[45958]で「私の地名コレクションの作り方をご紹介しようかな?」とか書きつつ、十番勝負に翻弄されて危うく忘れかけておりました。
しかしながらようやく解放されましたし、それに
[46118]でみやこ♂さんよりご期待のお言葉を頂いておりますので、やはり書かねばなりますまい。
○基本編・ロータス123の使い方
まず想定しているデータの形に応じて「[ : ]| | | | | 」と言った行を作ります。
各記号で1セル、空白(データを入力する部分)も1セル使います。
この行をコピーしてダーッと大量に増やしたら準備完了。
データを拾ってガシガシ入力していきます。
ちなみに、ここでロータスの利点なんですが、データ行の移動が容易なこと。
目的の行を選択してドラッグすると、目的の位置に挿入されるのです。
元の位置は間が自動的に詰められます。
エクセルで同じ操作をすると、元の位置には空白行が残るわ、移動先のデータは上書きしてしまうわでどうにも困ってしまいます。
(もしかしたら設定を変更するとかで解決できるのかもしれませんが)
さて、データができあがったらそれを地名コレクション編集ページにコピペ、と行きたいところなのですが、そうすると邪魔なTabが入ってしまうのがどうも嫌なのです。
なので、一度csvデータに吐き出し、テキストエディタの置換機能で「"」と「,」を削除(Nullデータに置換)してから編集ページにコピペします。
○データの拾い方・基本編(比較的簡単?)
さて、今度はデータの拾い方ですが、基本的にはじゃごたろさんと同じく、マニュアルです。
主な理由としては「検索システムの癖のせいで余計なものが混ざることがある」「システムによって検索数の上限がある」「国土地理院のデータに誤字が多々ある(ココ重要)」などがあげられますが、最大の要因は私の性分がそうさせる、と言ったところでしょうか(^^;
ただ、具体的な探し方については、実はコレクションに応じて変えています。
まずはその中で基本的な方法から。
(1)ウオッちずとYahoo!地図を開きます。
(2)ウオッちずで調べたい用語で検索します。検索数が1001件だとそれ以上有る可能性が大きいので都道府県単位で検索し直した方が良いです。
(3)検索されたポイントを1つ1つ開いて状況を確認し、Yahoo!地図で同じ場所を表示させてURLをロータスにコピペします。
(4)地名、読み、所在地を入力し、必要に応じて備考を記入します。
(5)(4)~(5)を繰り返し、ウオッちずの検索結果を網羅したら今度はYahoo!地図で自然地形を検索し、さらに追加します。
(6)(5)が済んだらこの時点でリリースしてしまいます。
(7)今度はマピオンを開き、住所検索して出てきた地名をさらに追加します。これが済んだら第2次リリース。
慣れると意外と手間ではありません。
例えば「氷室」コレについては
[42809]でもチラッと触れていますが、(1)~(6)までが約1時間、(7)が約1時間ぐらいで終わっています。
ボリュームのあるものでも「犬」コレが(犬地名の部分だけだと)合計4日ぐらいでできてます。
なお、ウオッちず+Yahoo!地図&マピオンまでで十分なコレクションになりますが、もしまだ突き詰めたいのであればits-mo Guideやちず丸からさがしてみたり、地図帳などを調べたりするとよいでしょう。
○データの拾い方・簡単じゃない編その1
私が初期に作った「砂丘」「松原」コレ、グリグリさんから引き継いだ「立神」コレで行った手法です。
砂丘、松原ともにネットの地図サイトには限られた数しかでていないので(立神はネットで検索可能なものはほぼ網羅されていたが、それ以外にあるのをつかんでいたので)、Yahoo!及びGoogleで「目的の用語」+「県名」を検索し、10ページほど掘り返して2例以上(立神は1例でも)出てきたものを拾っていきました。
ただし、各地名とも検索を邪魔する用語があったので、「-○○」でその用語を除外する必要があります。
除外した用語は、「砂丘」コレでは「-鳥取」、「松原」コレでは「-松原市」、「立神」コレでは「-学校」「-高校」でした。
このうち「立神」コレの「-学校」「-高校」はなぜ?と思われるかもしれませんが、実際に検索してみると「市立神○小学校」やら「県立神○高校」やらが山ほどかかってしまうからです。
県によってはそれ以外の市立や県立の施設が引っかかってくることもあったので、その場合は必要に応じて「-市立」や「-県立」も除外しました。
なお、具体的な場所は検索で出てきたページの内容や、ウオッちずでの地形の様子などから勘案して推定しています。
○データの拾い方・簡単じゃない編その2
「鼻」コレ、「岬」コレ、「崎・埼・碕」コレでやっている方法です。
私としては海岸にある地名はできる限り北から南or東から西に順番にデータを並べよう、としています。
「砂丘」、「松原」、「立神」は1県当たりの数もそれほどではない(「立神」の鹿児島県を除く)のでデータを拾ってから並べ直すのも容易ですが、「鼻」、「岬」、「崎・埼・碕」はたくさんあるので後から並べ直すことは至難の業だと思われました。
なので、拙稿
[41059]でも一度触れていますが、ウオッちずで調べようとする都道府県の海岸の一番東or北の地図をまず開き、西or南に向って地図を順に追いながら捜しています。
見つけたポイントをYahoo!地図で表示し、そっちのURLをデータに使用します。
離島や湖は別途北→南or東→西に攻めていきますが、1つの島or湖の中は決めたポイント(一番北or主要な港)から反時計回りで調べます。
なお、地図上で追っている分には読みが分かりませんので、1県調べ終わったらウオッちずの検索で読みを調べています。
これ、「鼻」や「岬」は良いのですが、「崎」は町名字名もたくさん引っかかってくるのでちょっと面倒くさいのです。
でも、その中にたまーに見落としが紛れているので、2度手間っぽいですが全部地図で再確認しています。
(そうでもなきゃ、
こんなところや
こんなところにある○○崎なぞ到底見つけられる訳が無い)
○データの拾い方・簡単じゃない編その3
希少地名コレで行っている方法です。
Yahoo!地図で、検索語を対象の都道府県名、種別を「山、川などの自然地名」にして検索をかけるとそこの都道府県の自然地名がダーッと出てきます。
これを最初から最後まで片っ端から追っていって、該当しそうな地名は実際の地形も確認して採用・不採用を決めます。
でてくる数が500だろうが4000だろうが端から端まで見ていく訳です。
まぁ、Yahoo!地図では検索結果は20件ずつ表示されますから、4000件あってもページ数は200ページなので1県当たり1~2時間で作業を終えています。
なお、読みの確認と図示位置が間違っていないかの確認のため、拾った地名はウオッちずでも検索して確認しています。
Yahoo!地図(と言うことはマピオンも)では図示位置がウオッちずとはでにずれていることが時々あるので要注意なのです…
○「市町村合併にかかる修正」の仕方
実はこれが一番非効率的な作業かもしれません。
なんせ、
市町村合併情報 予定順一覧と各コレクションのロータスのデータを並べて、上から順に見比べて該当するところが有れば直す、と言うことをしてますから。
これ、数ヶ月貯めてしまうとすごく見づらくなっちゃうんです。
なので毎月まめに更新しておるのです。
(毎月若干フライング気味なのも同じ理由)
ただ、9月に讃岐の民さん担当のコレクションの修正をかけた際は5ヶ月分でしたので、ちょっと違う方法をとりました。
いっちゃんさんが作った
消滅自治体名の一覧のデータをロータスにコピペし、都道府県名と現自治体名の空欄を埋めてから、都道府県名→消滅自治体名の順位でソートをかけて基礎となる表を作りました。
そしてその表と各コレクションのデータを並べてにらめっこしながら手動で修正をかけて行っています。
まぁ、どっちにしても肝心な部分は手動で行っているのは同じですが(^^;
数ヶ月分貯めた時は基礎表を作った方が間違いなく楽ですが、1月分だとよっぽど軒数の多い対でなければ予定順一覧をにらめっこした方が早いです。
#以上、EMMのローテクで思いのほか面倒くさいやり方をご紹介させて頂きました。
「EMMはあれだけの数のコレクションを管理しているのだから、何か高度で効率的な方法をとっているに違いない」と思っていた方は唖然としたかもしれませんが…(f^^;
「好きこそものの上手なれ」とでも言いましょうか、いや、「好きこそもののあはれなりけり」か?