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[61174] 2007年 9月 16日(日)11:03:41【1】オーナー グリグリ
第十六回全国の市十番勝負問九について & 飛び地コレクション(太白さん)へのコメント
表題の件、まず、問九の全ての想定解28市について確認してみます。

問九:横須賀市、広島市、長崎市、佐世保市、鹿児島市
■他の自治体により海岸線を分断されている市(分断部分が河口や港湾まわりの微小な場合は除く)

【説明】種別(分離型=自治体本体が分離している場合/一体型=分離していない場合)
    飛び地コレ:分離型のもので飛び地コレクションに掲載されているもの

想定解市種別飛び地コレ想定解市種別飛び地コレ
1釧路市分離型掲載済 15八幡浜市一体型
2むつ市一体型 16土佐市分離型未掲載
3石巻市一体型 17須崎市一体型
4南房総市一体型 18唐津市一体型
5横須賀市一体型 19長崎市一体型
6静岡市分離型掲載済 20佐世保市分離型掲載済(準飛び地)
7豊橋市一体型 21諫早市一体型
8尾鷲市分離型未掲載 22雲仙市一体型
9洲本市一体型 23上天草市一体型
10米子市一体型 24天草市分離型未掲載
11広島市分離型掲載済 25鹿児島市分離型未掲載
12福山市一体型 26垂水市一体型
13尾道市分離型掲載済(準飛び地) 27奄美市一体型
14萩市一体型 28名護市一体型

上記の通り海岸線の分断タイプには元の自治体が分離する分離型と分離しない一体型があります。分離型の場合、飛び地と言えそうなのですが、太白さんの飛び地コレクションの掲載状況を確認したところ上記の通りです。太白さんに以下確認です。

1.未掲載のものの追加を検討してはいかがでしょうか。

2.尾道市と佐世保市は準飛び地となっていますがその基準は何でしょうか。

3.そもそもこれらは飛び地コレクションの対象なのでしょうか。
飛び地コレクションの説明文によるとコレクション対象の飛び地とは、
(1)他の自治体に完全に囲まれているもの、または、
(2)他の自治体と水域に囲まれており、本体と結んだ直線上に他の自治体が挟まっているもの
となっており、この基準を当てはめますと上記の分離型はすべて対象外となると思われます(2項に該当しない)。

4.前項に関連して、飛び地コレクションにある佐世保市宇久町を飛び地としているのは上記基準の(2)に該当するからでしょうか。宇久島、寺島ともに佐世保市本体と直線でギリギリ見通せない位置関係のようです。

5.問九の除外条件である「分断部分が河口や港湾まわりの微小な場合」に該当する堺市浦添市のケースも飛び地と見なすかどうかが難しくなってきます。飛び地コレクションの対象規定を整理する必要があると考えます。

6.問九では海岸線が分断されていないとしている射水市宮津市岡山市の場合も微妙になります。

以上、問九の想定解を調査している段階から飛び地コレクションとの親和性を意識しておりましたので、今回整理してコメントしてみました。
[69177] 2009年 4月 11日(土)21:40:40hmt さん
「飛び地」の魅力 (16)島と飛び地
飛び地を語る上で、「島」すなわち水面で隔てられた地域をどのように取り扱うかは、議論のあるところでしょう。

大阪市の「本体」は 市役所のある「中之島」であり、川を隔てた地域はすべて飛び地。
これは極端な話としても、モントリオールのような大きな川中島になると、そのような解釈もあり…という気がしてきます。

水面にも河川・湖沼・海の区別があり、河川は陸続きと見ることにしても、海の島はどうか。
「自治体の飛び地」コレクション には、佐世保市宇久町が集録されています。佐世保市の本体との間には平戸市が存在し、宇久町を佐世保市の飛び地としたい気持ちは、ビジュアル的には理解できないこともありません。

でも、佐世保市宇久町は、桜島や須賀利のような「本体と地続き」の沿海型飛び地 [69006] ではなく、普通に取り扱われているように、離島という解釈でよいのではないでしょうか。

太白さん が2007年9月当時に記されていたコレクション対象の飛び地は次の通りでした。
(1)他の自治体に完全に囲まれているもの、または、
(2)他の自治体と水域に囲まれており、本体と結んだ直線上に他の自治体が挟まっているもの

これを引用した [61174] オーナー グリグリ さんからの疑問に対する太白さん の回答 [67200] によると、上記の(2)は、意外にも「島」を意識したものではなく、釧路市音別のような沿海型飛び地を対象とした基準であるとのこと。

どうも「水域のみ」に囲まれた佐世保市宇久町を飛び地に入れたのは単純エラーだったような気もするし、その後で直線要件も放棄されている [67241] ので、宇久島問題を追求するのは適切でなかったようです。

しかし、東京都本体との間に神奈川県が介在する伊豆大島(ビジュアル的には宇久島と類似する位置関係)については、私も前から気になっていました。

少し違う見方ですが、既に [30599] N-H さんは、水面をはさんだ横須賀市と富津市との隣接、ひいては東京湾アクアラインによる川崎市と木更津市との隣接可能性から、
伊豆諸島は東京都から見て飛び地になるのか?
という問題提起をしています。

放棄された直線見通し要件を持ち出すと、観音崎と富津岬の間をすり抜ける直線は、東京都の本体と三宅島とを結ぶ?
ちょっと無理かもしれませんが、仮にこれが成立したら、他の伊豆諸島は全部飛び地なのに、三宅島だけは東京都本体からの見通しがきくので飛び地でないなんて議論になるかもしれません。…妄想ですが。


普通の意味の飛び地とはちょっと違いますが、私が「飛び地の島」という言葉から連想するのはチャンネル諸島です。
呼び名のとおりイギリス海峡の島々で、ごく近接したフランスでは、アングロ・ノルマンディー諸島と呼ぶそうです。
1204年にジョン失地王[69040]がノルマンディーの領地を失った後も、ここはイングランド王の領地として残り、現在に至るも連合王国に属しない英国女王の私有地になっています。
フランスが 何度も奪おうとしては失敗。ナポレオンにも 不可能 だったこの地の占領を実現させたのはナチスドイツ。

…というわけで、イギリスに本体があるわけではなく、境界線に基づく飛び地の因子もないのですが、地図上はフランス本土の湾内に「飛び込んだ」イギリスの島に見えるのでした。

代表的な島はジャージー島。メリヤス編みの衣類をジャージーと呼ぶのは、島の漁師(ノルマン系フランス人)の作業服から。
脂肪分の多いミルクを出す乳牛ジャージー種の原産地。アメリカのニュージャージーは、英国総督の出身地だったから。
[69226] 2009年 4月 14日(火)13:06:55【1】hmt さん
「飛び地」の魅力 (17)飛び地とは 陸上境界により 本域から隔離された地域
落書き帳における活発な議論の記録、飛び地の定義 です。
2005年までの記事の多くはアーカイブズに集録されていますが、少し補足し、2007年以降にまた盛り上がった分を付け加えました。

ビジュアル的には、平戸市によって佐世保市の本体から隔てられているように見える宇久島。
しかし、佐世保と宇久島をトポロジー的に隔てるものは、平戸市との境界線ではなく 海 です。
海 により隔てられた宇久島は、「飛び地」とは別の 離島 として扱えばよいのではという趣旨の発言をしました [69177]

飛地定義論から 海 を排除することについては、[12090] ken さん の発言があります。
飛び地論は、陸上だけで完結させたいもんですが、どうなんですかね。(中略)
海を挟んで、飛び地と言われると、どうも、対象が多すぎて、飛び地の珍しさ、地図上の不思議さ、が感じられず、何より、「飛び地の魅力」という視点から見ると、海を絡めると、私には飛び地の魅力半減、です。

「飛び地」の魅力 シリーズの冒頭で、“第一に挙げたいのは「もの珍しさ」です” [68737] と宣言した hmt としては、この主張に同調したいところなのですが、その後の議論を見ると、そうともいえないようです。

仮定の話ですが、平戸市が波佐見町を編入した場合 [67257] や、北海道と奈良県が同じ自治体だった場合 [67233] のように、一方が完全に内陸の場合には、別の島にある飛び地が成立することを認めたいと思います。
棚底湾対岸にある“天草市分体(天草上島)の飛び地”[69038] のような実例もあり、自治体の飛び地に関する議論は、本体と地続きの地域だけで完結させるわけにはゆかないと思います。


これまでの議論から、飛び地と本域とを隔てる要素として本質的なのは、陸上境界と思われます。
ここで自分なりの飛び地の定義を書いてみると------------
飛び地とは、陸上境界により(他の自治体などを挟んで) 本域から隔離された地域である。

補足説明
本域とは、飛び地の対義語 であることを意識して 本体を拡張した概念 です。天草市の例で説明すると、天草下島の大部分を占める本体以外にも、別の陸地(天草上島)に主要な居住地域(分体)が存在します。このような地域も、それに対する「飛び地」を持つ場合があり、自治体本体(人口最大 又は 役所所在の地域)と区別できるように「本域」と呼ぶことにしましたが、多くの場合は 本域 = 本体 です。

飛び地ができるためには、本域又は飛び地が他の自治体などと陸上で接している境界の存在が不可欠です。
青森県北津軽郡中泊町の本域(旧中里町)は内陸にあり、陸上境界で囲まれています。小泊地域は、別の陸上境界と海とで囲まれた飛び地です。
小泊海岸の岩礁 は、中泊町の本体から見れば “五所川原市市浦地区との陸上境界と海とにより隔離された別の飛び地である” と言えないこともないようです。(中泊町の本体を奈良県に、岩礁を北海道に置き換えてみてください。)
しかし、常識的な判断に従えば、小泊地域を本域とする離島(島というには小さすぎますが)と考え、飛び地でないとするのが妥当でしょう。

尾道市浦崎は、尾道市の本域から海を隔てていますが、海だけでなく、陸上境界により福山市松永地域を挟んで隔てられている飛び地です。
尾道市には、向島・因島・生口島などの架橋島があります。西瀬戸自動車道の橋があっても「海で隔離された島」と解釈すれば、これら地域は本体と別の分体ですが、陸上境界による隔離地域(飛び地)ではありません。
瀬戸内しまなみ海道によって事実上の地続きになったと解釈すれば、これらの地域は尾道市本体の一部であり、いずれにせよ飛び地ではありません。
桜島は、陸上境界により、大隅半島垂水市など複数の自治体を挟んで 鹿児島市本域から隔てられた飛び地です。

葛籠尾(つづらお)半島 背骨の西浅井町との境界などにより、陸上では本域から隔離されている 滋賀県伊香郡高月町片山と 東浅井郡湖北町今西の場合。
2007年までは、本域との間の琵琶湖水面が町の領域に組み込まれていなかったので、桜島型沿海飛び地に限りなく近い存在でした。
琵琶湖水面が分割された現在は、町の領域内の湖面で結ばれているので、河川の両岸に近い立場になったともいえます。
現在は「準」飛び地扱いになっていますが、2010年1月1日の長浜市への編入で飛び地リストから完全に消えます。


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