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蘭丸さんの記事が5件見つかりました

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[9210] 2003年 2月 14日(金)19:51:17【4】蘭丸 さん
ナンバー別登録台数のアンバランス
[9182]ken さん
これを見ると、登録台数の多い少ないは、あまり区域分割と関係ない感じですね。
 とても面白い資料を見せていただきありがとうございます。私も、以前から自動車のナンバープレートの区割りはどういういきさつで行われてきたのか疑問に思っていました。ですが、この資料を見る限り、選挙区の区割りのように数が多いから分割するという考え方ではないことがわかりました。

 私が推測するに、北海道のナンバーが台数に比べて多いのは、おそらく自動車検査登録事務所を道内各所に配し、自動車登録手続きの利便性を確保したためと思われます。ですが、「札幌」のみ150万台で桁違いのままというのは他地域とのバランスが取れない(そんなもの本質的に必要のないことなのでしょうが...)感じがします。もし、台数で区割りをするのであれば、「札幌」が「札幌」「小樽」「夕張」とでも分割されているでしょうか。
 「飛騨」が、登録僅少にもかかわらず分割されたのは、飛騨地域の利便性を考慮してのことでしょうか。県土の広い岐阜県で、岐阜市(県の南端部)に陸運支局が一つあるだけでは不便であることは否定できませんね。
 「庄内」「佐世保」は、なんで独立しているのでしょう。両県は自動車の登録台数が特に多いわけでもないし、陸運支局(自動車検査登録事務所)同士の立地に交通の便の悪さはないように見えるのに...。謎ですね。

 ken さんご提示の資料をもとに、全国のナンバーの「勝手に再編案」を考えてみました。再編とはいっても、登録台数の多いナンバーを分割するだけなんですが...。
 登録台数80万台を超える(または80万台に迫る)ナンバーを分割し、一つのナンバーの台数が多くて40~50万台くらいになるような計算で「勝手に」分割してみました。80万台を分割する際の目安にしたのは、「庄内」「佐世保」が独立していることを考慮したためです。

札幌札幌、小樽、夕張
秋田秋田、本荘
岩手盛岡、北上
宮城仙台、白石、古川
福島福島、会津
水戸水戸、鹿嶋
土浦土浦、古河
群馬前橋、高崎、沼田
大宮大宮、川口
所沢所沢、川越
熊谷熊谷、羽生
千葉千葉、銚子、成田
習志野習志野、船橋
品川品川、世田谷
練馬練馬、新宿
足立足立、墨田
多摩国立、三鷹、町田
横浜横浜、鶴見、戸塚、横須賀
相模愛甲、海老名
湘南平塚、小田原
新潟新潟、新発田
石川金沢、七尾
富山富山、高岡
長野長野、上田
松本松本、伊那
岐阜岐阜、各務原、土岐
静岡静岡、藤枝
浜松浜松、磐田
名古屋名古屋、熱田、知多、大府
尾張小牧(尾張)小牧、一宮
三河豊田、岡崎
三重津、四日市、伊勢
滋賀守山、長浜
京都京都、舞鶴、宇治
大阪寝屋川、吹田、高槻、守口
なにわ住之江、天王寺
和泉和泉、堺、藤井寺
神戸神戸、須磨、西宮、三木
姫路姫路、豊岡
奈良奈良、五條
岡山岡山、倉敷、笠岡、津山
広島広島、三次
山口山口、下関
愛媛松山、宇和島
福岡福岡、博多、宗像
北九州北九州、行橋
熊本熊本、菊池、八代
大分大分、別府
宮崎宮崎、都城
鹿児島鹿児島、出水、鹿屋
沖縄浦添、名護

 より地域色を出すため、県名由来のナンバーや一見、出所不明な感のある「湘南」「なにわ」は都市名か郡名になるようにしました。中でも「湘南」は、その区域をめぐって新設当時物議を醸したいわく付きナンバーですので、分割にともないご引退願って「幻のナンバー」として歴史に名を残していただこうと思います。
 「横浜」は「都筑」に、「名古屋」は「中川」に、「神戸」は「灘」に、「大宮」は「さいたま」にしてもいいかな?と思いましたが、歴史ある著明ナンバーを無くすのも忍びないので、そのままがいいと判断しました。
 あと、「尾張小牧」は、できれば「小牧」と、スッキリさせたほうがいいかと思います。
 また、「守山」は「大津」に、「浦添」は「那覇」にしたいところですが、大津市、那覇市には陸運支局が存在しないのでこのようにしました。

 それから、「栃木」から分かれた「とちぎ」なのですが、どうも正体不明な感じがしますので、ここは順当に「佐野」に改称してみてはどうでしょうか?自動車検査登録事務所が佐野市にあるわけですから。もっとも、「とちぎ」は、栃木県に2番目のナンバーが新設される際に、足利市などから広域的に地域を表わす名称がいいのではないかと提案されたことを受けて考案されたものですから、あとから改称なんて現実にはほとんど可能性なしでしょうね。

[9203]special-week さん
鈴鹿ナンバーが誕生したら「湘南ナンバー」に次ぐ人気ナンバーになるんじゃないでしょうか?
 三重県には、すでに「四日市自動車検査場」がありますので、ここは「四日市」新設が順当かと思います。

 まあ、ここまで長々書いてしまいましたが、ken さんのおっしゃるように、分類番号3桁化でナンバーの新設は本当は必要のないことかもしれません。でも、外出時にナンバープレートを見て、「ああ、あの車ずいぶん遠いところから来てるな」とか「『○○』って何県だっけ?」等々と考えたりする愉しみがなくなってしまうのは、少し味気ない気がします。それに、ナンバープレートに識別効果を持たせるためには、番号ばかりよりも、やはり、地名という標識を付したほうがいいのではないかと私個人は思います。
[9146] 2003年 2月 13日(木)14:14:03蘭丸 さん
広域地名採用の影響
[9088]焼き味噌 さん

何かしらの「資格」が必要な事なのでしょうか。
 「資格」という言葉を、「飛騨」を名乗る「資格」という意図で書いたのではありません。高山市が今後の合併を経て、過去現在にわたる名実をともなった「飛騨」の中心たる地域になるであろうということの表現方法として「資格」と書きました。「資質」と置き換えてもいいかと思います。
 私は、「飛騨」を称する「資格」云々を言うつもりはまったくありません。私が言いたいのは、広域地名を自治体名に使用する場合の適切さや妥当性の問題です。どの自治体もいろいろ苦心して新しい名称を選考していることは私も理解しています。ですが、だからといってその結果や過程に、関係者以外の者が何らの論評や意見表明をしてはならないということにはつながらないのではないでしょうか。
 それに、元来、自治体の名称をどうするかは個々の自治体の自由であって、同一市名の重複以外はそれを制約する法的規制等は存在しませんから、特定の地名を自治体名で名乗ることに「資格」など、あろうはずもない話です。
これでは当該地域の住民はこの上なく窮屈ではないでしょうか。
 この点は、焼き味噌 さんと私との根本的な考え方の差ではないかと思いました。本来、合併で誕生する自治体の名称にふさわしい地名なんて1つや2つではないかと私は思っています。一から創意工夫を凝らす商品名とはちがって、特定の地域を表わす呼称について、多数選択肢があること自体が不自然なことではないかと思います。
どうして「独り占め」してしまうとの考え方につながるのでしょうか。
 広域地名を借用するケースでは、少なくとも見かけ上、広域地名を独り占めするかのように見えると思います。
 「飛騨」「魚沼」「能登」等といった地名は、現代においては歴史的経過に基づく通称地名的な性格を持っていて、都道府県名、郡名、市町村名などのような公式の地名ではありません。このような、社会的合意によって通称されていた地名が、その地名の本来表わす区域の一部分を占める自治体の名称になることで、同時にその自治体に限って公的存在となります。こうなると、同一広域地名内に存する他の自治体とのアンバランスが生じてしまいます。慣習として呼び習わしてきた広域地名が、その区域の一部についてのみ公称となれば、少なくとも住所表記や地図上の表示などでは「独占」同様の結果をもたらすと思います。
 また、「市町村」の文字を略して表記している地図帳や、あるいは道路標識などで広域地名由来の名称を持つ自治体が示されるとき、単に「飛騨」「魚沼」「能登」等という形になってしまい、事情を知らない人に、本来は広域地名であるはずのものが、もっぱら一自治体を表わす地名として理解されてしまう(誤解されてしまう)可能性が大いにあります。
 たとえ、広域地名を借用しようとする自治体に「独占」の意思はなくても、このような客観的要素を考えれば、明快に「独占ではない」とは言い切れなくなると私は思います。

 このほかにも、焼き味噌 さんのご意見には私の意見と相違する点があるのですが、私の過去の書き込みと重複する内容になってしまいそうですので割愛させていただきます。
[9063] 2003年 2月 11日(火)18:56:17蘭丸 さん
広域地名採用と近隣自治体の住民感情[補足]
[9026]拙文
たしかに、飛騨(斐陀)国府が、かつてこの地域に存在しましたが、それは遠くいにしえの話です。今、「飛騨」の中心地はどこかといえば、多くの人々は高山市と考えていると思われます。
 広域地名「飛騨」の中心地ですが、かつて国府所在地であった吉城郡国府町は、吉城郡での合併ではなく、高山市との合併(高山市への編入)を選択しましたので、今後誕生する新・高山市は名実共に「飛騨」の中心地たる資格を持つことになるでしょう。
 吉城郡4町村の合併では、「飛騨」の一部地域であり、また、過去および現在において「飛騨」の中心地域ともいえない地域が「飛騨市」を称することになるわけです。
 「吉城市」では、郡名の由来となった「荒城郷」が含まれない合併では具合が悪いという焼き味噌さんのご指摘[8947]もありますが、狭域を指す地名がそのまま郡名となったわけではないですし、永きにわたって「吉城郡」として広域地名として認識されてきたと思われますから、「吉城」を市名に使用しても大きな問題はないと私個人は考えます。さらには、国府町は「高山市」となる予定であり、「吉城」の使用をめぐる地域間の軋轢は生じないとも考えられます。少なくとも、「飛騨」を採るより「吉城」を採ったほうが周辺地域の納得の程度がちがうであろうと思います。
 そういうことから、私は吉城郡4町村合併では「吉城市」がもっとも妥当な選択ではなかったのでは?と考えるわけです。

[8947]焼き味噌 さん
地名はその土地に住んでいる人たちのもので、そのあたりの微妙な事情をご存じない方に「~すべきでない」と全面否定されますと、やはり少し悲しくなるものです。
 私も当事者ではない者ががあれこれと口を出すことには、正直、少なからず後ろめたさを感じています。しかし、なぜ私がこんなに広域地名問題に関心があるかというと、表題にあるとおり、広域地名を借用する際の決定過程において、当該広域地名の範囲内にある近隣自治体の意向や住民感情への考慮が抜け落ちていることが気になるからです。
 「地名はその土地に住んでいる人たちのもの」という点に、私はまったく異論はありません。ですが、実は「その土地に住んでる人たちのもの」が「その土地に住んでる一部の人たちのもの」にすり替えられてしまうということが、最近の自治体名選定における広域地名借用の実態なのです。
 歴史的蓄積から育まれた地名文化を大切にすべきという観点から、今後誕生する新自治体でも同じようなすり替えが行われて欲しくないというのが私の考えです。
[9026] 2003年 2月 10日(月)19:22:06【2】蘭丸 さん
広域地名採用と近隣自治体の住民感情
[9017]地域研究家 さん
「魚沼産コシヒカリ」のネームバリューを全面に押し出してもいいんじゃないか、ということで「魚沼市」も書いたのですが、中魚沼郡市・南魚沼郡への配慮というのは足りなかったですね。
 私も同様の観点から、北魚沼郡が「魚沼市」を名乗ることの妥当性に疑問を感じています。
 「魚沼」は、単に旧郡名(魚沼郡)に由来する広域地名であるだけでなく、最高級米「魚沼産コシヒカリ」の産地という、現代的なブランド価値をともなった地名でもあります。この二重の意味で、自治体名での「魚沼」使用には慎重さが求められると思います。
 現行の行政区画では、次の地域が旧「魚沼郡」に該当します。
小千谷市もと北魚沼郡
十日町市もと中魚沼郡
北魚沼郡川口町、堀之内町、小出町、湯之谷村、広神村、守門村、入広瀬村
南魚沼郡湯沢町、塩沢町、六日町、大和町
中魚沼郡川西町、津南町、中里村
 この広域にわたる地域をもって人々は「魚沼」と称し、そして、この地域の清冽な水と夏季における昼夜の寒暖差という気候条件が生み出した「魚沼産コシヒカリ」が、最高級米として好評を博しているのです。北魚沼郡だけが「魚沼」というわけではなく、また「魚沼産コシヒカリ」の産地というわけでもありません。南魚沼郡、中魚沼郡、小千谷市、十日町市も「魚沼」であり、かつ、「魚沼産コシヒカリ」の産地です。
 このようなことから、「魚沼市」は、少なくとも今の状況ではいずれの自治体も称すべき名称ではないと思われます。

 「飛騨市」も同様の問題を抱えていることから、適切さを欠くものと私は思います。
 「飛騨」は、古き良き日本の田舎情緒を現代に伝える観光地として高い人気を保ちつづけています。そして、一般的には飛騨高山、白川郷、奥飛騨温泉郷、下呂温泉などを総じて「飛騨」と認識されています。そして、この「飛騨」も観光地として一定の“ブランド力”を持っています。
 現行の行政区画では、次の地域が「飛騨国」に該当します。
高山市もと大野郡
益田郡萩原町、小坂町、下呂町、馬瀬村 (金山町は「美濃国」)
大野郡丹生川村、清見村、荘川村、白川村、宮村、久々野町、朝日村、高根村
吉城郡古川町、国府町、河合村、宮川村、神岡町、上宝村
 歴史的に見て、吉城郡のみが「飛騨」であったわけではありません。たしかに、飛騨(斐陀)国府が、かつてこの地域に存在しましたが、それは遠くいにしえの話です。今、「飛騨」の中心地はどこかといえば、多くの人々は高山市と考えていると思われます。
 高山市も、益田郡も、大野郡も「飛騨」であって、この地名は吉城郡の占有物ではないはずです。本来、「魚沼」同様、現状ではいずれの自治体も「飛騨」を名乗ることの妥当性を持ち合わせてはいません。

 広域地名を自治体名に借用・流用する場合は、当該自治体の住民の意思もさることながら、同じ広域地名の範囲に存する近隣自治体の住民感情への配慮も忘れてはならないと思います。そうでなくては、自分勝手になってしまいます。
 「魚沼市」選定過程では、住民への意向調査が最終決定に結びつきましたが、もし、同時に同様の調査が南魚沼、中魚沼でも実施されていたら、この2地域でも「魚沼市」が1位になっていた可能性が高いと思います。北魚沼郡でも吉城郡でも、それぞれ2位になった「北魚沼市」「吉城市」が、広域地名の適切な使用の観点からも、住民の意向という観点からも、もっともふさわしかったのではないかと私は考えています。

 最近の市町村合併にともなう新名称選考の状況を見ていると、広域地名がその表わす地域の共有財産であるという認識が、多くの場合に欠落しているように思えてなりません。
[8899] 2003年 2月 8日(土)08:00:57蘭丸 さん
これで広域地名を名乗れるの?
 最近の市町村合併で、広域地名を自治体名に使用したり、使用しようとする(構想する)ケースにおいて、合併によってできる新自治体の区域が、借用しようとする広域地名の中でどれくらいの範囲を占めるのか、地図上で大まかに見ると次のようになります。

さぬき市讃岐国の約10分の1
飛騨市飛騨国の約3分の1
魚沼市旧魚沼郡の約3分の1
「あわじ市」淡路国の約2分の1
「淡路市」淡路国の約2分の1弱
「能登市」能登国の約5分の1
「」は、正式な決定を受けていない市名候補。

 どれも、使用する広域地名の大部分を占めるまでにいたらないのが実情です。さぬき市にいたっては、本来の「讃岐」の範囲のほんの10分の1程度でしかないのに、ひらがな化したとはいえ、堂々と「さぬき」を名乗っています。「能登市」も区域的には相当無理があるような気がします。
 これらの新市名(案)は、中高生が使用する地図帳の上では、単に「さぬき」「飛騨」「魚沼」と表記されることになりますから、教育の場で「『讃岐』とは『さぬき市』のこと」「『飛騨』とは『飛騨市』のこと」「『魚沼』とは『魚沼市』のこと」という、不適切な地理の知識が知らず知らずのうちに浸透していくことが懸念されます。このような誤解を生じさせないように現場の教員が指導できるかといえば、ほとんど不可能と思われます。受験に必要のない知識についてあれこれ解説している暇など、現実の教育現場にはないでしょうから。

 自治体にとって不釣り合いな広域地名の借用・流用は、地名文化を保存する観点から、本当にこれ以上増えて欲しくないと思います。


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