[61071]千本桜 さん
旧百間村に形成されたこの市街地は、昭和40~50年代当時において近隣市町の人から「百間」と呼ばれていたか、それとも「宮代」と呼ばれていたか。
合併情報以外の話題でご指名頂いたのは久しぶりかな?
昭和40~50年代といえば、まだ私が生まれていないか幼かった頃で(汗)、しかも私が隣の久喜市民になったのは昭和60年代に入ってからになりますので、せいぜい”平成”になってからの感覚であると捉えて下さい。
まず、地元で宮代町内の各地区名(自分、相手の住んでいる所)を指す場合には、かなりの確立で「最寄の駅名」で呼んでいます。宮代町内にある駅は、北側から東武伊勢崎線「和戸(わど)」「東武動物公園」「姫宮(ひめみや)」ですね。旧村名である「須賀(すか)」「百間(もんま)」を使うことはあまり無いですし、宮代町民以外にはあまり通じないかと思います(汗)。また、もう少し離れてしまえば、個別の地区名でも駅名でもなく、自治体名の「宮代(町)」と呼ぶのではないかと思います。私も「宮代に行く」と普通に使っていますが、その場合の「宮代」は、特定の市街地を指すものではなく、大雑把に「宮代町」という意味で使っています。
宮代町内では地域区分として「百間地区」「須賀地区」と旧村単位で分けたり、中学校の学区域単位(百間中、須賀中、前原中)で分けることもありますので、「百間」「須賀」とも地区・地域名として現在も”生きている”ことは確かです。また、町内ではもっと細分化した町丁字名を使うこともあるでしょう。ただ、普段はそれぞれの”市街地”を指す場合には「百間」「須賀」だけではなく「宮代」も使うことはまずありませんので、「百間」の呼び名が「宮代」に取って代わられた、という訳では無いと思います。
ちなみに、「宮代」の町名が、百間村の姫”宮”神社、須賀村の身”代”神社の合成地名であることは、あまり知られていないかも・・・?
駅名で呼ぶ場合は「東武動物公園」では長いうえにレジャー施設そのものをも指しますので、「動物公園」や「とうぶこー」などと略して呼ぶこともよくあります。駅西口側に位置する旧百間村に形成された市街地(宮代町)を指す場合には、この方が話し手側も聞き手側もわかりやすいですし、駅東口側に広がる杉戸町市街地(東口周辺は宮代町域。東口から50~100m程に流れる古利根川より東側が杉戸町)を指す場合にも同様に「動物公園」などと呼ぶことが多いです。また、東武動物公園駅と改称する前の駅名であった「杉戸(すぎと)」を使うこともありますが、その場合には、西口の宮代町側も「杉戸」になります。
日常の生活圏で見れば、町北部の”和戸(須賀)地区”と久喜市、町中央部から南部の”姫宮(百間)地区”と春日部市の関わりがお互いに強く、逆にそれぞれもう一方の地区(久喜市と姫宮、春日部と和戸)に対する印象は薄く感じられます。また、宮代町全体でみれば、杉戸町との関わりも大変強いものがありますが、でも、それ以上に”新住民”にとっては「東京」との関わりの方が強く身近なものなのかも知れません・・・。