[49100]千本桜 さん
七里について
「七里」は、「角川日本地名大辞典 39高知県」の地誌編によると、
四万十川と勝賀野川の合流点を中心とした地域で、楠谷川下流の小野川・影山と四万十川左岸、影山の北西の越行、影山の東の沖野々・本在家・柳瀬と対岸の志和分をいう。
とあります。
ウォッちず(久礼・南西)で、これらの集落名を見ることができます。
七里村発足以前の7村の名は、沖野々以外はMapionの地図でも確認できました。
本在家・
柳瀬・
沖野々(たぶんこのあたり)・
小野川・
西影山(「影山」で代用)・
越行・
志和影山(「志和分」で代用)
さて、
[49100]千本桜 さん
廃藩置県以前の村名(本在家・柳瀬・沖野々・小野川・西影山・越行・志和影山)に当たるものが無くなっています。何処へ行ってしまったのでしょう。七里甲の「甲」の中に隠れているのでしょうか?
七里小学校の住所は、念のため確認させていただきました。高岡郡窪川町七里甲1214番地で間違いないようです(
資料)。
Mapionで七里の地番を見てみると、「七里」全体を不動産登記法でいうところの「地番区域」に設定しているようです。
「甲」「乙」については、混在しているようで判断できませんが。(現行大字では「丙」もあるようですがMapionには出てきません。)
これらを総合してに想像すると、地番設定の経緯(時期)は次のとおりだと思います。
江戸期~明治9年 | 7村(本在家・柳瀬・沖野々・小野川・西影山・越行・志和影山) |
明治9年 | 七里村誕生 |
(この間) | 地番設定(旧7村は小字だが、地番区域は七里村全体で設定) |
明治22年 | 松葉川村誕生、七里は大字に |
昭和30年1月5日 | 窪川町誕生、七里は大字で継続 |
地番区域を七里全体で設定したため、住所を特定するのに小字はなくても問題なく、「七里甲○○番地」で事が足りたため、小字は通常は使用する必要がなく、不動産登記等にしか残らなかったと推測します。おそらく、七里小学校は小野川にあることから、不動産登記簿上は
「高知県高岡郡窪川町七里字小野川甲1214番」
の土地の地番に所在していると思います。
――――――――――――――――
ところで、皆様、法務省の
登記情報提供サービスをご存知でしょうか。これは、不動産登記簿や商業登記簿を、インターネットで取得できるものです。これを使えば、わざわざ管轄の法務局へ行って登記簿を申請しなくても、在宅で全国のもの(一部を除く)が取り寄せできます(従来も郵送での交付は可能でしたが)。
私、個人的に(業務上ではなく)利用しようと、ちょうど、登録手続きを完了したところです。さっそく、京都市役所と、七里小学校の登記簿を調べてみようと思います。
しかし、利用時間が平日の午後7時までというから・・ちょっと使いづらいです。