まずグリグリさん、今回も十番勝負の開催と日々の運営活動、ありがとうございました。
早速ですが感想文をば。
今回も2日目は丸1日イベントと被りましたが、初日は十二分に使える状態。予定に悩殺された前回と比べれば遥かに好条件での戦いとなりました。
過去回を振り返っても正月回は極めて相性が良く、正月回にて完答レース連対圏内に食い込むこと4回(第30,33,36,40回)、初めての金メダル3枚獲得(第36回)、4枚獲得(第59回)も正月回。それもあって今回は前回や前々回以上に善戦できる気がしていました。
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[106357] 問十:千葉市(銅)
出題直後の滑り出しは微妙でした。
とりあえず問題市でサイト内検索をした結果、問十のみヒット。改めて問題市の横浜市・金沢市の並びを見て脱力しました。数えはしませんでしたが、「○+金沢」パターンでも問題無いことは確認。ついでに、第60回問八で別コレクションの別解に引っかかる痛恨の失態を犯したことを思い出したので、別コレクションで怪しいものが無いかだけはささっと確認したうえで解答しました。
[106365] 問二:横浜市(金)
記事検索をした結果
[95293]がヒット。当時も出典データによって一部の解が異なる件が話題だったので、そこは気を付けねばならんなと身構えていました。
とりあえず過去問で使われた在留外国人統計を見てみるかということでe-statで確認してみたら長野市×まで込みでビンゴ。データの公開日も2022/12/9とタイムリーだったので確信…のはずが、皆様が別解想定で解答しているのを見て採点まで自信を失っていました。
結果的に見れば、個人的に苦手意識があったe-stat問題を再序盤で消すことができたのは今回最大の幸運だったと思います。
[106365] 問六:横浜市(4位)
これは出題時から経県値関連だろうと考えていました。
具体的な共通項を検討するうえでまず浮かんだのが「東海道新幹線or山陽新幹線が通過する市」でしたがパッとしない。その後問二を解答しようとしていた際に唐突に閃いたのが「東名高速道路or名神高速道路が通過する市」(ここで後者が瞬時に出てこないあたり道路方面へのセンサーの衰えを感じて個人的にショックでした)。
こちらならば川崎市(東名起点より最初に通過)、綾瀬市(綾瀬SIC=最新の新設IC)、稲沢市(通過のみでもOK)、米原市(米原JCT、交通系のイメージ絶大)、西宮市(西宮IC=名神の終点)とそこそこバランスよい問題市に見えたので、これで間違いないだろうと判断して、万一新幹線であったとしても問題ない横浜市を解答。
真の共通項に気づいたのは第1回採点直後でした。
経県値関連は何かしら出題されるとは思いましたが、出題者目線に立った時に「開催期間中に想定解が変化する可能性がある問題」は避ける気がしたので個人的には意表を突かれた形に。共通項に気づくのに若干遅れたのはそのせいです。
[106372] 問八:富山市(金)
問二を解答した直後、問八についても記事検索をした結果
[93623]がヒット。
面積データの更新は把握していましたので、方向性は間違いないだろうと思いました。
うるま市×にやや手こずりましたが、パッと線引きが見えなかったので、なるべく確実そうな市を選ぶことにしました。結果的に解答優先度が高い市が使えてよかったです。浜松市とどちらを選ぼうか悩みましたが、その時点でぺとぺとさんよりEMMさんの方が解答ペースが良かったので富山市を優先。
本当は問二、問八で富山市と浜松市をそれぞれ解答したかったのですが、こればかりは中長期的な戦略もありますので仕方ないですね。
[106373] 問七:安中市(銅)
この問題は問題市の地域が偏ってたので、初見時点から比較的取っ掛かりやすそうだなと思っていました。問八解答直後に問七の問題市のデータを眺めてたらあっさり。問題市による誘導がしっかりしてたので、もう少し早く気づけた気もします。
[106375] 問三:小田原市(銀)
問七の解答直後、問三の問題市のシンボルを確認した結果気づくことができました。
市の木から順番に確認し、市の魚まで到達した段階でそもそも市の魚を比較できることに違和感を覚えるとともに、魚津市×はそういうことかと納得。念のため問題が成立する程度の数の解があることも確認して、そのまま解答へ。
[106381] 問四:狭山市(4位)
この問題は予め用意していた人口減少数関連の別解と被っていて思考を乱されました。
冷静に眺めてみたら個人的に大得意にしていた名前系問題だったということで慢心は良くないなあと思った次第。それでも4位に収まれば十分でしょう。
[106397] 問一:小田原市(銅)
この手の範囲系問題は問題市と非該当市を使って範囲を表現するのが鉄板だと勝手に思っていました。例えば問題市を5市使わずとも、
問題市:津山市、田川市
非該当市:姫路市、西宮市
みたいな問題であれば、あまりに鉄板な問題なので(その期間を対象とした意図が読めないので各解答者は不安になるでしょうが)遅くとも初日の出を拝む前にメダルは売り切れていたことでしょうし、問題市が5市でも非該当市2市さえあればやはりあっという間にメダルが売り切れたことでしょう。
ただ、そこで敢えてそうしないのがこの問題の面白いところでしたね。
出題直後から市制施行の時期関連だと考えてましたが、想定解数が不明だったこともあって自信を持てなかったです。最終的には
[106396]ぺとぺとさんを見て銅メダル狙いで解答することを決心。
解答直前に津山市が昭和初、田川市が戦中最後の市制施行ということに気づかされ、なるほどと。これも結果的に見ればもう少し早く解答すべきでした。
[106401] 問九:安中市(銀)
どこかに取っ掛かりがあることを願いながら問題市を調べていると、鎌倉市と出雲市の人口が同一だと気づくことに。あとは適当にデータベース検索を弄っているうちに非該当市まで込みでいい感じの線引きを発見できました。
盲点だと仰っていた方が多かったですが、個人的には前回の記憶が残っていたので、厭でも前回同様の視点から検討することができてあっさり気づけた恰好でした。
[106401] 問五:十日町市(誤答)
[106463] 問五:安中市(銀)
大いに苦しめられたこの問題。
真っ先に閃いたのは「問題市の属する県に存在する市」。新潟・長野・静岡の3県を合わせて”62”市というのが第”62”回十番勝負に合っていて可能性はあると思いましたが、流石に強引か。
次いでやはり偏在している問題市がキーだと考え、糸魚川静岡構造線、フォッサマグナ、東経○度線、交通路線、周波数、標高等片っ端から検討を進めるもどれも外れ。
そんな中、問四を解答した頃あたり、wikipediaを漁っていたところ
こちらがヒット。文化庁のページも確認しましたが、問題市が全て該当していて、想定解数が130前後ということでなんだか行けそうな気配。それぞれの指定箇所も糸魚川静岡構造線はじめ、まずまずなように感じたので、9問目を解答する時点で他に共通項が見えなければ解答しようと。
結局9問目(問九)を解答する時点でも他に共通項が見えなかったので上記の共通項より十日町市を選んで解答。自信は70%くらいありましたが、流石に当たらないか。
なお、9,10問目を同時に解答することにこだわったのは勿来丸さんに9問リーチであることを悟られたくなかったためですが、結果的に見れば無意味でした。
その後はいくら考えても閃かず、1/2のイベントも何事もなく過ぎ去り、ここで最後に一通り確認してダメならヒント勝負になるか…?と思っていた1/3の夜のこと。各市の市盗りの状況を確認していたら、直近の誤答がやけに気になりました。大町市のみ市盗りのページからは判別できませんでしたが、前回の解答状況ページできちんと確認。最後は想定解数が一致したので確信しました。
その時点で既に5万石稼ぎ、気づけば領主に手が届きそうな安中市をこのタイミングで解答できることには運命を感じずにはいられませんでした。興奮と緊張による手の震えを必死に抑えながらもどうにか解答。
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終わってみれば、完答一番乗り達成(一番乗りの史上最長ブランクですかね)に加え、平均着順2.5位・獲得メダル数8枚は自己最多と、あまりに望外な結果に大満足です。
第54回で復帰して以来序盤は快調に飛ばしながら最後の1,2問で崩れるパターンが多く、大きく崩れなかったとしてもNさんには第54回、勿来丸さんには第60回にそれぞれ僅差で逆転敗北を喫するなど、毎回のようにこの御二方の後塵を拝してばかりでしたが、ようやく最後までうまくいきました。
次回は正月ではないですし、きっと今回ほど調子は良くないと思いますが、久々のタイトルホルダーとして善戦できればと思います。お手柔らかによろしくお願いします。
10日間開催への感想ですが、3日目以降は毎日何らかの形でヒントが出て難易度が下がる状態ということで、初心者の方中心に取り組みやすかったのではないかと思われます。ヒントが難しいので次のヒントまで、とした際に翌日の21時まで待てばよいというのはルールのわかりやすさという点でも一役買っていたかと。
また一方で、「メダルが確定するまでヒントを出さない」という方針により、難問においては4日目まで想定解数以外のヒントが無い状況でした。上級者目線でも、難問に対し悩みもがくという意味で丁度よい塩梅だった気がします。