[102328]グリグリさん
ところで、地名そのものに焦点を当てた分野はなさそうですが、それは地理学とはまた別分野として存在するのでしょうか?
関戸(1988)中で
地理学において地名研究に積極的に取り組もうという試みは乏しかったといえる。これは,地名そのものを研究することが,科学としての地理学をめざす動きとは相容れなかったためだろう。
と言及されているように、地理学の中で地名自体を研究することは昨今の(日本の)地理学界では盛んではないと思います。しかし、次の文で
しかしながら,地名が重要な分析手段であることには変わりなく
と記されているように、文化地理学をはじめとした分野では分析手段として「地名」は重要な研究対象となっていると思います。
地理学を専門的に勉強したこともない自分が、これまで地理好きとたびたび称していたことがなんだか恥ずかしくなってきました。
私個人としての意見ですが、「地理"学"好き」でなく「地理好き」と称することに地理学の専門的な知識は必要ないと思います。
地名好き?地名コレクター?自治体データ集め?ランキング?地図探索?
これらのデータはそれら自身が地理学の研究対象とはなってはいないものの、地理学の研究を行う上では重要なデータであると思います。
一方、アカデミックな地理の分野ではこれらのデータに最初から精通している必要は必ずしもなく、研究を開始してからこれらのデータにあたることもままあります。故に、地理学の研究者であっても、自身が研究したことのない地域や分野に関するデータについては一般人レベルの知識しか持ち合わせていないということは十分にあり得ます。
そのため、グリグリさんの持ち合わせている全国的な地名や自治体データに関する知識はおそらく「地理学者」と比較しても遜色なく、地理学の専門的な知識がないからといって「地理好き」と称することを恥じる必要は無いと思います。
(大学で地理を学んだだけの私が言うのはおこがましいかもしれません。不快に思われるようでしたら、後半部分については削除させていただきます。)