[61364]ぺとぺとさん他
ちなみに上記都市銀行の支店・出張所(貸付専門店舗や無人店舗を除く)がある「町村」は意外に少なく、以下12町村しかありません。愛知県と関西に集中しているのは、前身の東海銀行、大和銀行の名残りでしょう。
さらに細かく言うと、
奈良県大淀町 りそな 吉野支店
は、旧大和銀行の支店ではなく、2006年1月にりそな銀行に合併された旧奈良銀行(第二地銀)の支店です。この合併の結果として、りそな銀行は奈良県下に多くの支店を持つことになりました。
ちなみに、都市銀行といっても、他銀行を吸収してきた、あるいは自身が地元の有力銀行に由来するという経緯から、特定の地域に限っては、他地域だったら出店しないようなところにも支店が置かれているのが普通です。(旧東京銀行や旧日本勧業銀行のように、特殊銀行に由来するものは例外でした。なお、旧北海道拓殖銀行も、
[53577] hmtさんが解説されているように、戦前は同名の特殊銀行でしたが、その性格上、北海道の支店網が充実していました。)
結局何が言いたいのかといえば、都市銀行の支店といっても地方銀行(あるいは地域性の高いその他の金融機関)の支店に由来するものが数多くあり、旧財閥系銀行が自身で開いた支店、旧特殊銀行に由来する支店、吸収された他銀行の支店などの出自を区別せずに、都市銀行(あるいは
[61297]伊豆の国さんの言われるような「大銀行」)の支店の立地を論じることに、あまり意義を感じないということです。(
[61364]ぺとぺとさんは似たことを意識されているようですが)
さらに余談ですが、そもそも現状では都市銀行というカテゴリー自体崩壊しつつありますが、もともと都市銀行と地方銀行の違いは法律的なものではなく、行政上の扱いおよび業界団体の違いでした。(旧埼玉銀行は、地方銀行協会から脱退して、1969年に都市銀行の仲間入りをしました)
※旧北海道拓殖銀行に関して、他発言へのリンクを追加
※^2 最後から2つ目のセンテンスに加筆
※^3 同上。および宛先に「他」を追加