諸島と南鳥島が日本本土とは別エンティティに設定されています。
かつて一時期
沖ノ鳥島が独立エンティティとして扱われていたことがありましたが、ルール変更によって認められなくなってしまいました。
#日本国内でも様々なアワードが発行されており、その中には異なる100市以上と交信するともらえる
JCC、異なる100郡以上と交信するともらえる
JCG(いずれも日本アマチュア無線連盟発行)というのもあります。
でも、日に日に合併が進行しているここ最近は、申請する側も審査する側も混乱してそう…。
##こんなに書いたらちょろっとじゃ無いやろが、自分。