[93964]みかちゅうさん
「聖地巡礼」で町おこし
横浜市ほどの都市ではアニメを使った町おこしは必要ないような気もしますが、いわゆる「聖地」として定着した土地を見ていくと『
新世紀エヴァンゲリオン』の箱根や『
らき☆すた』の鷲宮、『
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の秩父、『
ガールズ&パンツァー』の大洗など、元々それなりの観光地である場所が多く見られます。アニメの舞台という地元にしてみれば降って湧いた観光資源を活かすも殺すもいかにノウハウを持っているかということでしょうかねえ。
或いは、元々著名な観光地は何処にでもあるような特徴のない(失礼)地域よりも舞台として採用されやすいという側面もあるかもしれません。横浜市の中心部を舞台とした作品としては『
ハマトラ』や「ヨコハマ」を舞台とした『
文豪ストレイドッグス』、「偵都ヨコハマ」を舞台とした『
探偵オペラ ミルキィホームズ』等が挙げられます。こうして並べてみると3作とも能力モノであり、主役が探偵である部分も共通しています。横浜には探偵がよく似合う?
また、「アニメ制作会社の多くが中央線沿いに位置している為、背景モデルとしてロケハンが容易な中央線沿線が使われやすい」という話を聞くことがあります(真偽は定かではありませんが)。原作では特に場所が設定されていない場合でも、映像化の際に背景のモデルは多かれ少なかれ必要になるでしょう。この様な例は横浜市内では『
ココロコネクト』(港北ニュータウン)、神奈川県内に広げると『
さくら荘のペットな彼女』(向ヶ丘遊園及び登戸)や『
生徒会役員共』(相模大野)等があります。
神奈川県内の他の地域ではやはり鎌倉・江の島地域が人気。『
侵略! イカ娘』『
TARI TARI』『
つり球』『
ハナヤマタ』『
南鎌倉高校女子自転車部』等々、枚挙に暇がありません。
『
弱虫ペダル』は、拠点の舞台こそ千葉県ですが、主人公の出場する1年目のインターハイが神奈川開催とされ、江の島がスタート地点に設定されています。尤も、作中では3日間で争われるインターハイには神奈川県は狭すぎるのか、国道134号→国道1号で箱根を越えた後もそのまま静岡県内をひた走り、富士市で国道139号に分岐、最終的には富士山須走口五合目がゴールという、3県に跨るコースとなっていました。
自転車モノでもう1作『
ろんぐらいだぁす!』ではつきみ野駅ならぬ「ほしみ野駅」の近くに住む女子大生が主人公。初期のエピソードでは手近な境川サイクリングロードに始まり三浦半島ツーリング、ヤビツ峠と行動範囲を広げていきます。境川サイクリングロード沿いにある“日本で一番小さい牧場”飯田牧場も実名で登場。
『はいふり』こと『
ハイスクール・フリート』は“横須賀女子海洋学校”が舞台。海上保安庁横須賀海上保安部とのタイアップやJR東日本のスタンプラリー等も行われましたが、作中の大部分は横須賀ではなく船の上で進行し、「赤道祭」まで行われました。
『
THE IDOLM@STER』では登場するアイドルの1人が実家から2時間程かけて東京の事務所に通っていることが描写されますが、アニメで描かれた実家近くの駅はJR二宮駅でした。
直近クールで放送された作品としては『
恋と嘘』が神奈川県が舞台。メイン2人の住所として作中で書かれていたのは「神奈川県箕面崎市~」と「神奈川県茅乃市~」といずれも架空の地名。作中で厚生労働省の建物として実際の厚労省の入っている中央合同庁舎と、神奈川県庁舎とが合体したような建物が描写されています。また、横浜駅の外観及び中央通路(JR改札前)も背景・舞台として描かれていましたが、常に何処かしら工事をしていることでお馴染みの横浜駅のことですから、「聖地巡礼のつもりで行ったら工事中で同じ風景が見られなかった」ということが起こるかもしれません。そういえばアニメではありませんが「自己修復を続け本州の99%を覆うまでに成長した横浜駅」という設定の小説『横浜駅SF』も話題になりましたっけ。
今回は思い切りパラメータをサブカルに振った記事となりました。
【1】追記
[93969]EMMさん
神奈川県内でTOKYO MX
平塚市の自宅ではMXはケーブルテレビで入れていますが、アンテナでは入りません。というのも、この辺りのTV地上波は湘南平から送信されているのですね。スカイツリーからの電波がなんとか入らないかと東京方面へアンテナを向けたこともありましたが、結果は芳しくありませんでした。