前回の十番勝負以来、お久しぶりとなりました。改めて自己紹介をしたいと思います。
名前そのままなのですが、生まれも育ちも鳥取です。出身は中部の東伯郡で、タイトルバーの配色はその周辺の自然と、特産の二十世紀梨をイメージしてみました。
本来の得意分野は理系(特に宇宙・天文系など)ですが、地理も大好きです。(ただ、皆さんのようには地理に詳しくないところもあるかと思います)
現在は昨年に書き込みがあった「ヅ」で始まる地名について調べていて、近いうちに投稿したいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また、
こちらでクイズを作成しています。よろしければぜひお楽しみください。
さて「テーマ型経県値」の試みについて、暫定公開ページを拝見しました。「観光経県値」、とても面白そうですね。
ただ鳥取県のエリア設定に強い違和感を持ちましたので、僭越ながらご提案させていただきたいと思います。
(周辺の島根や岡山については現状がいいように感じます。地元民ではないので実情を把握しきれていないところもあるでしょうが)
まずはじめにエリア区分の基準についての話なのですが、大きく分けて以下の2通りが考えられると思います。
(1) 行政区分や観光における一体的なエリアに基づいて設定する
(2) 各都道府県の主要な観光地をリストアップし、ある程度観光スポットのバランスがとれるようにエリアを設定する
[97067]や
[97102]のグリグリさんの書き込み等を見たところ、(1)を基にしつつ、各エリアに所在する観光地のバランスがよくなるように設定する、「(1)(2)の折衷案」ということではないかと考えております。(大きく間違っていたらご指摘ください。)
以下、この前提に基づいて話を進めたいと思います。
鳥取県民が県内を地域区分するとき、多くの場合は
・「東部」(旧因幡国の範囲。鳥取市、岩美郡、八頭郡)
・「中部」(倉吉市、東伯郡)
・「西部」(米子市、境港市、西伯郡、日野郡)
の3つに分けます。中部と西部をまとめて「中西部」とし、東部と中西部の2区分とすることも多いです(これは因幡と伯耆の2国に相当します)。
また、市町村別に主要な観光スポットを挙げてみます。☆は特に有名で人気があるのではないかと思う観光地です。(私個人の考える主要な観光スポットのみを挙げていますので異論はたくさん出るかもしれません)
鳥取市 | ☆鳥取砂丘、白兎海岸、鳥取城跡、仁風閣、賀露漁港、湖山池、国府、「いなば温泉郷」 |
岩美町 | ☆浦富海岸、岩井温泉 |
八頭町 | 若桜鉄道 |
智頭町 | 智頭宿(石谷家住宅など)、恋山形駅 |
若桜町 | 若桜宿、氷ノ山 |
倉吉市 | 白壁土蔵群、関金温泉、二十世紀梨記念館 |
湯梨浜町 | ☆東郷湖(はわい温泉・東郷温泉)、燕趙園、羽衣石城。梨はここ産が別格だと思います |
三朝町 | ☆三朝温泉、☆三徳山(三仏寺投入堂) |
北栄町 | 青山剛昌ふるさと館(道の駅大栄周辺)、コナン大橋 |
琴浦町 | 船上山、大山滝、道の駅「ポート赤碕」 |
大山町 | ☆大山(大山寺、大山スキー場なども含む)、妻木晩田遺跡(米子市にまたがります) |
日吉津村 | チューリップ畑 |
米子市 | ☆皆生温泉、妻木晩田遺跡 |
境港市 | ☆境港(蟹はここと鳥取市の賀露漁港が有名)、☆水木しげるロード、江島大橋 |
伯耆町 | 桝水高原、植田正治写真美術館 |
南部町 | とっとり花回廊(一部伯耆町にまたがりますが大部分は南部町内) |
江府町 | 奥大山(スキー場、鏡ヶ成) |
日野町 | 金持神社 |
日南町 | 石霞渓 |
5つのエリアに区分することを考えるとして、まず(1)のみを基準とする場合は、大山町が日野郡と同じ地域という区分にはどうしても違和感を持ってしまいます。
確かに大山という一大観光地は共有しているとも言えなくもないのですが、大山町は米子または琴浦町との一体感のほうが強く、江府はともかく日南・日野あたりと同一のエリアとするのは難しいかなと。
エリア区分はたいへん難しいのですが、西伯郡全体を米子エリアに組み込むほうが自然なように思います。
ただこの場合観光地のバランスが非常に悪くなる印象は否めません。
また(2)の基準を考える場合、八頭郡は観光スポットが非常に少なく、たいへんバランスが悪いように感じます(八頭郡の方には怒られるかもしれませんが…)。
主要な観光スポットが「鳥取市周辺」「中部(特に東郷湖や三朝あたり)」「米子・境港」に集中していることもあり、どうしてもバランスが悪くなるのは避けられませんね。
できれば鳥取市を二分割したいのですが、県外の方からすると非常に分かりづらいですね…。
以上のことを考慮したうえで、私個人の独断ではありますがいくつかの案を提案させていただきたいと思います。
(以下の「」内は区分を明示したのみで、エリア名称とすることを想定しているわけではありません)
○A案 (行政区分に忠実に準拠する)
「鳥取市・岩美町」「八頭郡」「倉吉市・東伯郡」「米子市・境港市・西伯郡」「日野郡」
○B案 (観光スポットのバランスを考慮。中部を二分割する案)
「鳥取市・岩美町・八頭郡」「湯梨浜町・北栄町」「倉吉市・三朝町」
「米子市・境港市・南部町・日野郡」「大山周辺(琴浦町・大山町・伯耆町)」
○C案 (観光スポットのバランスを考慮。西部を三分割する案)
「鳥取市・岩美町・八頭郡」「倉吉市・東伯郡(琴浦町を除く)」「米子市・境港市」
「大山周辺(琴浦町・大山町・伯耆町)」「南部町・日野郡」
琴浦町・大山町・伯耆町については大山に関連する観光地が多いことから、B案とC案では一つにまとめてみました。
このうち観光地のバランスが最もよさそうなのはB案で、先ほど☆をつけた観光地も各エリアに1つ以上存在しています。(次点でC案です。)
ただ中部は一体として捉えられることが多く、二分割することは滅多にありません。この点は考えどころで、C案であればよく使用される地域区分ともある程度一致しているのではないかと思います。
エリア区分に際しまして、以上を参考にしていただければと思います。
あわせて、
[97110]などで議論されている神奈川県の「鎌倉・茅ヶ崎」エリアについて書きたいと思います。
私は神奈川県にはあまり馴染みがありませんが、それでも湘南といえば茅ヶ崎という印象はほとんどなく、江ノ島の印象のほうがだいぶ強いです。(年齢が低く、サザンにほとんど馴染みがないこともあるでしょうか。)
よって自治体名を使用するなら「鎌倉・藤沢」がよいように感じますが、こだわりはないので、グリグリさんのご判断にお任せしたいと思います。