[26610] hmt さん
「中国福州・琉球間の航海に関する16世紀以来の文献に釣魚台(魚釣島)・黄麻嶼(北小島)・黄尾嶼(久場島)・赤尾嶼(大正島)が記されている」という中国の領有権主張の根拠
国際法上では、いくら発見していようとも領有する意志が無かったのですから、(日本よりも先に小笠原諸島をペリー提督がアメリカ領と宣言した事を根拠にアメリカが領有権を主張したらどうなるでしょうか?ありえない仮定ですが)最初に占有した国(日本)に権利がありますから、中国の主張は通らないですね。しかも一時的にも主権をもって中国の政府機関によって領有した実績はないです。同じような主張に李承晩政権時代の韓国政府が対馬の領有権を主張(根拠は失念しましたが、いわゆる「李承晩ライン」で)していましたが、こういった境界線近くにある地域は古今東西、昔から係争地になりますね。しかしイギリスとアルゼンチンの間で行われたようなフォークランド紛争(1982年)のような武力衝突にだけはご免ですね。
しかし南沙諸島もですが、中国は係争地が世界一多い国(世界一多くの国と境を接していますが)のひとつですが、中国政府は、なんだか台湾当局(中華民国)も尖閣諸島領有を主張するから黙っていられないと資源争いにエントリーしたようであり、考えただけで疲れますし気分が重くなります。しかし大陸棚を群島領有の根拠に持ち出したら、それこそ世界中が収拾できなくなりそうです。
歴史的にこういった無人島の場合、何も利用価値が無い時には誰も省みられないのに資源があると判れば争奪の対象になるのは歴史的に珍しい事ではないですね。それにしてもネット上でもいえる事ですが「自分達の意見が完璧で正義であり、相手の言う事は自分達の価値観からすれば間違っており完全否定すべきで排除すべきである」と主張する人たちに対しては、古今東西かかわらず排他的雰囲気がして馴染めないですね。
それはさておき、日本国内でも個人の土地争いにはじまり地方自治体に至るまで、境界線争い(係争地)は数多くありますが、実際問題として当事者間の話し合い以外で解決したケースでは誰が裁定したのでしょうか?多くは裁判所なり県知事など上級の機関の斡旋だとは思いますが、具体的な法律はあるのでしょうか?
*一部加筆訂正