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広域地名の違和感について

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記事数=52件/更新日:2003年10月14日/編集者:miki

戦後の町村合併、新市の誕生に際して、加賀市や武蔵野市などのように、広域的な地域の呼称が、一自治体の名称に用いられるケースが増えているようです。広域的な地名を、その中の一部を占めるに過ぎない地域が名乗ることへの「違和感」についての議論をまとめてみました。

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[3841]2002年10月13日
蘭丸
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実那川蒼
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実那川蒼
[8871]2003年2月7日
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蘭丸
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[8951]2003年2月9日
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[8980]2003年2月9日
Issie
[8985]2003年2月9日
YSK
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BANDALGOM
[9018]2003年2月10日
般若堂そんぴん
[9026]2003年2月10日
蘭丸
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Firo
[9063]2003年2月11日
蘭丸
[9162]2003年2月13日
アーチェ
[9813]2003年2月25日
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[9856]2003年2月26日
BANDALGOM
[16351]2003年6月6日
YSK
[17186]2003年6月22日
今川焼

[3841] 2002年 10月 13日(日)21:21:07【1】蘭丸 さん
適切な市町村名・区名の選定を
 YSKさんのご指摘、なかなか鋭いですね。確かに仙台市の区名は全て地名に由来するものです(太白区、若林区も)。このご指摘は、前掲の私の書き込みが舌足らずであったためのものと思います。

 >独自かつ方位を表す文字や抽象地名を使用しない区名

 という文は“当該区の区域となる土地を適切に指し示す地名に因み、方位を表す文字を使ったり、「旭」「緑」など特定の区の名称とする必然性のない言葉を使った区名ではない区名”という意図で書いたものです。独自というのは、政令市の区名を比較して独自というよりも、その区名の地名としての独自性という意味で使わせてもらいました。

 仙台市の区名中、「宮城野区」の名は、その区の区域を適切に表す区名ではありません。これは広域地名の借用です。すなわち、この区名は青葉区や太白区に付けられていたとしても通用するはずのものなのです。
 このような借用地名から採った市町村名・区名が全国いたる所にできたため(武蔵野市、多摩市、相模原市、むつ市、上越市、加賀市、備前市、さぬき市、筑紫野市、沖縄市....など枚挙にいとまがありません。)、多くの人があまり違和感を感じなくなっているのかもしれません。しかし、私はこのような命名法は市区町村名選定に用いるべきではないと思っています。

 例えば、単に「武蔵野」と言った場合、武蔵野台地全体(あるいは旧武蔵国全体)を指すのか武蔵野市を指すのか判然としません。「上越」にいたっては、それのみだと新潟県上越地方、上越市、新潟県と群馬県の併称という三つの可能性が出てくるのです。広域地名の借用を安易に行うことの弊害です。す。函館市や横浜市は「函館」「横浜」でも意味をなしますが、加賀市や大和市は「加賀」「大和」では、何のことか特定できません。もっとも、そのような場合は「加賀市」「大和市」として混乱を回避しますが、やはり一般的な市区町村名とのバランスがとれません。

 ただの考え過ぎと言えばそうなのですが、今後誕生する新市区町村名が、このようなことを考慮して決められることを私個人としては望むものです。「旭」や「緑」も、まだ「旭が丘」「緑原」とでもすれば地名らしくなると思うのですが。
[3910] 2002年 10月 16日(水)01:56:43いな さん
広域市名の違和感について
[3841] 2002 年 10 月 13 日 (日) 21:21:07 蘭丸 さん
>このような借用地名から採った市町村名・区名が全国いたる所にできたため
>(武蔵野市、多摩市、相模原市、むつ市、上越市、加賀市、備前市、さぬき市、筑紫野市、沖縄市....など
>枚挙にいとまがありません。)、
>多くの人があまり違和感を感じなくなっているのかもしれません。
>しかし、私はこのような命名法は市区町村名選定に用いるべきではないと思っています。

この件ですけど・・・
その市が、その地方(その呼び方)を代表しているのであれば、問題ないのでしょうが、そうでないときに違和感を覚えるのではないでしょうか? 特にその呼称の範囲内の人から見れば、違和感は大きく感じるのではないのでしょうか?

1)旧国名と同じ名前の市であることの違和感(同じ府県のひとがそう感じる)
 ・むつ・加賀・美濃・伊勢・和泉・出雲・備前・長門・伊予・土佐・豊前・筑後・日向・さぬき

2)旧国名ではないんでしょうが、同音のため違和感あり
 ・大和(奈良のひとがそう感じる<大和男児はみんな感じてるかも知れない)
 ・安芸(広島の人がそう感じる)

3)広範囲でありすぎるために違和感を覚える
3-1)北九州市・福岡県
 1964年、北九州工業地帯の五市合併に当たって新市名を公募し決定。
 応募市名には・西京市・洞海市・玄海市などあって、ひと騒動があったのちに決定された。
 北九州は、九州の北部を示す地域(福岡・佐賀・長崎)で、中九州・南九州と対をなす言葉であり、
 九州全体で違和感は長く続いた。
 これがために、全国高等学校軟式野球選手権大会・北九州大会は、のちに北部九州大会と名称変更し、代表チームは
 北九州代表から北部九州代表に変更となった。

3-2)東海市・愛知県
 1963年、知多郡横須賀町と上野町の合併にあたって公募し、東海市を決定した。
 しかし、東海地区(愛知・岐阜・三重・静岡)を代表する市とはなりえず、県内では東海といえず「東海市」と
 市をつけなければならないことから、いまだに違和感おおいにもたれている。
 (三河ナンバーの私としては、道路標識で「↑東海」とでると、違和感をいまだに感じております)
[3912] 2002年 10月 16日(水)05:04:44黒髪 さん
RE:広域市名の違和感について
[3910]いなさん
>これがために、全国高等学校軟式野球選手権大会・北九州大会は、のちに北部九州大会と名称変更し、代表チームは北九州代表から北部九州代表に変更となった。

夏の全国高等学校野球選手権大会(硬式)は、いまだに西東京大会があって、そこで優勝すると西東京代表になるんじゃなかったっけ?ここも名称が変わるのだろうか?
[3915] 2002年 10月 16日(水)10:01:27ゆう さん
駄文
現代日本の第3次産業中心の構造をして人口が都市地域に集まるのは必然的なものですね。
より多くの人が集まるのは、それだけまちの魅力を感じる人が多いということで、大都市を是とする論調にもある程度の説得力があります。しかしながら、

[3861]ごろごろさん
>ただでさえさいたま市は県庁所在地で来年政令指定都市になるというのに
[3873]実は小学生さん
>何よりも、県庁所在地として、大都市として、

私個人は、かな地名が「かるい」とは思いませんし、かといって「未来的」とも思いませんが、
「県庁所在地・大都市(だけ)には『かるい』地名は許されない」
かの言いようは理解の範囲を超えます。
注目度が高い地名であることは確かでしょうが、それだけですよ。


[3869]松戸さん
>未来の「東京」が「トーキョー」と呼ばれているのを見て、
SF作品でカタカナで記述される地名を見ると私は別の意味の心配をしてしまいます。
「Tokyo」や「Tokio」にならないよう、日本語を守っていきたいものです。


[3878]雑魚さん
>私は 「宮城野」 を宮城県下の穀倉地帯の如きイメージで捉えていたので
私も同じような捉え方をしてました。
あくまでも推測だけの勝手な分析ですが、
「『宮城野原』は多賀城を由来(他説あり)に持つ『宮城郡』内の低地の自然地名だったが、郡内に『宮城県(庁)』が設置されてから県の管轄域の地名にまで広域化した『宮城』につられて、『宮城野』の範囲も広域化して捉える人が増えてしまった」
という事ではないかと思うのです。


[3882]雑魚さん
>上記オープニングにて、ニ長調の主題歌が後奏に入ると、半音に満たない範囲で、音程が下がる様に聞こえます。
Webで調べてみると同様な感覚を持つ人はいるようです。
http://www.demeken.co.jp/~etv/clip4/tv/56_list_msg.html
http://www.fuefuki.com/sozat/2000_1.html#23
私自身はこの番組を最近全く視てませんが、以前は完全に変ニ長調に転調していたような印象がありました。
次週は私も聴いてみたいです。


[3910]いなさん
>三河ナンバーの私としては、道路標識で「↑東海」とでると、違和感をいまだに感じております)
こういった標識に地元の方は違和感を持つだけでしょうが、旅行者は迷ってしまうかもしれませんね。
自治体名だけが地名ではないことをもっと考慮した案内を望みます。
道路公団・鉄道会社の「沖縄南I.C.」「西出雲駅」なども同様。


[3914]mikiさん
>つまり、自治体の未来を勝手に想像してしまう意見を集めたアーカイブズです。
「第二政令指定都市構想」への言及は「勝手に想像」ではないと思うのですが、それは置いといて…。
新しい題名になっても、収録記事との印象の差はあまり埋まっていないような気がしますです。
[3922] 2002年 10月 16日(水)14:47:49ユタロ さん
北九州市
さいたま市や仙台市が100万人を突破したという明るいニュースが飛び交っていますが、
逆に北九州市は100万人を切ってしまうのではないでしょうか?
個人的には北九州市は100万人以上の都市の中でも影が薄いような気がします。(北九州のかたすいません)
僕は大都市が好きなので、これからも100万人以上の都市が増えれば良いなと思っているのですけど、
日本の人口の頭打ちなどから、もう100万人以上になる都市は千葉市しかないんじゃないかなとも思っています。
他に合併などで100万人を越えそうな都市があったら教えて欲しいです。
それにしても北九州市が100万人を切ってしまうことになったら悲しいです。
[3928] 2002年 10月 16日(水)20:47:26ガジ さん
広域地名 鈴鹿
広域地名の書き込みがありましたが、三重県の鈴鹿という地名も広域地名に入るのではないかと考えます。
現在の鈴鹿市は、かつて、白子町、神戸町を中心とした数町村が合併したときの新市名として採用されました。鈴鹿山脈とか、鈴鹿国定公園などは、三重県北部の員弁郡、三重郡を含むものであり、単に現在の鈴鹿市域のみを表すものではありませんが、市制施行から70年ちかくたっており、違和感もうすれてきたのと、鈴鹿サーキットの存在も大きかったものと思われます。
鈴鹿市は、四日市市及び三重郡2町との合併構想がありますが、新市名は広域地名である「鈴鹿市」が適当かと思います。将来的に鈴鹿国定公園の中心地である菰野町や鈴鹿峠のある関町や亀山市と合体しても充分、通用する自治体名だと考えます。(いっそのことローマ字で SUZUKA市 って案も)
ちなみに「四日市」は四日に市が開かれたことによる超狭域地名です。人口の多い四日市が鈴鹿に吸収された印象をかわす意味では、四日市の旧郡名から「三重市」もひとつの選択肢ではありますが・・・

新「鈴鹿市」は第二政令指定都市となるのか????
[3930] 2002年 10月 16日(水)21:03:04ユタロ さん
福岡都市圏
TNさんをはじめみなさんレスありがとうございます!
福岡都市圏・・うっかりしてました~
そうですよね、福岡と北九州は密接していて巨帯都市圏を形成しているのですよね。
人口にこだわれば、名古屋ともいい勝負ですね。
なんだか次第に北九州に興味深々です。
[3931] 2002年 10月 16日(水)21:21:45あっちゃん[実は小学生] さん
まとめてレス。
[3866]TNさん
東武東上線は、急行に乗った時、池袋―成増間で、「ゴォ~ッ」という
とても強い感じ(?)の音がしたので、とても驚きました。

[3875]
YSKさんがおっしゃっていたことはわかってはいたものの、
なんと言えば良いかわからす、[3873]のような表し方になってしまいました。すみませんでした。

[3901]
>金曜日は、これに続く 「あたしんち」 が我が家の定番ですが、エンディングが英国の第二国歌
>とすら讃えられたらしいエルガーの代表作 「威風堂々」 の替え歌だったのは噴飯ものでした。
ちなみに・・・「あたし「ン」ち」です。威風堂々の替え歌には僕もびっくりしました。

>讃えられた
>噴飯もの
む・・・むずかしい・・・・(辞書で調べなければ)。

[3905]
>アーカイブスの飛び地研究ページを見させて頂いて
参考にしていただき、嬉しく思います。

[3910]
僕も、東海市に関しては、未だに違和感を感じています。
東海道と結びつけて考えてたとしても、東海道も東海市内には通っていないと思います。

[3915]
「かるい」とは思いませんが、何度も言いますがさいたま市の場合、
やはり大都市ですので、これからの地名の歴史に大きく関係すると思います。
このことは僕の場合、難しくてうまく文に表しきれません。
(みなさん、否定ばかりで申し訳ありません。)

[3916]
>アーカイブズ専門家
いえいえ。とんでもないです。(とか言ってちょっと嬉しかったりして(爆(←失礼しました(汗

本題に戻りまして、
[3869][3892]は、漫画の中のお話で、現実とはあまり関係がないように思います。
また、「第二政令都市構想」について書かれている[3862][3870][3871]も関係がありません。

まとめますと、まだこの話題はアーカイブズネタとしてふさわしくないと思います。
話題がまだ深まっていませんし、ちょっとテーマに入れるのが早過ぎましたね。
過去記事で他にもテーマにできることはまだ有り余っていますので、
そちらの方からテーマをつくればいいと思います。

[3924]
正確に言いますと、さいたま市が政令指定都市になるのは2003年4月1日です。
それと東京23区は政令指定都市ではなく特別市だと思います。


ちょっと一言:最近、関越自動車道に小川嵐山ICが出来ると知って、
      びっくりしました。他にも建設中のICってあるのかな。

静岡市については、また後日書き込みします。
[3936] 2002年 10月 17日(木)00:23:18深海魚[雑魚] さん
広域的な町の名前
[3931]
>僕も、東海市に関しては、未だに違和感を感じています。
青森県東北町や山口県山陽町についても同様の感じ方でしょうか。
[3944] 2002年 10月 17日(木)09:40:04miki さん
付けたし
[3936]
>青森県東北町や山口県山陽町はなおさらですね。
...岡山県山陽町もそうですね。
[3958] 2002年 10月 18日(金)00:51:06いな さん
広範囲市名はどこまで許容できるのか?
広範囲市名の違和感の続きですが・・・これらは、どこまで許容できるのか?考えてみます。

・北海道市・東北市・関東市・北陸市・関西市・中国市・四国市・九州市などの
国内のブロック名を冠した広範囲名の市が、今回の市町村合併でできてもよいのだろうか?

すでにブロック市名を先取りした 東海市・愛知県 の言い分(同市公式HPより引用)
 >「東海市」という市の名前は、公募によって決められたもので、
 >東海市・名南市・愛知市・知多市・平洲市の上位5市名から、
 >「東海地方を代表するようなスケールの大きい名である。全国的によく知られ知名度が高い。
 >中部圏の中心となるにふさわしい名称である」という理由で選ばれました。
この言い方だったら、どこの新市がこれと同じ表現を使ったって、使えますよね。

このブロック市名、意外と使われるかもしれませんね。(こう思うのは私だけなのかもしれないけど・・・)
もうひとつ範囲を広げて、世界規模だったらどうなるか?
・国際市・亜細亜市・東亜市・日本市

これも、違和感すくないかもしれない。
だって、ブロックも世界規模も、大学名では全て存在しているんだから、抵抗なく受け入れられる素地はあり。
[4020] 2002年 10月 19日(土)13:57:52らるふ さん
長良川市
穂積町・巣南町合併後の新市名候補に「長良市」「長良川市」が残っているのは意外です。
穂積町は4~5kmほど長良川に接していますが、巣南町は揖斐川沿いであり長良川とはつながりがありません。
ですから、これらの名前は恐らく却下になるでしょう。
それでは「長良川市」という地名に相応しい所はどこでしょうか、と考えると他にいくつか浮かんできます。

特に「広域地名」を自治体名に選択する前に、考慮すべき点は「この街に相応しいのは、その地名か」ではなく、
「その地名に相応しいのは、この街か」であると思います。
[4663] 2002年 11月 8日(金)14:19:27蘭丸 さん
「ななお市」「能登市」「のと市」案について
[4601]miki さん

 七尾・能登、いずれも全国的に知名度のある地名ですから、この4案には突飛な感はなく、比較的妥当な線と言えるでしょう。 が、 しかし、やっぱり気にかかることがあります。 平仮名市名と広域地名の借用がここでもまた行われようとしています。

 なにゆえ「七尾市」「能登市」のみではなく「ななお市」「のと市」が入ってしまうのでしょうか?どちらも特に難しい文字を使っているわけでもなく、また全国的にも知られた地名ですから、わざわざ平仮名にすることはないと思われます。

 また、「能登市」あるいは「のと市」を採った場合、これは旧国名に由来する広域地名の借用となります。「能登」とは、通常は能登半島全体を指すと理解されていますから、1市の名称としてはあまりふさわしいとは思えません。同じく能登に位置する輪島市や珠洲市などの立場はどうなってしまうのでしょうか。
 一般的な傾向として自治体名を借用地名にするケースは、 合併でできた新しい自治体に多く、 結果的にあと からできた歴史の浅い自治体が、由緒ある広域地名を僭称してしまっている場合が多いようです。どんな市名をつけるかはその市の自由ですが、選考の際は他地域との関係という視点も忘れてはならない重要な検討要素だと思います。

 ということで、いつもの外野の余計なお節介ですが、この4案では「七尾市」がいちばん適当かと思われます。

※旧能登国は、現行行政区画では珠洲郡、風至郡、鹿島郡、羽咋郡(完全には一致しない)、珠洲市、輪島市、
 七尾市、羽咋市の地域。
[4678] 2002年 11月 8日(金)21:12:57【1】蘭丸 さん
「魚沼市」「うおぬま市」「越後魚沼市」「北魚沼市」案について
[4659]miki さん

 ここでも、またまた平仮名の市名案が登場しているようですね。 「うおぬま市」 なんてわざわざ平仮名にする必要性はここでもないと思われます。「魚沼」という文字は誰でも読み書き可能です。

 それとともに気になることは、この市名案中の「魚沼市」「うおぬま市」「越後魚沼市」「北魚沼市」についてです。これだけ「魚沼」のついた市名案が残っているということから、この地名をぜひ新市の名称に使いたいという強い志向性が窺えます。
 しかし、これらの市名案では広域地名の借用となります。魚沼とは旧魚沼郡域を指し、現行行政区画でいうと南魚沼郡、北魚沼郡、中魚沼郡、小千谷市、十日町市の地域となります。 この 「魚沼」 は単に広域地名であるだけでなく、名立たる・ブランド地名・でもあります。

 その地名を、もっぱら1自治体が公式に名乗るようなことになれば、おそらく周辺自治体の反発を招くこととなるでしょう。現在、魚沼地域では六日町を中心とした南魚沼、十日町市を中心とした中魚沼、小千谷市を中心とした地区の3地域 ※ で合併に向けた動きがあり、 これら地域はいずれも合併後の新自治体は市となって郡の呼称を伴わないため、「魚沼」を独占されることに対する警戒感を持っているであろうことは容易に推測できます。「北魚沼」にしても、小千谷市がもとは北魚沼郡の中心地であったこととの兼ね合いが問題になるかと思われます。

 いっぽう「美雪野市」は、他の案と比べて、オリジナリティーの点からも周辺自治体との兼ね合いの点からも評価できる、 ここ最近の新市町村名案では稀に見る秀作だと私は思います。 地域の特色を表わし、 しかも地名らしくまとめられている点がポイント高いと思います。(「美雪市」では、地図などで単に「美雪」と表記された場合の違和感が問題となるでしょう)

 こういった地名の創作ならば、出所不明の抽象地名とは違って対象地域を適切に表現することができるため、対等合併で従来からの地名を使いづらい場合に有効な解決策になると思います。 このような創作の例は、 過去
にも長野県駒ヶ根市などに見られますが、こういうセンスのいい創作地名が全国的にも広がればいいが、と私は秘かに思っています。

 とはいっても、いろいろ言ってみたところで「美雪野市」になるかどうかはわかりませんが、私としてはこの「美雪野市」、一押しです。

※ 南魚沼郡任意合併協議会加盟自治体-南魚沼郡六日町、同塩沢町、同大和町〈南魚沼郡の湯沢町を除く地域〉
  十日町広域圏六市町村合併問題研究懇談会加盟自治体-十日町市、中魚沼郡川西町、同津南町、同中里村、
                           東頸城郡松代町、同松之山町
                           〈十日町市+中魚沼郡全域+東頸城郡2町〉
  小千谷市が検討している合併枠-小千谷市、北魚沼郡川口町、三島郡越路町、古志郡山古志村、刈羽郡小国町
                 (川口町とは勉強会を結成)
[4744] 2002年 11月 10日(日)10:13:59【1】蘭丸 さん
宇摩新市市名案について
[4705]でるでる さん

 この11案中、6つが方位づけ、4つが平仮名、1つが広域地名の借用ということになります。見事なほどに、いま流行りのパターンが出揃った、という感じです。

 なかでも注目は「東えひめ市」でしょうか。この、漢字+平仮名の案が、もし「東かがわ市」を意識したものだとしたら、二番煎じの感は否めません。「しこくなか市」も、茨城県ひたちなか市を想起させます。これも、もしかするとひたちなか市の影響を受けたものでしょうか。 そうだとすると、 こちらもオリジナリティーに欠
ける感じがします。
 しかも、ひたちなか市は、 常陸国那珂郡を意味するもので 「常陸中央」 の意ではありませんから、ご当地の場合、この方式を当てはめると「いようま」「えひめうま」か「しこくうま」となるはずです。

 「法皇市」は、 法皇山脈・法皇湖などに由来すると思われますが、 いかんせん全国的な知名度が低いため、 周辺の地理を知らない人にはいくぶん(というか、ずいぶん)突飛な印象を与えます。地図や道路標識などで、単に「法皇」と表記される場合があることを考慮すると、市の名称としてはやや不適切な感じがします。
 同じく自然地名からとられた「ひうち市」は、燧灘の「燧」が常用漢字にないため、平仮名にするのも致し方ないといえますが、これも「ひうち」単独だと何のことかさっぱりわからなくなります。

 「四国中央市」「北四国市」「東えひめ市」「東愛媛市」「愛東市」は、漠然とした広域、あるいは四国での位置を指す言葉を新たに創作したものですが、1自治体が名乗るにふさわしいかどうか、充分考える必要があると思います。すでに東予市、伊予市もあることとの兼ね合いもあるでしょう。
 「瀬戸内市」 も同様に、「瀬戸内」という広汎な地域を指す地名のなかに、 この市の個性が埋没してしまう
可能性は否定できません。

 「四国中央市」は、交通の要衝であるという地域のアピールポイントを表わしたものでしょうが、高松市や
松山市がどのような反応を示すでしょうか。気になるところです。

 数々の案の中でも、やはり「宇摩市」がいちばん適当かと思われます。川之江市、伊予三島市ともにかつては宇摩郡の所属でしたし、 今回の合併で、 別子山村を除いた郡のほぼ全域が新市に移行することになるわけです
から、 なにも、もともとあるこの地名を差し置いてまで新しいものを模索する必要はないように思われます。

 いつもの、外野の余計なお節介でした。
[5056] 2002年 11月 19日(火)07:59:34蘭丸 さん
武蔵野と武蔵野市
[5051]ちゃっきー さん
> それにしても吉祥寺に住んでる人は「どこに住んでるの?」と聞かれると市名でなく、「吉祥寺」とこたえ>る事が多いですね~。笑・・・地方の人が聞いても「東京の吉祥寺」っていう感じで・・・

 広域地名の借用がもたらす自治体名の没個性化と、その結果の無力化だろうと私は思います。そもそも「武蔵野」とは武蔵野台地全域の、とっても広汎な地域を漠然と指す地名です。国語辞典を引くと、武蔵国全域を指すこともあると書いてあります。要するに、一つの自治体の名称とするにはちょっと荷が大きすぎるんでしょうね。この「武蔵野」は。

 武蔵野市の市名は、明治22年の市制・町村制施行時の合併で誕生した「武蔵野村」(神奈川県北多摩郡)に由来するもので、自治体の名称としてはけっこう古いものです。ですが、合併でできる典型的な没個性的自治体名(瑞祥地名、借用地名、抽象地名など)であることは否めません。

 その後、武蔵野村は東京の近郊都市として人口が増加し、単独で町制、市制を施行しました。また、吉祥寺の街や井の頭恩賜公園などは地方でもかなりの知名度を得るようになりました。でも、市名は「武蔵野市」と従前のものを踏襲したままとなっています。

 これだけ有名な地名があるのに市名を改称しないのは、なにかわけがあるのでしょうか。私なんかは東京に住んでいながら、つい最近までは吉祥寺は吉祥寺市かと思ってたくらいです。

 武蔵野市に住んでいて「武蔵野に住んでます」なんて言う人はほぼ100%いないと思われます。(「武蔵野市に住んでます」はあるでしょうけど)以前、私の従姉妹が吉祥寺に住んでいました(このことがきっかけで、吉祥寺は武蔵野市だということを知りました。それも、つい4~5年前のこと)が、やはり「武蔵野」あるいは「武蔵野市」という言葉を一度も聞きませんでした。それくらい使い勝手の悪い市名なのです。武蔵野市民が「武蔵野市」を意識するのは、役所関係の公的な場面に限られるのではないかと私は推測します。

 こういったことが、安易な広域地名の借用あるいは創作の弊害だと私は思っています。「能登市」「魚沼市」「北四国市」「しこくなか市」等々と、最近の市名案は傾向が片寄ってしまっている感が強く、外野から見ても何となく予想できる、といったものが多いのは少し寂しい気がします。

 「南アルプスに住んでます」なんて言えないでしょうし、「道路標識で『南アルプス5・』となっていたが、まだまだ山は遠いじゃないか」なんて笑えない話が起こらないともいえないでしょう。

 私は、こういった方式の命名はあまりいただけないと思っています。
[5061] 2002年 11月 19日(火)12:55:48ken さん
地名になれる自治体名、なれない自治体名
[5056] 蘭丸 さん

[3842] で私が杉並町の話を持ち出しましたが、
結局、地名=自治体名になり得るか、という点で、広域地名の採用や、方角地名の採用は、危ういんですよね。
逆か、自治体名=地名になり得るか。ですね。

多摩村→多摩市なんてのも、明治以来一切合併もせず、名前も変わってないのに、「多摩に住んでます」とは使えない。
「多摩市」に住んでます。ですよね。
[5213] 2002年 11月 22日(金)02:54:06でるでる さん
飛騨四町村合併協議会の新市名公募結果
岐阜県「飛騨四町村合併協議会」(吉城郡古川町、神岡町、河合村、宮川村)
の新市名候補の公募結果が発表されました(11月21日)。新市名称の決定は25日の予定だそうです。
今月の8日に設置されたばかりの法定協議会ですので、かなりの早業ですよね。

順位名称得票数(総数2,176)得票率
飛騨市(ひだ市・ヒダ市を含む)1,13852,3%
吉城市(よしき市を含む)225(よしき2含む)10,2%
さくら市733,3%

飛騨市については、周辺自治体より「地域の総称である”飛騨”の名称を、特定地域で使うのはいかかなものか」という声が挙がっている様です。最近この落書き帳でも話題になっている”広域地名”の採用例になりますね。

吉城市は、吉城郡より。

さくら市については、古川町などを舞台にしたNHK連続テレビ小説「さくら」にちなんだ名称なのだそうです。
現在放送中の「まんてん」の前の番組ですね。
[5277] 2002年 11月 23日(土)19:41:31蘭丸 さん
「飛騨市」
[5213]でるでる さん、[5223]ヒロオ さん、[5240]いな さん、[5243]りゅうじ さん
 「飛騨市」の得票率が52%とは、いかに「飛騨」という地名が知名度が高く、また好感をもたれているかを示すものですね。

 しかし、これは旧国名飛騨国に由来する広域地名であり、やはり、ひとつの自治体の名前にしてしまうのはいかがかと思われます。「能登市」「魚沼市」などと同様の問題をはらんでいますね。
 また、この「飛騨」は観光などでは、すでに・ブランド地名・化していますから、周辺地域の反発は無理もないでしょう。「ちょっと待って下さい。『飛騨』はおたくだけのものじゃないですよ!」といったところでしょうか。

 私は、個人的には、この地名は「奥飛騨」「飛騨高山」といったように、あくまで広域地名(特定の地名を覆う地名)として使われ、一つの自治体を指す役割はもってほしくないです。飛騨の旅情は、「そのあたり一帯」の情緒からくるものです。大多数の人はそういった漠然としたイメージでこの地名を理解しているはずです。(なんだかとっても観念的というか主観的になってしまって申し訳ありません...)

 そういう性格をもった地名が、市町村合併という政治的動機をともなった事象の影響で、語義の変容を迫られるということは、私はあってほしくないと思っています。もちろん、地名は時を経てさまざまに変化するものですし、人為的につくり出されるものです(でなければ、地名は存在し得ない)。
 しかし、古くからある地名というものは、長い歳月を経て先人が思案し、改良し、多くの人々の合意を得ながら継承されてきたものと私は理解しています。そういう地名の「文化遺産的性格」をもっと尊重しましょうよ。というのが私の意見です。
[5313] 2002年 11月 24日(日)08:07:30蘭丸 さん
「阿賀野市」
[5302]元新潟県民 さん
[4897]で、でるでるさんも報告されていましたね。

 「阿賀野市」。私は妥当な選択だったと思っています。決選投票で平仮名にしなかった協議会委員の見識を私は評価したいです。「阿賀野」という地名(もちろん、現状では広域を指します)にはこれといった明確な定義はなく、観光関係では、単に「阿賀野川上流域」といった意味合いで使われることが多いようです(下流にいくと新潟平野になります)。
 この地名は郡名でもないですし、もちろん旧国名でもありません。ほぼ北蒲原郡南部がこの「阿賀野」に相当し、広域地名の転用とはいえ、大きすぎず分相応であると言えます。東蒲原郡もこの「阿賀野」に含まれるとも考えられますが、東蒲原では、これよりむしろ「奥阿賀」のほうが多用されているようです。この点「能登市」「魚沼市」「飛騨市」とは事情が多少異なっています。
 ただ、当初の10案の中にあった「阿賀北」は、北蒲原郡以北の新発田市や村上市、岩船郡までを含んだ新潟県下越北部の広域を意味する場合がありますので、少々ミスマッチの感があります。

 この地域は、[4931]で雑魚 さんがおっしゃっているように、まさに「山紫水明」を地で行く趣です。「阿賀野川ライン下り」なる観光コースがあり、四季折々の渓谷美を堪能できます(船頭さんの味わいある方言での案内も聞けます)。また、新市には白鳥飛来地で有名な瓢湖(水原町)もあります。ここには、毎年約5,000羽もの白鳥がシベリアから渡ってきます(註・鴨やほかの鳥も同じくらい多いです)。

 [4927]Firo さんのおっしゃるように、たしかに、阿賀野川はかつては公害の川でした。しかし、こういった観光資源のお蔭か、それはもはや過去のものとなりました。また、この公害病は新潟水俣病と通称されることが多いせいもあり、阿賀野川は今では過去のイメージを払拭しているようです。

 それにしても、こういった地域までが「市」になってしまうなんて、ちょっと前まではあまり考えられなかったことです。「平成の大合併」の威力ですね。

 阿賀野をちょっとだけ知っている私の「阿賀野市」評でした。
[5315] 2002年 11月 24日(日)08:50:38蘭丸 さん
「飛騨吉城市」いいですね。
[5279]YSK さん

 「飛騨吉城市」とは名案だと私も思います。なにせ「飛騨」とは、この吉城郡のほか大野郡、益田郡にわたる広大な地域です。「奥飛騨」こそ独自のカテゴリーを形成している感がありますが、とにかく「飛騨」は広いのは確かです。
 それに、飛騨の中心地は高山市であるという認識が広く浸透していると思われますから、単に「飛騨」ではなく、そのうちのどこなのかを表わすようにすれば、周辺地域も納得するでしょう。

 これに対抗して「飛騨高山市」も誕生しかねませんが、「方位+広域地名」のパターンよりはオリジナリティーが感じられ、悪くはないと思います。「北飛騨市」「南飛騨市」などより「飛騨吉城市」「飛騨高山市」のほうが、受ける印象にずいぶん違いがあります。

 とはいっても、「吉城市」「高山市」でも充分いい名前だと思いますが。
[5353] 2002年 11月 24日(日)22:44:43かつ さん
飛騨市にクレーム
飛騨市のネーミングについて書き込みいろいろなされているようですが,
高山市議会が「よく考慮を」と申し入れをしているみたいですね。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/towns_union/

広域地名や旧国名の市名は全国にありますが,当時はこのような
他の自治体からの反対はあったんでしょうか?ちょっと興味ありますね!
[5360] 2002年 11月 25日(月)00:15:34だいてん さん
市への自力昇格
>[5355]ヒロオさん
>もっと言ってしまえば、青森市、新潟市など県名と同名の市は一種の広域地名だと私は思うのですが、みなさんはどう考えられますでしょうか?

青森や新潟などは、広域地名にはあたらないと思いますよ。
これは、県という広域の地名を市が流用しているのではありません。
むしろ逆で、青森なら青森、新潟なら新潟という中心地の地名を県名に据えているわけです。
高山市が飛騨の地名を名乗ってほしくないのは、高山市が新「飛騨市」よりも人口が多いからじゃないですかね。
「飛騨地域の中心は我が高山だ!それなのに別の地域が飛騨を名乗るなんて許せん」
くらいが本音な気がします。

それから重箱レスですが
>「潮来市」「富里市」「豊見城市」など自力昇格した市もあります。

潮来市は自力昇格ではありません。
潮来町と牛堀町の合併によって3万人を超え、合併特例法のおかげで市に昇格しました。
私も市の自力昇格には大賛成です。
それだけ明確な市街地が形成されてるということでしょうからね。
次の国勢調査で市に昇格できそうなのは、岩出町が一番有力でしょうか。

ところで。
最近毎日ここを覗くものの、書き込みのペースの速さについていけず、久々の書き込みになってしまいました。
「あ、これについてはレスしよう」と思っても、誰かがすでに言いたいこと書いてるんですよねー。
あまり知らないことについてレスを入れたところで、ここに来られてるみなさんに読まれてしまうと、自分の浅学さがバレてしまいますからね。
みなさんに負けないように頑張らねば。
[5897] 2002年 12月 4日(水)22:08:51いな さん
常磐は超広域名でした・・・
[5845] Issie さん
>これは「常磐市」というより,「常磐炭田」に由来するのではないのかな。
その時期(1962)だったらすでに石炭産業は先が見えていて、いまでいうバックアップとしての意味での
跡地活用のための指定でしょうかねえ。

新産業都市・常磐地区(当時の構成)
 平市、常磐市、磐城市、内郷市、勿来市、郡山市、須賀川市、
 石城郡 遠野町・四倉町・小川町・田人村・好間村・川前村・三和村、
 双葉郡 久ノ浜町・大久村
 安積郡 安積町・富久山町・日和田町・熱海町・三穂田村・逢瀬村・片平村・喜久田村・湖南村、
 安達郡 本宮町・大玉村・白沢村、
 岩瀬郡 鏡石町
 田村郡 三春町・田村町・小野町・滝根町・大越町・常葉町・船引町・西田村・中田村・都路村、
 石川郡 石川町・浅川町・玉川村・大東村・平田村
 東白川郡 古殿町
となっていましたから、常磐炭田あるいはそれ以上の範囲なのでしょうか?

狭いと言ったのは間違いでありました。今となっては広く感じないという主旨での発言でありました。
いわき市の1/5構成の常磐市と受け取ったからなんですね。
常磐とは、常陸と磐城の合成の広大な地域のことだったのに・・・大きな勘違いをしておりました。
訂正します。

なお、この新産業都市と工業整備特別地域の財政上の特別措置は、昨年3月末で法案廃止になっています。
[6451] 2002年 12月 14日(土)14:31:42【1】ken さん
宇摩合併
[6444] でるでる さん
>北四国市、瀬戸内市は残念でしたね < YSKさん kenさん

でるでるさん、いつも素早い情報提供ありがとうございます。
「愛東」が落ちたのも、ちょっと意外でしたね。
「瀬戸内市」は、これになればいいな、と思っていたけわけではなく、飛騨市、天草市、などの例にもあるように、早い物勝ちで、狙ってくるんではないか、と思ってたわけです。

でも、「東えひめ」は「東かがわ市」誕生直後でもあり、さすがにいくらなんでも無いと思うんですが。

広域地名の先取りという意味では、候補になかった話をしても仕方ありませんが、例えば「四国市」というようなのも、つけちゃおうと思えば、可能なわけですよね。
さいたま市の公募候補の中にも「関東市」は結構上位に入ってましたが。
「日本市」をどこかがつけても、一応文句は言えないんでしょうね。

今回の宇摩の場合は、愛媛県の東端なので、相応しくありませんが、「愛媛市」というネーミングも、特定の郡や地域に縛られず、由来も良いので、狙い目ですね。

順当に行けば「宇摩市」になって欲しいところですが、「法皇市」「四国中央市」も話題性という意味では面白いかも。

「対馬市」「山県市」「郡上市」「安土市」のように、誰もが納得、という順当な名前がついちゃうと、ここの話題の盛り上がりとしては「魅力」に欠けますからねえ。
ヘンな名前が付いた方が、当掲示板のご発展には寄与しますよねえ。(住民無視無責任発言)
[6452] 2002年 12月 14日(土)14:41:53【1】ken さん
自己レス
考えて見ると、既存の自治体名とバッティングせず、県内の他の地域に気兼ねなく「県名」=「市名」を付けられるのは、「沖縄市」の先例はあるものの、「愛媛市」くらいしか、ないのでは?
「北茨城市」も当初「茨城市」にしようとして、東・西茨城郡の地域からクレーム付いて、「北」を付けたのではなかったでしたっけ?

さいたま市は、行田市からクレーム付いたけれど、強行突破しましたが。

あと、「北海道市」「北海市」はあるか。。。
[8863] 2003年 2月 7日(金)15:05:24【1】蘭丸 さん
広域地名乱用への憂慮
[8856]地域研究家 さん
太古の昔から「淡路町」だったのならともかく、昭和の大合併で「淡路町」になって、たかだか45年でしょう。
 お説ごもっともです。
 昭和の大合併の際には、市町村名に国名や郡名などの広域地名を借用する例があちらこちらに出現しました。その昭和の大合併時の広域地名の借用が、地名の歴史や伝統と履き違えられてしまうことは、本末転倒と言わざるを得ません。古くから伝わる地名は地域の文化遺産でありますから、その由緒や伝統、語義を尊重していくことが大切だと思います。
 しかし、広域地名を借用しようとする自治体の区域が、当該広域地名の指す範囲の全部または大部分を占め、近隣の自治体から大きな抵抗感もなく受け入れられる限りにおいては、広域地名の自治体名化も妨げられるものではなく、そういう場合はむしろ広域地名を使用するほうが適当ともいえます。要は、地名の適切な使用をしていくべきなのです。

 この「淡路」の例では、淡路町の「『淡路』はうちのもの」という誤解が根底にありますね(洲本市側が「あわじ市」を使おうとしたことも相当な問題がありますが)。本来、「淡路」は国名であり、島の名前であって、一自治体が称すべき地名ではありません。関係者は、なぜこんな簡単なことを理解できない(あるいは気付かない?)のでしょうか。

 私は、個人的に「京丹後市」の市名選定の際にも同様の思惑が働いていたと考えています。すなわち、市名に「丹後」を使うとして、なぜすんなり「丹後市」にならなかったという理由に、すでに存在する「丹後町」と同一の地名の使用を避けようとした配慮が含まれていると考えられるのです。この地域が「丹後」を独占してしまうことは、そもそもにおいてふさわしくはないのですが、このような配慮が「京丹後市」を産んだ面は、小さくないと思います。

 全国的に、「さぬき市」「飛騨市」「魚沼市」と、由緒ある広域地名が市町村合併の荒波にさらされ、その本来の姿での存立が危ぶまれていることは、看過し難い風潮です。これらの由来となった地名は、紛れもなく広域地名(国名、旧郡名)であって、それは地域の共有財産です。私は、特に「飛騨市」「魚沼市」については、なんとかもう一度再考できないものかと思っています。これらの地名には、ブランドという付加価値がともなっていますので、そのブランドの定義に混乱が生じることが懸念されます。地域経済にとっては大きな問題であることは否定できません。

 最近の新自治体名の選定では安易な広域地名の借用が数多く、各地の合併協議会の動向を見ると、今後も全国的に同様の傾向はつづくものと思われます。新自治体名の選定には、決して「早い者勝ち」などという気を起こさず、慎重に適切に選考しようとする姿勢が強く望まれます。
[8865] 2003年 2月 7日(金)15:24:44【1】実那川蒼[あんどれ] さん
Re: 広域地名乱用への憂慮
[8863](蘭丸さん)
私は広域地名の使用自体には反対しません。でも、広域地名「のみ」をその一部分でしかない自治体の名前として使用するのには反対です。広域地名を使う場合には、その一部であることを示す接頭語や接尾語をつけるべきだと思うのです。

たとえば、京丹後市の例では旧丹後国の北のほうに位置するから「北丹後市」。淡路島中央部の洲本市周辺の場合なら「中淡路市」。淡路島北部の淡路町周辺の場合なら「北淡路市」としてほしいと思うのです。

かつて西東京市が批判の対象になったのは、西東京市は「東京」を23区と考えた場合は23区の外にあるために、外部からの地名の借用であり地名の僭称である、あるいは「東京」を東京都全体と考えた場合は東京都の西部ではなく、むしろ中央部に位置しており、位置関係を正確に表していないといったことがあったと考えられます。同様の例では東広島市があります(東大阪市は「大阪」を大阪府と見た場合、東部に位置するので問題はありません)。

京丹後市の話に戻りますが、この市の名前は「京(京都)」+「丹後」という2重の広域地名から成り立っているばかりか、京都府自体が京都市(平安京)の地名を借用した広域地名ですので、さらに問題は深刻です。前述の通り、この地域の新市名は「北丹後市」が適当であったと考えます。
[8866] 2003年 2月 7日(金)16:12:50【1】ken さん
Re: 広域地名乱用への憂慮
[8865] あんどれ さん
[8863] 蘭丸さん

広域地名の濫用は、確かに問題ですね。

宇摩郡の新市名候補の「四国中央市」とか、たしかに中央はついていますが。ビミョー。
例えば、宇摩郡、新市が「四国市」にしたい、八代郡新市が「九州市」にしたい、とか言い出すことは、「九州にあるんだから九州市で何が悪い」と開き直ることはできなくもない。
上北郡は偶々既存町村名禁止だったようなので、偶々「東北市」は出てきませんでしたが、「みちのく市」も広域地名論から言えば、ビミョーですよね。
「東海市」は既にありますから、その伝でいけば、「北陸市」や「近畿市」の登場も良識以外の歯止めはない。
「日本市」が登場しないか、についても、良識問題ですね。
広域も「亜細亜市」とか「世界市」、「地球市」、「銀河市」、「宇宙市」になってくると、もう、瑞祥地名に近い感じで、ご勝手にという感じですが。
「東京市」もバッティングはしないわけですから、名乗れますね。
[8870] 2003年 2月 7日(金)16:44:42実那川蒼[あんどれ] さん
広域地名を使用している大学
[8866](kenさん)
考えてみれば、大学の名前は昔から広域地名が氾濫していますね。国公立、私立を問わず。名門校も数多くあり、旧帝大といえども例外ではありません。

kenさんの挙げた広域地名でも「四国大学」「九州大学」「東北大学」「東海大学」「北陸大学」「近畿大学」「日本大学」「亜細亜大学」「東京大学」が存在します。「世界大学」は存在しませんが、「国際大学」は大学院大学として存在します。

むしろ「早稲田大学」や「駒澤大学」のような小地名のほうが少数派ですね。
[8871] 2003年 2月 7日(金)16:49:11ごろごろ さん
合併 広域地名
[8842]雑魚さん
[8853]NSKさん
つくば市は、土浦市とともに首都圏の業務核都市構想に入っていますが、現状を見ると、求心力を持つのは難しそうです。

つくば市に関して大きな勘違いしていました。つくば市内は整然としているのですね。元々は関東平野にある普通の町が合併してできた街なので整然とするのも無理は無いと思いました。

確かにつくば市役所は谷田部地区(旧谷田部町役場)がありますが、かなり閑散としています。

よく市町村合併のQ&Aの疑問点などで合併をすると中心部だけ栄えて、周りが取り残されてしまうということが良く質問されていますが、このつくば市はそうですね。この他にも面積が広すぎる市は中心部から取り残されてしまうことがあるのかもしれません。

[8863]蘭丸さん
最近の新自治体名の選定では安易な広域地名の借用が数多く、各地の合併協議会の動向を見ると、今後も全国的に同様の傾向はつづくものと思われます。新自治体名の選定には、決して「早い者勝ち」などという気を起こさず、慎重に適切に選考しようとする姿勢が強く望まれます。

最近このような傾向が多いように思いますね。このような広域地名が出てしまうのも仕方ないことかもしれません。複数の町村同士だと編入合併にしては無理があるし、新設合併で新しい市名を決めるのにも困難な状況かもしれません。だからといって広域地名が増えるのも長年の歴史がある地名を消滅させてしまうことにも残念に思います。だから合併するときは、長年親しんできた地名が消滅する可能性がありますし、合併後もその新しい地名で本当に良いかを慎重に考えるべきだと思います。
[8899] 2003年 2月 8日(土)08:00:57蘭丸 さん
これで広域地名を名乗れるの?
 最近の市町村合併で、広域地名を自治体名に使用したり、使用しようとする(構想する)ケースにおいて、合併によってできる新自治体の区域が、借用しようとする広域地名の中でどれくらいの範囲を占めるのか、地図上で大まかに見ると次のようになります。

さぬき市讃岐国の約10分の1
飛騨市飛騨国の約3分の1
魚沼市旧魚沼郡の約3分の1
「あわじ市」淡路国の約2分の1
「淡路市」淡路国の約2分の1弱
「能登市」能登国の約5分の1
「」は、正式な決定を受けていない市名候補。

 どれも、使用する広域地名の大部分を占めるまでにいたらないのが実情です。さぬき市にいたっては、本来の「讃岐」の範囲のほんの10分の1程度でしかないのに、ひらがな化したとはいえ、堂々と「さぬき」を名乗っています。「能登市」も区域的には相当無理があるような気がします。
 これらの新市名(案)は、中高生が使用する地図帳の上では、単に「さぬき」「飛騨」「魚沼」と表記されることになりますから、教育の場で「『讃岐』とは『さぬき市』のこと」「『飛騨』とは『飛騨市』のこと」「『魚沼』とは『魚沼市』のこと」という、不適切な地理の知識が知らず知らずのうちに浸透していくことが懸念されます。このような誤解を生じさせないように現場の教員が指導できるかといえば、ほとんど不可能と思われます。受験に必要のない知識についてあれこれ解説している暇など、現実の教育現場にはないでしょうから。

 自治体にとって不釣り合いな広域地名の借用・流用は、地名文化を保存する観点から、本当にこれ以上増えて欲しくないと思います。
[8923] 2003年 2月 8日(土)13:10:08まがみ さん
Re: これで広域地名を名乗れるの?
[8899]蘭丸 さん
広域地名の弊害ですが、現状でも「加賀市」「美濃市」「伊勢市」「長門市」「伊予市」などは、その指し示す旧国名に占める面積は著しく狭く、「飛騨市」「魚沼市」などは まだ ましなのかもしれません(決して「飛騨市」「魚沼市」擁護というわけではありません)。「加賀市」なんて加賀国の西のはずれですし、「伊勢市」も伊勢国の何十分の一になるのやら…(もっとも伊勢神宮の知名度は高いですが)
個人的には、旧国名や広域地方名を市名に使ってほしくないと思います。合併市町村間での無用な軋轢を回避する手段として、新市町村名に安易に旧国名を使用する風潮は好ましくないものです。
[8938] 2003年 2月 8日(土)19:37:19BANDALGOM[地域研究家] さん
広域地名、地磁気観測所移転
[8863][8899]蘭丸さん
すなわち、市名に「丹後」を使うとして、なぜすんなり「丹後市」にならなかったという理由に、すでに存在する「丹後町」と同一の地名の使用を避けようとした配慮が含まれていると考えられるのです。
これは私が[7396][8481]で指摘したように、「新上五島町」にも言えることです。
上五島も広域地名であるところが、昭和の大合併で誕生した「上五島町」に配慮して、公募の際に既存町名使用を禁じましたが、「上五島」=「上五島町」ではなく、5町の共有アイデンティティであったはずです。

先述の通り、私は東濃西部3市1町の新市名には「土岐市」、氷上郡6町の新市名は「氷上市」、養父郡4町は「養父市」、北松浦1市5町は「松浦市」と書きましたし、問題の淡路でも「淡路市」と書いています。
これからも、昭和の大合併で広域地名を名乗った市町村を含んだ合併の場合は、既存市町村名使用が禁止されていない限り、広域地名を書いていくつもりです。

飛騨市 飛騨国の約3分の1
魚沼市 旧魚沼郡の約3分の1
「魚沼市」のケースでは、私も「北魚沼市」と「魚沼市」の2つを書いていますから、何と申し上げたらよいことか・・・。
ここは既存町村名使用を禁じていましたから、苦心の末、無難な線でということで、「北魚沼市」と「魚沼市」を書きました。
最初、八海山が北魚沼郡にあると思っていたので、「八海市」を考えたのですが、八海山は南魚沼郡。
次に「魚野市」を考えましたが、北魚沼郡では魚野川は小出町と堀之内町にしか流れていないし、「魚野市」は南魚沼郡3町の新市名でもよい、と考えたのです。

「飛騨市」は一般公募ではなかったですが、「飛騨吉城市」などでもよかったですね。


[8900]NSKさん
しかし、ご存知のとおり茨城県南地域は、八郷町にある地磁気観測所の影響で、直流電気が流せません。常磐線は交流化を余儀なくされ、関東鉄道に至っては未だに非電化です。
つくば市内において軌道系交通の発達が遅れているのは、地磁気観測所のせいかもしれません。
常磐線取手以北は快速電車の土浦延長運動が以前からあって、E501系(だったかな?)による通勤快速の新設につながりましたが、関東鉄道の電化運動というのは聞いたことがないですね。
でも大都市近郊路線なのに非電化。
地磁気観測所を直流電化路線のない所・・・北海道の札幌・函館近郊以外か、岩手、秋田、山形くらいしかありませんが・・・に移転して、常磐線の直流化と関東鉄道の電化を図ったらどうかと思いましたが、ことはそう簡単にはいかなさそうですね。
[8947] 2003年 2月 9日(日)00:20:58焼き味噌 さん
「飛騨市」広域地名の弁明
こんばんわ。
以前「飛騨守」というハンドルで何度か登場した者です。年末年始の忙しさやその後のドタバタでご無沙汰しておりました。再登場に際し思う所あって名を「焼き味噌」に変えさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。
さて、再登場したばかりでこんな話題で恐縮ですが、近頃「飛騨市」をはじめとした広域地名を自治体名に使用するの件についてご批判が多いようですので、いささか弁明をさせて頂きたいと存じます。ちなみに私はお察しの通り飛騨市になる予定の古川町の産で、現在東京に住んでおりますのでそのおつもりでお読み頂ければ幸いです。
他地域の事情は良く存じませんが、飛騨の合併問題はありがちな「編入」or「新設」で最初からモメておりました。この地域は広大な面積の殆どが山林で覆われ、谷あいの狭い地域に町や村が点々としている事はご理解頂いていると思います。そんな訳で隣町であっても峠を隔てていたりして、文化や習俗も微妙な違いを見せております。高山市、大野郡及び吉城郡の合併の議が持ち上がった時、私は全く馬鹿げていると感じました。白川村職員が任意合併協議会の職員に発令されて、80km離れた高山市の事務局に通えず、単身赴任したという笑えない話があります。都市部のように市街地が連続している場合ならいざ知らず、このような広域合併は地域のコミュニティを危うくするものだと感じました。どうしても合併するなら「新設合併」が望ましいと思っておりましたが、高山市はこれを頑なに拒否し任意協議会が分裂したのはご案内の通りです。このように書くと「周辺の弱小町村が中心市に対等合併を強要している」とご批判を受けそうですが、1市15町村という多数が合併する時、中心市が吸収するという形も、如何にも不自然ではないかと私などは考える訳です。そして結果として飛騨は益田郡を含む3市と白川村という枠組みになりましたが、これにより「高山的なもの」への均質化が防がれ、互いに磨き合って行く良い環境が生まれたと思っています。
そして肝心の市名問題ですが、これには高山と古川、神岡の微妙な対抗意識といったものが原因の一つとしてあると思います。対抗意識というと視野の狭いように聞こえますが、私は互いに相手に負けない良い街を作ろうといった肯定的な考え方でおります。今回4町村が高山市と袂を分かった以上何が何でも皆が良かったと思える新市を立ち上げたい、そこで飛騨という大きな名前を掲げて、その名に恥じぬよう取り組んで行こうといった意味だと捉えています。残念ながら吉城郡のうち国府、上宝の両町村が高山市への編入を選択し、「吉城」の名も使いづらくなったものと思います(国府が抜けて吉城の地名の元になった「荒城郷」が無くなった訳ですから)。4町村地域を指す適当な名が無かった以上、いっそ「飛騨」でと考えた気持ちも判らぬでもありません。9月の古川町長選挙を合併見直しの立場で戦って敗退した候補が、市名決定後に「飛騨市でいいじゃないですか、飛騨を愛する人がたくさん住んでいるから飛騨市なんでしょう」と語った言葉が忘れられません。
他の地域でも似たり寄ったりの事情があるのでしょう、地名はその土地に住んでいる人たちのもので、そのあたりの微妙な事情をご存じない方に「~すべきでない」と全否定されますと、やはり少し悲しくなるものです。決して皆さんに議論を吹きかけようとか、批判をする意図は毛頭ありませんが、地元の者の気持ちも、お察し頂ければと思い書き込みしました。
[8951] 2003年 2月 9日(日)00:55:57ken さん
re:広域地名論
[8941] 般若堂そんぴん さん
[8938]で地域研究家さんは広域地名の使用に対して好意的な意見を
[8938]の地域研究家さんのスタンスは、広域地名容認ではないと思いますよ。

「土岐市」は是とするけれども、「東濃市」は地域研究家さんにとっては、絶対「否」だと思うんですよ。
「東濃」って言葉、「西濃」もそうですが、結構、定着している地域呼称なんですよね。
中央線(中央道)沿線は、名古屋から出かける際にも、他の岐阜県の地区とは、違った方面という感じが強い。
「東濃」は恵那郡も含んだ地域を指していて、「土岐」は旧「土岐郡」のことであり、現「土岐市」だけのものではない、という論理は、「広域地名使用に好意的」というのとは、ちょっとニュアンス違うと思います。
あくまでも、区域と名称の対応が理にかなっているかどうか、という点にこだわりを持たれているのであって、むしろ名称「土岐」を「土岐市」が独占しているかのような状態や、「淡路」を淡路町が独占しているような状況を否定されているのであって、その意味では逆に「広域地名僭称否定論」ではないですかね。

地域研究家 さんは
広域地名を書いていくつもりです
と書かれていますが、ここで地域研究家さんがおっしゃっている「広域地名」とは、本来広域地名だった名称が、現在、その中の一部の市町村名称として使用されている地名であったとしても、元々「広域地名」であった名称で、合併新区域の呼称として相応しい場合は、現在使用している市町村に、気兼ねをする必要はなく、使用すべきだ。というご主旨だと思います。
あくまでも、合併新区域との区域的一致(上手い表現じゃないな)を主眼とされているのだと思います。

最近、最も遺憾な「広域地名僭称」の例として真っ先に挙げねばならないのは「さいたま市」でしょう。
旧埼玉郡の範囲にない市町村が「さいたま」を名乗るのは、漢字であろうと、ひらがなであろうと、やはりどう考えてもおかしいんですよね。

[8923] まがみさん
旧国名では、「備前市」、「摂津市」、「出雲市」、「筑後市」、「豊前市」、「日向市」、「さぬき市」もありますよね。
まだ抜けてるかな?
市だけの話になってますが、例えば長野県の上水内郡の「信濃町」も、黒姫町、野尻町など、他にもっといくらでも素敵な名前が付けられそうなのに、信濃町は芸がないですね。東京人には千駄ヶ谷の次かと思われてしまう。

旧国名ではないけれど「伊那市」なんてのも伊那谷は広いですからねえ。
例えば「加賀市」は、「大聖寺市」の方が、結局のところ、全国への地名の浸透普及、名前を知られて行く、という観点からは、絶対良かったと結果論的には思います。

「メジャーになりたい」狙いがあだとなり、「没個性」=「埋没」地名となっているところが多いですね。

[CM懐古 番外割り込み/吉野家]
雑魚さん、ご予定されていたら、大変、僭越な振る舞い。お許しください。
「ここは吉野家、味の吉野家、牛丼一筋、はちじゅーーねーーん」
「ヤッタネ!パパ。明日はホームランだ!」

これを、最近の世代の子に聞かせると、凄く驚きますね。
対象自体は「懐かしモノ」ではなく、吉野家そのものは現在進行形で良く知っているので。
特に、酒席などで、だれかが「ここは吉野家を」歌い始めると、ある世代の全員が「ヤッタネ!パパ。明日はホームランだ!」のセリフまで、一気に全員が唱和できるので、あっけに取られるようです。
1899年創業。1999年にもう百年ですから、今年で103年ですか?
「はちじゅーーねーーん」が如何に昔のことか。
「八十年も牛丼やってるのかあ」と、気の遠くなるような数字に思えた80年、その歴史の4分の一以上が既に経過。
TDLも開業20年。TDLのない生活人生よりも、TDLのある生活人生が長くなる。
信じられません。歳は取りたくないものです。
[8954] 2003年 2月 9日(日)01:27:31【1】般若堂そんぴん さん
Re:re:広域地名論
[8951]kenさん
ここで地域研究家さんがおっしゃっている「広域地名」とは、本来広域地名だった名称が、現在、その中の一部の市町村名称として使用されている地名であったとしても、元々「広域地名」であった名称で、合併新区域の呼称として相応しい場合は、現在使用している市町村に、気兼ねをする必要はなく、使用すべきだ。というご主旨だと思います。
私も,なにも地域研究家さんが無定見に広域地名を採用することを望んでいらっしゃると考えたわけではありません.広域地名の使用を一概に否定しようとする立場とは大いに異なる,という点に落書き帳ではあまり見受けられない姿勢を感じたのでした.

[8947]における焼き味噌さんの御意見にも通底するものを地域研究家さんもお持ちではないかと思うのですが.

合併によって生まれる新自治体の名称が適切であるか否かは,それが広域地名であるかどうかで一義的に決まるものではない,ということ,広域地名というキーワードに拘泥せずその是非を考えていこうという基本的な姿勢が地域研究家さんの文に感じられたために[8941]の書き込みを行いました.
このような感想が地域研究家さんのお考えに反するものであれば,どうかその旨指摘して下さいますよう,地域研究家さんにお願いいたします.
もとより,限られた書き込みからの判断ですので,誤解が全くないと主張するつもりはありませんので.

付け加えますと,[8938]地域研究家さんは
ここは既存町村名使用を禁じていましたから、苦心の末、無難な線でということで、「北魚沼市」と「魚沼市」を書きました。
と書いていらっしゃいます.魚沼地方全域ではありませんから,[8951]kenさんがおっしゃる
合併新区域との区域的一致
には該当しません.地域研究家さんはそうした地名を一概に排除したりせず,その是非を真面目に考えてこられた,そのように感じたからこその[8941]の書き込みであったことを御理解いただければ有り難いのですが.
繰り返しますが,私が誤解しているのであれば御指摘いただければ幸いです.
[8967] 2003年 2月 9日(日)10:42:01Issie さん
広域地名か,ピンポイント地名か
[8951]ken さん

私は,基本的には「広域地名」に基づく自治体名は否定しません。
これは今回の大合併に限らず,「昭和の大合併」や「明治の大合併」,あるいはこのような制度になるずっと以前から繰り返しあったことだと思います。
逆にピンポイントな地名がどんどんと拡大されて広域地名となったことも(その最たる例が「ヤマト(大和)」。これは本来,奈良盆地南東隅の「シキ(磯城)地方」,現在の桜井市付近の初瀬川扇状地周辺の地名だったと考えられています。ここがヤマト王権の発祥の地であり,その呼称が順次拡大されていった,ということのようです)。

確かに「東かがわ市」には正直,もう少し工夫したらいいんじゃないの,と思うこともないわけではないし,安易に既存の広域地名を,しかも“ひらがな表記”にして採用してしまうのもどうかとは思いますが,それでもそのような呼称を採用するに至るにはそれなりの事情があるのだろうと,一応の好意的な解釈をしたいと思います。
基本的には地元の意思を尊重したい。もっとも,地域住民の「総意」で決定するのは住民投票にかけでもしない限り不可能でしょう。少し以前の「さいたま市」の区名騒動のように,地域住民の考え方もさまざまですから,「総意」を形成することさえ困難かもしれない。
それでも,その最終判断はその地域住民に任されるべきだろう,と思うのです。

(そうそう,私は「さいたま市」という自治体名は“ひらがな表記”も含めて容認します。逆に言えば,「さいたま(埼玉)」というのは今や旧埼玉郡域の,まして地名発祥の地の行田の独占物ではないからです。ひらがな表記の「さいたま」は,そのような「旧埼玉」の呪縛を断ち切る効果があるのかもしれません。意識されているかどうかは,わかりませんが。)

旧国名ではないけれど「伊那市」なんてのも伊那谷は広いですからねえ。

実は,これは「広域地名」ではないのです。
この町の核となった中心集落が元々「伊那町」という名前でした。
ここが「伊那」の地名の発祥の地かどうかはわかりません。少なくとも,在郷の市場町としての「伊那町」が成立するのは近世に入る前後のことでしょう。
たとえ発祥の地あったとしても,この集落自体は古代にさかのぼるわけではなく,ある一定の広がりを持つ「伊那」という地域の中に成立した商業集落が「伊那町」と呼ばれるようになったのだとすれば,これは昨今の事例とさほど変わらないのかもしれません。

上水内郡の「信濃町」の場合,これは1955年に「柏原村」と「富士里村」が合体したときに「信濃村」としたことに始まります。これとは別に「信濃尻村」というのがあって,これは1889年の「明治の大合併」の際に野尻村を初めとする野尻湖周辺の村が合体してできたものです。
この「信濃村」と「信濃尻村」,それに「古間村」が1956年に合体して「信濃町」となります。
合体の過程で,「柏原」なり「野尻」なりを名乗るのは不適当と判断されることがあったのかもしれません。
私には自治体名よりも,国鉄が駅名を「柏原」から「黒姫」に改称してしまったことのほうが腑に落ちません。

むしろ勿体ないと思ったのは,下伊那郡の「南信濃村」の方です。1960年に「遠山村」と「木沢村」とが合体して発足したのですが,これに残存する「上村」を加えた地域の呼称が「遠山郷」なんですよね。こちらの方を大事にした方がよかった気がする。
もっとも「遠山郷」は,北信“奥信濃”の「秋山郷」(下水内郡栄村)とともに“山国信州”でも「とんでもない山奥」の代名詞ですから,その点で敬遠されたのかもしれません。

なお,「黒姫村」は存在しました。長野県ではなく,新潟県に。
しかも頸城地域ではなく,中越の刈羽郡に。
実はこれは妙高・黒姫山塊のそれではなく,柏崎の南東方,米山とならぶ刈羽地方の名山「黒姫山」にちなみ,この山の麓の3村が1956年に合体して発足しました。1957年に北部の一部が,68年には残った地域全部が柏崎市に編入されて消滅しました。

「丹波」という地名があります。
“旧国”では「丹後」に属する京都府中郡峰山町の旧村名です。
実はここが「丹波国」の地名の発祥地なのです。ここのピンポイントな地名が順次拡大されて「丹波国」なる地域呼称が成立しました。その後の「丹波」は分割され,都(平城京)からより遠いこちら側が「丹後国」となってしまいました。
…という経緯を踏まえれば,このあたりの町村合併で成立する新自治体が「丹波市」を名のる資格は十分にあるのです。
そうしたとき,現在の丹波側はどのような反応をするべきか。
現実には「丹波」が選考対照には上がってきてはいないようですけどね。
[8973] 2003年 2月 9日(日)14:20:47ken さん
re:広域地名か,ピンポイント地名か
[8967] Issie さん
「さいたま(埼玉)」というのは今や旧埼玉郡域の独占物ではないからです

うむ、そう、地域住民の気持ちの問題で、地名の定義範囲なんていうのは、時代とともに変化していくものですからね。
旧地名だろうが、新地名だろうが、所詮、ある判断で、人間が名づけるわけですし。
Issieさんのお考えも、なるほど、と思います。

「なるほど」とは思ったうえで、理屈をこねると。。。。
字で書くと子供の喧嘩のようになって。本意ではないのですが。
例えばの話として、極端なことを言って見ると、、

柏原町,氷上町,青垣町,春日町,山南町,市島町が「兵庫市」を名乗ることには抵抗はないですか?
館林市, 板倉町,明和町,千代田町,大泉町,邑楽町が「群馬市」を
浜田市, 金城町,旭町,弥栄村が「島根市」を
尾鷲市, 熊野市, 紀伊長島町,海山町,御浜町,紀宝町,紀和町,鵜殿村、が「三重市」を
犬山市, 江南市, 岩倉市, 大口町,扶桑町が「愛知市」を名乗ることに抵抗はないでしょうか?
座間市, 大和市, 綾瀬市, 海老名市が合併したとして、神奈川の中央にあるから、「神奈川市」を名乗りますってことには抵抗ないですか?
そんな話はありませんが、仮に小平市と小金井市が合併しようとしたして、東京(都)のちょうど真ん中あたりにあるから「東京市」にしますってな話が、起きたらどう思われますか?

Issieさんへの問いかけというより、皆さんのご感想を伺いたい論点ですね。
上記の例、凄く程度の差があって、「程度問題。一概に決められない。」ということだとは思いますが、じゃあ、その「程度」はどの辺なら許される感じで、どの辺りからは、許せない感じなのか?
[8978] 2003年 2月 9日(日)18:16:17【3】YSK さん
re:広域地名か,ピンポイント地名か ~群馬県の場合~
[8973]kenさん
この話題は、最近さかんに議論されていますね。私も、基本的には、地名(といいますか、この場合は自治体名としたほうが適切でしょう。)を最終的に決定するのは地域住民ということになるとおもわれますので、その結果つくられた自治体名は、個人的な思いは別として、尊重したいとするスタンスですね。

この問題は、2つの論点に分けて考えられますね。
(1)広域地名を、その地域を構成する一部の地域が自治体名として名乗ることにより、その広域地域の別の地域から問題視されること。
 ※「さいたま市」という名前に、「埼玉」の地名発祥の地である行田市からその名称を使用しないよう申し入れがあったことがよい例ですね。

(2)(1)のような問題視も無く、広域地域の一部地域がその広域地名を自治体名として名乗れたとしても、その呼称の示す地域と、その新自治体の地域とが不整合を示し、その地名に対する正しい理解がなされるかどうかが問題視されること。また、kenさんのお言葉を借りれば、広域地名の中で逆に没個性化することはないかという懸念。

考案される新自治体名が、以上の論点から十分に討議された結果がどうか。そういった議論なのではないかと思います。社会構造や経済構造などは、地域によって異なりますので、一概に広域地名の是非を考えるのではなく、それぞれの地域において、慎重に、冷静に、個別事例を検討する必要があるのでしょうね。

そこで、kenさんが挙げていただいた事例のうち、私が言及できるのは、地元の
館林市, 板倉町,明和町,千代田町,大泉町,邑楽町が「群馬市」を名乗りますってことには抵抗ないですか?
この事例でしょうか。

まず、(1)の関連ですが、おそらくこの館林邑楽地域が「群馬市」を名乗ることに対しての群馬県の他地域からの抵抗はあまり大きいものではないと思います。この「群馬」の地名は県央部の「群馬郡」に由来しますが、今では群馬県全体を指す広域地名として熟しているでしょう。この意味でも、館林邑楽地域が「群馬市」を名乗る資格はあります。

また、群馬県の特質として、広域地名として認知されながら、その「群馬」という地名にそれほどのこだわりをもたないというものがあります。
まず、伝統的な地域呼称は、「東毛」「北毛」「西毛」「中毛」。もしくは各郡名あるいはその地域の中心都市名でして、例えば、県内の広域圏の名前を例にすれば、それらは「多野藤岡」とか「利根沼田」などを名乗り、「南群馬」とか「北群馬」などを名乗ることはないんですね。

以上のことを考えると、県下の一部地域が「群馬市」を名乗っても、ゆるやかにそれを容認するのではないでしょうか。そして、「群馬」という呼称は「群馬郡(北群馬郡)」を指す広域地名というよりは、既に群馬県全体を指すものとして熟していますので、(2)の問題もクリアできると思われます。

とはいえ、上記(2)のなかの「広域地名の中での没個性化」に関してはあると感じます。広域圏でも各地域の郡名などを呼称にしている中で、それらを避けてわざわざ「群馬」という名前を自らの自治体名にしようとする発想はおそらく出てこないものと思われます。上記事例地域では、太田市と間違えやすいですが、やはり「群馬市」よりは「邑楽市」、あるいは「館林市」に落ち着くのではないでしょうか(ただ、この地域は大泉町など3町で合併話が進んでいますので、この枠組みでの合併はまず無いといっていいかと思います)。

結論としては、

邑楽館林地域が仮に「群馬市」を名乗ることになったとしても、県内からの抵抗感は少ないと思われるが、各部分地域のアイデンティティが強い群馬において、自治体名として「群馬」を選択する素地はあまり強いものではないと考えられる。

とまとめられると考えています。
ほかの事例は、皆さんはどのように思われますか?
[8980] 2003年 2月 9日(日)18:26:53Issie さん
広域地名と代表性
[8973] ken さん

線引きは難しいでしょうね。
「さいたま市」について,私が「まあ,いいだろう」と思う理由はもう1つ。
「さいたま市」が「県都」であるからです。
埼玉県全体を代表する都市であるから,というのが違和感を感じない最大の要素かな。
そして結局は,旧埼玉郡域を含めてほかの自治体が「埼玉」を名乗ろうとしなかったのに今さら何を,という気もあります。
かつて「埼玉」発祥の地に存在した「埼玉(さきたま)村」が1954年に行田市に編入され消滅したことで“既得権”あるいは“独占権”も消滅してしまった,なんて印象があります。

氷上郡域の新自治体が「兵庫市」を名乗ろうとして,どれだけ兵庫県全体を代表できるか。それに「兵庫」は神戸市が区の名称として強く主張していますから,それに取って代わることは容易ではない。それは「神奈川」も同様でしょう。
「伊那市」の場合,中心の「伊那町」が近世以来「上伊那」を代表する地位にあったことが,すんなりと受け入れられることにつながったのだろうと考えます。

長野県の「信濃町」の場合,この町の一部が明治の大合併以来「信濃尻村」を名乗っていたことの効果は大きいかもしれません。それに,漢字表記は違うけれども下高井郡にも「科野村」が1954年まで存在したことも,「しなの村」をさほど突飛なものに感じさせなかったかも知れません。

とはいえ,実のところ,これらは「後付の理屈」に過ぎません。
結局は「何となく…」ってことになってしまうのでしょうかね。
[8985] 2003年 2月 9日(日)19:11:37YSK さん
群馬補足
[8978]
re:広域地名か,ピンポイント地名か ~群馬県の場合~

自己レスです。
現実問題として、群馬郡群馬町が自治体として存在しますので、このあたりからの抵抗感はあるかもしれませんね。
[8978]は一応一般論として受け取っていただけると幸いです。
失礼しました。
[9017] 2003年 2月 10日(月)13:18:38BANDALGOM[地域研究家] さん
広域地名
[8941][8954]般若堂そんぴんさん
[8951]kenさん
本来広域地名だった名称が、現在、その中の一部の市町村名称として使用されている地名であったとしても、元々「広域地名」であった名称で、合併新区域の呼称として相応しい場合は、現在使用している市町村に、気兼ねをする必要はなく、使用すべきだ。というご主旨だと思います。
あくまでも、合併新区域との区域的一致(上手い表現じゃないな)を主眼とされているのだと思います。
私のスタンスですが、kenさんのこの書き込みと近いです。
ただ、是々非々といったところでしょうか。
「広域地名」が合併新区域の呼称として相応しいにもかかわらず、現在使用している市町村に気兼ねしたがために、渥美郡のように頓挫してしまったり(渥美郡は他にも理由があったようですが)、「新上五島町」のようないびつな名称がついてしまうことには、一貫して否定的に考えています。

「魚沼市」の応募をした時には、郡名と一致する「北魚沼市」に加えて、この際「魚沼コシヒカリ」のネームバリューを前面に押し出してもいいんじゃないか、ということで「魚沼市」も書いたのですが、中魚沼郡市・南魚沼郡への配慮というのは足りなかったですね。
やはり地域の一部分が広域地名を名乗るということは、将来更なる合併をしようとする場合に、渥美郡や上五島のような歴史を繰り返すことにもなりますし。

東濃西部については、やはり恵那郡市を含めた地域名ということがありますから、「魚沼市」「飛騨市」への批判を考慮して、「東濃市」にはしませんでした。


[8951]kenさん
[8967][8980]Issieさん
旧埼玉郡の範囲にない市町村が「さいたま」を名乗るのは、漢字であろうと、ひらがなであろうと、やはりどう考えてもおかしいんですよね。
逆に言えば,「さいたま(埼玉)」というのは今や旧埼玉郡域の,まして地名発祥の地の行田の独占物ではないからです。ひらがな表記の「さいたま」は,そのような「旧埼玉」の呪縛を断ち切る効果があるのかもしれません。意識されているかどうかは,わかりませんが。)
埼玉県全体を代表する都市であるから,というのが違和感を感じない最大の要素かな。
さいたま市は難しい選択でしたね。
実は私も「埼玉市」と書きました。
理由はIssieさんがおっしゃっている事と近いですね。
本来、旧3市が旧埼玉郡域でないというのは知っていましたが、埼玉県を代表する100万都市になろうとしているということ、また浦和と大宮がほぼ同格でライバル関係にあり、どちらも譲らないという雰囲気でしたから、他に適切なものが見当たらなかったということがあります。

「埼玉市」のほかには「与野市」も書きました。
浦和と大宮の主導権争いでなかなか進まなかったことへの皮肉として。
もし「与野市」になっていれば、8万都市から100万都市への大躍進を遂げていたことになりますが(笑)
[9018] 2003年 2月 10日(月)13:30:48般若堂そんぴん さん
Re:広域地名
[9017]地域研究家さん,御自身のスタンスについて概ね理解しました.ありがとうございます.
ただ、是々非々といったところでしょうか。
これがなかなか難しいのですね.どうしても原則論を持ち出したくなりがちです……
[9026] 2003年 2月 10日(月)19:22:06【2】蘭丸 さん
広域地名採用と近隣自治体の住民感情
[9017]地域研究家 さん
「魚沼産コシヒカリ」のネームバリューを全面に押し出してもいいんじゃないか、ということで「魚沼市」も書いたのですが、中魚沼郡市・南魚沼郡への配慮というのは足りなかったですね。
 私も同様の観点から、北魚沼郡が「魚沼市」を名乗ることの妥当性に疑問を感じています。
 「魚沼」は、単に旧郡名(魚沼郡)に由来する広域地名であるだけでなく、最高級米「魚沼産コシヒカリ」の産地という、現代的なブランド価値をともなった地名でもあります。この二重の意味で、自治体名での「魚沼」使用には慎重さが求められると思います。
 現行の行政区画では、次の地域が旧「魚沼郡」に該当します。
小千谷市もと北魚沼郡
十日町市もと中魚沼郡
北魚沼郡川口町、堀之内町、小出町、湯之谷村、広神村、守門村、入広瀬村
南魚沼郡湯沢町、塩沢町、六日町、大和町
中魚沼郡川西町、津南町、中里村
 この広域にわたる地域をもって人々は「魚沼」と称し、そして、この地域の清冽な水と夏季における昼夜の寒暖差という気候条件が生み出した「魚沼産コシヒカリ」が、最高級米として好評を博しているのです。北魚沼郡だけが「魚沼」というわけではなく、また「魚沼産コシヒカリ」の産地というわけでもありません。南魚沼郡、中魚沼郡、小千谷市、十日町市も「魚沼」であり、かつ、「魚沼産コシヒカリ」の産地です。
 このようなことから、「魚沼市」は、少なくとも今の状況ではいずれの自治体も称すべき名称ではないと思われます。

 「飛騨市」も同様の問題を抱えていることから、適切さを欠くものと私は思います。
 「飛騨」は、古き良き日本の田舎情緒を現代に伝える観光地として高い人気を保ちつづけています。そして、一般的には飛騨高山、白川郷、奥飛騨温泉郷、下呂温泉などを総じて「飛騨」と認識されています。そして、この「飛騨」も観光地として一定の“ブランド力”を持っています。
 現行の行政区画では、次の地域が「飛騨国」に該当します。
高山市もと大野郡
益田郡萩原町、小坂町、下呂町、馬瀬村 (金山町は「美濃国」)
大野郡丹生川村、清見村、荘川村、白川村、宮村、久々野町、朝日村、高根村
吉城郡古川町、国府町、河合村、宮川村、神岡町、上宝村
 歴史的に見て、吉城郡のみが「飛騨」であったわけではありません。たしかに、飛騨(斐陀)国府が、かつてこの地域に存在しましたが、それは遠くいにしえの話です。今、「飛騨」の中心地はどこかといえば、多くの人々は高山市と考えていると思われます。
 高山市も、益田郡も、大野郡も「飛騨」であって、この地名は吉城郡の占有物ではないはずです。本来、「魚沼」同様、現状ではいずれの自治体も「飛騨」を名乗ることの妥当性を持ち合わせてはいません。

 広域地名を自治体名に借用・流用する場合は、当該自治体の住民の意思もさることながら、同じ広域地名の範囲に存する近隣自治体の住民感情への配慮も忘れてはならないと思います。そうでなくては、自分勝手になってしまいます。
 「魚沼市」選定過程では、住民への意向調査が最終決定に結びつきましたが、もし、同時に同様の調査が南魚沼、中魚沼でも実施されていたら、この2地域でも「魚沼市」が1位になっていた可能性が高いと思います。北魚沼郡でも吉城郡でも、それぞれ2位になった「北魚沼市」「吉城市」が、広域地名の適切な使用の観点からも、住民の意向という観点からも、もっともふさわしかったのではないかと私は考えています。

 最近の市町村合併にともなう新名称選考の状況を見ていると、広域地名がその表わす地域の共有財産であるという認識が、多くの場合に欠落しているように思えてなりません。
[9035] 2003年 2月 11日(火)00:10:22Firo さん
Re:広域地名
ここ数日私もずっと考えていましたが、私がもっとも共感の持てたのは[8947]の焼き味噌さん
のご意見でした。
やはり、この問題に当事者として考える場合と、第三者として考える場合とで違いが出てきて
しまうのではと思います。
もし自分の住む地域の自治体名が変更になるとすれば、私はやはり、スケールの大きさや斬新さ
も大事にしたいと考えます。
もちろん、合併新区域との区域的一致(地域研究家さんお借りしました。)も大事だと思います。
ただ、地域によっては古いしがらみから脱却したいという思いがある場合もあるのではと思います。
過去も大事ですけど同じように未来も大事だと思うのです。

それから、魚沼のように広域地名でありながら、一部地域が合併に伴なって広域地名を使用する
ことの是非についてですが、これがたとえば商品名だったら通例早い物勝ちですよね。
地名の場合必ずしも、そうはならないのが人情のなせる技なのかむしろ好ましいことだと思うのですが、まぁ、現行の地方自治法などの法規がどうなのか分からないのですが、個人的には、
魚沼の場合のように、1つの地域から、2つ以上の自治体が新たに誕生することが確実な場合、
最初に市制した市名を正式決定としないで、それ以降に市制が施行された場合にもう一度、
再考を含めた話し合いが出来るような含みを持たすことって出来ないかとも思ったのですが。

[8957]雑魚さん
CMの話毎回楽しませてもらっています。
あのポテトチップスのCMは、カルビーですね。そして、CMに出演していた少女は、
今も活躍中のタレントの藤谷美和子さんです。
あの不思議さ加減は今でも変わってない気がしますが。(笑)
[9007]雑魚さん
アサヒペンタックス。これも自分には懐かしいですね。
数少ない、亡き父の形見でもあるんですが、60年代製の一眼レフ今でもとってあります。
使用説明書にある写真の女性モデルを見ると時代の変化をもろに感じます。
当時、社名は朝日光学でしたね。
[9063] 2003年 2月 11日(火)18:56:17蘭丸 さん
広域地名採用と近隣自治体の住民感情[補足]
[9026]拙文
たしかに、飛騨(斐陀)国府が、かつてこの地域に存在しましたが、それは遠くいにしえの話です。今、「飛騨」の中心地はどこかといえば、多くの人々は高山市と考えていると思われます。
 広域地名「飛騨」の中心地ですが、かつて国府所在地であった吉城郡国府町は、吉城郡での合併ではなく、高山市との合併(高山市への編入)を選択しましたので、今後誕生する新・高山市は名実共に「飛騨」の中心地たる資格を持つことになるでしょう。
 吉城郡4町村の合併では、「飛騨」の一部地域であり、また、過去および現在において「飛騨」の中心地域ともいえない地域が「飛騨市」を称することになるわけです。
 「吉城市」では、郡名の由来となった「荒城郷」が含まれない合併では具合が悪いという焼き味噌さんのご指摘[8947]もありますが、狭域を指す地名がそのまま郡名となったわけではないですし、永きにわたって「吉城郡」として広域地名として認識されてきたと思われますから、「吉城」を市名に使用しても大きな問題はないと私個人は考えます。さらには、国府町は「高山市」となる予定であり、「吉城」の使用をめぐる地域間の軋轢は生じないとも考えられます。少なくとも、「飛騨」を採るより「吉城」を採ったほうが周辺地域の納得の程度がちがうであろうと思います。
 そういうことから、私は吉城郡4町村合併では「吉城市」がもっとも妥当な選択ではなかったのでは?と考えるわけです。

[8947]焼き味噌 さん
地名はその土地に住んでいる人たちのもので、そのあたりの微妙な事情をご存じない方に「~すべきでない」と全面否定されますと、やはり少し悲しくなるものです。
 私も当事者ではない者ががあれこれと口を出すことには、正直、少なからず後ろめたさを感じています。しかし、なぜ私がこんなに広域地名問題に関心があるかというと、表題にあるとおり、広域地名を借用する際の決定過程において、当該広域地名の範囲内にある近隣自治体の意向や住民感情への考慮が抜け落ちていることが気になるからです。
 「地名はその土地に住んでいる人たちのもの」という点に、私はまったく異論はありません。ですが、実は「その土地に住んでる人たちのもの」が「その土地に住んでる一部の人たちのもの」にすり替えられてしまうということが、最近の自治体名選定における広域地名借用の実態なのです。
 歴史的蓄積から育まれた地名文化を大切にすべきという観点から、今後誕生する新自治体でも同じようなすり替えが行われて欲しくないというのが私の考えです。
[9162] 2003年 2月 13日(木)21:30:22アーチェ さん
市民としての広域地名の認識
[5061]でkenさんが
「多摩に住んでます」とは使えない。「多摩市」に住んでます。ですよね。
と書かれていますが、私は他県で出身を聞かれるとまず多摩地域全体の意味で「多摩」と答え、さらに詳しく話す際に「多摩市」と答えます。しかし、「多摩市」の意味で「多摩」を使うこともあります。東京都内や神奈川東部辺りでの会話の場合です。現在は意図して使い分けているのですが、地理にさほど興味のなかったころには普通に「多摩市」の意味で「多摩」と使っていました。

物心ついたころから多摩市に住んでいたので、正直言って「多摩」=「多摩市」の印象があります。多摩市で生まれ育った人にはこういう人は結構いるのではないでしょうか。

多摩地域にあるから多摩市、讃岐国にあるからさぬき市というように、広域地名を市名として
用いるのこと自体は問題ないと思います。ただし、私が「多摩」を市の独占物のような印象をもったような市民の認識。その後合併したときに広域地名としてのその名称を採用して、他市の編入されたような意識。これらが問題だと思います。広域地名を意識しない人も多いでしょうからこれを払拭するのは簡単ではないと思います。香川県全体で「讃岐国」をPRするとか、広域地名の地域一体になって広域地名の認識を深めてもらいたいものです。
[9813] 2003年 2月 25日(火)20:31:19BANDALGOM[地域研究家] さん
新市名称
[9750]あんどれさん
私が応募したのは「東海道市」(とうかいどうし)です。もちろん両町内を貫通する東海道(国道1号線の前身)が由来です。最初は同じく両町内を貫通する「野洲川市」(やすがわし)にしようと思ったのですが、野洲郡でなく甲賀郡であることと、歴史的観点から「東海道市」としました。
「東海道市」ですか。
これもまたすごい「広域地名」ですね。
「野洲川市」も、地図を見ていたら思いつくところですが、もし決まった場合に野洲郡の方からクレームがつきそうだな、と思ってやめました。

一度は両町と栗東市の境にある「阿星山」から「阿星市」にしようと思ったのですが、読み方が分からず、両町のHPで読み方が出ていないかと思って石部町のHPに行ったところ、東海道の宿駅だったというので、甲西町が単に「甲賀郡の西」ということで付けられたことも考えて、「石部市」にしました。

地域研究家さんと同じような理由で「石部市」も考えましたが、石部町の人口が甲西町の3分の1程度の人口であることも考え、両町の名称を使用しないものにしました。
確かにそれはあるのですが、2町の「対等合併」を強調していますし、新市庁舎は人口で優る上、新市のほぼ真ん中になる甲西町役場ということになるでしょうから、市名は由緒ある「石部」にしよう、と考えた次第です。


[9754]Issieさん
今「新座」といえば,多くの人が連想するのは新座市のことだろうし,「新倉」といえば和光市内の一地区のことだろうと思われます。
そこをいかにして「4市の総称にふさわしい」と地域住民を納得させることができるだろうか,というのが1つの関門でしょうね。
[9759]kenさん
「古代から、朝鮮半島とは往来が盛んでした、目出度し目出度し」ではない、ちょっと難しい問題を孕んでいる地名だと思いますね。
旧新座郡だったことを考えれば「新座(にいざ)市」にして、新市庁舎は4市の中心的な位置にある朝霞市役所ということにすればどうかとは思いますね。
また、「新座(にいくら)市」や「新倉市」「新羅市」なども、地域の歴史に根差した由緒ある地名であることには変わりないのですから、下手にひらがな市名や方位市名がつくのであれば、これらの名称を強く推したいところです。
[9856] 2003年 2月 26日(水)16:50:45BANDALGOM[地域研究家] さん
新京成、氷上市
[9838]雑魚さん
ところで新京成と言えば、あの曲線が連続する線形が特異的ですが、これは旧陸軍鉄道連隊演習線を
踏襲した産物だそうですね。
旧陸軍の演習線払い下げの時には、京成と西武が争ったようですね。
もし西武が買収していたら、会社名などはどうなっていたことやら・・・。

10年ほど前にも、西武が京成の買収or子会社化を考えているという話を本で読んだことがありますが、京成・新京成の沿線、それに京成傘下の関東鉄道の勢力圏に、西武系の大型店がやたら進出しているのもそのせいなのか、と思いました。

また、西武のお古ばかりが走っている総武流山電鉄と西武の関係も、気になるところです。


[9841]kenさん
公募一位で、私も応募した「氷上市」は、あっさりはずされてますね。
やはり既存町名禁止条項は無かったものの、「政治的配慮」という大人の判断を通過すると、難しいということなのか。
私も「氷上市」で応募したんですがねえ・・・。
「大人の判断」というよりは「村社会の判断」なんじゃないですか。
氷上町だって昭和の大合併で新しく付けられた名称で、広域地名の借用です。

「氷上=氷上町」ではなく、「氷上=氷上郡」であるはずなのに、氷上町に配慮して平仮名にしたりするのは納得できませんね。

私は「広域地名の独占」は許します。
北魚沼郡の公募の際には「魚沼市」と書き、その後東濃西部の公募では「恵那郡も含んだ地域呼称」の「東濃」を避けて「土岐市」にした私ですが、「飛騨市」の問題で[8947]焼き味噌さんが語っていたような地域住民の願いがこもったものであれば許します。

しかし、それが更なる合併の際に、変な政治的駆け引きの材料に使われ、合併後に広域地名を名乗ることの障害となる事態は、是としない所存です。
[16351] 2003年 6月 6日(金)10:49:48【1】YSK[両毛人] さん
「群馬」は好きです / 都道府県名は広域地名とは考えない立場です
[16324] てつ(沖縄の)さん
太田市近辺の人が「群馬」という地名があまり好きではない、という事なのでしょうか?
[16326] 雑魚さん
勝手に想像するに、群馬県である以前に両毛地区である、という郷土意識の産物ではないでしょうか。

そうですね。「群馬」という地名は好きですよ。否応なく「自治体名」として日ごろから表記しなければならないですし、一定の地域イメージ(敢えて内容は書きませんが)を持って語ってもらえる地名という意味では、素敵な名称だと思いますね。
とはいいながら、「群馬」は前橋市や高崎市の周辺、いわゆる「群馬郡」の周辺の地名ですから、私たち両毛地域を表現するとすれば、「群馬」以外にもっとふさわしい地名があるのではないかと思うのですね。

「群馬県」という言い方をする場合、これは地名ではないと考えています。この行政地域を指し示す「自治体名」と捉え、その自治体名に「群馬」という地名を借用している、といった感覚ですね。ですから、あくまで地名「群馬」の守備範囲は、前橋市、高崎市周辺のいわゆる「群馬郡(今は勢多郡の一部となった東群馬郡に、現在の群馬郡、北群馬郡を加えた範囲、でよろしいのですよね?Issieさん・・・)」に限られると考えています。

この県名における認識は、他の多くの都道府県について言えます。栃木町(現・栃木市)の名前を借用した栃木県、(東・西)茨城郡の名前を借用した茨城県(茨城町)、岩手郡の名前を借用した岩手県(岩手町)などなど・・・。もともとの地名を借用しないで命名された府県名は、北海道と愛媛県、そして沖縄県だけではないのかな、と考えます。

いずれにいたしましても、都府県名をその県全体を示す広域地名とする考えを、私はとらない立場です。
[17186] 2003年 6月 22日(日)21:23:19今川焼 さん
広域地名の採用について 「丹波市」の場合
はじめまして
合併により誕生する新市の名称について検索しているうちにこちらにたどり着きました。生来の地理好きゆえ、たいへん興味深く、楽しく拝見しています。
さて、ここでは広域地名の違和感について以前から盛んに議論されているようですが、兵庫県氷上郡の合併協議会でも新市の名称について紛糾しています。公募で一番多かった「氷上市」が採用されなかったことに対し、住民から異論が続出し、市名再考を求める住民グループが街頭署名に乗り出しています。(すでに1万名を超えています)
また当初は少なかった合併協議会の傍聴者も、このところ会場に入りきれないくらい詰めかけるなど大きな動きとなっています。

[9841]ken さん
公募一位で、私も応募した「氷上市」は、あっさりはずされてますね。
やはり既存町名禁止条項は無かったものの、「政治的配慮」という大人の判断を通過すると、難しいということなのか。

郡名=町村名が含まれていた場合、既存町村名禁止条項の有無に関わらず、なかなか郡名=市名採用の壁は厚いですね。

「氷上市」は「ひかみ市」に一本化することで公募結果意図は反映しました。という詭弁は、「丹波市」と「たんば市」が別候補として、両方残っているので通じませんからね。

やまなみ市は6票から拾ってますし。
ひらなみ市の2票には負けますが。

所詮、公募は通過儀礼、儀式でしょうか。

[9856]月の輪熊[地域研究家さん]
私も「氷上市」で応募したんですがねえ・・・。
「大人の判断」というよりは「村社会の判断」なんじゃないですか。
氷上町だって昭和の大合併で新しく付けられた名称で、広域地名の借用です。

「氷上=氷上町」ではなく、「氷上=氷上郡」であるはずなのに、氷上町に配慮して平仮名にしたりするのは納得できませんね。

まったくお二方のおっしゃるとおりです。

[17057] special-week さん
氷上郡も綾部市・篠山市から抗議が出ているようです。こういった広域地名は、やはり該当する場所が多く、抗議している自治体も考え方によっては、名乗れるというのが理由ですね。丹波市ができることによって、篠山市や綾部市のイメージが消えてしまうといったこともあるでしょう。
郡外からも異論が出ています。ただし正しくは綾部市・篠山市の観光協会です。

合併協議会は「丹波市」を選んだ理由として「地理的イメージができる」「全国的にも知名度が高い」ということをあげています。しかし、前者は丹波地方が日本のどの辺りにあるか、がイメージできるのであって「丹波市」が丹波のどのあたりにあるかはわかりません。京阪神地区から見ると丹波というと篠山であったり、福知山であったり、丹波町あたりであったりするのが一般的ではないでしょうか。「丹波市」は丹波の西のはずれの一角を占めるに過ぎません。(「西丹波市」とするならともかく)後者については丹波地方には松茸、栗、黒豆、山の芋等全国的に知名度のある産物があるわけですが、それらの主産地が必ずしも「丹波市」であるとは言えず、むしろ篠山市であったり、綾部市であったりするわけです。
これでは「丹波市」はここでよく言われている「僭称」とされてもやむを得ないと思います。住民の声も「氷上という他所にない地名があるのになにも他所でも使っている「丹波」を持ってくることはないではないか」ということに尽きるように思います。
合併協議会に寄せられた意見
http://www5.nkansai.ne.jp/org/h6gappeik/hiroba/opinion.html

21日、合併協議会の議長(氷上町議会の議長)が市名再考協議打ち切りの採決を求められたため辞意表明しています。
この問題の根底には、昭和の大合併のとき以来の柏原町と氷上町の主導権争いということがあるようですが、民意とかけ離れたメンツの張り合いには困ったものです。

初めての書き込みで長々と書いて申し訳ありませんでした。

オーナーぐりぐりさん
「1都1道2府43県何でもクイズ!」はおもしろいですね。小学5年の娘が社会科の県名おぼえに使わせていただいています。

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