[71624]に引き続いて中編です。
問六 御坊市(17位、誤答1回)
■スイカの収穫がある市(農水省H18年出荷統計による)
まず問題の市から、「廃線になった鉄道路線がある市」だと思いました(掲載順に山形交通尾花沢線、成田鉄道八街線、北陸鉄道能登線、国鉄飯田線西豊川支線、山鹿温泉鉄道)。金沢市(金メダル)も北陸鉄道金石線があります。そこで、最終営業日に乗った野上電気鉄道のある海南市を解答しましたが誤答。しばらく解答状況を見守っていましたが、さっぱりわかりません。たまたま過去ログを読んでみようと考え、EMMさんの書き込みを読んでみたところ
[70759]を発見。しかも富里市、尾花沢市、三浦市、山鹿市、八街市…と正答になっている市が軒並み含まれています。その記事にあったリンクから「市町村別の作付面積・収穫量・出荷量」のExcelファイルを発見し、「市」でソートしてみると想定解より1つ多い62個。奈良県下市町が混ざっていたのを発見し、除去すると61個で想定解の数と一致しました。滋賀県には該当する市がないので、誤答となった海南市と同じ和歌山県の御坊市を解答しました。
問七 相馬市(33位、誤答11回!)
■47都道府県の人口密度に各々一番近い市
さて、最も苦しんだ問七です(笑)。最初に思いついたのが、岩見沢市(IWAMIZAWA)の訓令式ローマ字綴りを逆にするとAWAZIMAWIとなって淡路市(AWAZI)が、七尾市(NANAO)はOANANで阿南市(ANAN)が、豊橋市(TOYOHASI)はISAHOYOTで伊佐市(ISA)が含まれていることに気付きました。残る綾瀬市(AYASE)はESAYAでおそらく宮崎県綾町(AYA)、福生市(HUSSA)は逆読みはありませんがアナグラムだと宇佐市(USA)だと判断しました。そこでまだ詰めきれませんでしたが、逆読みで佐賀市(SAGA)のある尼崎市(AMAGASAKI)を解答しましたが誤答でした。
第一ヒントのアナグラム「何かが近い」を解き、第二十二回の問十にも出てきた「市役所から半径何メートル以内に何かがある」のだと考えました。そこで、問題と正答の市役所付近の地図を見て、まず目についたのが川でした。そこで市役所が草津川に近い草津市を解答しましたが誤答でした。次にスポーツ施設(野球場や体育館)だと思い、市役所が皇子山球場に近い大津市を解答しましたがまた誤答となってしまいました。
次に第二ヒントのアナグラム「都道府県の何か」を説き、都道府県営のスポーツ施設が市役所の近くにある彦根市を解答しましたがまたまた誤答。ここで全問完答にリーチがかかりました。次に都道府県が管理するもので目についたものが警察署でした。綾瀬市には警察署はありませんが交番が比較的近くにあることを発見し、市役所から約200mの位置に交番がある高島市を解答しましたがやっぱり誤答。もう一度各市役所付近の地図を見比べ、一本道で(交差点を曲がらずに)行けないとダメなのだと思い、市役所から一本道で行けて比較的近いところに警察署がある近江八幡市を解答しましたがそれでも誤答でした。
第三ヒントが出たのですが、11文字もあるために解析に難渋しました。結局解いたのが「道がどんけつの開始」となり、「市役所の近くにT字路となっている都道府県道の起終点がある市」だと思い、滋賀県に隣接する宇治市、終点はダメで起点限定なのだと思いやはり滋賀県に隣接する鈴鹿市、距離がもっと近くないのかといけないのかと思い、滋賀県に隣接する市をあきらめて香芝市を解答しましたがいずれも誤答でした。この間、第四ヒントの「密度」が出ましたが、第三ヒントを解いたと思っている私は「市役所と問題の地点との密度(どれだけ近接しているか)」だと思ってしまっていました。
ここで第三ヒントのアナグラム解答が出ます。それは予想もしていなかった「県の密度が近い市」でした。ここで初めて「市役所からの距離」は全く関係ないのだと気付きました。県の密度と言えば人口密度ですが、解答状況をみる限り単純な人口密度ではなさそうでした。そこで可住地人口密度やDID人口密度、昼間人口密度などを調べましたが一筋縄ではいきません。とりあえず、可住地人口密度が秋田県の平均に最も近かったにかほ市を解答しましたが、またしても誤答になってしまうのでした。
原点に返り、データベース検索で都道府県ごとと市ごとの人口密度の高い順に並べたデータを眺めました。そこで、もっとも人口密度が低い北海道に一番近い市が正答にあった串間市であることを発見し、だんだん調べていくと正答の市がすべて含まれているではありませんか!この時点でこれに間違いないと確信し、滋賀県に隣接する福井県に相当する相馬市を解答し、12回目の解答でやっと正答し、全問完答となったのでした。
問八 大津市(13位)
■夜景100選がある市
問題と正答の市をGoogleで検索して、夜景100選にたどり着きました。100選系は前にもあったような気がしたのでこれで間違いないと確信しました。滋賀県で唯一該当する大津市を解答し、正答となりました。
問九 伊賀市(18位、誤答1回)
■複数の村に隣接する市
問題の市のうち、宜野湾市が異彩を放っています。問五と同じく町字名を調べてみると、宜野湾市に
愛知という沖縄県では珍しい字名を発見しました。そのほかの市を調べてみると福岡、松山、中央、和光などが見つかり、これは「町字名に私立大学の名前を含む市」だと思い、相模原市と同じく「中央」という地名がある湖南市を解答しましたが誤答でした。
次に隣接系だと思い、宜野湾市と奄美市が2つの村に隣接しているのを発見しました。ほかの市も調べてみるとすべて2つ以上の村に隣接しており、滋賀県には該当する市がない(滋賀県内には村がなく、滋賀県に隣接する村も京都府南山城村だけだから)ので、2つの村と滋賀県に隣接する伊賀市を解答し、正答となりました。
問十 長崎市(4位→繰り上げ銅メダル、誤答1回)
■市議会議員定数に合併特例法が適用されている市
さっぱりわからないので、第一ヒントを待ち、アナグラムを解くと「特別に決める」でした。問一が議会がらみだったことも考慮に入れ、特別に決めるといえば定数特例と在任特例しかないと考えていました。Googleによる検索の結果、
ザ・選挙のページを発見し、問題と正答の市がすべて最近の選挙で旧市町村ごとに選挙区を設けているところばかりでしたので、滋賀県で唯一旧市町ごとに選挙区を設けて市議会議員選挙を行った長浜市を解答しましたが誤答でした。そこで、さらに調べると長浜市は選挙区を設けたものの、定数特例は採用していないことが判明しました。次に
財団法人日本都市センターのページを発見し、ザ・選挙とあわせて調べてみると長崎市が定数特例を採用していることが判明し、解答したところ正答となりました。10問のうち最高順位の4位でしたが、グリグリさんの思わぬ判定ミスにより繰り上げ銅メダルとなったのは全くのラッキーでした。
総評は別記事にします。
【訂正履歴】
問七の第三ヒントのアナグラムを修正。