第47回の想定解数は、10問すべて47でした。このうち奇数番号の問一、五、七、九が各県1市の47市問題。問三は、都道府県別の出題だが、想定解が各県1市ではない準47市問題(東京都と京都府がなく神奈川県が横浜市と川崎市、滋賀県が大津市と草津市と各2市。これまでも09-08の県庁に最も近い市役所などが該当)。偶数番号の問題は偽47市問題でした。37回終了時点の
[83538]で47市問題について分析し、その難易度は比較的低いと書いたところ、出題者は次の第38回で47市問題の超難問を出題してきました。これが47回中の最高難度回になっています(第38回については
[85032]で分析)。
これまでの純47市問題は次の39問です(偏差値及び順位は総合難易度)。
問題 | 共通項 | 偏差値 | 順位 |
01-01 | 人口最少 | 46.3 | 351 |
01-05 | 面積最大 | 44.9 | 427 |
02-09 | 最南端 | 44.1 | 449 |
04-08 | 人口第二位 | 45.9 | 364 |
04-10 | 読みの五十音順最初 | 45.8 | 367 |
08-08 | 読みの五十音順最後 | 47.8 | 288 |
10-09 | 面積最大 | 44.9 | 425 |
13-02 | 面積二番目 | 47.8 | 287 |
15-04 | 人口密度最高 | 48.7 | 249 |
18-03 | 最北端(市域) | 49.1 | 231 |
21-01 | 市役所最遠(県庁所在市を除く) | 52.0 | 144 |
22-04 | 都道府県の人口密度に最も近い | 50.5 | 187 |
30-04 | 最西端(市域) | 47.1 | 311 |
30-09 | 最西端(市域、順位問題) | 52.5 | 131 |
31-09 | 面積最小(順位問題) | 47.5 | 299 |
32-05 | 最南端(市域) | 46.3 | 353 |
33-02 | 読みの五十音順二番目 | 43.9 | 466 |
36-07 | 最東端(市域) | 47.6 | 294 |
37-01 | 読みのローマ字順最初 | 45.4 | 393 |
37-02 | 読みのローマ字順最後 | 46.7 | 329 |
37-03 | 市役所標高最高 | 47.0 | 314 |
38-01 | 市役所から富士山への直線距離最短 | 54.5 | 93 |
38-02 | 人口最大(濁音が入る市) | 50.1 | 196 |
38-03 | 農家数最多 | 58.1 | 40 |
38-07 | 外国人比率最高 | 45.6 | 379 |
38-08 | 最も孤立 | 57.3 | 49 |
38-09 | 郵便番号最大 | 56.4 | 59 |
38-10 | 市名総画数最多 | 48.3 | 263 |
43-08 | 人口減少最多(国勢調査2010vs2015) | 46.6 | 341 |
46-01 | 人口最多 | 46.4 | 348 |
46-02 | 面積大2位 | 60.0 | 31 |
46-03 | 人口密度高3位 | 61.4 | 21 |
46-08 | 人口少3位 | 45.2 | 405 |
46-09 | 面積小2位 | 50.8 | 176 |
46-10 | 人口密度最低 | 51.0 | 167 |
47-01 | 初日の出最初 | 67.4 | 5 |
47-05 | 隣接市区町村の人口合計最多 | 60.1 | 29 |
47-07 | 在留外国人最多 | 54.6 | 91 |
47-09 | 可住地面積率最低 | 57.0 | 51 |
37回までは、人口、面積、人口密度のトリオ、市名の読み、東西南北端などが繰り返し出題されていて、難易度は低かった。
[83538]のコメントが火をつけたのか、38回以降、過去問にない新たな共通項が出題され難易度を高めました(第46回の6問は定番の問題でしたが、出題市が1-3と少なく、別解の誤答を誘ったもの)。とくに、38回の最も孤立、今回の初日の出や、隣接自治体の合計人口は、解答者の意表をつく出題だったと思います。出題者の頭の柔らかさに感心しました。
都道府県別の想定解分析によると、想定解率と解答機会率がもっとも高いのは鳥取県で、上位には市の数が比較的少ない県が並んでいます。4市しかない鳥取県からも必ず該当する47市問題によるところが大きいと考えられます。ちなみに、39問中15問が鳥取市、9問が境港市、8問が倉吉市、7問が米子市と、境港市の健闘が目立ちます。
重箱の隅ですが、問一の共通項に「地表の」を加える必要はありませんか。想定解に影響するかどうかわかりませんが、横浜市は156.4mの釜利谷町ではなく、273mのランドマークタワー展望台だと思います。
[95268]白桃 さん
この問題を解くための参考HP「平成27年国勢調査 - 従業地・通学地による人口・就業状態等集計」は正月三が日間はメンテナンスのため、閉鎖されておりました。私は別にデータを取っていたから問題はなかったのですが、皆様はどうでしたか?。
私は問七の在留外人数の解答のためe-Statを参照しましたが、閉鎖されていて困りました。生活ガイド.comの2010年の国勢調査で盛岡市は県内他市を圧倒的に離していたので、見切り発車しましたが、採点まで一抹の不安を抱えていました。
問七で最初に釜石市を答えて誤答になったのは、問題市がつくば市と伊勢崎市の段階では、第19回問九の偽47市問題(市名の読みの末尾2文字を除くと別の市になる市)が別解として存在したためです。
[94857] BEAN さんの
私の見立てだと、問七は釜石と燕は絶対に違うので……!?
には、どうして断定できるのだろうと不思議でした。