[46296] futsunoおじ さん
いつも暖かくお見守りくださり,ありがとうございます。
頂いたご意見について,う~ん,大体的な見解は一緒ですが,前段部分は微妙に異なりますね。“すべてに名前がある”って言い切れるのかなぁ。そんなことはないと思うんですけど。
それはさておき,実際に過去の“あるとき”に名前があったとしても,それが「定着」していない例はすごく多いのではないか,と思いましてね。わたくしの地元,佐野の唐沢山でも三毳山でも,はたまた日光の山岳地域でも,定着した「名前のある尾根」ってすごく稀です。過去,とある人が持っていた1/2.5万図「日光南部」を見せてもらったことがあるのですが,沢の名前はとても細かく記されていましたが,尾根名称はほとんどありませんでした(どうやらその資料の出所は,地主様(国有林)だったようです)。
まさに今回,わたくしが狙ったのはソコであります。過去,誰かが名付けたことはあったろう,一部の人たちにそう呼ばれている名前もあるだろう,しかし世間一般に尾根名称として周知されているものは少ないのではないか。そして例え「一部の人たち」の呼称であっても,一般的な資料に掲載(引用)されていれば,それを「尾根名称」として認識してもよいのではないか。と,いうことなのですね。
だからこそ,尾根名称をたくさん記しているであろう「一般的な(?)資料」として,岩稜登攀のバイブル的な本に“当たった”わけです。そして“外れた”。「北尾根」「中尾根」「1号尾根」「第3尾根」・・・これではちょっと,食指が動きません。これを見せられた方だって,ひとつも面白くないと思うのですよ。「北鎌尾根」「天神尾根」「黒戸尾根」「石楠花尾根」「吊尾根」「遠見尾根」・・・こういうコレクションだったらまだしも。それになにより,全10巻を揃える財力とモチベーションがない,です。いまさら,バリエーションルートもないでしょう。
ですから次善の策として「“ウォッちず・マピオンなど・S社山と高原地図”限定」で作表すれば,きっとまだ「美しい(?)」範囲で,形にはなりそうですよ。どうしましょうか。あっさり白旗あげたわりに,ちょっと悩んでます。
実は,「昭文社:山と高原地図シリーズ」は収集にかかってます。題して「一日百円貯金作戦」。1冊840円ですから,1週間分の700円に140円を上乗せすれば,毎週1冊ずつ買うことができます。ようやく道半ばまで来ました。地元の本屋では西日本の地図は売っていないので,これからが大変です。
(このシリーズ,一番最初に買ったのは高校生の時,インターハイで行った「比良山地」でした.ユポ紙という新素材で,「雨に濡れても大丈夫,イザという時カッパにしてお使いください」という,とても信じられないようなクレジットがついていましたっけ.ただしインクの定着が悪く,擦れたところは白く色落ちしちゃって.これも今回,新たに買い直してます.)
ご案内の「新日本山岳誌」ですが,金曜日,お江戸の本屋で見かけました。わたくしも「宝くじに当たったら購入」することにしましょう。パラパラ見ただけですが,ちょっと初歩的な間違いを見つけちゃいまして。そういうのって,くじけますよね・・・。これの元ネタは,明治時代に高頭式(こうとう・しょく:人名)氏が出版した「日本山嶽誌」です。この「新」は,判型も内容も「旧」を意識した作りになっているようですね。今から30年前の,日本山岳会創立70周年記念に,他の多くの山岳名著とともに再販(復刻)されています。今回は100周年だから,もっと盛り上がってもいいと思っていますけど,どうなのでしょうか?