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経済には両市は対等なのではないのでしょうか。(または若干、前橋中心)
仮に群馬県に1店舗出店を計画する企業があるとします。
社内での東京との結びつきを重視するなら「高崎」となるでしょう。
でも実際は市場規模を重視した出店計画になる方が多いはずです。
地域別に見ると県の東部に10万都市が点在し、市場として魅力があります。(仮に各市が前橋・高崎をあまり志向いていなくても、企業は志向させようと考えるでしょう)
もし、同業種で同規模の店舗が前橋と高崎にあれば、市場獲得の可能性として距離の近い「前橋」が有利と考えられます。
2店舗出店なら、高崎と両毛方面に1店舗ずつ、とも考えられますが、一般的に2店舗同時出店の可能性は低いでしょう。
(結果、多店舗になったとしても、ほとんどすべては1から始まるはずです)
そこで、今のところ企業進出は「前橋」の方が積極的に行われると考えられます。
交通の要所「高崎」と両毛の中堅都市群の中間という立地が「前橋」の強みです。
言わば、伊勢崎・桐生・太田があってこそ「前橋」は経済の中心に収まることがでる訳です。
そうでなければ、交通の要所「高崎」が絶対優位となっていたと思います。
手元にあった民力98年版(少し古いですが)を見ると、ほとんどの経済指標で前橋市が高崎市を少しずつ上まわっています。
同じ仮説をあてはめると、「文句なしに県下ナンバーワンの県都」をかかえる県は、さらに県内一極集中につながりやすい、とも言えるでしょう。
それに比べて「分散型」の地域は各都市の特性の発揮によっては、都市構成のバランスが微妙に変化すると思うので、特に注目です。
余談ですが、
現さいたま市の「浦和・大宮」と「前橋・高崎」の関係がちょっと似てるように思っていました。
「浦和・大宮」は東京に近いせいで人口が急増し、間に与野市があったことも影響し、市街地がつながってきました。
その「与野」に新都心を置くことで合併できたのでしょう。
区名の投票を見ても、特に「浦和市民」「大宮市民」の意識が強いようですので、「与野市」が無ければ合併はありえなかったでしょう。
前橋と高崎の市街地はつながってはいないようですし、(おそらく、その間の道路は多店舗型のロードサイド店の花盛りと想像します)
さいたま市とは違い、合併することなく「双子都市」が存続することでしょう。