[24839]みかちゅうさん
[24841]midさん
個人的意見では、「平成の大合併」においては「平成」の付く自治体名は出番を既に逸したと思います。
大学名で「平成」の名称がついたのに「平成国際大学」(埼玉県)、「帝京平成大学」(千葉県)、「福山平成大学」(広島県)、「平成音楽大学」(熊本県)の4つあります。これらの大学はいずれも「平成」一桁の時期に開学した大学です。
たぶんこれ以上は「平成」の名称がつく大学名は登場しないと思います。自治体でも最初に候補として出たのは1994年に行われた横浜市の分区(現在の青葉区と都筑区)に際して行われた住民アンケートで、2つの新区とも「平成区」が上位にきたので、いずれも採用見送りになりましたが、自治体名は大学名のように一桁の時期なら可能性があったかもしれないですが、もはや付ける機運は少ないと思われます。
ちなみに「平成」の出典は中国古典の「四書五経」中から 「史記」※の 「内平かに外成る」と「書経」 ※の「地平かに天成る」 の2つからの引用で 「内外、天地とも平和が達成される」との意味だそうです。
一種の政治スローガンみたいな意味ですが、紀元前に作られていた「四書五径」は当時としては世界最高水準の学問でしたが、2000年経ってからの引用もすごい話です。日本の地名でも中国の古文から引用した「岐阜」「仙台」などがありますね。
[24845] 月の輪熊 さん
推測の域を出ないのですが、時代が昭和から平成に変わってから、わずか3年で「平成の大不況」に突入し、その前のバブル景気が「平成景気」とも言われてはいましたが、「平成の大不況」の方が長期間に及んでしまっているため、「平成」をつけた名前はイメージが良くないのではないでしょうか。
たしかに失われた10年といわれるほどの日本経済の混迷ぶりですから、「平成不況」が言われて久しいですし、このままでは後世「低迷と混迷」との時代の代名詞になりかねないですね。
改元当時は「世紀末」には「ハル○○ドン」が来るかのように説を広げた某予言の危機感に対して、某タカ派論者が「日本は元号でいっているから関係ない」というトンデモ暴論を言ったのに対して怒りが込み上げましたが、昭和時代初期の歴史のように破滅に向かうのではないかとの危機感がつのり心配しましたが、現在でも危険な状態にあるように思います。
それはさておき「字」のレベルでは「平成」がつくところは複数あるようですが、かえって特定の自治体名にするにはいろんな意味で抵抗感があるようですね。、もしかすると「平成市」のような新たに地名に現在の元号をつけるメリットが見出せないからだと思います。
今後、よほど新自治体名で揉めて妥協案として受け入れられないかぎり「平成」と称する自治体名は誕生しないと思います。しかしながら「平成」という名称も「今更」という気がしますが。
[24848]Issie さん
1989年1月8日の新聞の欄外に記載された日付を見て,「何と間の抜けた日付だろう」と真っ先に感じました。「昭和」という文字が,それほど身に染み込んでいた証しかもしれません。
そうですね。私もそう思いました。「大正」が字を崩すと「大きく一つで止まる」とあまり良い意味にならないのに、「平成」も「平らに成ってしまう」と思いました。当時はバブル経済過熱期で「昭和の大恐慌」よろしく改元になれば不景気になるという危惧がありましたが、まさか10年以上も日本経済が停滞するとは思いませんでした。まさに平らになるところか右肩下がりに成ってしまいました。
人名では「昭和」の文字からとって女の子に「和子」とつけるのが流行りましたが、ある年代以上の女性には「和子さん」は多いと思います。ただ「昭和」とつけた「昭和の大合併」で誕生した正確な自治体数は知らないのですが短命に終わったところが多かったように思います。一番著名な昭和の地名といえば南極の昭和基地でしょうか(笑)
また、過去にも「元号」由来の地名も探せば少なからずあるとは思いますが、やはり滝の名称からつけた元号の「養老」が一番有名なように思います。
※『書経』
五経の一つで、中国の神話時代の尭舜から秦の穆公までの政治史などを記した中国最古の経典。
※『史記』
中国の歴史書である二十四史の一つで、司馬遷が書いた事で有名。秦の始皇帝から前漢の武帝までの歴史書。
*一部文章改定