[83733] 白桃 さん
二本松高校、二本松市にはその名の高校は無いのですね。
二本松市にある高校は 安達高等学校、安達東高等学校、二本松工業高等学校 の3校。(いずれも福島県立。安達東高校は旧岩代町)
郡名を冠する 安達高校 が、旧制中学の流れを汲む地域の伝統校のようです。
福島県は郡名の付く高校名が幾つもありますね。会津高校、安積高校、田村高校、相馬高校、等々。
私の地元(秋田県北)の高校は専ら都市名を冠しており、こうした校名を初めて目にしたときは新鮮に感じました。
郡名高校については
[15928]白桃さん や
[57404]Issieさん が触れられている通りで、伝統校を中心に各地にみられます。
が、上述の通り地域によってその分布に違いがあるようで、東北他県の状況を簡単に調べてみました。
(※「○○工業高校」等、名称の一部に郡名を含むものも対象としています。)
宮城県は福島同様、県内各地に比較的多くみられます。 柴田高校、伊具高校、黒川高校、登米高校 等々。
対して、青森・岩手・山形はごく少数です。
岩手県は現在 西和賀高校、紫波総合高校 の2校がありますが、前者は昭和47年に黒沢尻南高校川尻分校から独立、後者も 日詰高校→紫波高校に改称(昭和30年)→現校名に改称(平成16年)、という経緯があり、いずれも従来型の郡名高校とは性格を異にします。
山形県も 置賜農業高校 と 村山農業高校 が農学校時代から郡名を受け継いでいますが(但し後者は途中 「楯岡」 を名乗った時期あり)、あとは昭和62年に尾花沢高校と大石田高校の統合により誕生した 北村山高校 があるのみです。
青森県唯一の 三戸高校 は、三戸町立実科高等女学校 からの流れを汲んでおり、郡名ではなく町名ととらえた方がよさそうです。
秋田県は前述の通り県北には現存しません。一方県南には 由利高校 と 雄勝高校 があるほか、平成6年までは 平鹿高校 (現・平成高校)もありました。なお県北にも昭和23~26年と僅か3年間ながら 鹿角工業高校 (現・十和田高校)が存在しています。秋田高校 等の「秋田」は郡名ではなく都市名?
(以上、主にWikipediaを基に確認)
郡名の地名としての浸透度なども多少は関係するのでしょうか。
旧制中学等由来のものに限ると、分布傾向がより明確化しそうです。