都道府県のシンボル

宮崎県では県木を3種、長崎県と鹿児島県では県木を2種制定していますが、長崎県の場合は県の花木（ツバキ）と県の林木（ヒノキ）として区別して制定しています。県の花は昭和29年にNHKなどの提唱により郷土の花が公募され、それがそのまま都道府県の花となっているものが多数あります。大阪府はうめとさくらそうの2種を制定しています。新潟県では、花の他に県の草花として雪割草を、京都府では、府の草花として嵯峨ぎくとなでしこを別途制定しています。広島県（モミジ）、香川県（オリーブ）、佐賀県（クス）、大分県（豊後梅）では、県木と県花に同じものが制定されています。

茨城県、石川県、長崎県は季節ごとに魚を指定しています。中でも茨城県は県の魚ヒラメに加え、旬のさかなとして四季の魚4種と淡水種のわかさぎを選定しています。また、魚は広く魚介類と解釈されているようで、貝類やイカ・エビ・カニなど魚以外からも制定されています。変わったところでは、新潟県で観賞魚として制定している錦鯉と奈良県のきんぎょがあります。獣は種類が限定されており、カモシカが6県、シカ類が4県で、唯一際立っているのが愛媛県のニホンカワウソです。昆虫／蝶を正式に制定しているのは今のところミドリシジミの埼玉県とオオゴマダラの沖縄県だけです。蝶好きとしては、岐阜県にギフチョウを、山梨県にオオムラサキを選定してほしいですね。

動植物以外のシンボルとして、石、色があります。日本地質学会は2016年に「県の石」として岩石・鉱物・化石の3種類を47都道府県に選定しました。こちらについては「都道府県の石」をご覧ください。県の色を制定しているのは今のところ徳島県（藍色）になります。なお、都道府県名のリンクからシンボルを紹介している都道府県の公式HPを確認できます。

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